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片岡大志Official Blog

シンガーソングライター 音楽プロデューサー 片岡大志のオフィシャルブログです。



 

夕暮れの夏空がきれい。

このグラデーションは、

梅雨と夏の混じった

いまの時期だけです。
わあ。あっという間に七月なんですね。

夏支度、できてないー。

 


時々、タワーレコードに行くと、

「A」の棚から「Z」の棚まで

ゆっくり眺めながらCDを選びます。

 

「C」のところで立ち止まります。

シンディ・ローパーに会いたいから。

「TRUE COLORS」を手にとって

こう思うんです。

「聴いたことなかったらよかったのに」

 

欲しいものは何度でも欲しくなる。

「あのレコード」を買ったときの

初めて聴いたときの震えるような

「あの感動」が恋しいから。

 

プリンス「パープルレイン」の

リマスター盤を購入しました。

人生で一番聴いたアルバムだと思う。

もう一度、このアルバムを

買うことができる喜び!今年の
買い物の中で一番嬉しいかもしれない。
レボリューションのメンバーの座談会が
ブックレットに掲載されてた。むさぼる
ように読みました。みんな元気でよかった。

 

 

4枚組のこのCD/DVDは、僕にとって

「30年以上待っていた」アルバムでもある。

 

当時、中学生だった僕はプリンスの

ライブ盤のビデオがどうしても見たくって

だけど自宅にはビデオデッキがなくって

ビデオに「VHS」と「ベータ」の

二種類があるとは知らなくって

小遣いはたいてベータ版を買ったら

ベータのビデオデッキを持ってる友達は

ひとりもいなかった…。

そのライブ映像が!ついにDVDに!

 

リマスターを担当したのは世界的な

エンジニア、バーニー・グランドマン。

「パープルレイン」オリジナル盤の

カッティングは、彼の出世作でもある。

当時、レコードで聴いた質感をそのまま

世界最高レベルの音響技術を駆使して

「完全無欠」というしかないレベルで

リマスタリングが施されている。プロ中の
超プロの仕事に脱帽。この4枚組のおかげで
この夏の美味しいお酒が保証されました。

 

 

6月の最終日、30日(金)には

青山プラッサオンゼにて「唄会」でした。
 

 

今回はヨースケ@HOME(Vo/Gt/Harp)

カラミユカ(コカリナ)を迎えて。

 

いつもは猫耳クラブで一緒のヨースケと

ふたりでコラボするのは久しぶりで、

ヨースケ曰く「ここんとこ、サポートの

仕事が多かったから、音楽の反射神経が

高くなってる気がするッス」とのこと。

この夜のヨースケはテレキャスター。

ループ・マシンを操りながらの

エレキギター弾語り。これが素敵だった!

 

 

ヨースケの音感というか「音」「勘」は

すごい進化をしている。モンゴル800の

キヨサク氏や、中村一義氏、GAKU-MC氏

大御所がこぞって、ヨースケの音楽感性と

「音勘」を頼りにしちゃうのも多いに頷ける。

 

ヨースケとのセッションの後は
コカリナ奏者・カラミユカさんとコラボ。
 

そのユニット・ココムーンペリ

アルバム「echo」の創造性の高さと

その類をみない独自性に驚愕してた

僕らだったから、この摩訶不思議な

楽器にどんなアプローチをしたら

音楽が成り立つのか、試行錯誤しつつ。

 

コカリナの音色は、鳥の声にそっくり。

「ヒバリクルーズ」「echo」といった

タイトルを冠した美しいメロディーは

自由に飛び回る鳥のさえずりのようで

縦横無尽に滑空するコカリナの音色を

僕らバードウォッチャーが追いかけて

彩り鮮やかな羽根が、羽ばたく瞬間を
音楽のレンズで捉える。そんな映像的な
セッションになった。新鮮だったなー。

 

カラミユカさんは、類い稀な奏者です。

開発されてから二十年くらいと歴史の

浅い楽器だけど、コカリナ奏者が一様に

ユカさんのような音色で奏でるわけでは
ないだろうって、容易に想像がつくから。
 

ユカさんのコカリナを、もっと多くの

リスナーに紹介したいって、ヨースケも
きっと同じ気持ち
だったと思います。


 

さて。今月はライブ月間です。

毎週、どこかの街で歌っています。

 

・7月9日(日)は山梨県甲府市にて

 山口進と大友剛くん&chijaさんと。

 

・7月18日(火)は池袋の鈴ん小屋

 麻依美さん、柏木麻理さんと。

 

・7月23日(日)は青山プラッサにて

 猫耳クラブのワンマンライブ。

 

・7月30日(日)は高円寺JIROKICHI

 師匠・入道のライブにゲスト出演。

 

※このブログのトップページに

詳細を掲載しています。是非!
真夏の夜の「音楽」の夢を御一緒しましょう。

 

 

恒例のラーメンコーナー。

この夏のお気に入り、神保町「黒須」。

この気鋭の新店のラーメンは

粒ぞろいの美女ばかり。

 

 

↑ こちらはノーマルの醤油。

地鶏の旨味と上品に抽出された魚介の
滋味が凝縮された優しいスープ。

泳ぐような繊細な麺は、例えるなら

風にたなびく綺麗な髪。クラクラします。

 

夏限定の冷やし煮干し麺は、

彩り鮮やか!見とれちゃいますね。
ルックルナイスな美人ラーメンは
見た目以上に美味しすぎて、ため息...。



色っぽすぎて、艶っぽすぎて、
恋の奈落に落ちるラーメンですね。
もう一度会いに行きたい!

