今から書くことは完全な独自理論なのですが、テニスのサイドについて昔からぼんやり思ってたことを今日は文章に書き起こしてみようと思います。

 

まずは基礎知識。

テニスは1ポイントごとにコートの右側、左側とサーブを打つ位置が交互します。

 

右側でのサーブから始まる場合をデュースサイド(またはフォアサイド)、

左側でのサーブから始まる場合をアドバンテージサイド、略してアドサイド(またはバックサイド)と呼びます。

 

ノーアドバンテージ方式の試合だと、40-40の時にリターン側がどちらのサイドでプレーするか選べたりするんですが、今日のところはその話は一度なしとしますね。

 

 

どちらのサイドが得意かは人それぞれです。

サーバーの場合、おそらくテニス始めたてだと大概の人がデュースサイドの方がやりやすいはず。

身体をひねって打つ特性上、サーブは自然とボールがクロス方向に飛びやすいので、右利きの場合はデュースサイドの方が感覚を掴みやすいはずです。

 

少しうまくなってくると、相手のバックを狙いやすいアドサイドの方が好きな人も出てきますね。

身体を開いて打つ分、縦回転のスピンがかかりやすいのもアドサイド側なので、威力は出しにくいけど、それでも体感としてなんかアドサイドの方がうまくいくんだよな~って人もいるんじゃないでしょうか。

 

リターン側でも同様にだいたいの人はデュースサイドの方が自然とフォアで打つ回数が多くなるのでやりやすいはず。バックの方が安定している人や、回り込んでフォアで叩くのが好きな人だとアドサイドの方がよかったりですかね。

 

 

実際のところ統計的にどっちのサイドがポイントを取りやすいか調べてみたんですけど、なかなかこれっていうデータが出てきませんでした。英語さえ読めれば・・・。

ただソースはなかったですが、1stのin率、ポイント獲得率ともに右利きならデュースサイドの方が優位という意見が多そうです。できれば具体的な数字でのソースがほしかったのですが。

 

 

ここまでを前提知識として、テニスは必ずデュースサイドからゲームが始まるので、両サイドをプレーする回数は同じ、もしくはデュースサイドの方が1回多くなるのですが、僕はどちらかというとアドサイドでのポイント練習に比重を置くべきだと常々考えてます。

 

理由として、『テニスの1ゲームはアドサイドで終わることの方が多いから』です。

 

テニスでデュースサイドでポイントが終わる可能性があるパターンは、40-15、15-40の2パターンのみ。

一方、アドサイドは40-0、0-40、40-30、30-40、A-40、40-Aと6パターン。

 

要はプレッシャーのかかる場面はほとんどがアドサイドで始まるプレーということです。

ここに自信のあるサーブや展開を数パターン用意しておくことができれば、肝心なところで取り切れる選手になるのではないでしょうか。

リターン側としても同様ですよね。先ほども書いた通り、アドサイドはワイドサーブが飛んでくる傾向が強いので、ここにしっかりと対策を持っておけば、相手にリターンが強い選手だという認識を持たせることができる。

アドサイドに自信を持てることは、精神的に強いプレイヤーになれることと同義だとすら思ってます。

 

自分で納得できる理論を持っておくだけでも、メンタル強化につながるパターンは多いと思うので、こういうことを考えながらテニスをする(観る)のもおもしろいと思います。

今度ゆっくり試合を見る機会があれば、スコアをつけながらサイドのポイント獲得率について重点を置いてみようかな。