PSA・成田の印刷技術Q&A

PSA・成田の印刷技術Q&A

プリンティング・スーパー・アドバイザー成田が、オフセット印刷技術の質問に関して、お答えしま~す。
ご質問は NARITA@cosmotech-jp.com まで、お気軽にどうぞ!

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このところ、

「湿し水が泡立っている!装置の不具合じゃないのか?」

と言う問い合わせが、日本各地で、数件、発生しました。

山形県、愛知県、長野県 と、地域はバラバラです。

 

実際に、私も現場を見に行ってみたのですが、そりゃ半端ない泡立ちぶりでした。

昔の洗濯機のように、泡が盛り上がってドバドバと出ています。特にスゴいのは、

戻り水の中間タンク。蓋の隙間から、泡がモコモコと出て来てるんですわ~。

 

中間タンクから湿し水タンクへは、ポンプで吸い上げていますから、そのホース等の

劣化により、ジョイント部分に隙間が空くと、そこから空気を吸い込んで、泡立ちが

発生する事が有りますが、こんな洗濯機のような泡立ちには成りません。

 

まして、水舟から中間タンクは、湿し水が自然落下してますので、まず泡立つ事は

ないんですわ。それが、尋常じゃないほどの泡が、モコモコと発生しているのです。

こりゃ、装置の不具合とかじゃないです。何か、泡が立ちやすい物が混入している。

としか考えられないのですわ。

 

オペレータさんの作業状況を見ていると、色替えの、インキローラー洗浄の時、

自動洗浄以外に、他の溶剤を撒いているのを発見しました。その溶剤を使用すると、

確かに、インキローラーの洗浄が非常に楽に成っています。

 

なかなかのパワーやなぁ~。と思って見ていましたが、こうした強い溶剤は、どうしても

ローラーの中に残ってしまいます。そうした残留物が、版面や、水ローラーを介して、

湿し水の中に入り混んでしまうのです。

 

試しに、バケツに5リットルほど、水道水を汲んで、その中に、その溶剤を少々入れ、

水面を手で、バシャバシャと攪拌してみました。これをやると、溶剤が入った水道水は

多かれ少なかれ、泡立ちが発生します。問題は、その泡が、すぐに消えるか消えないか

なのです。すぐに消えるのなら問題は無いのですが・・・。

 

今回の場合は、ケッコウな量の泡が発生して、一向に無く成る気配を見せませんでした。

これはね、良くないです。湿し水内に、泡を発生させてしまう溶剤は、様々な弊害を招く

おそれが有ります。湿し水の管理タンクで言うならば、大量な泡により、センサー類が

正常に働かなくなり、様々な誤動作の原因に成ります。

 

オペレータの立場で言うなら、泡だらけの湿し水で、まともな印刷が出来るワケがない。

と思うのですが、これを使ってるオペレータさんは、「これでローラー洗うと楽やから~」

とか、おっしゃって、今後も、使い続けたい様子でした。

 

特色の色替えが多い仕事をされている方にとっては、本当に重宝な溶剤だと思います。

でもね、湿し水を泡だらけにしてしまうような物は、こりゃバツですわ。湿し水の中に、

小さな気泡が発生すると、版面への水上りが、全く変わってしまいます。

 

湿し水はね、印刷品質にとって、とっても重要なモノなのです。その重要なモノを変質させ、

泡だらけにしてしまうような溶剤は、決して良いとは言えないんですよ。例えばエッチ液も、

主な成分は「活性剤」ですから、何も考えなければ洗剤のように泡立ちを発生させてしまう

ものなです。それを泡立たせないよう、エッチ液の開発者達は、必死に成って研究をして

いるのです。「泡」はね、湿し水にとって、大敵なんですよ。

 

例えば、ローラー洗浄時に、何か特別な溶剤が欲しいのであれば、それらを使用しても

一向に構いませんが、泡の立たない物を選択して下さるよう、お願い致します。


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●質問

 

今年で60歳代に成る、印刷部門の管理者です。今までは、他部門におり

ましたので、印刷に関しては、あまり詳しくないのですが、宜しくお願い致します。

湿し水の、pHに関する質問なのですが・・・。

水槽を洗浄して、エッチ液2%で、新しく湿し水を作った時のpHが、4.2でした。

2%の定量添加で、1週間、印刷をしたら、pHが、7.0に成ってしまいました。

7.0は中性ですよね。湿し水が普通の水道水に成ってしまったので、これでは

インキの乗らない所に汚れが発生してしまいます。エッチ液の添加量を増やす

べきだと思うのですが、どうでしょうか?

