PSA・成田の印刷技術Q&A

プリンティング・スーパー・アドバイザー成田が、オフセット印刷技術の質問に関して、お答えしま~す。
ご質問は NARITA@cosmotech-jp.com まで、お気軽にどうぞ!

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チョッとビックリしてしまった話が有りましたので、聞いてやって下さい。

 

相手は「輪転機」ですので、これは、完全に私の専門外の話なのですが・・・。

輪転機って、スゴいスピードで、大量に印刷をして行くってのが普通ですよね。

ですから、出来るだけ、印刷を中断せずに進めて行きたいのです。

 

そこで、輪転機の、印刷停止要因って事に成るのですが、まぁ、いろいろ有る中で、

ブランパイリング(ブラン残り)による停止ってのが、ケッコウ嫌な要因の一つなのだ

そうです。印刷を中断して、ブラン洗浄をしなきゃアカンですから、イヤですわねぇ。

 

そこで、輪転機に於ける、ブラン残り解消法って、話に成るのですが、これがビックリ!

私のような、枚葉機専門の人間に言わせると、「はぁ~、なんでッ!」ってな内容です。

 

まずは、解消法① 湿し水の量を多くする。(水を多く上げて刷る)

そして、 解消法② エッチ液の添加量を多くする。(2%よりも3%!)

 

現役の輪転関係者3名に聞きましたが、その内の2名が、「その通り!」と言い、

残りの1名が、「ああ、30年位前には、そんなやり方を聞いた事が有りますよ。

でも、今時、そんな事をしてる人は居ないでしょ、ハハハハ、そりゃ逆効果ですよ。」

 

そうなんですよ、私の理論と言うか、印刷の一般理論からしても、湿し水を上げたり、

エッチ液を多くしたりってのは、完全に逆効果だとしか思えません。だってそうですよねぇ、

湿し水を多くしたら、インキも多くしなきゃ濃度が出ません。ローラー上に余分な湿し水と

余分なインキが出来てしまいますから、乳化してしまって、まともな転移が出来なく成って

しまいますから、こりゃ、ブラン残りが、より発生し易く成ってしまうと考えるべきです。

 

んじゃ、肯定派の2名のご意見は?と言うと、私的には、これが超おもしろいんです。

「版面上の湿し水を多くしてやれば、ブランと接触した時に、ブラン表面の余分な物を

 取り去ってしまう事が出来るんだよ。エッチ液の増量も同じ効果が有る。」

 

ねッ、なかなかスゴイでしょう。枚葉機の人間に言わせれば、超ナンセンスですわ。

・・・んでもね、この方法、ごまかしとしては、有効なのだそうです。「あ~、あと1万枚

刷れば終わりなんだよなぁ~、今更、機械を止めて、ブラン洗浄なんて、したくない

よなぁ~。」って時に、水を多くしてやると、一時的にゴマカセるのだとか。

 

もちろん、こんな対応をすれば、今にスゴいブラン残りに成ってしまいますが・・・。

まぁ、品質的に、あまりうるさくない輪転だから出来る、ゴマカシ技ですね。

 

んでも、根本的な改善策ではないし、間違ったやり方なので、多用は厳禁です。

 

私はね、「印刷は物理じゃない、科学で考えなきゃダメ!」

と、言い続けて来た人間です。湿し水を多くして、ブランの表面の不要物を取り去るって、

そりゃ、完全な物理でしょう。今時の高性能なインキと、強力なエッチ液を相手にして、

そんな超物理的な対応をしてちゃアカンですよ。

 

極少量のインキと、極少量の湿し水で印刷を進行させた時、初めて、インキの性能も、

エッチ液の性能も発揮されるんです。しっかり性能を発揮させてやれば、今時のインキが

簡単にパイリングしてしまう事なんて、そう簡単には起きません。

 

多くの輪転会社さんが、間違ったやり方を信じ込んで実践している。これには、本当に

ビックリしました。目を覚まさにゃアカンです。印刷は科学なんですから。

 

