先週の肝転移疑いを確定するため今日は肝臓のエコー検査をしてきました。
結果からいうと、肝臓のs4/5の胆のう近傍に12mm大の低エコー域が一箇所ほど見つかりました。
不整形、境界やや不明瞭、内部均一、辺縁一部に線状エコーありで、血流信号はなしとのことでした。
CTで肝臓に確認された何かは確実にあるようです。
主治医の診断は、現段階では明らかな転移とは言えないが、転移でないとも言い切れないというどちらつかずのものでした。
これだけでは何とも言えないので追加の画像診断をすることになりました。
ただ、大きさが1cmほどなので、CTのスライス幅による影響があったり、質的判断が困難な大きさであるため、3か月ほど待ってから造影CTをしたらどうかと提案されました。
片腎のため私は腎機能が悪く、造影CTはほとんど受けられないのですが、現在のクレアチニンの数値ならば一度くらいならいけるとのことです。
再発時と同様に転移疑いのままもやもやしたまま3か月を過ごすことになりますが、とりあえず肝転移が確定するのが今日ではなくてほっとしました。
これで三か月間仕事ができます。

腎盂癌の肝転移が単発で起きるのは稀であり、主治医は全く経験がないようです。
肺転移単発はそこそこあるので局所療法をしたことはあるものの、肝転移を叩くことができるかはわからず、転移が確定したら基本的にはセカンドラインのキイトルーダによる全身療法になるのではとのことでした。
理論的にはラジオ波によって焼くか、凍結療法によって壊死させるという手法も考えられるようですが、その場合はこの病院ではできないため外部の病院を探すことになるそうです。

今日は散々な一日でした。
エコー検査で技師の方が時間をかけて何度も何度もやり直し、途中で5分くらい中座して主治医に問い合わせに行ってしまってまたやり直したのです。
これは絶対に写ってはいけないものが写ってしまったのではないか、よほど悪いのだろうか、と泌尿器科の主治医の診察室に呼ばれるまで生きた心地がしませんでした。
人間というものは面白いもので、マイナス思考にはまるとどんどん悪い方へ悪い方へと考えがちです。
おそらくエコーで多発肝転移が出ていて、もはや手遅れで余命宣告されるのではないか、来年の桜は見られるのだろうかなどと大真面目に考えておりました。
技師の方の様子から無罪放免は絶対にないと確信していたから尚更でした。


現状では安心はできませんが、三か月という仕事や治療の下調べをする時間的猶予ができたので少しほっとしています。
一昨年の再発時に個人的に相談に乗ってもらった読影医の先生にまた話を聞こうかなとは思っていますが、特にセカンドオピニオン等は検討せず造影CTの結果を待ちたいと思います。

ご無沙汰しております。
ここ数か月は我々税理士もコロナ対策のエッセンシャルワーカーとして、持続化給付金や東京都感染拡大防止協力金、保証協会付融資(セーフティネット保証4号・5号)などの申請書類の作成に追われ、多忙を極めてブログから離れておりました。
自分ががん患者であることすら忘れかけていた頃合いでしたが、今日の主治医の診察で現実に引き戻されてしまいました。

単純CTで肝臓に影が映ってしまったのです。
肝臓に14mmほどの淡い低濃度結節を疑う低吸収域があると読影レポートには書いてありました。
前回(4月)のCTと比べたところ今回やや目立っている印象があり、念のため超音波で確認しろとのことです。
来週超音波検査をすることになりました。
主治医の見立てでは、肝転移が一番嫌だが、嚢胞がCTのスライスの具合で映ってしまった可能性もあるとのことで、調べてみないとわからないとのことでした。

マーカーになるかわからないままとりあえずデータだけ取り続けている血中抗p53抗体濃度は相変わらず基準値を桁違いに超えたまま横ばいで、増加はしていないものの全く減っておらず、体のどこかに癌細胞は確実にいそうです。

