今日はいろいろな形のシングルペアレントの話です。
今回は結婚していてもパートナーが家庭を顧みない場合も含んで書いています。
私が子供のときには、母子父子家庭って珍しいものでした。
新学期に苗字が変わって恥ずかしそうにしている女の子や、
お父さんが亡くなった子が気丈に振舞っていたことをいまだに覚えています。
今では娘の学校でいうと、クラスの中で1/4くらいは片親や、両親と離れて暮らしています。
死別、離婚、両親が仕事で海外で生活していたり、もともとシングルだったりとさまざま。
両親が揃っている家庭が当たり前だった昔、その”普通”の家庭ではない子供は、いじめでなくてもからかわれたり、
コソコソ話されたり、大人からも「あそこは片親だから」と話されたり。
その時代と比べると、今では子供同士でそれぞれの家庭の事情を話せる空気があり、
それについて誰も突かない、”普通の家庭”という概念がない、
そこは重要なことではないというスタンスをみんなが持っているのはいい事だと思います。
両親の離婚によるシングルペアレントの人生は、親同士の関係や子供との関わり方で大きく違いが出ます。
縁があって結婚して子供を授かったけど、夫婦間がうまく行かなくなるのは仕方のないこと。
離婚を決断する前に両者とも問題を解決しようと試みたと思います。
それでもダメで、子供のためにも自分自身のためにも離れたほうがいいという結果になったのでしょう。
きちんと説明した上で両親とも子供の人生に配慮できるなら、問題はないようです。
親が別の場所で暮らし始めることや、子供が互いの家を行き来する生活は、
初めは戸惑っても両親が子供を守るチームとしてタッグを組むことができれば、
要は子供が両親から愛されている、大切に思われていると感じているなら大丈夫。
子供って賢いから大人の事情って丸見えだし理解もできる、
新しい恋人ができても上のことができていれば順応できます。
(新しく恋人を作る事はまた別の問題も出てきますが今回そのことは置いといて。)
国際結婚で海外に移住し離婚となった方もいますが、周りに家族や親戚がいないなか、
子供のためを思ってその地にとどまり生活をしている人もいます。
離婚するときは相当な勇気がいったはずです。
死別してから海外移住を即決した私も似たようなものかもしれませんが、
私の場合は彼の家族のサポートがあったからこそ。
同じ離婚でも全く違ってくるのは、片方の親に問題があったり、育児を任せられない場合。
これは死別シングルと同じです。
「自分が死んだらこの子は」という絵が描けない場合です。
後見人を選ぶときに自身の両親が一番頭に浮かびがちなのですが、
長い目で見ると現実的ではありません。
海外在住ならなおさら。
遺言、後見人については別のブログで少し触れているのでここでは書きませんが、
「私ってシングルマザーなんだなー」と思うところはというと、
ずばり、家庭のことで一緒に悩む相手がいないことです。
親身に相談に乗ってもらえる人はいますが、子供をどういう風に育てるかって結局は親である私。
子育てってあまり頭で考えるものではないけど、時々、「私のやり方でいいんだろうか」と
不安に思うことはあります。正解はないんですけどね。
でも、親レベルで一緒に悩みたかった、喧嘩しながらでも子供のことで真剣に話すこともしたかった、
彼と育てると今、どんな娘なんだろうと想像する、言って見れば、ないものねだりなのですが。
「昔のように行かないなぁ」と、体力も衰えを感じずにはいられなくなっています。
いくら私の体調が悪くても、学校の送り迎えや最低限の食事の用意などはしないといけなかったり、
仕事、家事をしながら学校や習い事の送り迎え、宿題、娘が寝るまでの時間にバトンタッチできる人がいないというのは
きついと感じることもあります。
私の場合、もともと1人で何でもやってしまう甘えられない性格のうえ、娘が生後5ヶ月のときにパートナーを亡くし、
その後も海外で生活をしていたので、1 人で子供を育てることが普通になっており、
誰かに子供をお願いして自分の時間を作ることに抵抗がありました。
自分では普通にやってきたことが、人に言わせるとすごいことというのも最近知りました。
シングルペアレントにとって、バトンタッチできる人の有無って、体力的にはもちろん、精神的にも大きく違います。
特に乳児~幼児を抱えていると体と心の負担は倍増です。
ましてや子供が数人いたり、家事が不得意な人はさらに倍増。
このブログを読んでくれている方の中にもシングルペアレントの方がいらっしゃるでしょう。
弱音を吐く事すら忘れてしまい、日々の生活に邁進するあなた。
自分の肩に手を置いて、トントンしてあげてください。
「大丈夫、ちゃんとやれてるよ」と。
あなたの周りにいるシングルペアレントの方。
普段は元気はつらつなあの人にも、不安に押しつぶされそうな夜があるかもしれません。
「こういうこと、きついよね」と気持ちに沿うだけでも嬉しいはずです。
なりたくてなったわけじゃないシングルペアレント。
少しだけ立ち止まって、「大丈夫」と思ってみてくださいね。
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