 

●回答

 

ハハハ、60代の初心者さんですか。私、年寄りには、メチャ厳しいので、覚悟して

読んで下さいませ。特に、管理者と言う者の責任は非常に重大です。そんな重大な

ポストに、なぜ初心者を置くのか、私には理解不能ですが、そのポストに就いた以上、

死に物狂いで勉強して下さい。そうした意味も込めて、超厳しく解説します。

 

あなた、私のブログや、私の書いた本とか、読んでます?読んでないですよねぇ。

それどころか、印刷に関して、全く勉強してないでしょう。・・・と、安易に突き放すのも、

何なんで、まぁ少しは解説させて頂きますが、あなたも、印刷に携わって給料を貰って

いるのなら、それだけで立派な「プロ」なんですよ。プロであるなば、プロとして恥ずかしく

ない、最低限の勉強くらいしましょうよ。

 

まずは、「インキの乗らない所」と言う表現。・・・ド素人丸出しですわ~。例えばですよ、

「リンゴ」と言う名称を知らない人に、リンゴを説明する時、「あのねぇ、丸い形をした

赤色の果物で、食べると少し甘酸っぱい感じのヤツ」とか、言ってたら、そりゃ、小学生

以下の、幼稚園児に話しているようなもんですわねぇ。

 

せめて、「非画線部」ってくらいの言葉は覚えましょう。そんな言葉、技能検定の勉強を

するまでもなく、印刷に関する書物とかを、少しでも読んだら、普通に出て来る言葉です。

もし「不感脂化」なんて言ってくれたら、それだけで、話が盛り上がるんですけどね。

 

エッチ液を入れた湿し水のpHが、7.0に成ってしまったら、普通の水道水に成ってしまうん

ですか?それ、どなたに教えられたんでしょうねぇ。私としては、ヘタな漫才ネタよりも、

数倍おもしろい冗談としか思えませんわ~(爆笑)。

 

例えば、水道水に砂糖を入れて、砂糖水を作ったとしましょう。砂糖は水に溶かしても

電離しないので、砂糖を入れる前のpHと変化は出ません。つまり、中性と言う事です。

でも、砂糖が入っていますから、それを飲めば、当然、砂糖の味がしますわね。

 

この砂糖水に、レモンを絞った汁を入れてみましょう。レモンは pH2 とか言われてますから、

当然のように、pH が下がりますわね。それを飲んだら、酸っぱいかも知れませんが、確実に

砂糖の甘味が残っていますよね。・・・同じように、今度は、砂糖水に、ほうれん草の絞り汁を

入れてみましょう、いわゆる、青汁みたいな感じですわ。

 

ほうれん草は、pH 10 とか言われてますから、こりゃ pH 値は上昇します。それでも、砂糖の

成分が無く成ってしまうワケでは無いですから、これを飲めば、やはり砂糖の味がしますでしょ。

そうした事と同じなんですよ。エッチ液を、2%添加した湿し水は、pH が7に成っても、決して

純ナマの水道水に成ってしまうワケではないのです。ちゃんと、エッチ液成分が残っています。

 

湿し水の、pH が上がるとか、上がりやすいとか言う話は、「バッファー」「緩衝剤」なんて言う

メチャ難しい話に成ってしまうので、この場では止めておきますが、ネットで検索すれば、

そうした言葉の解説も、いろいろ出て来ますので、その気が有れば、勉強してみて下さい。 

 

「管理者」と言う、あなたの立場では、あなたの方針一つで、その現場のレベルが決定されて

行ってしまいます。今更、オフセット印刷・1級技能検定に合格しろ!とまでは言いませんが、

せめて、2級技能の学科試験に合格出来得る勉強くらいは、しないとアカンですよ。


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●質問

 

先日、上質紙(A全44.5kg)の印刷があり、前日の夕方、紙を積んでおいたら、

なんと、その日の夜遅くから明け方に掛けて、雨が降ってしまい、紙が波打ち

してしまって、給紙が非常に困難に成ってしまいました。・・・後悔先に立たず!

と言う感じだったのですが、やはり、前日に紙を積んでおくのはダメなので

しょうか?