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前回、上質紙の両面カラー刷りの乾燥に関して質問を下さった方から、

「上質紙両面刷りの場合は、納期を頂くよう、営業にお願いしました。」と、

アンサーメールを頂きました。

 

でもね、短納期どころか、「即納」ってのが、今時の、一番の「売り」なんですよね。

営業さんとしては、「上質紙だから、納期を下さい。」ってのは、非常に言い難いん

ですわ~。「ああ、納期が掛かるの、それじゃ、他の印刷屋さんにお願いするよ。」

と、簡単に仕事を失ってしまう時代なんですわね~。

 

んじゃ、その、他の印刷屋さんでは、どうやって刷っているのか?

そこに登場するのが、高感度UV機ってヤツなんですわ。コイツは、とにかく速乾

ですから、朝一でデータを頂いて、昼までに両面刷り上げて、断裁して、二つ折り

までやって、最短で、その日の夕方に納める事が出来てしまうんですわ。

 

UVですから、乾き待ちなんて、上質紙だろうが、ユポだろうが、全くのゼロです。

両面刷っても、デリバリィに出て来た時には、乾いてしまっていますから、すぐに

断裁も、折も、ノントラブルで出来てしまいますよね。

 

そんなスゴイ印刷機が、メチャ沢山導入されてるってのが、今の時代なんですよ。

普通の油性機で、UVを相手に、納期で勝負をしようとしても、こりゃ勝ち目が無い

んですわ。・・・んじゃ、完全に油性機の負けか?って言うと、実はそうではないです。

 

UV機ってね、品質的には、たいした事無いんですわ。

網点の形状、着肉性、シャープさ、色調。どれを取っても、油性機の圧勝なんです。

もちろん、技術力の問題は有りますが、油性機の一番の売りは、圧倒的な品質の

良さなんですよ。

 

と言う事はですよ、逆に言うなら、品質の良くない油性機なんぞ、今の時代に、

生きる価値は無しッ!って事なんですわ~。「UV機の即納は魅力的なんだけど、

やっぱり、油性機の品質じゃないと、あかんよねぇ~。」なんて言ってもらえるように、

必死に成って高品質を追求せにゃ、本当に、油性機の刷る物が無く成ってしまいます。

 

今の世の中、品質重視の印刷物は、まだまだ沢山有ります。重厚な深みの有る色彩の

包装紙。鮮やかな色調のアパレル系パンフ。微妙な色調の特色など。油性機じゃないと

OKがもらえない物ばかりです。・・・どうか、頑張って下さい。

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● 質問

 

質問は、上質紙に両面4色印刷時の、乾燥についてです。

持ち込みデータで上質紙110Kに両面印刷をしましたが、セット乾燥が遅く

一日置かないと印刷出来ませんでした。また、画像の濃い部分では裏移りしかけてました。

何とか製品にはなったのですが、上質紙に印刷する時の注意点など有れば教えて下さい。

4色カラーで175線でデータ通り(プロファイルの設定なし)に出力したCTP版です。

コート紙やマット紙で印刷すると乾燥には長くとも20分程度で裏面が印刷できるのですが

…よろしくお願いします。

 

● 回答

 

インキって、缶に入ってる時とか、インキ壺に入れた時って、ダラダラと流動性を持って、

流れますよね。流動性が有る、流れるって事は、インキが「液体」だって事なんですよね。

これが、紙の上に乗って乾燥すると、印刷された紙を傾けても、インキが流れるような事は

有りませんよね。つまり、インキが乾燥して「固体」に成ったってワケです。

 

液体だったインキが、固体に成る。これを「乾燥」って呼んでるワケですわ~。

今回は、油性印刷での話ですので、これは「酸化重合」と言って、空気中の酸素と化合、

つまり、化学変化を起こす事によって、固体化(乾燥)するってワケですわね。

 

酸化重合と言う化学変化にとって重要なのは、まず「酸素」、そして「温度」なんです。

ですから、例えば、冬の寒い時に比べれば、夏場の暑い時期の方が乾燥が速いですね。

インキの乾燥はね、3つの段階を経て、完全乾燥へと進みます。

 

