活動3日目-吉里吉里(大槌町)-
4月6日
昨晩の夕食は、昨日の治療でご一緒させていただいた岩手医科大のS教授と盛岡のS先生が「わんこそば・東屋」へ連れて行ってくれました。
最高記録は一宮のSの130杯!!(パチパチ)
S教授、S先生、楽しい時間をありがとうございました!
わんこそばパワーで今日の一宮チームは更にパワー全開です!
さて、今日の活動場所は吉里吉里小学校・吉里吉里保育園。
昨日と同じ大槌町にあって、キリキリって読みます。
大槌町の津波の被害は甚大で、河口から逆流した津波が海から数キロ先まで到達しています。
まるで山あいの村のようなところにまで津波の被害が及んでいます
そんな吉里吉里での活動は主に口腔ケア
吉里吉里では水道が回復しておらず、避難されている方の疲労もピークに達しつつあります。
また、「水がない」ことは即、口腔内の清掃不足につながります。
実際、避難されているお婆ちゃんから「歯を磨こうにも水が無いから磨かない。磨けないから口の中が変になってきて、食欲も無い」ということを聞きました。
我々の当初の目的である「口腔ケアの徹底」を実現すべく、緊急治療は岩手医科大のドクターにお任せして、避難所の隅々まで声をかけて回りながら、声を聞き、相談にのり、ブラッシングのトレーニングやケア用品の提供を行ってきました。
小学校でのケア活動のあと、隣接する保育園に
ここには0歳児からの保育児童がいます。
聞けば、両親が行方不明の児童も何人かいて、今は保母さんたちが親代わりになっていると。
そんなことを微塵も感じさせず、園児たちに明るく楽しく接する保母さんたちの優しさとプロ意識に心を打たれました。
今ここ東北で起こっていることが現実なのか、非現実なのか・・・
判断ができないくらいにチームの心も疲弊してきています。
そんなときに出会い、無邪気な笑顔で僕らの心を癒してくれた天使たち。
神様がいるなら、どうか、そんな彼ら彼女らに明るい未来をお与えください。
明日も僕たちは頑張ります!
活動2日目-大槌町-
4月5日
今日の訪問先避難所は大槌町の大槌高校。
1000名を越える避難者の方がみえる大きな避難所です。
陸前高田や山田町と並び、ここも津波の被害の大きかった地域です。
もちろん歯科医院も全滅。
10時開始予定ですが、釜石の大渋滞に巻き込まれ30分の遅刻です。
申し訳ありません。
着いたときには既に27名の方が行列していました。
急遽、診療車の周りに机と椅子を出して、入れ歯の型をとったりするのは外で。
ということになりました。
入れ歯を失くされた方の多いこと。
今日1日で入れ歯を作らないと噛めない患者さんが14名もみえました。
皆さん、昼食後に洗って外しておいた入れ歯を口の中に入れる間もなく津波から逃げた、と。
地震発生から津波到来までの時間がいかに短かったかを物語っています。
診療車と青空診療室だけでは足らなくて、会議室も診療室に。
抜歯は会議室で!
岩手医科大学、岩手県歯科医師会、、一宮歯科医師会の混成チーム(ドクター7人、アシスタント2人、技工士2人)で、昼飯抜き、休憩無しで頑張りました。
S教授、S先生、本当にお疲れ様でした。
大槌高校には、歯科医師会の診療チームが毎週2回入ります。
一人でも多くの方のお口の中の不安が取り除ければいいんですが...
今日嬉しかったこと。
初日にアシストしてくれた盛岡市のN歯科のスタッフから、
「明日、休みなので、よければお手伝いさせていただけませんか?」
って、連絡がありました。
有志の輪が広がっていく気がして、なんだか張り詰めていた心が癒された気分です。
活動開始-山田町-
4月4日
我々の活動は、岩手県歯科医師会のチームに合流させていただく形で始まりました。
お気遣いをいただいた岩手県歯科医師会には本当に感謝いたします。
朝6時30分にホテルのロビーに集合後、まずは盛岡の県歯科医師会館へ。
積荷の確認と、簡単なブリーフィングをして7時30分に山田町へ向けて出発。
ん??盛岡→山田町って、ナビで時間検索したら3時間半っ!?
被災地への道程も延々と山道。これも支援が遅れる理由なのか。
しかも雪降ってきたし。。。
山田町は今回の震災でも被害の大きかった地域のひとつで、実際、街の歯医者さんは全医院津波の被害に遭われ、流されてしまったそうです。
目を覆いたくなるような惨状ですが、僕たちの到着を待ってくれている人達がいます。急がねば。
3時間半の予定が、4時間半かかって到着。
最初の訪問地は90名の方が避難されている船越防災センターと、74名の方が避難されている船越保育園。
荷物を降ろし、いざ、検診・口腔ケア・救急診療開始。
被害に遭われた方とどう接するか、正直いってかなり悩みました。
結論的には、普段どおり。
初めて会う方々ですから、患者さんとしてのヒストリーが分かりません。
いってみれば全員が初診の方の状態です。
歯科のプロとして被災されてからの口腔内の状況を聞く。そこから悩んでいることや、被災されてからの苦労など、ふだん自分の歯科医院で話すように腰をすえて、膝を突き合わせて会話する。
そうすることで、自然と被災者との距離感を縮められればいい。
津波が来た時のことを泣きながら話してくれたお婆ちゃん。
親御さんが行方不明で子供たちしかいない部屋。。。
治療途中で歯科医院がなくなってしまって、痛さが我慢できなく移動診療車まで搬送させていただいた方。
診療が終わって、痛みが落ち着いて本当によかったです。
入れ歯の留め金が合わなくて苦労されていたお爺ちゃん、調整したけどキツくないかな。
誤嚥性肺炎の話をしたとたん、自分のおじいさん・おばあさんの心配を始めた中学生の男の子、不良みたいにかっこつけてたけど、ホントは優しいんだな。
2ヵ所目の訪問地は大浦にある漁村センター・小学校・保育園。三箇所あわせて150名くらいの避難所です。
この地域も壊滅的です。半島のように海に迫り出した地域のために余計に被害が大きかったそうで、
大人の方はガレキ除去などで出はらっていました。
避難所にはお子さんとお年寄りの方が多く避難されていました。
入れ歯の前歯が津波の衝撃で飛んでってしまったお爺ちゃん、直した前歯はどうですか?
入れ歯が合わなくて潰瘍ができちゃって「痛い」と仰っていた二人のお婆ちゃん、調整させていただきましたが、晩御飯はしっかり食べられたでしょうか。
「頑張ってください」って、言ってはいけないくらい、頑張っているあなたたちに、心から「頑張ってください」と言わせてください。
盛岡への帰りの3時間半の道、そんなことを考えていました。
平成23年4月4日。
これからの自分の人生の歴史に確実に記される日になることでしょう。
一宮歯科医師会+岩手県N歯科合同チーム!
K先生、N先生、本当にありがとうございました。
来週の月曜日、僕たちは行くことができませんが岩手県歯科医師会の先生方が伺います。
今日、治療したところ、あるいは新たに痛みが出てしまったところ。しっかり治してもらってくださいね。


















