本日の東奥日報の記事で感じたこと。

津軽人の私は青森県では弘前市立図書館が一番古いと考えていた

 

 ところが本日の記事「全国最古」八戸市立図書館 には度肝を抜かれた。

 八戸市立図書館は1874(明治7)年 旧八戸藩士の読書グループ「書物仲間」が

「八戸書籍縦覧所」を創設したことにはじまる。

 

 それに遅れること29年、弘前は1903(明治36)年私立弘前図書館として、スタートを切る。その3年後、小学校教員有志による、「弘前教育会」が中心となり市立図書館としてスタートした。その時の建物は、現図書館の裏手に当時のままの姿で保存されている。(ルネッサンス様式の建物は県重宝に指定されて観光名所になっている。

 

 また、八戸市立図書館は歴史資料(古文書)が充実しておりその数7万9千点と言われる

 中でも安藤昌益の代表的な著書である、「刊本自然真営道」の初版本は県重宝の指定を受けている。その他、八戸藩の上級藩士・遠山家の「遠山家日記」も県重宝の指定を受けている。

 また市文化財に指定されているのは八戸藩政の公式日記「八戸藩日記」560冊と、

和算本「新法弟算記」2冊である。

 

 一方、弘前市の古文書は約6万9千と言われデジタル化が「おくゆかしき津軽の古典籍」として進みつつある。

 

 弘前藩庁日記は「国日記」3308冊 「 江戸日記」1226冊、合計4534冊

ある。これだけの藩の古式記録が残っているのは全国的に見ても稀有な存在である

 

 その他「津軽編覧日記」13冊と「封内事実秘苑」33冊は故畑山信一氏が単独で解読を行い翻刻本が市立図書館にはある。

 

 八戸、弘前市立図書館の今後に期待するものである。