まず、第1次乾燥。「セット」とも言いますが、指で触ってもインキが、指に付かない程度の

乾燥状態です。印刷されたインキの表面は乾いてますが、中身は、まだ固体化していない

ですから、この時点で、例えば断裁をかけると、中の生乾きなインキが飛び出して裏移りが

起ってしまいます。

 

第2次乾燥。中身まで固体化して、断裁や折り等、物理的な圧力を加えても、大丈夫な

状態です。でもね、この時点でPP貼り等、熱(化学的な圧力)を加えると、インキが元の

液体に戻ってしまいます。これが大丈夫に成った状態が、第3次乾燥です。

 

今時は、インキも紙も高性能に成りましたから、コート紙の場合だと、セット(第1次乾燥)

までに掛かる時間は、5分程度でしょうか。それに対して、コート層を持たない上質紙の場合、

パルプ繊維にインキが浸透するようなイメージですから、セットそのものが遅いんですね。

 

工場環境に、かなり左右されてしまいますが、朝一番で刷った上質紙のカラー印刷物を、

その日の夕方に、反対面を刷れれば、まぁ、ヨシとしたもんじゃないですか。まぁそれでも、

圧胴にインキが取られないよう、細心の注意が必要かと思います。

 

一晩放置して、次の日に仕上がり面を刷る。・・・これでもトラブルが出るようならば、工場の

環境とか、使用しているインキの性能、湿し水の性質(エッチ液の量)、機械のメンテ状態等を、

基本的な部分から見直してみた方が良いかと思います。

 

インキの性能ってね、とても重要なんですよ。コート紙等で、非常にクイックセットのインキ

でも、上質紙には全く適性が無い物も有ったりします。あと、エッチ液の入れ過ぎはアカン

ですよ。エッチ液が多いと、どうしてもインキが盛り気味に成ってしまいますから、即座に

乾燥不良に成ってしまいます。

 

とにかく、目安としては、一晩放置して、ノントラブル。それを基準として、それ以上を望む

のであれば、徹底的に水を絞って、インキ量も少な目にする。水もインキも少ない状態

ですから、その性能が、モロに現れますので、いろいろ選択してみる事が大切です。

 

ユポにしても、上質紙にしても、一つの用紙を完全に極めるってのは、とても難しいこと

だと思います。印刷機の状態や、工場環境の差等があり、こうしなさい!と言う事を、

なかなか言えないってのが実情なので、自分で試して行くしか有りません。しかし、その

研究過程で得られる情報は非常に貴重です。1つを極めれば全てに役立ち、飛躍的に

技術力を向上させる事が出来ます。是非、いろいろ試してみて下さい。

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● 質問

 

オフセット印刷でのベタ濃度とドットゲインについてお聞きしたいことがあります。

JapanColorで定めた目標ベタ濃度がありますが K 1.70~ 1.70 C 1.55 ~1.60

M 1.50 ~1.50 Y 1.32 ~1.38 このような辺りの数値が適切なキャリブレーションと

変換カーブの調整が実施されている場合。もちろん印刷機の調整や工場内の環境が

きちんとされていることが前提ではありますがその条件であればドットゲインも含め

安定した物が刷れると認識しています。

実際は印刷会社ごとにスクリーンの形状、変換カーブ、キャリブレーションも含め

かなりばらつきもありますが、実際のところJapanColorの目標ベタ濃度を意識して

印刷するというのは印刷業界としては一般的なことなのでしょうか?

 

私が勤めているところでは本来なら印刷機で刷った適切なバランスのものに

インクジェットカラープルーフを調整して見本になるようにするのを逆にデータ上の

数値を無視してきれいに見える色に出力したカラープルーフに対して刷版には調整が

なされていないため網点を完全に無視して刷らなくてはいけないために場合によっては

Mのベタ濃度1.4のドットゲイン5%Yのベタ濃度1.60のドットゲイン20%といった

インキを無理に盛らなければいけなく水も絞れないことも多くベタ部分や60%以上の

所は非常に濃度が高すぎたり逆に中間色を下げなければならない色ではベタ濃度が

極端に下がってしまいます。明らかに異常だと自身では思いますが。

業界全体ではこんなキャリブレーションをしているようなことはあるのでしょうか?

