活動開始-山田町-
4月4日
我々の活動は、岩手県歯科医師会のチームに合流させていただく形で始まりました。
お気遣いをいただいた岩手県歯科医師会には本当に感謝いたします。
朝6時30分にホテルのロビーに集合後、まずは盛岡の県歯科医師会館へ。
積荷の確認と、簡単なブリーフィングをして7時30分に山田町へ向けて出発。
ん??盛岡→山田町って、ナビで時間検索したら3時間半っ!?
被災地への道程も延々と山道。これも支援が遅れる理由なのか。
しかも雪降ってきたし。。。
山田町は今回の震災でも被害の大きかった地域のひとつで、実際、街の歯医者さんは全医院津波の被害に遭われ、流されてしまったそうです。
目を覆いたくなるような惨状ですが、僕たちの到着を待ってくれている人達がいます。急がねば。
3時間半の予定が、4時間半かかって到着。
最初の訪問地は90名の方が避難されている船越防災センターと、74名の方が避難されている船越保育園。
荷物を降ろし、いざ、検診・口腔ケア・救急診療開始。
被害に遭われた方とどう接するか、正直いってかなり悩みました。
結論的には、普段どおり。
初めて会う方々ですから、患者さんとしてのヒストリーが分かりません。
いってみれば全員が初診の方の状態です。
歯科のプロとして被災されてからの口腔内の状況を聞く。そこから悩んでいることや、被災されてからの苦労など、ふだん自分の歯科医院で話すように腰をすえて、膝を突き合わせて会話する。
そうすることで、自然と被災者との距離感を縮められればいい。
津波が来た時のことを泣きながら話してくれたお婆ちゃん。
親御さんが行方不明で子供たちしかいない部屋。。。
治療途中で歯科医院がなくなってしまって、痛さが我慢できなく移動診療車まで搬送させていただいた方。
診療が終わって、痛みが落ち着いて本当によかったです。
入れ歯の留め金が合わなくて苦労されていたお爺ちゃん、調整したけどキツくないかな。
誤嚥性肺炎の話をしたとたん、自分のおじいさん・おばあさんの心配を始めた中学生の男の子、不良みたいにかっこつけてたけど、ホントは優しいんだな。
2ヵ所目の訪問地は大浦にある漁村センター・小学校・保育園。三箇所あわせて150名くらいの避難所です。
この地域も壊滅的です。半島のように海に迫り出した地域のために余計に被害が大きかったそうで、
大人の方はガレキ除去などで出はらっていました。
避難所にはお子さんとお年寄りの方が多く避難されていました。
入れ歯の前歯が津波の衝撃で飛んでってしまったお爺ちゃん、直した前歯はどうですか?
入れ歯が合わなくて潰瘍ができちゃって「痛い」と仰っていた二人のお婆ちゃん、調整させていただきましたが、晩御飯はしっかり食べられたでしょうか。
「頑張ってください」って、言ってはいけないくらい、頑張っているあなたたちに、心から「頑張ってください」と言わせてください。
盛岡への帰りの3時間半の道、そんなことを考えていました。
平成23年4月4日。
これからの自分の人生の歴史に確実に記される日になることでしょう。
一宮歯科医師会+岩手県N歯科合同チーム!
K先生、N先生、本当にありがとうございました。
来週の月曜日、僕たちは行くことができませんが岩手県歯科医師会の先生方が伺います。
今日、治療したところ、あるいは新たに痛みが出てしまったところ。しっかり治してもらってくださいね。



