◎江戸の歴史について
歴史をさかのぼると平安時代末期には、江戸は江戸一族の本拠地だった。
その屋敷跡に最初の江戸城を築いたのが、室町時代後期に活躍した武将・太田道灌。
その後天正18(1590)年に、徳川家康が太田道灌の築いた江戸城に入城し近世城郭へと改築した。
現在の江戸城、内濠の「日比谷濠」から望む丸の内ビル群。当時の日比谷は江戸湾の
入り江で湿地帯。神田山から土砂を運び埋め立てた。それで日比谷濠は内濠の中で
最も深い濠である。
右端の建物は旧第一生命館で、1945年10月GHQ本部に接収され、サンフランシスコ講和条約により日本が独立を獲得するまでの6年間接収され、現代史のスタートを切った歴史的建物である。
現在は「DNタワー21」として第一生命と農林中金合同ビルになっているが、GHQ
最高司令官「マッカーサー記念室」や日本国憲法の草案を作った会議室は当時のまま
第一生命館6Fに保存されている。(詳しくは後述)
内濠に残る歴史的建築物は「桜田門外の変」で、井伊直弼が万延元年(1860)3月江戸城桜田門外で、水戸浪士などによって殺害された、「桜田門」である。
桜田門は櫓門とも言われ、門に櫓(右端、二層)がついているのである。
門は頑丈な造りになっているだけでなく、表門と裏門の二重の門で、枡形門
とも言われ、敵の侵入を表と裏から攻撃する造りである。
裏門は屋根に飾り屋根があり、このような門の造は他の城では
見た事が無い。
なんと言っても、日本一大きく、頑丈で、デカいことは間違いない
のである。