 

● 回答

 

え~と、何をお答えすれば良いのかなぁ~。

質問文を、5回程、読み返してみましたが、何をどうお答えしたら良いものか。

おっしゃりたい事が、沢山お有りに成ると言う状況は、非常によく伝わるのですが、

どうも要点がつかみ切れず・・・。

 

と言う、状態ですので、ピント外れな回答であったなら、ゴメンなさい。

 

私の前提として、JapanColor と言う言葉に対して、異常な程の嫌悪感を持っている。

と言う点だけ、まずは、頭の片隅にでも結構ですので、記憶しておいて下さいませ。

 

しかしながら、標準濃度と言う点では、私も、記載された数値を採用しています。

色ムラの無い、安定した印刷物を作るためには、その辺りの濃度が、最も有効ですね。

例えば、質問の後半に出て来る、Y=1.60 って、それをキープして1万枚刷るのって

かなり難しいですよね。

 

印刷の色調再現は、その80%が、製版で決まる。ってのが、私の持論なんですわ。

なので、標準濃度で刷って、色調が出ない場合は、製版で修正してもらって、

ちゃんと出るように直してもらいます。勿論、刷版も出力し直しですわね。

 

今時の、高感度UVとかは、本当に許容範囲が狭いですから、印刷機の方で無理矢理に

調整しても、その色調をキープする事が不可能なんですよ。ならば、製版でデータを

修正すればイイ。ってのが、私の考え方です。

 

って、これで回答に成ってますかねぇ?

出来れば、私感をあまり多くせず、簡潔な質問を頂けると、非常にありがたいです。

って、これ、質問より明らかに短い回答やなぁ~。だってさぁ、何を回答したら

エエのか、よ~分からんもん。

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● 質問

 

輪転機を使っています。新しい機械なのですが、湿し水のpHが、

どんどん高く成って行ってしまいます。pH6.8なんて、水道水と

同じですよね。水道水では刷れないので、今はエッチ液を6%で

定量添加して印刷しているのですが、インキの乳化が止まりません。

どうすれば良いでしょうか。

 

● 回答

 

6%もエッチ液を入れたの!そりゃビックリやわ~。なかなか根性有るねぇ。

それって、エッチ液メーカーの指定では、2%で使うヤツでしょう。そんなのを

6%も入れたら、そりゃ乳化しますわ~。

 

「pH6.8なんて水道水と同じだから、刷れない」・・・こんな事、誰に教わったの?

今のエッチ液はね、定量で添加するのが普通の使い方だから、例えばpH7

だったとしても、2%が確実に添加されてれば、それは、水道水とは全く違って、

とても立派な湿し水なんですよ。

 

んじゃなんで、pHが上がってしまうのか?一つはね、「緩衝材」バッファーの

問題で、昔は強力な緩衝材を、エッチ液の中に入れてたので、あまりpHが

上がらなかったんです。ところが、その強い緩衝材が、ローラーグレイズ等の、

悪さをする事が分かったので、、今は弱めの緩衝材を使っているから、pHが

上がりやすいって事なんだそうです。

 

それとね、世間一般の印刷現場を見てみると、 インキが多い=湿し水が多い

=pHの上昇が激しい。って言う公式が成り立ってるように思います。 とにかくね、

エッチ液6%の湿し水なんてのでは、乳化や他のトラブルも起きてしまいますから、

今すぐにでも、その湿し水を抜いて、2%で仕込み直して下さい。

 