 

●回答

 

そうですね。私は、もともと、帳票類の出身で、裏面にカーボンを塗って使うような、

超~薄い紙ばかり刷っていましたから、紙の取り扱いには、本当に細心の注意を

払っていました。薄い紙が波打ちを起こしてしまうと、シワが止まりません~。

超薄い紙の場合、前日に積んでおくなどと言うのは、絶対厳禁ですわ~。

 

とは言え、朝から大忙しなんて日は、前日に紙を積んで用意をしておきたいですよね。

そうした場合に、他所で見た事があるのは、積んだ紙に大きなビニールを被せて、

その上にパレットを置いて「重し」をされていました。何もせず、紙を裸の状態で放置して

おくよりは、ずい分マシかと思います。

 

環境が整った工場なら、良いのかも知れませんが、私は、割とボロい工場ばかりに

勤めていました・・・。スレート葺きで、隙間風がビュービュー入って来る工場とか、

扉の造りが悪くて、これも隙間風のオンパレードとか、そんな工場ばかりだったので、

冬とか、梅雨時とかは本当に苦労しましたわ~。

 

私は、A型(血液型)なので、メチャこだわりが多くて、紙は、印刷直前までワンプを

開けないし、直前まで一切、紙を積まない。なんて事をシッカリ守っていましたが、

世の中には、いろんな方がおられましてね、前日の夜に、紙積み機で積んだ紙を、

鼻歌で給紙させて刷ってる人も沢山、おられるんですわ~。

 

そう言う光景を見せ付けられると、「コイツ、うめェなぁ~。コイツに出来て、オレに

出来ない事が、何か有るんだろうなぁ~」などと感心してしまうのですが、それでも

紙に対する強いコダワリを捨て切れなかったので、その「何か」を追究する事無く、

終わってしまっています。

 

「技術とは、それを必要とする者が追究すべきモノであり、必要の無い者にとっては、

無用の長物である」・・・などと、自分勝手な名言めいた言葉でゴマカシていましたが、

やはりね、前日に積んだ紙を、鼻歌で扱える技術の方が、明らかに優れていると、

思います。・・・しかし私には出来ませんし、やろうとも思っていません(笑)。

 

交替勤務で夜勤が有り、24時間稼働している工場とかなら、工場内の環境が常に

安定してるから、早目に紙を積んでおいても、さほど問題は無いだろうと思うんですが、

昼勤だけで、夜から朝に掛けての環境が大きく変わり、今回のように、雨でも降ったら、

それこそ、無駄な苦労を強いられてしまいますよね。

 

給紙が不調に成ってしまうと、連発する機械停止のため、印刷品質が著しく損なわれ

ます。また、汚れや、シワが発生した印刷物が、製品に混入してしまう危険度も大きく

高まってしまうので、給紙の安定性と言うのは、絶対に確保しなくては成らない最重要

項目の一つなのですわ。

 

「転ばぬ先の杖」って言うじゃないですか。前日に積んで、後から苦労するよりも、

印刷する直前に積んで、シッカリした安定性を確保しましょうよ。「紙は生き物」って

言った人が居ますが、本当にその通りだと思います。大切に扱ってやりましょうよ。


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●質問

 

社内で印刷の勉強会を開こうと思い、成田先生を、お迎えしようと企画しました。

当社の社長も、先生に来て頂く事には了承を頂けました。が、技術的な事を

ご指導頂くに際し、平日より土曜の休日を利用して、シッカリお教え頂けたらと

思ったのですが、内部のメンバーに温度差が有り、そうなった時に何人出て来て

くれるのかが心配で、社長も、その点に関し懸念しております。

こうした事に関して、何かアドバイスを頂ければ幸いです。

 

●回答

 

そうですねぇ~、あえて一言だけ、申し添えさせて頂くならば、こうした状態で、

勉強会が実現したケースは、今までには、ありません。勉強会をやるんですよねぇ、

それは何のためですか?人材育成をし、会社を良くするため!じゃないんですか?