再発治療で放射線を当てたリンパ節や膀胱鏡では異常はなかったそうですが、肝転移のインパクトからあまり喜べませんでした。

がんを告知されてからもうすぐ3年、これまで悪い兆候で疑いがかかった時は大抵一番悪いことが起きてきたものですから、今回も最悪の想定で備えます。
再発治療について2年前に主治医に聞いたことをまとめた「再発とフォローアップについて主治医に相談」を見直したところ、腎盂癌の肝転移は単発であればラジオ波で治療するが、多発で出ることが多いのでそれを前提にせよとのことでした。

局所療法を調べてみたところ、手術はどうやら現実的ではないようですが(腎盂癌の肝転移をいじるとかえって予後が悪くなるという感触があるようです)、私の場合は大きさや個数がまだ控えめであることや、他の部位の腫瘍がコントロールできていることから、ラジオ波や重粒子線、サイバーナイフなどの非侵襲性の局所療法が使える可能性がありそうです。

全身療法を調べると、現段階ではセカンドラインのキイトルーダがあります。
しかしキイトルーダは肝臓には効きづらいというデータもあるようです。(これらは白人メインのデータであり、最近はアジア人と白人の腎盂癌は別の病気であるというくらい傾向が違うということも言われているため、単純に言うことはできないかもしれませんが)
治験を簡単に調べたところ、肝転移に非常に有効であるパドセブ(エンフォルツマブ・ベドチン)の第三相の募集は終了しているようでした。
他にはFGFR遺伝子変異陽性の患者を対象とした分子標的薬の募集が目立ちます。
私は血中の抗p53抗体が高いことからp53遺伝子に変異があることが明白なのですが、p53遺伝子変異があるとFGFR遺伝子には変異がないと聞いたことがあり、あまり期待が持てません。

現在考えられる戦略としては、再び局所療法で根治を目指す、あるいは足止めしている間にパドセブの承認を待つというのが一番希望が持てるように思えます。
これが可能かどうかを聞くためにまたセカンドオピニオン行脚をすることになりそうです。

悪性度が高いがんのステージ4の根治に失敗して再発治療をした身ですので、もはや何が起きても不思議はないと思っていたのですが、再発は何度してみてもショックなものです。

ワイドショーの司会などでおなじみの女優の岡江久美子さんが亡くなりました。
死因は新型コロナウイルス肺炎、享年は63歳だそうです。
ニュースで知り驚きました。
そして治療中のがん患者であることを知り更にショックを受けました。

昨年末に手術を受け、2月半ばまで放射線治療をしていたため免疫力が落ちていた可能性がある、という点を報道ではことさら強調していました。
間違っているとは言いません。
しかし何か引っかかりを感じてしまいました。
コロナによる肺炎で亡くなったのはがんの治療をしていたという弱みのためであり、そうでない「私たち普通の人」は心配しなくていい、といった壁を感じてしまったのです。
2月に最初の犠牲者が出てからというもの、報道では高血圧や糖尿病やがんなどの基礎疾患があることや、高齢であることなどを強調して、「私たち普通の人」は心配しなくていいですよ、というメッセージを言外に出しているように思えてなりません。(もちろん若年者や基礎疾患なしの犠牲者も出ていますが)
心配すべきハイリスクに該当する「健康ではない側の人間」はどうすればいいのだろうか、切り捨てられてしまうのだろうか、と改めて考えさせられてしまいました。

私も昨年の1月から2月末まで、再発治療のため30回の放射線治療と化学療法をしていました。
ウイルス禍が一年早かったら私も岡江さんと同じ立場にいたのです。
とても他人事とは思えません。
今現在放射線や抗がん剤治療、手術によってがんと闘っておられる方はどれほど不安なのだろうと思うと本当に心が痛みます。
私の知人にも今現在治療中の方が沢山います。
そしてブログを通じて知り合った多くの闘病中の仲間たちがいます。
その中にも体調不良を感じ不安な方、もし自分が感染してしまったらという心配で一杯の方、がん医療リソースの削減で治療が乱れてしまった方、金銭的な不安や困難を一気に抱えてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
ウイルス感染は一見誰にでも平等に見えますが、その危険性は弱者により多く分配されます。
圧倒的なカタストロフィーを前に、今の私にはどうかご無事でと祈ることしかできません。