あとは、とにかく、インキを出し過ぎない、水を上げ過ぎない、って事が大切です。

どれも超基本的な対応策ですが、それが出来ないと、乳化は止まりません。

あと、乳化してしまったら、水舟とか調量ローラーとかも、インキで汚れてしまって

いると思います。それらも、キレイにしてやって下さい。

 

※ 明日11日~17日まで、私はお盆休みです。(途中、休日出勤が有りますので、

  代休を含めた休日です) この間はブログも、お休みさせて頂きますので、何卒

  宜しくお願い致します。

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● 質問

 

愛知県で輪転を20年程やっている者です。
今回用語について、以前から気になっていた事を、ぜひうかがってみたく送りました。
「やれ」 黒損の事を「やれ」と言いますよね。この「やれ」ってどう言う起源でこう呼ばれて

いるのか?かなり昔(少なくとも20年前)から上司等に聞いても、ネットで調べても、

この「やれ」が、なぜやれと呼ばれる様になったのかわからず、気になっています。

(別に支障は無いのですが笑)
もし、知っていたら教えていただきたいです。よろしくお願いします。

 

● 回答

 

へぇ~、輪転では、黒損って言うんですか~。枚葉では、そう言う言い方は無いですね。

 

ネットで検索、本当にしました? さっき検索したら、一発で出て来ましたよ~。

「ヤレ紙」で検索してみて下さい。「教えて、goo」で、良い回答が掲載されています。

 

私が、数十年前に、技術協会の鎌野先生に教わったのは、「破鐘」と言う言葉でした。

これを、「ヤレガネ」と読み、古い文学小説などで、慣用句として使われていたそうです。

「あの男の声は破鐘の如くに騒々しい」 破れた鐘の響きが喧しいって事ですね。

 

破れた紙、使い道の無い紙を総称して、この、破鐘(ヤレガネ)に真似て、「ヤレ紙」と

呼ぶように成ったと、教わりました。・・・こうして考えてみるとと、業界用語ってさぁ、

変なのが多いですよね~。

 

以前、新入生に、「ああ、それは『テレコ』で積んで。」って言ったら「テレコ」って何ですか?

って聞かれてしまいました。我々は普通に使っている言葉なんですが、初めて聞く人には、

全く分からない言葉ですよね~。

 

そこで私、ウケを狙って「テレコは、テープレコーダーの事に決まってるじゃん!」って

言ったら、最近の若者は「テープレコーダー」を知らないんですね~。正直、これには、

ジェネレーションギャップってヤツを感じましたわ~(笑)。

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昨日、読者の方と、メールで論争をしてしまいました~。

 

その方は、墨を、「BL」と表記されるのですよ。

それは違う、墨は、「Bk」であって、BLは、ブルーじゃないの?

(実際に、BLと表記する印刷用語は無いので、あえて言うなら)

 

いや、ブルーは、「BU」です。

ええッ!BUとな!そりゃまた絶対に有り得ん話やなぁ~。

何かの商品で、そう言う表記をしている物が有るのかも知れんけど、

印刷の専門用語としては使わないよ。

 

「印刷 BkとBL」で検索してみて下さい。

・・・んで、検索してみると、「印刷用語辞典」なんてのをはじめ、

数件、出て来ますねぇ~。「墨=Bk、BL、BIと表記する・・・」とか。

 

まぁ、このサイトの解説を信じて、墨をBLと表記するってのは、こりゃ、

サイトを見た人の自由だとは思うんだけどさぁ、印刷現場への作業指示書に

「Bk1色刷り」って書いて有れば、全ての人が墨1色で刷ると思うんだけど、

「BL1色刷り」って書いてあったら、オレなら、青で刷るなぁ。

 

もう一つ。1番の問題はね、BLが、技能検定試験では通らないってことだね。

例えば、技能検定の学科試験。〇×問題で次のような問いが有ったら・・・

 

問、 墨のことを、BLと表記する。

 

これ、×にしないと、誤解答に成ってしまうよね。

 