 

それに対して、何を躊躇し、何を懸念する必要が有るのか、私には理解不能です。

勉強をするんですよねぇ。勉強なんて、仕事の片手間で出来るものじゃないです。

休日だろうが、仕事を終えた夜だろうが、きちんと時間を割いてやるのが勉強ですよ。

 

自分達が毎日やている仕事の勉強をする事、それが会社にとって、どれほど重要な事か。

その重要性をシッカリ認識していれば、土曜や休日に社員を積極的に出席させるくらい、

当たり前の事だと思います。その点に関して、微塵でも躊躇いを持つようでは、勉強会等と

言うものは実現不可能なんですよ。

 

ウチは、ロクなメンバーがおらん!とか、ダメ社員ばかりで、ほとほと困っとる!なんて言う

愚痴ばかり言ってる経営者さんに出会うと、心底、腹立たしい思いがします。じゃあなたは、

その社員さん達の教育のために、どれほどの努力をしましたか?どれくらい、教育のための

お金を使いましたか?休日に社員を出させて、勉強会をやるんなら、一人、5千円づつでも、

自分のポケットマネーから出してやったらどうですか。愚痴を言うなら、それくらいの事を

やってから言えッ!・・・なんてね。

 

人材は、育成しなければ、育ちません。その育成が有るからこそ、従業員達の温度差が消え、

前向きな姿勢が出て来るのだと考えています。こうした事を「意識改革」とか呼んだりします。

従業員さん達の意識改革がシッカリ出来れば、社長さんのおっしゃる一言一言が、今までの

数倍以上に、その心に根付くように成ると思うのですよ。

 

意識改革のためには、まず、個々の温度差を無くすことです。その温度差を無くすために、

最初は否定的でも良いので、勉強会などに強制的に出席させて、勉強する事の重要性や、

新しい事を知る喜び、自分が今までやって来た事への確信、または、その逆に、反省など、

そんな事を、勉強会と言う場で、一人一人が自分自身の身をもって、直に、その空気に

触れる事で、意識が変わって行くのです。

 

温度差が有るから~、とか、来てくれないんじゃないか~、とか言うような「否定」から入って

しまっては何も出来ません。理想を持ち、夢を持ち、自分達の会社の繁栄を願って、とにかく、

最初の一歩を踏み出す事が、何よりも重要なんですよ。

 

そして、その最初の一歩が失敗に終わっても、何も問題は有りません。初めから、上手く行く

なんて言う、そんな都合の良い話しは、世の中に、それほど多くは有りませんよ。むしろ、

最初の一歩を失敗した方が、学ぶ事は多いと思います。

 

他人の意識を変えて行くのですから、相当な覚悟と努力が、当然のように必要不可欠です。

しかし、その意識改革に成功する事が出来たなら、その現場や会社は、確実に良い方向に

向かって、一丸と成って進む事が出来ます。

 

勉強会とか、セミナーと言うのは、そうした事の、キッカケを作るためのものだと思います。

ふとした時に「そう言えば、成田先生が、こんな事を言ってたなぁ」「いや、そうじゃないよ、

あの言葉は、こう解釈するべきだと思うぞ」等と言う議論が少しづつ始まり、「じゃ、もう一度、

成田先生を呼ぼう!」とか、「他の先生の話も聞いてみたい!」などと言う言葉が現場から

自然に出て来るように成ったら、一番の成功なのだと思います。

 

皆んなの温度差や、意識を変えたいと、真剣に思うのなら、まずは、あなたや、経営者さんが、

意識を変える事です。悲観的に考える事など、何一つ有りません。従業員や会社が幸せに

成るための行動です。一切の躊躇いは不要です。


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●質問

 

いつもは、外注先で印刷してもらっていたのですが、仕事量が減って

しまったため、特色の包装紙を、私の印刷機で刷る事に成りました。

特練りのインキを、外注先からもらって、刷ったのですが、全く色調が

合わず、かなり苦労して刷って、何とか納めました。こうした包装紙を

刷るコツのようなものって、有るのでしょうか?

 

●回答

 

ハッキリ言ってね、包装紙って、メッチャ難しいです。

 

今はもう、無いと思うんですが、私がやっていた頃(20年前)ってのは、まだ、

モルトンの印刷機が有りましてね。このモルトン水棒ってヤツは、インキを

ゴッテリと盛っても、汚れを出さずに耐える事が出来てしまうんですわ。

 

それに対して連続給水は、チョッとインキを盛り過ぎただけで、汚れが止まらなく

成って、まともな印刷が出来なく成ってしまいます。・・・モルトン機でゴッテリと

インキを盛って質感を出したような包装紙は、本当に再現不可能な感じでした。

 

それでも、前回見本に風合いを合わせなきゃアカンので、濃いベタ刷りなんかの

場合には、同じ版を2胴分付けて、1度の印刷で、同じ版、同じインキで刷り重ねを

して対応してたりしましたね。この2版掛けは、ピッキング等のゴミ乗りも、ゴマカシ

てくれますんで、よく使った技法ですわ~。

 

