彼に会うのは半年以上ぶりなのに、
実際にこうやって顔を合わせても、
私は不思議なほど全くドキドキしなかった。
特別な高揚感を感じることもなかった。
こんなことは今までになかった。
今までは常に、彼と会う=セックスする、
というのが暗黙の了解で、
事前にそういう話をしていない場合であっても、
私の中に
“彼に抱かれたい”という気持ちが潜在的にあった。
今回は、本当にそれらが全くなかった。
逆に、彼と駅で待ち合わせて会うことが、まるでずっと続いていた日常のひとコマのように、当たり前の出来事に感じられた。空気感がしっくりくる。これがお茶飲み友達のような感じというものだろうか。
「あ、それは例のあれですね」
「うん、約束通り持ってきたよ」
彼の赴任先の国では発売済みだが日本ではまだ未発売の機器だ。
彼と私は機械系のものやカメラが好きという共通点があり、会う時に持っていくねと言われて楽しみにしていた。
彼が帰国するのはあの冬以来、約1年半ぶりだ。
現在の拠点になっている赴任先の滞在身分関連手続きのプロセス上、出国することができなかったのだ。
だから、あの冬に一時帰国した彼と日本で会って以来、彼と会ったのは2回とも彼の赴任先の国でだった。
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※今回の話は、この話から繋がっている感じになります。恋愛、というよりも、このブログのタイトルにある通り、セックスの時の女性側の感じ方がどのように開発されて来たか?ということをメインに書いています。
彼の手続きの全てのプロセスが完了するまで当分の間、その国から出国できないことになったと聞いて泣いてしまったこともあった。
最近ようやく必要なプロセスが全て完了し、赴任先から出国できるようになったのだという。
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