専門用語が統一出来ていない。・・・これはね、業界にとって、非常に恥ずかしい

ことなんだよ。統一を行うための公的な機関が、充分な活動を怠っている。または

その機関に権限が無い。いずれにせよ、業界の頂点に立つ機関がシッカリとした

活動や権威を持っていないなんて、本当に恥ずかしい話だよね。

 

例えばさ、医療の世界で、地域ごとに用語が違っていて、名古屋では「胃潰瘍」だと

言われたのに、京都の医者に「胃がん」だって言われたとしよう。「いや名古屋では、

胃潰瘍って言われたんですが」 「ああ、京都では胃潰瘍の事を、胃がんって言うん

やわ~、気にせんでエエから。」とか言われても困るよね。

 

胃潰瘍と胃がん、メチャメチャ違う内容だし、治療の方法も全く違う。  ・・・でもね、

墨をBLって言う。ってのは、私にとっては、潰瘍とガンほどに違う話なのですわ。

 

ネット上には、さまざまな情報が氾濫しています。明らかに間違った情報、または、

そうした誤情報を発信して詐欺に陥れようとする悪徳サイト。何を信じ、何を選択

するのか。ネットを見る方の側に、正しく判断する知識が必要に成っているのかも

知れませんね。・・・んでも、分からない事が有るから、ネットで調べてるんだよな~。

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突然ですが。 印刷会社の皆さん、皆さんの会社では、網点角度45度に、

何色をもって来てますか? これね、私にとっては非常に重要な事なんですわ。

 

まず、何を言ってるのか分からん人のために、チョッとだけ解説をしましょうね。

我々がカラー印刷をする時、墨、藍、紅、黄の4色を使いますよね。この4色を

網点で表して、刷り重ねるワケなんですが、例えばですよ、その網点が4色共、

全部、同じ角度だったら、どう成りますか?

 

4色の網点が、全てキレイに重なってしまうので、黒の色彩しか表現出来ない

ですよね。カラー印刷にとって、これはアカンわけですわ。そこでですねぇ~、

4色の網点が、出来るだけ重なり合わないように、それぞれの色の網点に

角度をつけて、刷り重ねると言う、やり方をするワケなんですわ。

 

ところがです。メッタやたらに角度を付けてしまうと、「モアレ」と言う干渉縞が

出来てしまうんですね。ですから、モアレが出ないように、決められた角度が

有るんですよ。・・・45度を基準にして、75度、15度と、それぞれ30度づつ

振って網点を作って行くんですわ。

 

「あれ?カラーって、4色刷りでしょう。15、45、75じゃ、3つじゃないですか。

 あと残りの1つは、どうするんですか?」  そうですよね。実はですねぇ~、

黄色を、0度に配置します。黄色ってね、モアレが出ても分かり難いんですよ。

 

さて、最初に戻って、もう一度質問です。皆さんの会社では45度は何色ですか?

・・・最近、墨=45度 にしている印刷会社が多いんですわ。確かにね、カラー印刷の

中に、モノクロ写真が入ってて、それが重要な写真だとしたら、私も墨=45度にします。

でも、普通のカラー印刷で、墨=45度なんて、私には信じられんのですわ。

 

なんで?と思って、ネットで検索してみると、名立たる有名サイトが、「一般的には、

墨=45度、紅=75度、藍=15度」 なんつって解説してるんですよ。いやいや、

こりゃアカンです。日本の印刷物はね、絶対に、紅=45度じゃないとアカンです。

 

実際にね、紅=75度で、女性の顔写真とか刷ってみて下さい。ハーフトーンの部分とか、

ザラザラに紅が乱れてしまって、見れたもんじゃないですよ。私に言わせれば、墨=45度

ってのは、ヨーロッパ仕様ですわ。ブルーの瞳を持った欧米の方達は、紅に対する感覚が、

我々、茶色の瞳の人間とは違うんです。

 

例えばグレーバランス。茶色の瞳では、藍浮きのグレーを、ヨシ!としますが、ブルーの瞳

では、その逆で、紅浮きのグレーをヨシ!とします。日本で、エッチな映画を、ピンク映画って

昔は言っていました。これを欧米では、ブルーフィルムって言うんですよ。

 

