クロスバイク ステム交換! 【シルヴァ F24】 | 真上のブルー

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今年は桜の季節が一瞬で過ぎ去り、早くも梅雨に突入。

クロスバイク的には雨で走れなかったり
ボルトやケーブルが錆びたりで、なんとも厄介な季節。

少しでも晴れ間を見つけて走りに行きたいところです。

最近は走行中バーエンドバーに置く手の位置を色々変えて
ポジションの変化や走りやすさをシミュレートしてました。

で、現在サドル位置を前目にしていることもあって、
もう少しハンドルを遠くした方がしっくりくるような気が。

ということで、ステム交換に挑戦!



 


下調べ


どんなステムがあるかネットでチェックしてみると、
ステムの長さだけでなくクランプ部分の径にも
いくつか種類があるみたい。

その辺まったく分からないのでステムの規格を調べてみました。

自転車のハンドルステム (自転車探険!複製版)

自転車のステムの規格(サイズ)の話。 (サイクルショップ あしびな)

【ステム交換】サイズ選びの落とし穴!?ハンドル径・コラム径・角度…、も1つコチラのサイズもお忘れなく!! (Y's Road 池袋チャーリー店)


要約すると、
ステムとハンドルを固定する部分の径は
フラットバーハンドルの場合25.4mmか31.8mmが定番。

ステムとコラムを固定する部分の径は28.6mmが定番。

そしてステムのスタックハイト(ステム根元の高さ)は
製品によりまちまちで、だいたい40mm前後が多い。

ということらしいです。ステムを新調する際は、
ハンドルクランプ径とスタックハイトに注意です。
 

 

 

 


シルヴァ F24 純正ステム 寸法


で、シルヴァF24のステムサイズはいくつなのか。
公式スペック表を眺めてみると・・・


(ブリヂストンHP F24・2017年モデルスペック表より抜粋)

えーと・・・
分かったのはステム長が90mmということだけです。笑

ハンドル径などネットで検索したけど情報は見つからず。
定番クロスバイクのエスケープR3に比べ
マイナーな部類のF24は情報が少ないのが何とも・・・

情報がないなら自分で計るべし!



※画像クリックで拡大 (800 x 600 ピクセル)

さっそく実測。ノギスの表示は25.3mmということで
ハンドルクランプ径は25.4mmで間違いなさそう。
(使っているデジタルノギスは安物なので精度は期待できず)

「自転車探険!」のサイトによると、
クランプ径25.4mm、にぎり径22.2mmというのはJIS規格みたいです。

コラム径は計ってないけど、おそらく定番の28.6mm。




純正ステムのスタックハイトは約36mm。
中途半端な数字に見えるけど上記Y's Roadのブログによると
36.0mmという市販ステムもあるみたい。

(ステムの取り外しについては後述します)




純正スペーサーは3個とも10mm。




ステムを交換する際、
前カゴありの場合はシフターとカゴが干渉するかも重要。
シフターの下端と前カゴまでは21mmほどで少し余裕あり。
(シフター取り付け角度は人それぞれなので参考値です)




シフターの下端とキャリア上部までは8mmくらい、
前カゴ上部までは10mmくらいであまり余裕なし。



まとめると、

【F24 2017 純正ステム寸法】
・ステム長: 90mm (フレーム420mm以下は60mm)
・ハンドルクランプ径: 25.4mm
・コラム径: 1-1/8インチ (28.6mm)
・ステム角: 6°?
・スタックハイト: 36mm (コラムハイト)
・ヘッドスペーサー: 10mm x 3個
・ステムとスペーサーのスタックハイト合計: 66mm

【シフターと純正アルミパイプバスケットの干渉】
・前後クリアランス: 約21mm (シフター下端~カゴ後端)
・上下クリアランス: 約10mm (シフター下端~カゴ上端)
※2017年モデル フレームサイズ480mm

といった感じです。
2018年モデルもハンドル周りの仕様変更はないようなので
ステムは上記と同じかも。

純正アルミパイプバスケットを付けている場合、
ステムの変更は長さ【+20mm】、高さ【-10mm】が限界かな。
フレームサイズやシフター取り付け角度によって
クリアランスも変わるので、あくまで参考値だけど。



 


ステム&関連パーツ選び


Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 自転車用ステム

ハンドルクランプ径25.4mm用のステムはあまり選択肢がないので、
種類が豊富なロードバイク用31.8mmステムに
シム(スペーサー)を使ってF24へ取り付けることに。

市販ステムを色々比較検討した結果、
安価で評判もよくロゴが目立たないBBB製にしました。

ロードフォース2 31.8mm [BHS-08] (BBB公式サイト)

BBB 自転車 ステム 6061 アルミ ロードバイク ロードフォースII BHS-08 AH OS 110MM 31.8 6D ブラック 681475 (Amazon)

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6061アルミニウム製でハンドルクランプ径31.8mm、ステム角6°。
ステム長は110mmを選択。純正より20mm長いものにしました。




上が純正ステム、下がBBB製。
純正のステム角はBBBと同じ6°かな?

