永福町大勝軒@永福町 | Ramen Story Of L.I

永福町大勝軒@永福町

昭和30年3月4日創業「永福町大勝軒」に行きました。

 

image

 

時は来た!やっと行けた!

 

 

東京を代表する超老舗有名店永福町大勝軒に。

 

 

多くの方が「大勝軒」という屋号をネットでも本でも雑誌でもTVでも目にしたことがあると思いますが大勝軒というラーメン店は系譜で分けると3つ存在し、1つは東池袋に本店を構え近年は減りましたがTVや雑誌の露出も多くつけ麺の元祖とも言われてる「東池袋大勝軒」

 

 

東池袋大勝軒と永福町 大勝軒に比べると知名度は低いが1番歴史が古く明治38年創業「人形町大勝軒総本店(閉店)」の流れを汲む人形町系と言われてる大勝軒。

 

 

そして永福町大勝軒は1955年3月に創業し、来年創業70周年を迎える。

 

 

創業者 草村賢治氏は新潟県の農家の三男として生まれ、その後一家は上京して杉並区堀之内で中華麺の製麺所「草村商店」を営む。

 

 

実家の草村商店で働いて頃の経験と父母から商人の心得を学び、草村氏が26歳の時永福町駅前に大勝軒を開業。


開店当初は執拗な材料の拘りから一杯35円のラーメンを作るのに原価率80%となる27円も掛けていたという。

 

 

金銭的には相当苦しみ生活の方は大変だったそうですが、いつか何とかなると据え置きで頑張り、昭和41年にやっと倍の70円値上げに踏み切ったというエピソードがあります。

 

 

ちなみに当時は出前もしてたそうで売上げの5割を占めていたが3つの問題があり1ヶ月悩んだ末やめることにし、売上げ半減を覚悟していたが幸い然程落ち込むことはなかったとか。

 

 

永福町大勝軒も含め永福町系のラーメンは中華麺となり、煮干しと節を効かせたスープに基本の中華麺でも2玉入りとボリュームあるのが特徴。

 

 

20年30年と通いつめてるお客や4代、5代にわたって通ってる家族も珍しくない永福町大勝軒は味が良いから来るという訳ではなく、清掃は厨房も含め毎日徹底的に掃除するのでチリひとつないと謳い席が空くとふきんで表裏の二度拭きをすることでも知られてる。

 

 

量が多く最後のひとすすりまで熱々の中華麺なので冷たい水が欠かせず水を入れるグラスにも工夫が施してある。 

 

 

ひっくり返らないように大ぶりで底部がどっしりとしたデザインのものにしてるそうです。

 

 

永福町大勝軒も数々の弟子を輩出し孫弟子も数多く存在するほど大きな系譜になるけど、私は永福町系はそこまで多くの店を食べ歩いてる訳ではありませんが1番古い弟子だと柏市にある1978年創業「ラーメン専門の店 大勝」となり、1番再訪して今年食べた永福町系は日吉に2010年2月10日オープン「日吉大勝軒」

 

image

 

お店の場所は永福町駅南口から徒歩1分ほど。

 

 

南口を出てすぐの永福町駅前交差点付近にあり、すぐ目に入り見えます。

 

 

昼の部終了まで1時間切った14時5分頃に到着すると11人待ち。

 

 

私の後も全く途切れず並びはでき常時10人以上の行列ができ、客層は男女お年寄りや中年の方が多く若者はいませんでしたね。

 

 

なお、私とほぼ同時に並びに着いたオバちゃん1人だと思ったらすぐにオッちゃんが悪いなぞ1ミリも思わず当たり前のように割り込み合流された。

 

 

30分ほど並んで席に案内された。

 

image

 

店内は4階建てのビルとなり1階が厨房と席があり、割とコンパクトな造りですが十分ゆとりはあるし床はタイルで所々の壁もタイルがありシンプルな内装。

 

 

確かに清潔感はかなり感じ清掃は念入りにしてるのが分かる。

 

 

トイレはビル3階が女性・お子様・高齢者専用、4階が男性専用になり従業員が案内してくれます。

 

 

厨房前に逆L字型カウンター10席、店内左壁側に2人掛けテーブル席1卓、4人掛けテーブル席2卓。

 

 

初の永福町大勝軒はカウンターで食べたかったけど、4人掛けテーブル席で女性1人客と相席に。

 

 

厨房に男性スタッフ3人とホールにおばちゃん1人の4人体制で切り盛り。

 

 

席に着くと大ぶりで底部がどっしりしたグラスに氷が多く入った冷たいお冷が提供。

 

