中1で正式に習い始めた英語も、進度の早い私立中学では、時制ひとつをとってみても、現在形(be動詞/一般動詞/三単現)、現在進行形、canの文を経て過去形に入る時期になりました。もちろん、習ったらすぐに使えるようになるわけではなく、何度も間違いを繰り返しながら、徐々に正しい運用が身に着いていくのが実情です。その間違いというのも、基本的には日本語と英語の言語的な違いに根差すものですから、生徒がそうした "壁" をどうしたら乗り越えられるかを、授業のたびに塾の講師としては色々と考えさせられることになります。
今日はこれまであまり意識したことのなかった間違いを生徒がしていたのが印象的でした。
彼はよく学校に遅刻します。
He often late for school.
私は午後忙しい。
I busy in the evening.
どちらも "be動詞" が抜けています。まるで、"late" と "busy" が一般動詞のような感じで置かれています。特に一つ目の文は日本語が 「遅刻する」 となっているので動詞と受け取っても不思議ではありません。もっとも、"lates" と三単現になっていたらそう断言できそうですが、原因は別のところにあるようです。
たとえば、「彼は親切です」 を英語では何と言うのかこの生徒に尋ねると "He is kind." と答えられるのです。少なくとも 「~は…です」 というパターンの … に形容詞が入る場合はbe動詞を持ってこられるようです。そうなると、上記の例のような場合にも対応できる、より汎用性のある英語の形容詞についての説明と練習方法を考えてみる必要がありそうです。