台風一過の真夜中に。

 

ブログをお読み頂く前に!

※6月と7月のLiveスケジュールです!

 

●2017年6月30日(Fri)
 @青山プラッサオンゼ
「片岡大志・唄会」
ゲスト・ヨースケ@HOME(Vo/Gt/Perc)
からみゆか(コカリナ)
18:00 Open 19:00 Start 3000yen + Order

●2017年7月9日(Sun)
 @ハーパーズミル(山梨県甲府市)
「sunday night harper」
 出演・山口進/片岡大志
chijaと大友剛
開場19:00 開演19:30 Charge¥2500(+1drink)
 

●2017年7月18日(Tue)

@池袋「鈴ん小屋

【如水の華 VOL.4】

出演:片岡大志・麻依美 and more

Open 19:00 Start 19:30

前売¥3,500 当日¥4,000+Order

東京都豊島区東池袋1-47-1 庚申ビルB1F

TEL 03-6382-7273

●2017年7月23日(Sun)
青山プラッサオンゼ
猫耳クラブ!ワンマンライブ!~常夏トコナッツ!~」
猫耳クラブ are
片岡大志(Vo/Gt)
中嶋ユキノ(Vo/Key)
tomomi(Vo/Cheese)
ヨースケ@HOME(Vo/Gt/Perc)
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 3500yen + Order

●2017年7月30日(Sun)
@高円寺JIROKICHI
「入道 Birth Day Live」
出演・入道(Vo/Harp)
三好”3吉”功郎(Gt)ボブ斎藤(Sax)
藤沢由ニ(Pf)小川ヒロ(Bs)吉岡優三(Dr)
 with 片岡大志(Vo/Gt)
Open 18:30 Start 19:30 charge +Order

 

 

 

「絵を描くこと。と

 歌を作ること。は

 とっても似ている」

僕がそう言えば、

カワタユカさんは

「今夜は絵を奏でるように。

 音が描かれるように」

そんな素敵な言葉を返してくれた。

 

イラストアーティストの

カワタユカさんの

個展&ペインティング・ライブに

お呼ばれして歌ってきました

Love TKO(東新宿)

 

ex.ベアフットというバンドでVoを

担当していた、けいじさんはお店の

オーナーさん。彼のRockな歌声でライブが

スタートすると、カワタさんは壁に貼った

白いキャンバスに絵の具で♡を描きはじめた。

 

複雑な色合いのハートの周辺に星々が

輝きはじめ、青い宇宙が空から落ちてきて、

若衆一麻くんが酔いどれを奏ではじめると、

曲線の線路が敷かれ、その沿線上に

町の灯りがにじみながら浮かび上がった。

 

僕が歌う頃になると、
天空には象徴のように

真夜中の太陽が上がり
不思議な色合いの風に

散りばめられた宝石が
キャンバスを飛び跳ねて

やがて一枚の絵になると
静かに呼吸を止めた。

 

 

表現するということは、
心の内側にある風景を、何らかの
実際的な「カタチ」に置き換えること。

それが音楽であっても、絵であっても。

あらゆる表現は、心の内側をファインダーで

切り取り、専門の道具によって具現化される。

 

出来上がった絵を眺めながら飲むお酒は
これまた格別でした。僕は絵の中の

箱庭で呑んでるような気がしていた。

ユカちゃん、お招き頂きありがとう。

けいじさん。早速入れたボトルは来週にね。

かずまくん。これからも仲良くしましょう。

あの時間を共有できた来場のお客様に感謝。

 

 

今年の紫陽花のベストショット。

紫陽花は雨の日に撮るのがいい。

 

 

この6月は色んなひとに会いに行く日々。

毎晩のお酒がしみるように美味しい。

 

 

週末は大阪は扇町のアーケード街

素晴らしい(珍しい)音楽の夜を過ごした。

 


もちろん隙あらば串揚げをつつきつつ...。
(二度漬け禁止)

 

ペケキングテリーの、もはや孤高の域に達した

社会風刺ゴシップソングの数々に涙笑いをし

 

 

初めましての「ミノルズ」!
お二人の衝撃的!な中世(中性)的
美意識とユーモアとアイディアに満ちた
ステージに驚愕し(物販CD全部買い!)

 

 

伯川修平くんの素朴なステージに癒された後は

膀胱チョップの抱腹絶倒なパフォーマンスに

圧倒されて、僕は何を歌ったら良いものか全く

見当もつかないままにステージに向いました。

 

 

音楽のオリジナリティとは、

音楽体験、音楽経験そのものだと思う。

彼らの音楽は「型」にハマっていない。

自由でいて面白く、誰も真似できないことを

自分が一番得意とする作法で、真っ直ぐに

音楽へと昇華させている。僕もそれに
倣って一生懸命に歌わせてもらいました。

 

 

色んな町へと歌いに行くこと。

その町では様々な出逢いがあること。

いつだってそれが新しい自分を作ってくれる。

8月にはまたこの面子でライブがあります!

 

 

 

翌日は、大阪南港に数万人の高校生が集まり

全国から150の大学が参加するイベント、

夢ナビ」にてデモンストレーション講義

「POPSソングライティングのススメ」を

講演してきました。僕のブースは200人以上の

高校生が聴講に集まりSOLD OUT!