最後になりましたが、岡江さんのご冥福をお祈りいたします。

今日は三か月に一度の経過観察のための主治医診察です。
先日撮影したCT画像から再再発していないかどうかを確かめます。

前回の一月はじめの通院から病院は様変わりしていました。
入口の外側には野戦病院のようなテントがいくつもあり、おそらくコロナが疑われる患者を診ているのでしょう。
いつも混んでいるはずの病院はガラガラでした。
新型コロナウイルス肺炎対応に医療リソースを割くためにほとんどの診療科では初診の患者を断っており、また通院中の患者も受診控えをしていることがてきめんに混雑度合いに現れていました。
大病院は基本的にレッドゾーンであると想定した方がよいとのことで、私も今日はN95のマスクをしていきました。
防御力の高いN95規格のマスクは2017年に抗がん剤治療を始めた時に風邪やインフルエンザの予防のために何パックもまとめて購入したものです。
息苦しさが嫌で一度しか使わず死蔵していたものがここに来て役に立つとは予想もしていませんでした。

CTの結果、放射線化学療法を施した傍大動脈リンパ節の再発箇所は極めて小さく縮小したまま変化なしということで、画像上では再再発の兆候はありませんでした。
肺や肝臓にも転移巣は画像上は見られませんでした。
ただ、腎盂癌のような尿路上皮癌はマーカーがないのでどうしても「画像上は」という留保が付きます。
マーカー代わりに使えるかもわからない抗p53抗体は、今日の数値はまだ出ていないのですが、三か月前のデータを見ると基準値からけた外れに高く、経時的に見ても減少せず横ばいなので、おそらく癌細胞はまだ体の中にいてどこかで復興するチャンスをうかがっているのでしょう。
私の寿命が尽きる前に癌細胞が復興を済ませて再び増殖を始めたら私の負けとなります。
余談ではありますが、CTで撮った胸部画像にコロナの影が写っていたらどうしようと心配していたのですが、主治医いわくそんなものはないとのことで安心しました。

次の診察は3か月後ではなく、4か月後になりました。
限りある医療リソースを温存するためかもしれません。
単純CT撮影と膀胱鏡をする予約を入れました。
次の診察の8月、一体どうなっているのか予想がつきません。
無事迎えられればいいなと思います。

久しぶりに会った主治医は、手術がなくなってしまいまた患者も少ないので、顔色がよく元気そうでした。
病院としては通常診療にかける医療リソースを相当絞っているようでした。

実は今日、4月9日は手術から二年の日です。
二年前の今日は、抗がん剤治療によりやっと切除可能に持ち込めたがんを原発巣・転移巣ともに切除する手術のため、左腎臓・尿管を全摘し、膀胱を部分切除しました。
ちょうど今の時間は意識もうろうとしていた頃でした。
もしも新型コロナウイルスの流行が二年早かったら、私は手術を受けられなかったことでしょう。
ステージ4の切除不能のがんが長い抗がん剤治療によって手術可能になったところで中止となったらと考えると空恐ろしいものがあり、この4月や5月に手術を控えていた方のお心はいかばかりかと思うと言葉もありません。
コロナの影響で医療リソースが絞られることにより間接的ながん患者の治癒率の低下や死亡率の上昇がきっと報告されるのではと思います。

コロナの害は平等に見えて、弱者やマイノリティにより多くの害をもたらします。
今日もし再再発していたら、以前のようにセカンドオピニオンに何カ所も行って納得のいく治療法を探るなどということはできないと覚悟していました。
進行がん患者の納得や患者の権利やQOLや延命や治療なんて「不要不急」と切り捨てられる日が現実に来てしまったのではないかと今日の病院の様子を見て実感しました。
しかし、仕方ないと納得せずに主張することも大切なのではとも思いました。
声なき声は緊急時には届かないので、大きな声を上げることが必要です。


