愛を読む人(映画)-星ヒトツ
週末に、The Readerを観た。本を読んで、と薦められた友人(40代女性・管理職)に誘われたときからイマイチ気が進まなかったのだが、予感は当たり、結論として、二度と観ないし、本の再読もない。
一言で言えば、『救いようのない男女の愛の話』であり、『愚かな決断を繰り返すことによる悲劇』である。
映画自体は、それなりに原作に近いし、説明も充分な気がする(相棒は、原作にない部分の挿入を怒っていたが、大きなポイントではないと思う)。劇評でよく言われている通り、メインキャスト3人(二役のマイケル=大体ミヒャエルでないところからして。。=及びハンナ)の演技は素晴らしい。だからこそ、本を読んだときに感じた生理的な嫌悪感がそのまま残り、それ故、このテーマに感情移入できない、ということを再確認した。
読後感及び観劇感を簡単に表現すれば、『渡辺淳一』だ。気持ちが悪い、と言う一言に集約される。延々と、大事な決断を延ばし続ける男女の物語であり、Priorityが決まっていない人生(例えば、文盲の恥>死刑・無期懲役)を見せられ続けて、気持ちが悪くなる。映画の主幹は、エンターテーメントだと思っているので、観客がカタルシスを得られない方向に持っていくのは冒涜だ、と思う。
相棒は、時代背景から、La vita e' bella (ライフイズビューティフル)との比較などをしていたが、全く比較にならない。La vita e' bellaの深部に流れるテーマはファシズムへのユーモアとウィットによる抵抗であり、親子愛も含めて、イタリアの本質と言う気がするが、The Reader の救われなさをドイツの本質とすれば、ドイツ人は本気で怒るであろう。映画自体でも、最後の自分の娘にハンナとの出会いを話すところなど、娘の気持ちを考えないセクハラだ。自分の親が15歳のときに20も年上の女性といかなる理由があれ、性行為を行っていた話など聞きたい娘はおるまい(男同士なら話は別だ、共犯者心理も有るし)。
The shashank redemption(ショーシャンクの空に)や、最近で言えば、グラントリノも、ザ・レスラーも、Happy Endではなくとも、心に残る感慨とカタルシス(Hopeということだと思うが)が充分に有ったのに比較して、ひたすらイライラして気持ちの悪い映画であった。あーやだやだ。
ザ・レスラー(映画)
ザ・レスラーを観た。主演は言わずと知れたミッキーロークだし、前から気になっていたマリサ・トーメイが助演だ。 半分泣く為に観に行ったようなものだが、意に反して殆ど泣けなかった。
その代わりに、考えさせられたのが、幸せな人生を送るための要素だ。
1)充実する、打ち込める仕事がある。
2)それにより、充分(個人により満足度がばらつくが)程度の暮らしが得られる。
3)理解あるパートナー(伴侶または恋人)に恵まれる。
4)健康である。
5)気に掛けてくれる友人(先輩も後輩も)が多数いる。
6)不運が有っても自棄にならない。
これらを出来るだけ多く満たすことがかなり有効だ。ネタバレになるが、一度はプロレスを離れた人生を得ようとする、ランディ・ザ・ラムも、好きだったキャシディ(マリサ・トーメイ)と食い違った会話になったしまったゆえの自暴自棄のOne night Affairを犯す。これが元で、折角修復しようとしていた娘との繋がりを切ってしまう事になるのだ。結局最後は、自分を認めてくれる唯一のHome(プロレスリング)に戻ってしまうところが哀しくて、逆に泣けなかった。
自分を見ると、少し前まで、1)から5)まで相当高いレベルでMaintainできていた気がするが、今は、自分から1)5)を遠ざけ、2)に関しても大変不満を持っている。気分的には最低だし、周りにも何故そんな不満なのか判らないと言う人もいる。まぁ、そういいたい人は自分の責任逃れなので相手にしないが。
ブラジル行きが決まれば、元のリズムに戻り、高いレベルが達成できるのに、今だと全てに不満が残る。とにかく早くしろよー。本当に、能無しが人事なんかやると最悪だ!!