 

ノートとペンを片手に聞き入る高校生に

言葉を大切にするソングライティング」の

講義を行いました。終了後の個別相談には

たくさんの高校生から質問攻めが待っていた。

 

 

そのまま飛行機で大阪から新潟へ。

このタイプの小型ジェットは初めてだったから

離陸してからちょっと怖かった。

 

 

新潟では大学の入試相談のイベントに参加して

ほどなくラーメンタイム。

新潟ご当地ラーメン青島食堂は絶品だった…。

 

 

透き通った鶏ガラ&豚肉と生姜を効かせた

清湯スープは、ビックリたまげる程の旨味!

お店には次から次へと来客がひっきりなし。

あまりに美味しくって、食べ終わるのが

惜しくって、残りスープをレンゲで掬いつつ。

 

 

今月の最終日30日(金)は

青山プラッサオンゼにて「唄会」です。

ヨースケ@HOMEと、鹿児島のコカリナ奏者

カラミユカさんを交えてライブを行います。

音楽にはたくさんの可能性がある。

不思議な音色の楽器、コカリナがどんな

コラボレーションを聴かせてくれるのか、

この夜の「唄会」を是非!お楽しみに!

 

 

いつもの
おまけのラーメンコーナー。
「冷やしラーメン編〜その1〜」

 

 

こちらは「覆麺」の夏限定「冷やし」。

この週の食材だったホタテ清湯スープを

煮こごり状にした冷たいラーメン。
毎週、ベースのスープが替わります。

 

 

海苔の上のホタテのペーストも
多彩な味わいになり、最後のスープ割りには
トリュフオイルを投下、夢みたいに出汁感の
豊富な美味しい夏仕様のラーメンです。


こちらは九段下の名店「二階堂」の

夏限定「冷やしイリコそば」

 

 

スープを口に含んだ瞬間に「!」

唸りますねー。すげー旨味が押し寄せる。

これに雲呑をトッピング&ランチ限定
キーマカリーご飯を注文すると至福....。
洒落たルックスと裏腹に箸は止まらない。
むさぼるように豪快に喰らうしかない、と。

 

うずらの卵黄Love...。

 

 

ブログの最初に。

次回のライブは新宿、大阪です!

 

●2017年6月11日(Sun)

@東新宿Music BAR Love TKO

「カワタユカPresents」

Open 18:30 Start 19:00

Music Charge 2500yen(+Drink)

出演・カワタユカ(絵の展示とライブペイント)

片岡大志・若衆一麻

※大江戸線副都心線東新宿B1出口徒歩10秒
JR新宿駅徒歩8分
新宿区大久保1-3-22ヴァンヴェール新宿B1F

03-3207-7236

 

●2017年6月16日(Fri)

大阪府@扇町パラダイス

ペケキング・テリー&膀胱チョップPresents

「梅雨時ドキドキフライデー」

Open & Start 18:30~

Music Charge 2100yen + Drink

出演・片岡大志/ペケキング・テリー

膀胱チョップ/ミノルズ/伯川修平

 

 

最近購入した「VAPE(ヴェイプ)」。

プラッサオンゼでプカプカ吸ってたら、

すなおが驚いた顔で「何それ?」

 

これは「電子タバコ」です。

でもニコチンが入ってないので

正確には「煙草」ではなく、

液体を水蒸気にして吸引する携帯装置。

 

煙が出ますが

火は使いません。

もくもくの水蒸気が出ます。

ハッカの液体を装填してます。

それを煙草みたいに吸うわけです。

おかげで煙草の本数が激減。

 

5月21日は「24周年の当日」と銘打って

はんだすなおと一緒に「唄会」でした。

プラッサオンゼに足を運んで下さった

皆さん、ありがとうございました。

 

SNS上でも、お祝いのメッセージを

たくさん頂きました。僕の1st Albumを

「持ってるよ」「いまも聴いてます」そう

伝えてもらえること。とても嬉しいです。

 

すなおと、

当時の様子を振り返りながら

懐かしい歌を演奏しました。歌いながら

「まったくもう、歌いにくい曲だな」

なんて考えてましたね。

二十代のシンガーソングライターなんて

そんなものかもね。何だって出来ちゃうって

信じてたんだから。自分が四十路過ぎても

歌ってるだなんて想像の「そ」もしてないね。

いまを生きるので目一杯だったんだから。

 

(写真は2nd Single「祈り」のジャケ)

 

 



tomomi最優秀賞チーズを肴に葡萄酒。

ようやく見たかった映画に辿りついた。

遥かなる山の呼び声」'80年公開

監督・山田洋次

主演・高倉健/倍賞千恵子/吉岡秀隆

 

山田洋次監督の作品は、

日本への愛情に満ちている。

日本の四季にある美しい風景を、

鮮やかに切り抜いて「詩」の域にまで

高めてしまう。質素な「暮らし」に

カメラを向けながら、「暮らし」の

本質をあぶり出す。日々の暮らしを

詩を詠むように映画にしてしまう。

 

 

高倉健と倍賞千恵子のロマンスには

キスシーンのひとつもない。それ以前に

全編を通して、1m以内に接近している

シーンは、ほんの数カットしかない。
「日常」描写に徹した台本。それ故に残る
長い余韻と、愛しさに涙してしまう。

 

吉岡秀隆さんは、このとき十歳。

高校のとき隣りのクラスだった(自慢)。

十歳にして天才的な演技。

以下、タケ(吉岡)と耕作(高倉)の

物置部屋の夜更けのワンシーン。

 

