先にタイトルの答えを書いておきます。
「4回目まで来た宇宙人たるさんは3回目。
細かく言うと、2回目の後〜4回目直前まで」です。
最新回の4回目ではない、と言うところに、
まだの人は希望を持って欲しい。
と思っています。
しかし、本当に個人差が大きいと見られるので、あくまで一人の個人的意見。」「抗がん剤治療が回を追うごとに副作用が強くなり、肉体的にも精神的にもきつかった。」と言う情報もあります。かつ、宇宙人たるさんは5回・6回がまだの人。柔軟に捉えてくださいね。なお、前提として、病名は子宮内膜がん(子宮体がん)でて子宮卵巣卵管を全摘出しその際の開腹手術で発見できる1cm以上の腫瘍を全て取り切ったのちに受けている術後のTC療法、薬剤はパクリタキセル+カルボプラチンです。
抗がん剤の副作用のひとつ、
毎回ある筋肉痛がキツい
点滴後3〜10日を越えてすでに
その痛みの程度がどれだけだったか
すっかり忘れている宇宙人たるさんです。
オカンいわく「出産みたいやな」って。たるさん分かんない。
ついでにこの時期の1、2日間、
ふだんにない「ぽっかり」物忘れを起こすことが。
「え〜っと、何をしようとしていたっけ」的なもの。
それも過ぎました。
でもこれ、すんごい痛みとかトラウマにならないように
直前のことが長期記憶に
入らないようにしている気がする。
いや、単なる華麗(加齢だね)かも知れません。
さて、
そんな「痛みの嵐一過の(身体の)晴天」
かつ、一過性の物忘れ期が
4回目まで終わったこのタイミング。
6回完結を予定しているため
あと2回を前に、ここまでの
記憶が少しでもあるうちに、
「何回目がきつかったか」を念頭に、
宇宙人たるさんの
1・2・3・4回の抗がん剤治療を振り返ります。
たるさんの難所はとくに脱毛の受容と腕の血管痛でした
回数順に、目から大汗かいたポイントを
今思い出せる範囲で列挙すると・・・
<初回>未知のドギマギと想像を超すあれこれ
・1回目。翌日のシャンプーの時、指先に激痛→やがて手のひら足の裏のしびれ(時に、かゆみに変化)
たるさんの感想:これはピアニストやギタリストはあかんやつ
参考情報「パクリタキセルには、末梢(まっしょう)神経毒性があり、手足のしびれや、軽いまひなどが起こることがあります。ギタリストやピアニストのような手指の繊細な動きを必要とする人の場合は、代わりにドセタキセルを用いる化学療法も選択されます。」(この記載がある記事はこちら)
→どう対応したかは一つあとの問題といっしょ。二つの漢方薬を服用して軽減。
・1回目。3日目から始まった、小さな電気ショックが昼夜問わず不定期に起こる「筋肉痛まつり」とつきまとう怠(だる)さ。
たるさんの感想:これはどんなに優秀なスパイも無力化できそう。気力ではどうにもならん。
参考情報:関節や筋肉の痛み(つらい時はがまんせずに相談)/治療2から3日後あたりから、肩や背中、腰や腕などの筋肉が痛くなったり、関節が痛くなることがあります。ほとんどは一時的で、5から6日以内に回復しますが、つらい時はがまんせずに医師や看護師・薬剤師に相談しましょう。(この記載がある記事はこちら)
→これと一つ前の問題は、漢方「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)と芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の同時服用」で軽減。
・1回目20日目に実感し始めた脱毛、今振り返れば当時まだチョロリだが。
たるさんの感想:とにかくなぜか泣けてきた。
→以前から活用していた漢方・抑肝散陳皮半夏を1回服用して感情の高ぶりを抑え自分を落ち着けた。(関連投稿・【がん】髪と肌、1回目とのちがい(TC療法2回目点滴から10日目))
<2回>まだ頭髪は見た目変わらず。1サイクルの経過を把握して割と平気
・点滴翌日あたりの便秘が最大の心配事
→早めのマグミットと漢方・大建中湯服用と、4回目からは点滴前の数日間お食事で野菜きのこ大量摂取でお腹ユルめスタートで気にならず。
・2回目の10日目気になり出した血管痛。また抑肝散を飲む(=心がつらい)
たるさんの当時の感想:いつまで腕が痛いんだろう。どうして痛いんだろう。先生は「(他の患者さんたちからは血管痛について)あまり聞かない」と言うけれど・・・
→抑肝散を自分にしては珍しく連続服用。言葉に出来て整理できたのは5日ほど経ってから。(関連投稿・【がん】点滴2週間後の腕のいたみ 〜TC療法2回目〜)
<3回>血管痛が残るまま3回目の抗がん剤治療に突入
・3回目初日の点滴針。前2回に続いて左手を試すも血管も脆いようで不可。
→右手を使用。利き腕だけど、
腕を酷使せず負荷をかけない工夫の継続で右手には強い血管痛は出現せず。左手の血管痛も3回目20日目に消失。
ここまでまとめると、
弱っちいから先に泣き4回目こころ軽く過ごせた
たるさん、過去に適応障害を複数回経験していて
もしかしたら
(言葉足らずな表現ですが)弱っちいです。
でも、
弱っちいおかげで、
自分の容量から苦しみが溢れると
すぐわかり抑肝散を飲む。
(脱毛開始時)
1回飲めば大丈夫なのに、
複数回飲むなんておかしいと自覚できる。
これが地味に心の負担になっていると分かる。
分かったら客観的に状況を判断して対応する。
(血管痛)
弱っちいおかげで、
答えを持ってそうな人に勘が働いたり、
自分でも調べたりする習慣が身についていた。
早い段階から
医療者の知恵を借りたり、
先輩たちの情報を集めたりできた。
これはそんな中で見つけた、ありがたい先輩の記録を見つけた時の投稿。
同じ抗がん剤6回でも個人差がとても大きいこともよく分かって、それが安心につながりました。
これから自分や身近な誰かが抗がん剤を受けようとしている方、今まさに真っ最中の方、抗がん剤治療はどんなものか垣間見たい方、様々な皆様がこの投稿に目をとめ、ここまでお読みくださっていると思います。どうもありがとう。
今回の投稿は、
まだ抗がん剤は4回までだけど
この先輩の記録に準じて、しかし「私らしく」まとめた記録です。
この人生というゲームの中で、
これから・今・いつか
患者となる人自身が「その人らしく」「全力で」プレイできる
平和で素敵な社会が続くことを願う
宇宙人たるさんでした。