特練りのインキ、そのインキの盛り加減、包装紙独特の風合い等々、本当に

あらゆる意味で、ハードルがメッチャ高いんですが、もう一つキツイのが、紙です。

普段は、あまり使わないような、純白ロールだとか、キャピタルラップだとか・・・。

 

アイツら(純白、キャピタル)って、紙の裏表が違います。裏面がザラザラだったり。

そう言う紙ってね、慣れない人だと、フィーダー(給紙)が、メッチャ難しいんですわ。

ましてや、包装紙の場合だと、そのザラザラ面に、総ベタを刷れ!なんて言う、

超非常識な注文まで来てしまって、本当に泣かされますよね。

 

超いい加減なアドバイスで、本当に申し訳ないんですが、あえて、一言アドバイスを

と言うのであれば、「慣れろッ!」の一言です。今まで刷って下さっていた外注さんも、

いろいろ苦労された末に、慣れて、技術を磨かれたんだと思いますわ~。

 

余談ですが、このブログを見て下さっている方の中に、ハンドルネームで、

「tokusyokuhousousi」さんって方がおられるんですよ。もちろん、印刷関係の方

なんですが、自ら「特色包装紙」なんて言うハンドルネームを付けるってのは、

おそらく、超ドエムな方だと思いますわ~(笑)。

(tokusyokuhousousiさん、ゴメンです。)


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●質問

 

「基本を勉強し、理論を理解しろ」と、成田さんが、最近、

よく、おっしゃっておられますが、どのような書物で勉強を

するのが良いでしょうか。推薦される書籍等が有れば

教えて下さい。

 

●回答

 

ハハハ、そりゃ、あなた、

「1級技能士 成田さんの ヤングのためのオフセット印刷雑学」に決まってますわ~(笑)。

「月刊・印刷センター」って言う雑誌に、もう、27年以上にわたって連載を続けているモノ

ですから、その時代ごとの歴史的な背景も、よく分かりますよ~。

 

・・・冗談はさておき、正直ね、印刷技術の専門書は、非常に難しいものが多いんですわ。

専門用語の羅列で、何を言ってるのか、サッパリ分からない~ なんてのもホントに沢山、

有るんですよ。でもね、そんな難しいヤツが、本当の解説書なんです。

 

私の本はね、そうした難しい専門書に入る前の、ウォーミングアップ用の読み物だと、

そんなふうに考えて、多くの人に、気軽に読んで欲しいと、そう思って書いています。

 

まぁね、本も、勿論イイんですが、最近は、ネット上でも、いろんな方が、いろんな解説を

されています。例えば、私なんぞは、ハイデルさんの、最新の印刷機を扱った事が有り

ません。そんな私に、ハイデル・最新機の使い方なんて、解説不可能ですわね。

 

私は、枚葉機、しかも、薄紙専門のオペレータでしたから、パッケージの刷り方も素人同然

ですし、輪転機なんて、ほとんど理解出来ていませんわ~。理屈だけは分かっていますが、

理屈だけの私と、実務を経験し、そこから理論を導き出した人とでは、雲泥の差が有ります。

 

ネット上では、そうした、各分野の専門の方達が、文章を掲載されています。もちろん中には、

全く理論が通っていない文章も有ったりしますが、それこそね、専門書に入る前の、超軽い

ウォーミングアップだと思って頂ければ、とても有効な情報だと思うんですよ。

 

印刷技術の専門書って、街の本屋さんでは売っていませんよね。ネット上で探せば、出て

来る物も有りますが、ネットでは、中身を見る事が出来ませんわね。んじゃどうするか?

 

先日のIGASとか、チョッと大き目の印刷展ですとね、たいていの場合、出版社さんが、

展示即売をしてくれています。そこで、実際に本を手に取って、中身をチラホラ見てみて、

これなら大丈夫そうだ~。なんて思うのを買われるとイイですね。

 

私の実家なんぞ、そうやって買い集めた本が、山積みに成ってしまっていますわ~。

専門書って、ケッコウ値段の高い物が多いんですが、プロの技術者が勉強をするための

物ですから、こりゃ、値段が少々高くても、仕方が無いですわね。

 

是非とも、次の印刷展で、実際に手に取って、見てやって下さいな。


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先日、義父の三回忌に行って来ました。

 