「おじさんの父さんも、タケと

 同じくらいのときに死んだんだ」

「借金が返せなくなって」

「ウチの近くの河の橋の下で

 首くくって死んだんだ」

「おじさんの母さん、家にいなくてな」

「兄さんとリヤカー持って迎えに行ったんだ」

「橋の下にぶら下がってる父さんを降ろして」

「リヤカーに乗せて」

「兄さんとふたりで引っぱって帰るんだけど」

「町のひとがいっぱい観にきてな」

「おじさん、悲しくて

 泣き出しそうになるんだけど」

「兄さんが小さな声で、

 泣くな、みっともないから泣くな」

「だから、おじさん必死になって我慢して」

「歯食いしばって、涙こらえて歩いたんだ」

「ほんとに泣かなかった?」

「ああ。泣かなかった」

「男が行きてくには、我慢しなきゃ

 ならないことがいっぱいあるんだ」

「だから、母さんが病院行ったくらいで

 泣いたりしちゃダメだぞ」

「うん」

「よし。じゃあ、寝ろ」

「うん」

 

 

調べてみたら、この一連の作品は

山田洋次&倍賞千恵子の
民子三部作というらしい。

早速買わなくちゃ。楽しみだなー。

 

 

恒例のラーメン録。ブランチの
ラーメンはライフワークです。

大人のアミューズメントパーク

「神保町」の食は

ラーメン激戦区であり

カレーの激戦区であり

喫茶店の激戦区であり

定食屋の激戦区でもあります。

 

いつもは「覆麺」ばかり食べてるのですが

 

写真は水曜限定悪い奴(ホタテバージョン)

 

そろそろ色んな麺屋も開拓しなきゃってんで

まずはこちら「神田 勝本」。

 

 

つけ麺を売りにしてますが、その内訳は

平打ち麺と細麺のダブルつけ麺。

煮干し等の乾物和出汁系の鮮烈な旨さを

表情の違う二種類の麺が持ち上げまくるって

評判の通り、麺もスープもビビる絶品!

 

 

ランチタイムのスタッフ5人体制も頷けます。

後から後から次々とお客さんがやってくる。
繁盛してますね!美味しいものね!

 

その勝本の並びにある
無垢」。

あんまり美味しかったので、

ひさしぶりにラーメンデータベースに投稿。

 

 

「こうかいぼう級の名店!神保町に登板!」

絶妙なバランス感の魚介&動物系スープと

中太麺。勝本に並んでる人々に教えたいわ。

 

 

「こっちにも凄いラーメンあるよ」ってね。

さすが激戦区の神保町。クオリティが高い。

 

 

素晴らしい麺屋ばかりで毎日悩みそう。

ブランチ後は幸せ気分のまま大学へ…。

 

 


今週のこと。

大学に自転車を買っちゃいました。
ひゃっほー!これでスクールバスの
時刻表から解放されます。

ブリヂストンのMark Rosa。キュートでしょ!
 

 

埼玉県川越市にある尚美学園大学は、

駅から3kmの距離にあって、スクールバスに

乗らないとたどり着けない。
だから行きも帰りも、いつもバス時刻表を
気にして過ごすことになる。

 

自転車で走ってみると「におい」に気づく。

田畑の草木のにおい。暮らしのにおい。

 

 

町の「色」が見える。西のずっと向こうから

北方向にかけて、奥多摩から秩父の尾根が

霞んで見える。水が入ったばかりの水田は

5月の太陽を反射してる。夜には蛙の合唱が

聴こえる。灯りともる駅周辺が見えてくると

夜の町に響く踏切の音が聴こえる。五感が

新鮮な風景を喜んでるのがわかる。六感目の

アンテナの感度が良好になるのがわかる。

 

 

ちょっとしたニュースを。

猫耳クラブTomomi嬢。彼女は

自分の職業を半農半芸歌手と紹介してるけど

その半農の「チーズ職人」の仕事のこと。

 

5月上旬にイタリアで行われた

世界的な山羊チーズ品評会で、

Tomomi率いる黒部のチーズ工房が

二度目の「最優秀賞を受賞」やった!

 

 

出品すべてのチーズをブラインドして

審査員の試食によって得点を競う

チーズの世界オリンピック的な大会で、

本場ヨーロッパ勢を抑えて「日本」の

「富山県」の「黒部市」のチーズが、

二度目の最高得点をマークしたということ。

この快挙がユーロのアジアのチーズ業界を

沸かせたことは想像に難くない。

Tomomi率いる工房チームが、黒部の

自然の恵みを信じて、真っ直ぐ丁寧な

仕事をした結果なんだよね。おめでとう!

 

 

 

ちょっと前のことになるけど、

GueenというバンドのLiveを観に行って来た。

Gueenは「Queen」の完全コピーバンドとして

来日中のポールマッカトニーのパーティーにも

招かれるほど、その実力が認められているバンド。

 

 

そのキーボーディストの竹中敬一氏の
御招待で興味津々、会場のO-Esatに足を
運んだんだけど、これが未体験ゾーンの
素晴らしいLiveだった。

 

Queenは、サウンドメイキングがかなり複雑で

その再現には数多のプロでも躊躇するほどの

「難易度特A」のバンドサウンド。Queenに

それほど詳しくない僕は、GueenのLiveを
とても新鮮な音楽として聴くことができた。

 

・コピーに徹した演奏により編曲と各パートの

巧みなアイディアをダイレクトに確認できる。

・必然的にヒット曲の演奏が多くなるので、

オリジナルバンドの要点・歴史を理解しやすい。

・みんな大好きなバンドの楽曲だから愛好家も

にわか愛好家も会場が音楽愛で繋がってしまう。

 

こんなジャンルの音楽もアリなんだと、
目から鱗が落ちました。Gueen実に恐るべし。


 

