20.【夏みかんのねこ】
近所のおばあさんの
庭には,
ちょうど
手ごろな
高さの
夏みかんの木
がありました。
おばあさんは,
猫を1匹,
それはそれは大事に育てていました。
しかし,
いつしか
猫は
死んでしまいました。
おばあさんは,
猫を
夏みかんの木の
下に
ていねいに
葬って
やりました。
その年の夏。
夏みかんは
いっぱいなりました。
その甘酸っぱい味は
甘味もあって最高でした。
それを聞いた近所の悪がきが,
いっぱい取ってしまいました。
おばあさんは悲しみました。
みんなで食べたかったのに・・・と。
ところが,
また,
悪がきは
夏みかんを
採りました。
1つ
手に取ると
なんだか
やわらかいのです。
そっとむいてみると・・・
みかんではなく猫の頭でした。
そして,
二ゃー
とないて
「盗るんじゃない。」
それ以来,
その男の子が
夏みかんをむくと,
そこには,
猫の・・・
これは,そのお婆さんが,夏ミカンをとられないよう近所の子供にしょっちゅう話していたお話です。
あまりにも重い怖い話が続いたので
作り話を・・・
きっとお婆さんのつくり話でしょう。
次回は
21.【お婆さんの影】(実話体験談)
これも実話です。
なお,前回の「わら人形」の後編はかなり誇張しています。
前半は誇張なしです。
でも,当時小学5年生の私には,そのままに写っています。
いとこの話では
屋根から飛んだのは
キヌ姉ちゃんじゃなく白いモヤのようなものだった
と
言ってます。