お寺の坊さんが、実家まで来て、お経をあげて下さるんですが、いつもは、

そのお寺の、ご住職(70歳過ぎ)に来て頂いていたんですよ。ところが今回は、

跡取りさんが出来たとかで、ご住職の娘さんの婿さん(ご養子さん)が来ました。

 

お経をあげる前の世間話しで、その跡取りさん、5年前まで、魚屋さんをやって

おられたとのこと。「まさか坊主に成るとは思ってなかったんですが、5年前まで

魚を殺生して飯を食っていた人間が、坊主に成ると言うのも、何かの縁ですね。」

などと、なかなか、ツカミの、お上手な跡取りさんでした。

 

「さて、それでは、お経をあげさせて頂きます。」と、お経が始まったのですが・・・。

これが、全く、あきませんでした。世間話しの時でも、滑舌が良く、とても通る声で

話しておられたのですが、その、世間話しの時と全く同じ声で、お経を読んだのです。

 

おいおい、地声で経を読むのかよ~。魚屋で「はい!いらっしゃいッ!」とか言って、

存分に鍛えた喉かも知れんけど、そりゃ、経を読む声じゃないやろう。そんな声で、

40分も、経を聞かされる方は、こりゃ、たまったもんじゃねぇぞ~。

 

我慢に我慢を重ねて、ようやく、お経が終わった後、最後の世間話しの時に・・・。

「あのね、経読みを、音楽に例えるなら、どんなジャンルの音楽が適切だと思う?」

などと、坊さんに対して、私の説教を炸裂させてしまいました(笑)。

 

今の、あなたのお経は、音楽で言うなら、「ポップス」か「ロック」やわ。そんなお経、

誰も求めちゃいない。そんな経なら、オレでも読める。坊さんに、我々が求めるのは、

「クラシックのオペラ」なんじゃないかい。荘厳な発声と、身体全体から響くような、

そんな声があるから、深みが有り、ありがた味が有るんとちゃう?

 

「実は私も悩んでおりました。住職は、婿養子と言う事もあり、遠慮されておられるのか、

そうした事を指摘してくれません。住職とは年季が違うので、仕方ないのかと・・・」

おいおい、住職が来ても、あなたが来ても、我々が出す、お布施の金額は一緒やろ。

あなたが来たら、半額で済むんなら我慢もするけど、同じ額を払わにゃ成らんしね~。

 

そもそも、お布施と言う金額を取っているのだから、あなたも「プロ」なんだよ。プロなら、

プロとして恥ずかしくない仕事をせにゃアカンよ。オレは、経読みの専門家ではないので、

どうしたら良いのかとか、全く分からんが、ご仏壇の前に座った瞬間に、辺りの空気を

変えてしまうような、そんな所作や立ち振る舞いが、まず必要なんじゃないのかな。

 

そして、経読みの第一声で、「おおッ!」と、我々を感嘆させるようなものが必要や~。

あなたのお経を聞いた、お婆ちゃんや、お爺ちゃんが、感動に打ち震え、手を合わせて、

涙を流すような、そんな経が読めるように成ったら、檀家さんが増えるんじゃない?

 

プロはね、人を感動させにゃアカン。それは、どんな職業のプロでも同じだ。

今の時代はね、人を感動させる事で、飯が食って行けるという、とても、ありがたい時代

なんだよ。・・・とかなんとか、私の講義ネタを、20分ほど聞かせてしまいました(笑)。

 

私らは、あなたのお寺の檀家です。義母も、私も、私の家内も、あなたのお経で逝く事に

成るでしょう。どうか、その時には、今とは違う、成長した、あなたの経を聞かせて下さい。


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●質問

 

輪転機のオペレータです。先日、調量ローラー(ゴム)の交換をしてたら、

偶然、成田さんが来られ、ローラー交換から、印刷の刷り出しまで、

ご覧になられていたのですが、「はぁん?」「おいおい!」「マジかよォ!」

などと言う、成田さんの声が聞こえていました。あの時は、時間の余裕が

なくて、お話を聞く事が出来ませんでしたが、何か悪い点が有りましたら

教えて頂けると幸いです。

 

●回答

 

「何か悪い点」が、一つや二つだったら、いくらでも、その場で指摘させて頂く事が

出来たのですが、何もかも、全てが悪過ぎて、呆れ返ってしまい、茫然と見送る

事と成ってしまいました。んでも、せっかく質問を下さったので、順番に解説を

させて頂きますね。

 