あとで気がついたけど、
写真はステムが逆付けの状態です。




BBBステムのスタックハイトは40mm。
これに純正スペーサーを3個使うと計70mm、2個では計60mm。
どちらも元の高さ66mmと差が大きすぎるので
違うサイズのスペーサーを購入することに。




スペーサーもBBB製にしました。
アルミ製で色はつやありブラック。ロゴの印字はなし。
サイズは5、10、15、20mmの構成。

BBB 自転車 軽量 ヘッドスペーサー ライトスペース BHP-36 ブラック OS 5/10/15/20 506261 (Amazon)




ステムの下に15mm、上に10mmのスペーサーを使い高さを計65mmに。
これだと純正より1mm低いけど問題ないかな。
(この写真もステム逆付け状態)




ハンドルバーの25.4mm径を31.8mmにするシムは
需要があるのか色々市販されていて、
自分はBazooka製のものにしました。4分割されたシムです。

Bazooka ハンドルバーシム 25.4→31.8mm ブラック (Amazon)

ハンドルバー自体を31.8mmのものに交換しようかとも考えたけど、
意外といいお値段だし長すぎてカットも必要なので断念。

KCNC 自転車 ハンドルバー 6061アルミ 軽量 ランパントフラット ブラック 31.8MM W600 8D 473410 (Amazon)




トップキャップも新調することに。
ステムに合わせてBBB製にしました。(写真左)
フラット形状でボルトは黒のステンレス。

BBB 自転車 ヘッドセット ラウンドヘッド ステムキャップ BAP-02 ブラック 506292 (Amazon)

ちなみに、写真右端にある
純正のゴム製ボルトキャップは劣化で表面がもろくなり、
服の袖などが当たると黒く汚れるので注意です。

このゴムキャップもステンレス製にしようと思ったけど高っ!!

NITTO ボルトキャップ M6 4個入り (Amazon)




ステムを取り付ける前に、
ボルトにグリスを塗っておくといいようです。
使っているグリスはシマノ製。

シマノ プレミアムグリス 50g Y04110000 (Amazon)

ちなみに、BBB製ステムのボルトには
あらかじめグリスが塗ってありました。
安価なのに気が利いていて好感が持てます。
 

 

 

 


純正ステム 取り外し


ステム交換に使う工具は4mmと5mmのアーレンキーだけです。
手順は↓こんな感じ。

アヘッドステムの高さを変えてみよう! (サイクルベースあさひ)

【動画】Y'sRoad【ベーシックメンテナンス#2】アヘッドステムの高さ調整と交換

実際にステムを交換する際は、
このブログではなく上記の記事や動画を参考にしてください。
自分は全くの初心者なので。




まずはこの前側キャップの取り外し。
グリップやシフターは付けたままで大丈夫。

ちなみに、このボルトがサビサビになってしまった人は
ステンレス製ボルトに交換するといいかも。

Ruler ステンレスボルトセット 6本入り M5x18mm (Amazon)




純正ハンドルバーには滑り止めらしき溝が付いてました。
ただ、センターや角度を表す印字は何もないので、
前側キャップを外す前にハンドルの角度を
テープでマーキングしておいた方がいいかも。
(上の解説動画参照)




外したハンドルは前カゴの上に置いておきました。
こんなところでも前カゴが役立つとは、前カゴ最高!笑
むしろ前カゴがない場合ハンドルはどうするんだろう・・・




続いてトップキャップの取り外し。
ゴムキャップは爪で簡単に取れます。




トップキャップを外すと中はこんな感じになってました。
コラムのパイプ上面とステム上面の高さに差がありすぎのような。




ステムのコラム側ボルトを緩め、
ステムとスペーサーを引き抜いて取り外し完了。

この状態でフレームを持ち上げると
フロントフォークが引っこ抜けるので要注意です。
(経験者談…笑)
 

 

 

 