この日曜日(21日)は

はんだすなお(Key/Vo)と

青山プラッサオンゼにて「唄会」です。

この夜はデビュー24年目の当日。

ってわけで24年前の片岡少年(当時22歳)が

歌っていた楽曲を譜面に起こしています。

(シンコーミュージック出版/B-PASS '93年4月号)
 

むむ。若い…。
当時の楽曲もかなーり若い!でも
大学生達と接する機会の多い
「いま」歌ってみると、あの日々の暮らしが
リアルに思い出すことができますね。

僕らもまた不安や悩みが友達で、
憧れや達成に片思いをしていた。
 

あのレンズから見ていた景色を
口ずさんでみると、
すぐに君に会うことができる。

これは職業的に得してますね。逆に言えば

職業的にキャリアからは逃げられない、とも…。
 

●2017年5月21日(Sun)

青山プラッサオンゼ

「片岡大志デビュー24周年の日!」

ゲスト・はんだすなお(Vo/Key)

18:00 Open 19:00 Start

3000yen + Order


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いつものラーメンのコーナー。

自転車のおかげで、

川越のラーメンに詳しくなってしまった。

 

川越には「小江戸」という城下町の

町並をそのまま残した観光名所があります。

このエリアに入りこむと、電信柱がなくなり

空がとても広く見える。蔵作りの商店街は

何代も続く老舗が多く、古来の技を受け継ぐ
品がずらりと並んでいる。観光客も大勢
訪れていて賑やか。写真は江戸時代の時計台。
 


その小江戸にある「麺屋MANI」の

川越老舗の醤油を使用したラーメン。


 

鶏とたっぷり昆布の旨味を上品に

抽出したスープに川越醤油を合わせた

清湯スープは「くぅっ」と唸るほど美味。


こちらの「こひや」も川越醤油を使った

スープで、麺は佐野風の青竹手打ち。


ぴろぴろ縮れた麺の泳ぐスープは、派手さは

ないものの旨味は十二分。優しい味わいに

目尻がたれる。明日も食べに行きたくなる。

 

学生の多い町に、ついにラーメン二郎

進出してきました。三月の開店当初は

なんと50人待ちの大行列だった。

「麺少なめ」でオーダーしたものの、

わあ。こんな山盛りが来ちゃいました。

 

そうそう、ここは二郎関内店の出身の

店主だった。盛りが抜群なわけだよね。

次回は麺半分にしまーす。。


ではまた今月中に!素敵な週末を!
(日曜21日のLiveも是非是非!)

かたおかだいし

 

 

ある日。

三十日ぶりの休み。

 

 

寝ぼけたまま珈琲を入れて、

家の前の運河沿いで一服。

さっき、カモメが着水するのを、

川面に魚が跳ねるのを、見た。

 

「休」って文字は「体」から「一(仕事)」を

抜いた「人」が「木」によりそう象形で、

つまりリラックスをそのまま文字にした、と。

咲いたばかりのツツジの純白に癒されますね…。

 

 

とにかく目まぐるしい四月でした。

新入生で賑わう大学キャンパスで、

センセーのお仕事は連日大わらわ。

いくつもある新入生歓迎イベントに

次から次へと顔を出して、興添えに

歌ったり踊ったり(踊らないけど)して。

 

 

ライブの本数は少なかったけど、

猫耳クラブの大仕事・ワンマンライブ。

(4月22日ね。わ。10日以上も経過しとる…)

これがとても素敵な夜だった。

この満足気なバンド写真でわかりますね。

たまには部活動のセットリストを掲載。

 

●2017年4月22日@青山プラッサオンゼ

「猫耳クラブ!春のワンマンライブ2017!」

 

●1部

はじめて

ムガムチュー

Love is eddy

芝居猫ガス

Oh!シャンゼリゼ

クラリネットこわしちゃった

You Can't Hurry Love

限定一名様

今夜はブルーが多すぎる

 

●2部

中央線(ヨースケのソロ)

トマト

花は咲く

雨に濡れても

どこまでも~How Far I'll Go

バナナ

学園天国

花に水

愛はどうしたの

 

●アンコール

大好きって言えばよかった

おかえりバトン

 

年に数回しか集うことのできない部活動は

最高の部員に恵まれているわけで、
今回の盛り上がりも素晴らしかったです!
次回ライブは意外と早めの告知ができるかも。

 

(この夜は目玉親父のシャツでした)

 

 

それから。4月29日はプラッサオンゼの女将

愛すべきクラウヂアの誕生日ライブでした。

 

 

73歳になったクラウヂアをお祝いするバンドは

沢田穣治(ショーロクラブ)さんがリーダー。

南米音楽をベースにした凄まじい即興演奏を

披露して下さいました。腰が抜けるかと思った。

クラウヂアは向日葵が本当によく似合う。

 

 

見たかった音楽映画が3本。

「Prince/Graffiti Bridge」

「JANIS~Little Girl Blue」

「I'm not there(Bob Dylan)」

 

 

プリンスの'90年代新たな門出になった

映画「Graffiti Bridge」は発表当時、

評判がイマイチだったけど、いま改めて

観てみると(多分10回目くらい)プリンスは
独自のミュージカルを作ろうと試みてたのかな
って。脚本がやっぱりイマイチなんだけどな。

 