まずは最初の、「はぁん?」ってヤツなんですが、交換する新品の調量ローラーが、

床に直に置いてありましたよね。ベアリングを付けて、ギヤなんかも付けられた状態で、

ローラー保護のために巻いてある紙が、全部剥がされた状態で、工場の床に転がして

ありましたわなぁ~。

 

調量ローラーのゴムってね、スゴく軟らかいんですよ。それを、工場の床に直置きって、

こりゃ、やっちゃアカンですよ。しかも、昼休みをまたいで、ケッコウ長時間、そのままで

放置されてました。転がって、何かに当たって変形したり、キズが付いてしまったりしたら、

こりゃアウト!なんですよ。

 

必ず、ローラー掛けに、確実に置いておくこと。そして、保護用の紙は、最後の最後まで

剥がさないこと。・・・これね、基本中の基本です。そして次の、「おいおい!」なんですが、

保護用の紙が剥がされたローラーのゴム部分を、油で汚れた手袋で掴んで、印刷機に

持って行ってましたよね。

 

新品の調量ローラー(ゴム)に、真っ黒な汚れがベットリ付いてしまってましたわね~。

ついでに、そのローラーと接触するクロムローラーも、汚い手で触るから、コイツも

シッカリ汚れてしまってました。こんなもん、絶対にアカンです。

 

私が、この作業をやる場合は、ローラーに巻いてある保護用の紙を、最後まで剥がし

ません。調量ローラーは、セッティング前なら、フリーで回転してくれますから、印刷機の

所定の場所にローラーを取り付けてから、紙を剥がします。要するに、ゴム部分や、

クロムの部分を、無駄に汚したくないって事なんですわ。

 

んで、最後の「マジかよォ!」なんですが・・・。印刷機に取り付けられた状態で、ゴムの

調量ローラーにも、クロムローラーにも、手形が付いたように、真っ黒な油汚れが沢山、

付いてたじゃないですか。私ゃね、絶対に洗浄してから、印刷を開始するものと思って

たんですよ。そしたら、なんと!真っ黒に汚れたままで、印刷を開始したじゃないですか。

あれには、本当に呆れ返りました。まさに、「マジかよォ!」ですわ。

 

輪転オペレータの多くは、水関係のローラーに対して本当に乱暴と言うか、繊細さが無い

と言うか。・・・調量のゴムローラーの手入れにしても、真っ黒なウエスに、洗い油を付けて

洗うって人が多いですよねぇ。親水性が大切な水系のゴムローラーの洗浄に、油を使うって、

そりゃアカンやろう。

 

それで、調量が絡みやすいから、エッチ液を増量するとか、IPAを入れるとか・・・。

全く話に成らんぞッ!湿し水の制御は、水を使うオフセット印刷技術の中でも、神髄じゃ!

その超重要な部分を疎かにしては話に成らんッ!

 

水関係はね、繊細に丁寧に扱ってやれば、印刷そのものが非常に楽に成るんですよ。

円滑で、安全で、確実な生産をするために、シッカリ基本を学び、実行して行って下さいな。


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アルコール依存症と言っても、世間一般の
話ではなく、印刷技術での、お話です。
世間一般での、アルコール依存症は病気だ
と言われてますが、印刷技術の世界でも、
こりゃ病的なものが有ります。

先日、伺った輪転工場さんでの話、
「一般的に輪転でノンアルコールに成功
している工場って、どれくらいあるの
ですか?」・・・あ、いや、そりゃ~

ハッキリ言って、輪転機でアルコールを
使っている工場ってのは、こりゃメチャ
少数派なのです。「私の担当内では唯一
御社だけなんですわ~」「エエッ!」

今時、輪転機にアルコールを入れてる所
なんて、ほとんど有りません。しかし、
アルコール依存症と言う病気に掛かって
ますから、みんな入れてるのが普通だと、
思い込んでしまっておられるのです。

ノンアルコールの指導をさせて頂くと、
チョッとした不具合が発生しようもの
なら「アルコールが無いから、こんな
不具合が出るんだッ!」とおっしゃる。

いやいや、チョッと考えてみて下さい。
今、不具合が出たのは、4色目の下胴だけ
ですよねぇ。もしアルコールが無いために
不具合が出るんなら、全ての胴に出るのが
普通だと思いませんか?