新ステム 取り付け


ステムの取り付けは取り外しと逆の手順です。



コラムに15mmスペーサー、ステム、10mmスペーサーの順で挿入。
コラム上面とスペーサー上面の落差は純正よりいい感じのような。




トップキャップとコラム側ボルトを仮止め。
横から見るとこんな感じ。ステムを逆付けしないよう注意です。

ちなみに、逆付けすればハンドル位置を下げることができるけど、
純正前カゴ付きの場合、シフターがカゴに当たってしまうので、
10mmスペーサーを下に移動しても逆付けはおそらく無理です。




シムをはさんでステムとハンドルを固定。
シムが4分割されてるため、この作業がちょっと面倒でした。

ステム側のシム2個をハンドルバーで押さえながら
前側キャップをボルトで仮止め。
前側キャップの隙間に左右の横から残りのシム2個を挿入。

そしてハンドルバーのセンターと角度を調整。
このときハンドルバーの回転とともにシムも回転してしまうので
マイナスドライバーでシムの位置がステムのつらと一致するよう調整。
シムはずれたままでも実害はないと思うけど。

ハンドルとシムの位置が決まったらボルトを本締め。
(解説動画参照)




ハンドルバー取り付け完了。
トップキャップの白いロゴがフレームの白とマッチしているような。




前から見るとこんな感じ。BBBのバッジは目立ちすぎず渋い!

【動画】Y'sRoad【ベーシックメンテナンス#1】アヘッドの玉当たり調整

最後に↑こんな感じで玉当たり調整と
ステムの向きを前輪に合わせ横のボルトを本締めして
ステム交換完了!

ガタが取れたのかイマイチ分からないけれど、
走行中に違和感があればまた調整するということで。




シフターと前カゴのクリアランスはギリギリになりました。
でもステムの高さを10mm上げればステム長130mmもいける?




全体の外観はこんな感じに。
ステムが長くなったけど印象はそれほど変わらず。

にしても、改めてF24(2017年モデル)を眺めると、
やはりホイールベースが長いです。

一般的なクロスバイクとの差は分からないけれど、
例えばanchorのフラットバーロードと比べると
RL3はホイールベースが80mmも短く、その差は歴然。

RL3 FLAT EX (anchor)

こういったフレームジオメトリの違いを
サイクリングレベルでも体感できるのかちょっと試してみたい気も。
 

 

 

 


感想


ステムの交換作業は思ったより簡単でした。
純正グリップを引き抜く作業に比べたら楽勝!笑

実際に走ってみた感想だけど、
ステムを長くしたことで前傾がやや深くなり、
走りやすくなった感じがします。

もっと前傾を深くしたい気もするけれど、
自分の場合、これ以上ステムを伸ばすと
骨盤が寝過ぎてしまい股関節が窮屈になりそう。
自分にはステム長110mmくらいがちょうどいいかも。

あと、ハンドルが少し遠く低くなったことで
手の負担がやや増えたような。
それも走っているうちに慣れるかな。

総合的にはステムを変えて正解だったと思います。




ステム交換に伴いグリップ角度も微調整。
今のところバーエンドバーはステムと同じくらいの角度にしてます。

手を置く位置は少し上げて、
エンドバー根元のカーブした部分に
親指下の母指球を当てるようにしてます。
こうすると手の収まりがよくてしっくりきます。

このグリップなど使用パーツの紹介は↓こちら

クロスバイク購入から1年! シルヴァ F24 2017年モデル 【前編】




サドルの前後位置は目いっぱい前目にしてます。
(前下がりなのは後をスタンドに乗せてるため)

今年2月にライディングテクニックの本を購入して
ペダリングなどの改善に取り組んでるんだけど、
効率よくペダルをこげるようになった反面、
脚にかかる負担も大きくなり膝に痛みが出ることがあったり。

で、ペダルと膝の位置関係を見ると、
正確に計測したわけではないけどペダルが少し遠すぎる感じでした。
そこでサドルを前に出したところ膝の痛みもほぼ解消。

F24乗りで膝に違和感がある人はサドルを前目にするといいかも。



実はトラブルがもう一つ。
今年4月、右シフターが8速に入ったまま動かなくなり、
2ヶ月ほどトップギアのみで走ってました。
(坂道発進きつすぎる…笑)

この記事を書いている時点で
その故障したシフターは自力交換済みだったりするんだけど、
その辺りの話はまた別の機会に。


※追記 (2018-07-29)
故障シフターとケーブルの交換については↓こちら。

クロスバイク シフター&ケーブル交換! 【シマノ ST-M310】【シルヴァ F24】

―――――――追記ここまで―――――――