ジャニスジョプリンのドキュメンタリー映画

Little Girl Blue」。このDVDは宝物です。

伝説のモントレー・ポップ・フェスティバル

異例のアンコール、再登板となった最終日、

その日まで無名同然だったジャニスは

「Ball and Chain」を絶唱して、一晩で

女王の座を勝ち取った。'63年に西海岸に

流れ着いてから'70年に逝ってしまうまでの

短すぎた音楽人生は、華やかさと物哀しさに

満ちていた。オフステージの彼女の笑顔と

ステージでの躍動を、何度も何度もリピート

再生してしまう。この映画があれば、

今夜もジャニスに恋することができます。

 

I'm not there

ボブディランの半生を取り上げた

前衛的で不思議な質感を持つこの映画は、

ディランのミステリアスな側面をよく捉えてる。

6人の俳優がそれぞれに演じるディランは、

年代も違えば、設定の町もキャラクターも違う。

 

それらのエピソードが少しずつシンクロナイズ

してゆき、幾つもの顔を持つディランの特性を

浮かび上がらせる。監督は「ディラン」という

窓を使って、何か別の本質を明らかにしようと

している。何度か観ないと謎な部分が多いけど

何度観るにも耐えうる美しい映像、優雅な台詞

素晴らしい俳優、手の込んだ設計図。

二回目を観るには、良質のウィスキーが必要。

 

っと。ディラン本人の「ジュード」役を

演じてるのがケイト・ブランシェットだったと、

いまさら気がついた。一流の役者さんって

性別も越えてしまうのね。演技力に感服...。

 

 

今月の「唄会」

青山プラッサオンゼ

僕の24周年の日、5月21日。

思えば遠くへ来たもんだ…。

はんだすなお(Vo/Key)がゲストです。

すなおとの出会いは
24年前のその日よりも

さらに12年前のこと...。

とっても楽しい音楽の夜をお約束します。

どうぞお越し下さいませませー。

 

2017年5月21日(日)

@青山プラッサオンゼ

「片岡大志デビュー24周年当日のライブ!」

ゲスト・はんだすなお(Vo/Key)

18:00 Open 19:00 Start

Music Charge 3000yen + Order

 

お席の御予約は、

03-3405-8015(プラッサオンゼ)。

または以下のアドレスか

http://daishikataoka.com/contact
SNS経由のDMをご送信下さいませませ。

 

 

◎おまけのラーメンのコーナー。

 

激戦区の池袋で異彩を放つ

塩そば専門店 桑ばら

とってもパンクなTwitterの書き込みが

楽しい麺屋さんなんですが、

店の名前通り、透き通る上品な塩スープが

売りの塩ラーメン屋さん。

その塩そばも激旨なんだけど、毎日違う

メニューで提供される「裏そば」も楽しみ。

 

 

この日は「新潟長岡ラーメン」。

このルックスも素晴らしいけど、スープを

すすった瞬間の「すげっ」と思わず呟いて

しまうクオリティ。店主さんの天才ぶりと

ラーメン愛の深さが伺える極みの一杯。

 

 

続いて、当ブログ登板二回目

八咫烏(やたがらす)@九段下。

このルックスに食欲を覚えないひとは

いないんじゃないかしら…。

 

 

透明感のあるスープの、出汁の濃さと

優しさにため息。カラフルな丼上の

低温調理チャーシューも美味しい。

 

 

全粒粉が練り込まれた細麺は、

スープをしっかり持ち上げてGood job!

 

 

総じて。美味しいラーメンは

写真でもとても美味しそうに見えますね。

 

読んで下さってありがとう!
素敵な連休をお過ごし下さいねー!

かたおかだいしより

 

 

つつじが咲いています。
春爛漫ですねー。

 

 

富山遠征のお話の続き。

北陸のロックンローラー・高原兄さん。

眩しすぎるキャリアをおくびにも出さない

大先輩は、気さくでサービス精神に溢れる

ジェントル紳士な御人柄なのでした。

 

昼間のラジオ生放送でのカレー制作を

富山の旬の海鮮で労って頂きました!

 

 

おっとっと。盃に注いで頂き感無量。

 

 

ホタルイカのお刺身とかね。

 

 

こちらは昆布蒸し。

 

 

富山の海鮮は宝石ですなー。

なんて写真はすべてユキノが撮影。

 

 

電話紛失を忘れるために、もう一杯…。

 

 

翌日は黒部市の桜花園にて、

今年で4回目になる猫耳クラブのLive!

あいにくの空模様だったけど、

僕らの取り柄は「とにかく楽しく!」

 

tomomiの富山愛あふれる歌声と

 

 

洗練された中嶋ユキノのハーモニーと

 

 

クラブを支えるヨースケの笑顔と

 

 

ちょと二日酔い気味の部長と

 

 

近隣、遠方から集まって下さった

お客様方々に、この4人でしか奏でられない

音楽を楽しんでもらえたと思います。

次回は今週の東京・青山プラッサオンゼ!

 

●2017年4月22日(Sat)
 @青山プラッサオンゼ
猫耳クラブワンマンライブ!」
出演・片岡大志/中嶋ユキノ
Tomomi/ヨースケ@HOME
18:00 Open 19:00 Start 3500yen + Order

 

 

 

英米文学翻訳家の片岡しのぶさんは

息子さんと「読み同盟」を結んでいる。

ふたりが近況を知らせ合う同盟書簡には

最近読んだお薦めの本だとか

古典小説の紹介や解説、

幾つかの本の感想が書き込まれている。

 

書簡の冒頭は「同盟同士」からはじまる。

冬のある日、自宅に届いたレターパックには

井伏鱒二の「夜ふけと梅の花・山椒魚

(講談社)」が梱包されていた。

 

 

戦前の日本作家の読書に浅い
同志へのアドバイスと受け取り、

送られてきた本のページを捲りはじめた。

 

その人間味あふれる大衆小説は、

昭和初期にタイムスリップしたかのような

豊かな描写力で綴られている。

 

ユーモラスな語り口は、百年近く経っても

変わらない、日本人の特徴みたいなものを

見事に言い当てている。当時の東京の
風景や価値観に興味津々になり、温かな
方言の使い方や、モダンな片仮名英語の
使い回しにも感心して、一気に引き込まれて
読了してしまった。面白かった!