 

永福町大勝軒は昔「氷を無料でお分けします」という貼紙が掲示しており、これはクーラーもほとんど普及していない昭和37年熱々で量が多いラーメンをストレスを溜めず味わって欲しいと当時では破格の35万円もする製氷機を購入し、ある夜に子どもが熱を出して苦しんでいるから氷を分けて欲しいと店に若い母親が駆け込んで来たことがあり、これを機に氷の無料サービスが始まったとされてる。

 

 

現在氷の無料サービスは終了してます。

 

image

 

メニュー。

 

image

 

全メニューは、中華麺1130円・中華麺(生玉子付)1180円・中華麺(メンマ付)1340円・チャーシュー麺1340円・生玉子50円・メンマ210円・お土産セット1180円・お土産メンマ420円・生中華麺(二玉入り)160円。

 

 

麺メニューは昔から変わらず中華麺のみで、別皿で提供される生玉子付とメンマ付とチャーシュー麺のみ。

 

 

他の永福町系にある麺1玉や少なめは無く、麺大盛も用意してません。

 

 

私が訪れた後に値上がりし、中華麺1180円・中華麺(生玉子付)1230円・中華麺(メンマ付)1380円・チャーシュー麺1430円・お土産セット1230円に。

 

 

お土産セットも販売され、メニュー表の裏におすすめアレンジが写真付きで書かれます。

 

image

 

会計はレジに伝票を持っていく後払い制。

 

image

 

レジ前は半地下の製麺室があり、レジ横には出口専用の自動扉があります。

 

image

 

卓上調味料は白胡椒・醤油・酢・ラー油。

 

image

 

注文したのは「中華麺」¥1130

 

image

 

中華麺 生玉子付を頼んでる方が多くいたけど初の永福町大勝軒はデフォルト中華麺にした。

 

 

ルックスは弟子の永福町系同様に通称洗面器丼ぶりとも言われてるほどデカく、レンゲも通常のレンゲの2倍あるほどドデカいのを使用し割り箸と共に銀のトレーにのせられて提供。

 

image

 

横からのアングルもデカいのが一目で分かり、店内にも充満してましたが着丼した瞬間煮干しの香りがフワッときます。

 

 

永福町系総本山いただきます!

 

image

 

スープは清湯煮干し醤油味。

 

 

出汁の煮干しは片口イワシ・うるめイワシ・アジの煮干しを使用してるそうで、鰹節は荒亀2割の枯節8割・枯宗田節を合わせてるらしく節系は節と煮干しで1日65kg使用。

 

 

永福町系も店により味わいが若干異なるけど、総本山は煮干し出汁の主張がそこまで強くなかった印象でしたが、オランダ産カメリアラードでコーティングされた湯気と共に煮干しの馥郁とした香りが立ち上り十分な煮干しが味わえる。

 

 

節系の旨味も突出してるとまではいかないけど煮干し出汁と共にバランス良く溶け込んでましたね。

 

 

ラードの量は湯気は出るけど個人的には熱さは程々と感じ飲みやすくコクとコッテリ感を付与してる。

 

 

醤油ダレによる塩味も適度に効きコクがしっかりと出て美味しい煮干しスープです!

 

image

 

麺は草村商店の中細縮れ。

 

 

しっかり茹で上げた2玉の麺は熱効果もあると思うけど柔らかい食感ながらユルい食感ではないので弱さを感じさせす、しっかりとスープを持ち上げてくれます。

 

 

麺量は300gかな?間違いなく多いけど気付けばペロリと平らげていた。

 

 

お冷は減ってくると従業員が新たに注いでくれるので猫舌の方でも氷水を飲みながら食べれば熱さには負けないと思うが、やはり2玉の麺量ボリュームで苦戦するかも。

 

image

 

具はチャーシュー4枚・メンマ・ナルト・刻みネギ。

 

 

チャーシューは栃木の芋豚になるそうで小さく一口サイズの薄切りタイプですが思ってたより肉肉しい旨味が堪能でき脂ものってたし美味しいと思う。

 

 

コリッとしたメンマも良かった。

 

image

 

永福町大勝軒味も雰囲気も満足しました!

 

 

流石総本山と納得の美味い中華麺に感謝。

 

 

次は生玉子付で食べてみたいし、他の永福町系も色々と食べてみたいですね。

 

image

 

ラーメン永福町大勝軒

ポスト東京都杉並区和泉3-5-3

電話03-3321-5048

時計11時~15時・17時~22時

ぐぅぐぅ不定休(公式HP参照)

パソコン永福町大勝軒 HP