レッドクリフ part Ⅱ | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2009年05月09日(土) 晴れ


前回、パートⅠを見てから早、半年。 → 2008年11月22日(土) 「レッドクリフ」

今日は、「レッドクリフ part Ⅱ」を見てきました。


そんな感じ。    since March 28, 2005-20090509_赤壁.jpg


先に映画を見ていた同僚から、


「パートⅡはいきなり赤壁の戦いが始めると思っていたら大間違い。

戦いが始まるまで2時間。 戦いが始まって30分で映画が終わるよ。

私はそこそこ面白かったけど、隣のおネエさんは寝てましたね。」


と、聞いていたので、あまり期待もせず夫と一緒に見に行きました。


私的には、赤壁の戦いが始まるまでが面白かったです。
ラストの部分は納得がいかないというか、「なわけないだろ!」と思いましたけど。


パートⅠ同様、金城武はムチャ格好良かったです。

パートⅠで「魯粛萌え」だった私には、濃霧の中、藁の兵士を舟に乗せて敵陣に向かい、

曹操軍に矢を放たせて、まんまと10万本の矢をせしめたシーンが良かったです。

無数の矢が飛び交う中、船上で泰然と構える孔明(金城武)に対して、

ビビりまくりの魯粛(侯勇)が可愛くて、パートⅡでは一層の「魯粛萌え」でした。


周瑜(トノー・レオン)の剣舞のシーンも良かったっす。

夫は、趙雲(胡軍)が槍を使って駆け上がり戦うシーンが良かったと言っておりました。


さて、孫権軍、曹操軍、さまざまな駆け引きがあって、いよいよ赤壁の決戦。

風向きが変わるまで開戦の時間を引き延ばそうと曹操陣営に一人乗り込む周瑜の妻小喬(林志玲)。

曹操が自分に気があると分かったうえでの行動なんだけど、

曹操に「まさか私の為に戦いにいらしたの?」の台詞にはぶっとんだなぁ~。

まさに世界は自分中心にまわる、中華思想の権化のような女じゃん。


が、その台詞をまんざらでもなくしているこの映画もすげぇ~。

曹操が小喬にお茶を入れてもらって、鼻の下を伸ばしまくっている間に風向きが変わり、

孫権軍の火攻めを受けた曹操軍は大敗北を喫してしまう。


私、三国志では曹操ファンなんですけど、その曹操をこんなフヌケなマヌケにしないでよ~。

曹操は、疫病で亡くなった自軍の兵士を川に流して敵陣に送り込むくらいの冷酷非情さを持った男なんでしょ?

疫病で弱りきった兵士すら、戦闘モードにするくらい人身掌握術にも長けた男なんでしょ?

その曹操が、まさに決戦というときに、女にうつつを抜かすかぁ~!?

絶対有利な情勢だったんだから、お楽しみは戦の後で、ねっとりと・・・でいいじゃ~ん。(←発想がオヤジだな。)


しかも、曹操を討ち取るチャンスにも拘わらず、みすみす逃がしてやるなんて孫権の腰抜けがぁ~!

父ちゃんの孫堅、兄ちゃんの孫策、綿々と連なる孫家の野望がわかっとらんわけ、ないやろ~!!!


『戦いに勝ちも負けもない』というのは、ジョン・ウー監督の美学かもしれないけど、

覇を競ってこその三国志。

勝ってこその正統。

どうしても、このラストには納得いかなかったです。