茶色の瞳では、ピンクをイヤラシイと感じる。ブルーの瞳は、ブルーをイヤラシイと感じるって

わけなんですわ。ですからね、網点も欧米仕様の、墨=45度ではアカンのです。日本人が

見る印刷物には、紅=45度が絶対なんですよ。

 

私らの世代にとって、紅=45度ってのは、絶対に譲れない常識ッ!なのですが、ネットで

平然と、墨=45度なんて書かれてしまうと、「大丈夫か日本人ッ!君らの繊細な感覚は、

どこに行ってしまったんやッ!」などと、大声で叫びたく成ってしまいますわ。

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● 質問

 

以前、成田さんにお会いした事が有るのですが、その時、鮮烈に印象に残ったのが、

25倍のルーペでした。成田さんが、ご自分のルーペを取り出して印刷物を見ようとされて

いたのですが、そのルーペが、部分的にセロテープで巻いてあったり、キズだらけで、

ボロボロだったり。しかしながら、一瞬覗いただけで、ズバズバと印刷物の評価をされる

光景には、本当に憧れのような気分を持ちました。  そこで質問なんですが・・・

①なぜ新しいルーペを使われないんですか? ②印刷物の、どんな所を見て評価を

されているんですか? 技術系の質問ではないですが、お答え頂ければ幸いです。

 

● 回答

 

アハハ、あのルーペねぇ、本当にボロボロですよねぇ~。もう何年前に買った物だか、

忘れてしまいましたが、確実に25年以上は経っていると思います。あれはね、自腹で

買った物なんですわ~。新品同様の物も、何本か持ってはいるんですが、あのルーペは

直径が太くて明るいのと、長年の愛着が有って、凄く使いやすいんで、プライベートでも

必ず持ち歩いていますね。

 

でも、言われてみれば、そうですよね、講師やら指導やらをやってる人間が、あんな

ボロボロのルーペを、人様の前にさらすのは、こりゃやっぱり失礼かも知れませんね。

ただね、長年使っている相棒みたいなヤツですから、もうすでに、自分の眼と同じなん

ですわ。使い慣れないルーペだと、ピントを合わせるのに一手間掛かったり、視野が

違うので、少し考えたりしてしまうんですね。

 

あのルーペはね、ほぼ毎日のように覗いてますから、物に当てた瞬間にピント合わせが

出来てしまうんですわ。例えば、宝石のダイヤモンド。小さいですから、ルーペの先を、

ダイヤモンドに当ててピントを合わせるって事が出来ません。ルーペとダイヤモンドを

右手と左手に持って、空中でピントを合わせる事に成るんですが、あのボロボロルーペ

だと、それも一瞬で出来てしまうんですよ。(ケッコウ難しいッすよ。チャレンジしてみて)

 

そんな大切なルーペなのに、本当に、いつも持っていますから、落下させてしまったり、

鞄の中でゴチャゴチャに成ってしまってたりと、非常に雑な扱いをしてしまっています。

・・・オレ、A型(血液型)なんですけど、メチャ雑なんですわ~。

 

私が、あのルーペで印刷物を評価する時は、①ベタ ②網点 ③トラッピング なんて言う

順番で見てます。①のベタは、着肉性、いわゆるツブレを見てます。着肉が悪いベタだと、

その時点で、印刷物の評価は、50点以下(100点満点中)ですわ。

 

ベタってね、濃度計などの基準に成る部分ですから、そのベタ部分のツベレが悪くて、

紙白などがチラチラと覗いてしまっていたら、全体の濃度もアカンく成ってしまうんですよ。

②の網点は、線数、エッジのキレ方、素抜け、網点濃度、ゲイン、ダブリなんかを見てます。

 

50%の網点の角が、カミソリで切ったように、スカッとしてると、ゾクゾクしちゃいますね(笑)。

・・・ここまで見れば、インキと水の量に関して、およその評価が可能ですよね。 ③の

トラッピングは、高感度UV機が増えて来てから、見るようにしています。

 