4色目の下胴だけに不具合が出たのなら、
まず、その胴のメンテをするってのが、
極普通な考え方なんです。ほら、見て、
トラブった胴の調量ローラーがインキで
コテコテですよ~。これ洗浄しましょ。

・・・と言っても、洗浄剤が無いのです。
真っ黒なウエスに洗い油を付けて洗浄を
しようとするから、「チョッと待った!
親水性が大切な、水のゴムローラーを、
なぜ、洗い油で洗浄しようとするのッ!」

枚葉機では、超丁寧に、専用の洗浄剤を
使って、白いウエスで拭くのが常識なん
ですが、アルコール依存症の輪転の人達は
こりゃメチャ乱暴なのです。

これね、湿し水を使うオフセット印刷では
基本中の基本です。その基本を理解せず、
メチャクチャな使い方をしているから、
アルコールに頼ってしまう。輪転機で、
アルコールを使うなんてのは、すでに、
30年も前の世界だと思わにゃアカンです。

30年前から、技術が進化していない。
これは技術者として、とても恥ずかしい
話ですよね。常に新しい技術を身に付け
ようとしない、今現在の若いオペレータ
にも問題が有りますが、30年も前の古い
技術を押し付けようとする、指導の立場
の方達にも問題が有ります。

私は、ニコチンとパチンコの依存症患者
ですから、偉そうな事は言えませんが、
印刷技術において、アルコール依存症は、
こりゃ確実に撤廃せにゃ成らん事です。

中国では、アルコールを沢山入れて刷る
のが、ほぼ普通のようですが、ここは、
印刷技術世界一の日本です!その日本で
中国以下の技術では恥ずかしいでしょ。



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週末、メチャ天気が良かったので、奈良公園に行って来ました。

私が住む、京都・伏見からだと、車で1時間くらいの道のりです~。

 

 

奈良公園と言えば、やっぱり、奈良の大仏さんですよね(^^)v

 

歩くのを妨げる鹿の群れと、おびただしい鹿の糞を避けながら、

やっとの思いで、大仏殿に到着です(笑)。さすがに行楽シーズン、

人がメチャ多いですが、やっぱり大仏殿はデカいですわ~。

 

 

んでもって、奈良の大仏様~。スマホで撮ったので、画像、悪いですね(涙)。

京都では、仏像など、ほとんど撮影禁止なのですが、奈良の大仏様は、

三脚を立てなければ、撮影OK。こりゃカメラマンとしては、最高ですわ~。

 

散々、歩き回った、車での帰り道、奈良公園から京都に向かう途中で、

喫茶店を見付けました。・・・それがね、もの凄く、怪しげな喫茶店だったんです。

名前は「スクランブラー」と言います。

 

入口に手書きの看板で、「JAZZ」って書いてあるので、ん?飲み屋さんかな?

とも思ったのですが、「コーヒー」って文字もあったので、恐々、入ってみました。

んで、中に入ってみて、その異様な雰囲気に、再びビックリ。

 

 

これ、本当に喫茶店? 

軍服屋さんじゃないの?サバイバルゲームのグッツ屋さん?はたまた、

バイク屋さん?節操なく、ライフル銃や、自動小銃、ナイフ等が飾ってあって、

いよいよ、ヤバい感じ(汗)。

 

「あのォ~、喫茶店で良かったですか~?」 「ハイッ!喫茶店です!」と、

マスターの気さくそうな声に助けられて、アイスコーヒーを注文。

お客さんは、私ら以外には一人のみ。

 

「看板にJAZZって書いて有りましたけど?」 「エエッ!お客さんJAZZ好き?」

「はい、まぁそこそこに」 「じゃ、コルトレン掛けましょうかッ!」って持ち出されたのが、

古めの、レコード盤だったんですが、これがまた、メチャ、イイ音でした。

 

壁には、プレスリーや、スティーブ・マックイン、マリリン・モンローなんかの古い

ポスターが貼られていたのですが、ヘップバーンのファンの私としては、なぜ、

ヘップバーンが無いのかッ!と、猛烈に抗議(笑)。

 

マスターと話が弾んでしまい、年代が近いかな?と、伺ってみると、なんと、同級生!

こりゃね、話が合うわけですわ~。メッチャマニアックで、メッチャ変わった喫茶店

でしたが、気が付けば1時間以上も居てしまって。とても楽しい時間を過ごさせて

頂きました~。  マスター、また行きますねッ!

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