 

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《読み同盟》片岡しのぶさま。

 

井伏鱒二、とても面白かったです。

早速、数冊を追加購入してきました。

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

この下りは無勉強の自分でも知っていたので、

すぐインターネットでも調べてみました。

 

すると寺山修司のエッセイ
「ポケットに名言を」に掲載されていることが
わかり、仕事部屋の本棚を探ると
すぐに出てまいりました。寺山修司もまた

井伏鱒二に魅せられた作家だったんですね。

 

井伏鱒二「厄除け詩集」を読みました。

あとがきで河盛好蔵が「井伏さんは、

あまりたくさんの詩を残していないが、それは

彼の文章自体が詩のようなものだからだろう」

と書いていました。それはまったく同感です。

 

この「つらら」という詩も映像的です。

「輻」は読み方も意味もわからなかったけど

車輪の中心から放射状に出る棒のことと判り

またこの詩の映像が確かになりました。

 

「つらら」

 

場所は

甚九郎裏手の水車小屋

 

毎年冬になると

その水車の輻につららが張る

敷布をちょうど干したように

幅のひろいひろいつららが張る

 

そのつららを表から見ろ

それからまた裏を見ろ

千羽がらすが写り出る

おのれの顔が写り出る

 

そこで息を吹きかけ耳を寄せろ

また息を吹きかけ耳を寄せろ

それを年の数だけくり返せ

それからつららを打ち砕け

この瞬間

骸骨が通り去る

 

場所は

甚九郎裏手の水車小屋

 

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同盟同志へ。

 

買ってきた『厄除け詩集』に

《逸題》がはいってますか。わたしのは

一字修正された『厄よけ詩集』(昭和36年刊)。

《逸題》は愛唱してやまぬ1篇であります。

 

今宵は仲秋明月

初恋を偲ぶ夜

われら万障くりあはせ

よしの屋で独り酒をのむ

 

春さん蛸のぶつ切りをくれえ

それも塩でくれえ

酒はあついのがよい

それから枝豆を一皿

 

ああ 蛸のぶつ切りは臍みたいだ

われら先ず腰かけに坐りなほし

静かに酒をつぐ

枝豆から湯気が立つ

 

今宵は仲秋明月

初恋を偲ぶ夜

われら万障くりあはせ

よしの屋で独り酒をのむ

 

 

若かりしころ、一時期

小説なら井伏鱒二、詩なら三好達治、

批評なら小林秀雄、随筆なら吉田健一、

離れた孤高の山頂に宮沢賢治、と

思い込んでいました。

今でも結構そう思ってる。

 

寺山修司、いいわね。けど、
わたしがいちばん好きな歌人は長塚節よ。

そのうち、藤沢周平氏の小説『白き瓶』

(文春文庫)長いんだけど
挑戦なさるとよいです。

 

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《読み同盟》片岡しのぶさま。

 

神保町の三省堂書店の新潮文庫棚に

井伏を数冊見つけ、こちらの「山椒魚」には

講談社の「梅の花」には収録されていない

短編もあったので読んでみることにしました。

 

するとびっくり。

新潮の「山椒魚」は、
末尾が18行も長いのです。

山椒魚とカエルの会話が非常に味わい深く、

なんで講談社は削除してしまったのだろうと

疑問に思い油断のならないことだと思いました。

これは読み比べをしないといけません。

それもまた楽しみでありますね。

 

同志 大志

 

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同盟同志へ

 

削除したのは井伏さんなのよ。

読者の宝となって久しい作品を、

作者といえども改変してよいのか、当時

一大物議をかもしたものです。井伏さんが

「長く生きて到達された心境」
だったのでしょうが、

消されてしまった末尾を惜しみます。

 

三好達治詩集(新潮社文庫)持ってますか?

<駱駝の瘤にまたがって>が

昔から好き――ほかのも好きなんですが。

声に出して読むと、一段と冴えるのよ。

 

井伏さんの弟子、太宰の作品では

<走れ、メロス>がいいです。

 

裏の山が薄緑色に盛りあがってきました。

窓から見えるのは丹沢山系ですが、

うしろに連なる甲斐の山々が
たいそう好きなので、来週あたり
時間あるようなら甲斐路ドライブに

連れてってもらおうと思ってます。

あのあたりの山や川、井伏文学を連想させるのよ。

 

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言葉の組み合わせ=文章は

絵のようであればあるほどいい。

写真のようであればあるほどいい。

目前で行われている実写のようであればいい。

歌の言葉を探すとき、そんなことを思います。

 

文章というのはスクリーンで、

スクリーンの中の新緑が風に揺れ、

人々の影が駅舎の階段に

朝日のストライプを作り、

登場人物が退屈な会話を交わすときの

白いため息までが、読み手の目前に浮かぶ

そんな風に文章が描けたらいいと思う。

 

絵に書けないものも書けてしまうのが文章で、

写真では語りきれないものを語るのが文章で、

映画の監督達が役者の台詞だけでは

乗り越えられない壁に、カメラで挑むような

表現が記されてるものが優れた文章だと思う。

 

 

 

大学の正門沿いの歩道には桜の絨毯。

新学期が始まり、新入生、新しい先生方、

新しい職員方、新しく増築したスタジオ。

 

この空気の入れ替わる時期に、

大学センセーの仕事ぶりは

おっちょこちょい+ドタバタのバタ。

でもね。新鮮な季節の空気、雰囲気、
新しく何かが始まる予感に、ときめきます。

 

 

おまけのラーメン。ある春の日の

浅蜊出汁の清湯スープ@神保町「覆麺」

券売機で「当たり!」が出て大喜び!