油性は、インキの性能が本当に良く成ったので、多少ラフに印刷しても藍→紅のトラッピングが、

非常に優秀なんですが、高感度UVでは、インキと水の量を絶妙にコントロールしてやらないと

キレイなトラッピングを得る事が難しいんですね。

 

あっ、私のルーペは、25倍です。現役時代の見当合わせで、トンボを見る時も、この25倍の

ルーペでやってました。左右上下、逆さまに成りますが、慣れると、これが楽なんですわ~。

ずーっと、25倍を使っているので、50倍だと、サッパリ分かりません(笑)。

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先日の、アキヤマ機での「汚れ」の続編です。

 

今日は、その印刷機で刷られた印刷物を入手する事が出来ましたので、その現物を

見ながらの、お話をさせて頂きます。・・・印刷物は、絵柄面積が非常に少なくって、

墨文字と、あとは会社のマークみたいなのが、小さく入ってるだけの印刷物です。

 

咬部分に、薄っすらと浮き汚れが出て困っていると言うのですが・・・  分からんわッ!

60歳間近の私の眼では、そんなもん見えやせんわい! つ~か、これくらいエエやろう(笑)。

 

渡された印刷物、これは上質紙かな。UVの咬の浮き汚れってさ、出てしまうと本当に

困るんですよね。んでもね、上質紙のように、水やインキが浸透しやすいタイプの紙では、

それほど分からんのです。コート紙<ユポ<フィルム なんて具合に、インキの顔料が、

表面に残ってしまう物の方が、キツく目立ちますよね。

 

これね、前回も解説したように、エッチ液とインキの選択で、かなり改善出来るんですわ。

特に、UV印刷に特化したような、新しいタイプのエッチ液は、この症状の改善に対して、

非常に効果が有るそうです。(超・美人化学者・談)

 

今回のサンプルは、その汚れが非常に分かり難い物だったので、それはチョッと無視して、

その他の印刷品質をチェック。・・・あれま、着肉、悪いわ~。まぁ上質紙だから仕方がない

かも知れんけど、これ、ウチのCFで刷ると、メチャ着肉が良く成るんですよね~。

 

おおッ!なんじゃ、この爪跡はッ! ・・・印刷物の咬部分ってね、多かれ少なかれ爪の跡が

付くじゃないですか。この爪跡の付き方、あまり見ないかも知れませんが、実はケッコウ重要

なんです。例えば、爪が片効きしてるとか、強過ぎるとか、いろんな事が分かるんですわ。

 

今回の爪跡は、非常に特徴的でした。四角い爪跡の中央部分くらいに、ゴチャゴチャとした

凸凹がクッキリと出てるんでわ。これは、あまり見た事がない爪跡なんですが、正常な状態

では、こうした跡は付かないだろうと思います。

 

爪が古く成って偏摩耗を起こしてしまっているのか、または、紙粉などが溜まってしまって

いるのか。どっちにしろ、決して良い状態ではありません。爪ってのは、爪先全体で均一に

紙をつかむように調整しないと、偏って摩耗してしまうので、寿命が思いっ切り短く成って

しまうんですわ。これはね、要清掃、または要調整です。

 

皆さんも、時々でイイですから、自分の印刷物の爪跡を見てやって下さい。一つの爪跡の

中で、片方は強く効いていて、反対側が弱いとか、隣の爪跡と比べて、妙に強いとか弱い

とか。見るべき所がイッパイ有るんですよ。

 

早目に不具合を見付けて、清掃とか調整とかしてやれば、少しの手間で、快調な状態に

してやる事が可能なんですが、不具合を知らずに、そのまま使っていると、莫大な時間と

費用を費やして修理をするハメに成ってしまう事が有ります。

 

1枚の印刷物の中には、印刷機械の不調など、いろんな情報が詰まっています。

インキが乗っていない、一番端の爪跡なんてのも、実は大きな情報源なんですよ。

 

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