2014年01月12日(日) 晴れのち曇り
横浜美術館で開催されている「下村観山展」に行ってきました。
前回、「横山大観展 」を見に来た時は、みなとみらい駅からかなり歩いた記憶がありますが、
みなとみらい駅3番出口とマークイズみなとみらいの地下4階とは直結しているので、
そのまま1階に上がれば、目の前は横浜美術館でした。
チケットカウンターで入館券を購入。(100円割引券を利用したので1,100円になりました。)
下村観山(明治6年(1873)~昭和5年(1930))は、紀州徳川家に代々仕える能楽師の家に生まれ、
幼い頃から狩野方崖(かのうほうがい)や橋本雅邦に師事して狩野派の描法を実につけ、
明治22年(1889)に東京美術学校に第一期生として入学し、横山大観や菱田春草らとともに、
校長の岡倉天心の薫陶を受け、日本美術院の創立に参画しました。
絹の貿易により富を築いた実業家・原三渓の知遇を得、
原三渓の招きにより本牧に居を構えた横浜ゆかりの画家でもあったそうです。
今回の展示では、10代の狩野派修行時代の作品から、東京美術学校時代の作品、
イギリス留学時に描いたラファエロ作品の模写など、観山の作品の流れを楽しむことができました。
狩野派の絵手本を模写した許由 図なんて、とても10歳の作品とは思えない出来映えで、
早くから画才を表していたことがよく分りました。
魚籃観音(昭和3年)の顔がモナリザになっているのは、思わず笑えました♪
大和絵っぽい「小倉山」はやっぱりいいですね~♪
右隻は木々や人物が描きこまれていて、左隻は空間が良い感じです。
ところで「小倉山」は百人一首でも人気の句だけど、
『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』
のみゆきが漢字で書くと「御幸」で、天皇の行幸のことだと、今、初めて知ったわ・・・。
「小倉山の峰の紅葉よ。 人情を解する心があるならば、
もう一度天皇が行幸されるまで、散らずに待っていてくれないか。」
と、貞信公(藤原忠平)が詠んだ句なんだとか。
今の今まで、この歌は恋歌だと思っていたけど、天皇におべっかを使いたいから、
もうちょっと散らないで待っていて欲しいという歌だったのか~と思うと、
絵の情緒もなくなる気がする・・・。
で、絵葉書を買ったのですが、右隻が120円で、左隻が90円。
左隻は光沢写真のような印刷で、右隻はツヤなし。
やっぱ右隻の方が人気で先に売り切れたので、右隻だけ追加製作したから、
値段も質感も違うのかしら?
ちなみに「小倉山」は横浜美術館の所蔵作品です。
それにしても、横浜美術館って床が固い石材のせいか、観賞し終えると非常に足腰が疲れてしまう・・・。
トーハクは広いし、階段を上り下りしたり、別の館に移動したり、かなり歩いても、
さして疲れは感じないけど、横美は疲れてぐったりする。
マークイズみなとみらいのカフェでお茶しようと思っていたけど、その気力もなくなり、
みなとみらい線に乗ったら、眠りこけて二駅先まで行ってしまった・・・。
後でマークイズみなとみらいのリーフレットを見たら4階に「ラ・メール・プラール 」が入っているのね。
1階の「RH CAFE」も気になるし、「j.s. pancake cafe」でパンケーキもいいな。
あと馬車道の「Sinha 」にも行きたいな、と久々にカフェ巡りしたくなりました。