はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

2021年3月11日という日は

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災から

 

ちょうど10年が経過することになりますね。

 

 

 

 

世界的にみても

 

大規模な自然災害であり

 

記憶に残っていない人は

 

ほぼいないのではないでしょうか。

 

 

 

 

この災害によって

 

たくさんの死者が出たことは

 

言うまでもないですが…

 

 

その背景には

 

たくさんのご遺族がおられます。

 

 

 

 

そのご遺族が

 

今も悲しみなどの辛い気持ちで

 

苦しんでいることは

 

メディアでも報道されており

 

誰もが容易に想像できるかと思います。

 

 

 

 

今回の自然災害に限らず

 

精神科の外来には

 

死別などの喪失体験をきっかけにして

 

苦しむ人がたくさんこられます。

 

 

 

 

では、精神科医は

 

そのような人に対して

 

どのような考えを持って接し

 

どのようなうな声かけをしているのでしょうか。

 

 

 

 

本日は


このあたりについてお話をするので

 

身近に同じような境遇の人がおられれば

 

参考にして頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

以前の記事でもお話ししたように

 

まず注意しておきたいのは

 

喪失体験による悲しみなどは

 

『時間が解決してくれる』


と考えるのは止めておきましょう。

 

⇓   ⇓   ⇓

 

 



とくに、周囲の人が

 

そのような考えを持って苦しむ人に接すると

『私は、時間が経っているのに…

 

まだまだ回復してない…』

 

と落ち込むきっかけになってしまいます。

 

 

 

また今回のような災害が起きた後には

 

周りの人たちが

 

その地域の復興に力を入れるでしょう。

 




ただ、あまりにも声高らかに

 

『復興!復興!』と言われると

遺族の人の中には

 

『早く気持ちを切り換えて、立ちなおろう!』

 

と言われているように聞こえて


焦りを感じてしまう人もいます。




さらには

 

その周囲の期待に応えれず

 

悲しみから立ち上がれない自分を

 

責めてしまう人までいます。




そのような意味でも

 

周りの人が『復興!』という言葉を使う時は

 

それだけ配慮が必要なのです。




喪失体験をした人の心の回復は

 

つねに右肩上がりではなく

 

時間がある程度経過してからも

 

ちょっとしたキッカケによって

 

最初のころと同じような

 

大きい悲しみにくれることがあります。

 

 

 

 

特に、災害や事故などによって

 

想定もしてなかった急な出来事なら

 

悲しみだけではなく

 

 

『なんで、あの人が

 

こんな目にあわないとダメなの?!』

 

のような激しい怒りであったり

 

 

『なんで、あの時、助けられなかったのか…』

 

のような自分を責める気持ち


にもなりえます。




そして、知っておきたいのは


これらの悲嘆反応

 

当然だれもが、おこりえる反応なのです。





だから、その素直な気持ちを

 

無理して抑え込んで

 

1人で抱え込もうとはしないでください。

 

 

 

 

湧き上がる気持ちを

素直に表現して構いません。

 

 

 

 

当然、その時に

 

涙があふれることもあるでしょう。

 

 

 

人前で泣くのが苦手な人なら

 

こっそり1人で泣いても構いません。

 

 

 

 

それよりも

 

『泣いちゃだめだ…』なんて

 

自分の気持ちを抑えつけることだけは

 

絶対にしないようにしてください。

 

 

 


もちろん、その時に

 

自分の気持ちを誰かに聞いてもらうことで

 

あなたの心が救われることもあります。




しかし

 

あまりにもリアリティのある感情を

 

ストレートに伝えることに

 

躊躇してしまうこともあるでしょう。




そのような時は、


ノートに今の気持ちや思い出などを


思いつくままに書き出すことで

 

気持ちが整理されることもあります。

 

 


 

これは、ルールもないので

 

好きな形式で書いたら構いませんが

 

慣れていないと


なかなか筆が進まないこともあるでしょう。




そのような時は


故人に対して

 

今、あなたが伝えたいことを

 

手紙に書くスタイルにしてみましょう。




・ありがとうという感謝の気持ち

 


・あなたがいなくて寂しい気持ち

 


・ごめんなさいという謝罪の気持ち

 

などの素直な気持ちを交えて

 

故人と会話をしてみましょう。
 

 

 

 

これだけでも

 

あなたの心でつっかえていたものが

 

解消されていくことがあります。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。




喪失体験は

 

人生を変えてしまう可能性もあるくらい

 

とても大きなインパクトがあります。

 

 

 

 

その時には

 

悲しみ、怒り、自責、落ち込みなど


様々な感情がグチャグチャに混ざり合います

 

それらを1人で抱え込んで

 

無理をして何事もなかったのように

 

抑え込む必要はありません。

 

 

 

 

もし、あなたが

 

その悲嘆反応に押しつぶされそうな時は

 

だれかに話を聞いてもらったり

 

紙に書き出したりする方法があります。

 

 

 

 

さらに

 

あなたのそばには

 

辛く苦しむ気持ちを理解して

 

助けの手をさしのべてくれる人が

 

いるかもしれません。

 

 

 

 

そのような時に

 

『自分の体験を共有させるのは悪い…』

 

という考えで断ってしまう人もいますが

 

一旦は断らずに甘えてみてください。

 

 

 

 

決して、相手に迷惑をかけるなんて

 

考えないでくださいね。

 

 

 

 

喪失体験は


誰もが経験しうることであり

 

お互い様だからこそ

 

あなたが少しでも回復してから

 

別の機会で恩返しすれば大丈夫なのです ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

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