信仰心とは。 | あなたと大事な人のための「今」を大切に生きるブログ

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自分よりも大事な存在はいますか?
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作り手と贈り手のための絵本作りの活動をしています。
伝えたいことを「遺すこと」の大切さを知ってください。

幼いころから盆正月に欠かさず先祖を供養したわけでもなく、

 

子供のころの墓参りは遠いし正直めんどくさーと思っていました。

 

子供のころに亡くなった身内は母方のおじいちゃん1人だけ。

 

 

私が初めて人の「死」を知った日。

 

 

その朝は父もまだ出社前で家におり、私は小学1年生。今の娘と同じ歳。

 

家族みんながバタバタと忙しいいつもの朝、一本の電話。

 

 

 

平日の朝に突然鳴った電話に「こんな朝早くから誰?」

 

と言いながら慌しく受話器を上げた母が、数秒間後に突然泣き出したのを覚えています。

 

 

 

その時には誰に何が起こったのかは分かりませんでしたが、むせび泣いている母の姿を見て、

 

いつもの母ではなく、母の別の顔、1人の人間だということを垣間見たような、

 

なんだか見てはいけないものを見たような感情がありました。

 

何が母をそんなに悲しくさせるのかなんてちっとも知らなかったからびっくりしたのでしょう。

 

 

それから片道6時間ほどかけておじいちゃんの家へ行きました。

 

棺桶に入ってみんなから花をもらっているおじいちゃん。

 

生まれて初めて人が亡くなっている姿を見て、「怖い」と思いました。

 

でも子供ながらに怖がっちゃいけないんだとも思ったのを覚えています。

 

あまり一緒に遊んだ記憶はない、でも動いていたおじいちゃんと違う。

 

 

寝ているんじゃない。

 

似ているけど、全然違う。

 

 

亡くなった人の姿と、母の娘としての一面を知った祖父の死でした。

 

 

娘が3歳のときの帰国中におばあちゃんに会いに行き、女性陣4代で写真を撮りました。

 

おばあちゃんは、最近のことは覚えていなかったけど、でもおじいちゃんのことはしっかりと。

 

昔の写真を見せたときに

 

「こりゃ私のだんなさんやな。ずっと前に死んだわな。」

 

とやわらかーい笑顔で私に教えてくれました。

 

 

その後も穏やかな年月を過ごし、100歳をマークして先月安らかに旅立ちました。

 

 

 

私と同じように、突然死で伴侶を失ったおばあちゃん。

 

今頃はおじいちゃんとのんびり暮らしているんだろうなと生きている人は想像を膨らます。

 

寡黙なおじいちゃんはおしゃべりなおばあちゃんの隣で「あぁ、やかましい」と呟いているのかな。

 

なんて思うとにやっとしてしまいます。

 

 

 

 

そういう想像は、その人が今、どこかのあの世で幸せに生きていることを信じたいから

 

亡くなった人の生前の人柄や好み、性格を反映させ、生きている人が考えてしまうもの。

 

 

遺影を眺めたり、お墓を訪れたり、空を見上げたり、思い出の曲をかけてみること。


それって他の人にとっては何でもないものであっても、当人にとっては大事な人と繋がることができるツールでもあります。

 

 

生きている人にとって、失った大事な人はずっと心にいます。

 

仕事や子育てに忙しかったり、何かうまくいかなかったり、夢がひとつ叶ったり、

 

嬉しいことがあったり、悔しいことがあったり、一人涙する夜があったりと

 

生きているともちろんいろんなことが起こりいろんな感情になるのですが、

 

何気なくてもその感情をその大事な人とシェアしたいと思う心こそ、信仰心だと思うのです。

 

ここでいう信仰心は、宗教や思想とかうんぬんではなく、

 

そこに想う人がいて、その人のおかげで元気がでたり、

 

このままじゃダメだと叱られている気分になったり、

 

思い悩むことから背中を押されたり、

 

ごめんねと思ったり。

 

 

周囲の生身の人間相手では感じないこと、

 

いってみれば、自分のことを一番分かってくれる人の存在というのは、

 

この世に存在してもしなくても、その人にとって力となるもの。

 

 

人によっては神であったり

 

妻、夫、父母、子供、兄弟、祖父母、親しき友人、恩師。

 

そういう人たちが心に存在するおかげで、今の生活をサポートしてくれる。

 

 

カトリックスクールに通う娘にとって神とはネガティブなものも含めて全てポジティブなもの。

 

カトリックでもなく、無宗教の私にとって、もともと「神」はないもの。

 

特にパートナーが突然亡くなってからというもの、やりどころのない哀しみは怒りとなって、

 

はじめは彼自身へ、感情をぶつけました。

 

 

「なんで死んだの???」

 

 

でも、私の場合は時期を経て、彼は自分の死期を知らないまま死んでしまったと理解し、

 

それでも彼の死の意味が分からない時期は、理由を探そうと、

 

それまで信じてもいなかった神だかなんだかを恨みました。

 

困ったときの神頼み とはいうけど、本当に神様がいるのだとしたら、こんなことが起こっていいはずがない、と。

 

本当に神様がいるのだとしたら、それは悪でしかない。

 

 

 

この怒りは、死別のグリーフで起こることがあるというのはずっとあとで知りました。

 

 

 

彼が経ってもうすぐ7年。

 

 

信じてもいない神を責めることもなくなりましたが、

 

大事に想う存在がいる生きている人にとって、「生きる」ということは

 

それが誰であっても、その人の人生をサポートし共感し、叱咤し、

 

共に歩める唯一の存在があるからだと思います。

 

 

私にとっての信仰心とは、宗教云々は関係なく、

 

私が信じるもの。

 

あなたが自身が信じるもの。

 

支えてくれる存在。

 

 

 

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