緊急事態宣言を受けて私の仕事も様変わりしています。
まずは感染防御の徹底ですが、必ず複数の感染者や濃厚接触者が出て就労不能になることを前提に体制を整えました。
つい先日付き合いの長い親しい友人がコロナウイルスによる肺炎で入院してしまいました。
東京はもうだめそうです。
私も遅かれ早かれ罹患するのだと思います。
できるだけ遅く、できれば治療の体制が整ってから感染するというのを目標にしています。
COVID治療の現場の最前線では毎日のように人体実験レベルの投薬が行われているそうで、勘のいいお医者さんたちが重症化を防いだり重症化から引き戻したりするための必勝法に気付くのも時間の問題だそうです。
データが揃い、機材や物資の供給が追い付いて体制が整ったあたりで満を持して感染できればいいなと思っています。
それまでは感染防御を心掛け、感染拡大のスピードをできるだけ落としていきたいです。
もしワクチン開発まで感染しなければ、安全に免役が付けられるので完全に勝ちです。

それにつけても政府の対策の遅れや不備や的外れさにはあきれています。
私は開業税理士として中小企業の経営者に何十年も寄り添ってきました。
だからこそその苦境はよくわかり、そして何が必要な支援なのかもそれなりにわかります。
何一つとして国は救う気がないのだろうと思いました。
私は計算する立場なので、この国の税金の仕組みやその重さは十分わかっています。
その支払いに見合うだけの、緊急事態に受けるダメージを軽減するためのグランドデザインに基づいた迅速な政策パッケージが作られることを二月の半ばからずっと待っていました。
一体どうなっているのでしょうか。

久しぶりの更新です。
私がブログを離れていた間に世界は様変わりしてしまいました。
これほどまでに一つのウイルスが世界を破壊してしまうとは、2月はじめには思いもしませんでした。

2月4日のワールドキャンサーデーのイベントでの出張の後、私はルーブル美術館で開催されていたレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年の特別展を見にパリに行ってきました。
その頃はまだコロナはヨーロッパには上陸しておらず、日本にいるより安心だとばかり思っていました。
向こうではマスクをつけている人は一人もおらず、私も飛行機を降りたところからずっとしていませんでした。
それが今やどういうことでしょうか。
たった数週間で感染の中心地はヨーロッパとなり、都市は封鎖され別世界となってしまいました。
行ったばかりのパリの街が戦場やゴーストタウンのようになっているのをテレビで見ては心を痛めています。

パリでの旅行記はまた改めて書くこととして、私の近況をご報告しておきます。
パリでルーブル美術館やオルセー美術館、オペラ座でのバレエ鑑賞などを楽しんで2月半ばに帰国したのですが、間もなく高熱を出してしまいました。
当時はまだヨーロッパはコロナ汚染されていなかったので、一応確認はしましたが普通に近医で受診してよいとのことでかかりつけのクリニックに行きました。
インフルエンザAの陽性反応が出たためコロナではなかったのですが、それから一週間家に隔離されておりました。

病み上がりもそこそこに、そのまま確定申告の繁忙期へと突入しました。
日々ひたひたと忍び寄るコロナの影響は、経営者として無縁ではありません。
事務所のスタッフ達のマスクの手配や消毒液の設置と確保、使い捨てペーパータオルや手をかざすだけで消毒液が出てくる装置の導入、手洗いうがい消毒のマニュアル化、クライアントとの接触記録簿の作成、感染者が出た際の行動プランを何通りかのシナリオを検討して用意するなど、2月中から先手先手で取り組んできました。
初期の段階で身近なところに感染が出て消毒やPCR検査を受けたという方がいたため、危機感を持って早めに動きだしました。
途中で何の根回しや通知もないまま確定申告の期限が一ヶ月伸びましたが、一人でも感染者が出てしまったら事務所を閉鎖しなくてはならなくなるため、例年よりも大急ぎでできる限り早めに確定申告を片付けました。

オリンピック延期の発表後、急速に状況が変わりました。
もはや東京は他の大都市と同様に時間の問題かもしれません。
私も事務所の閉鎖を現実的な問題としてとらえたプランをいくつか策定しなくてはならなくなりました。
情報収集をしたところ、どうやら東京都ではテレビ等のメディアなどで出している以上の情報は持っておらず、シナリオ作成やそれに基づいたプランの策定もしていないようです。
せいぜい選手村を病院に転用する話が進んでいるくらいで、コロナ死やコロナ関連死を防ぐための対策や、企業や労働者の生活防衛のための救援パッケージなどはノープランのようでした。
やるつもりがないどころか、やる権限がないとすら思いこんでいるようでした。
いくつくらいプランを用意してあるのかと思っていたのですが、プランはなく、プランの元となるシナリオもなく、グランドデザインなしで行き当たりばったりで現場の努力だけでやろうとしているようです。
いつもの日本的手法です。
多くの国々や都市が墜落は避けられないもののせめてソフトランディングしようと尽力している中で、このまま何もせず、やらないための理由ばかりを探しながらハードクラッシュな墜落をしようとしているのです。
高い税金を何のために払ってきたのだろうかと怒りを覚えました。

新型コロナウイルスは多くの人には軽症なのだから、騒ぎすぎるな、調べすぎるな、正しく怖がれ、という声もよく聞かれます。
しかしそこに抜け落ちている観点は、このウイルスは人を選ばずに感染するものではありますが、そのダメージは既存の不平等に沿って分配されるということです。
体の弱い人、持病のある人、高齢者などの重症化リスクが高いことは既に多くのデータが示した通りです。
弱い人ほど死亡リスクにさらされます。
さらに、社会的・経済的なダメージの大きさも社会の不平等に沿って分配されます。
学校の一斉休校が決まった際に最もダメージを受けたのは、ひとり親世帯や非正規などの不安定な雇用の方々でした。
数々の自粛による経済のシュリンクのダメージはより貧しい人、不安定な人、小さい会社ほど大きくなります。
私の事務所の顧問先でも売り上げが前年同月対比90%減というところも現れてきています。
この状況が二か月、三か月続くと大変なことになります。
多くの中小企業では2,3か月ほど売り上げゼロで持ちこたえる資金力があるところは少ないです。
大きな会社ほどの余力がない中小企業では、このコロナウイルスによる自粛のダメージの受け方が甚大なものとなるのです。
同じコロナウイルスであるにも関わらず、そこから生じるダメージはまったくもって不平等です。
この不平等は果たして「自己責任」の一言で片づけてよいものなのでしょうか。

ここまで読んでお気付きの方もいらっしゃると思われますが、がん患者は特に新型コロナウイルス感染における弱者の要素が強いです。
持病があり、抗がん剤治療等で免疫機能が低下している方も多く、不要不急ではない通院のための外出が必要であり、高齢者も多く、また雇用の面でもがんを原因とした不安定さに晒されている方が多い――まさにコロナのダメージをより多く受ける属性なのです。
医療リソースが今後新型肺炎でひっ迫した際に平時と同様のクオリティの医療を受けられず、それが原因で命を落とす方も出てくるかもしれません。
がん患者こそコロナ弱者と言えるかもしれません。

現場では多くの医療者の方々が決死の努力をして下さっているようですが、今のところ決定的な治療法が確立されていないようです。
支持療法により生命を維持しながら自力での自然治癒を待つしかない現状では、コロナ死を減らすには重症患者を減らすしかありません。
重症患者を減らすためには、重症化を防ぐ手法が確立されていない現在ではそもそもの感染者を減らすしかありません。
感染者を減らすためには、ワクチンがない現状では、手洗いうがい、人と人との接触を極力減らすsocial distancingと家にいることstay at homeしかありません。

身近ながん患者を守るためにも、そして多くの弱く不安定な方々を不平等なダメージに晒さないためにも、「騒ぎすぎ」などと言わずに新型コロナウイルス対策を一人ひとりの方々に心がけていただきたいものです。
コロナ弱者であるがん患者だからこそ声を大にして言いたいです。


庶民でも自由に国境を越えた旅行ができる平和な世界が一日も早く戻ってくるよう願いながら、パリの写真を貼っておきます。