 

 

「そんなの出るの?」って他のお客さん

みんなが驚いてたけど、当たりくじに
なんて縁のない自分が一番驚いた!

 

 

寸胴に20Kgの浅蜊を投入したスープは

ずどん!と濃厚な貝出汁の桃源郷!

浅蜊のペーストを溶きながら食べると

脳天がくらくらするほどの旨味に昇天!

 

 

美味しかったー!
当たり券はいつ使えるかなー!
ご馳走さま!
 

 

 

寒の戻りが

赤らんだ蕾を待ちぼうけにして

春の疾風が咲いたばかりの花を散らし

読み飛ばしたページに降っていた雨が

どうして桜の今頃になって、車道を歩道を

湿らせて濁らせて、ラバーソウルを滑らせて。

 

天気のことと、時間の流れることだけは

どうにも思うようにはならないもんだと

夜更けの店で、お湯割りを注文しながら。

 

つけっぱなしのTVではスケートの女王が、

ゆっくりと後ろ姿を見せて、涙をぬぐい

もう一度前を向くと、最後の挨拶をした。

 

 

ようやく今月のブログを更新できる。

遅い更新の言い訳。

携帯電話を紛失しました。

よりによって、こんな忙しいときにー。

 

富山県への移動、

新幹線の乗り換え駅は夕方のラッシュ。

人混みをかきわけながら

両手にはギターケースとトランク、

背中のリュックサックのポケットから

「電話がはみ出してるなー」と

気になってたんですが、新幹線ホームで

手を伸ばすと、ポケットは空でした。

 

「落としたんじゃないよな」と、そう

確信があったので、すぐにあきらめました。

 

せっかくの旅なのに、

ケータイがないので心ここに在らず。

新幹線の車窓に流れる景色を、

夜の海を漂流してるような気分で

ぼんやりと眺めては目を閉じたりして。

 

富山駅のホームで、中嶋ユキノ

「ぶちょー!」僕を見つけてくれたので

かくかくしかじか事情を話し、消えた

電話に呼びかけてみる。電源が落ちてる。

充電は満タンだったわけだから予感的中…。

 

初めて携帯電話を購入したのが'95年のこと。

初めてメール機能を使用したのは'00年くらい。

mixiは'04年あたりから使い始めたのかしら。

それからSNSの数がどんどん増えていって、

いまではネットワークのほとんどすべてが

手のひらの中にあり、携帯端末の中には

もうひとりの自分がいる。

 

ネットワーク上の自分を失うことは、

一時的にせよ自身の社会的機能を失うこと。

そう考えると「ケータイ依存症」って言葉で

携帯端末との付き合い方を一蹴できる時代は

とっくに終わったのかもしれないなー、
なんて難しいこと考えはじめると
また更新が滞るね。止め。

 

 

KNB(北日本放送)の土曜日のお昼は、

北陸の「完全無欠のロックンローラー」

高原兄さんの爆笑トーク独壇場です。

その「五時間耐久ラジオ」という番組にて

始まった新コーナー「カレー倶楽部」の

第一回目に猫耳クラブが呼び出されました。

 

僕らのバンド「猫耳クラブ」は、

リハーサル時に、賄い昼食が配膳されます。

つまり僕の自作カリーの試食の場でもあります。

いままで色んなカリーを作ってきましたが、

 

 

 

それをラジオ生放送本番で提供セヨとの企画。

 

以前にもカリーレシピは公開していますが、

(まったくの素人なので御容赦下さい)

今回はtomomiとユキノとの共同作業の様子。

 

 

●当日の午前中にtomomiが用意してくれた

・キャベツのざく切り

・玉葱・蒜・生姜のみじん切り。

・塩豚(48時間塩漬けにした豚ロース塊1kg)

料理上手のtomomiはみじん切りが巧いなー。

 

 

●まずは塩豚を流水で洗って(このまま焼いて

食べても美味しいけど)ブツ切りにする。

 

 

●フライパンがひとつなので
先に目玉焼きを作ります。

多めのオリーブオイルで揚げ焼きっぽく。

強火でね。黄身はとろん、白身はカリカリ。

 

 



●挽肉は湯通しておきます。

 

●塩豚をキャベツとバナナと一緒に大鍋に。

焦げ防止にお酒を少々注ぐ。
お酒はなんでもいい。この日は高級な
日本酒の飲み残しを1カップ程度。

 

 

●メインのフライパンに
生姜・ニンニク・クミンシードを投入。

 

 

●クローブだとかカルダモンとかお好みで。

 

 

●玉葱のみじん切りを投入。
ここからは黙々と強火で炒める。

 

 

●玉葱が飴色になったら
挽肉とキノコ類を投入して

パウダースパイスを加える。
クミン、コリアンダーターメリック等。
強火で香りを引き出す。

 

 

●フライパンの中の水分がパウダーに吸われて

ぼってりとしてきたらトマトのブツ切り投入。

トマトを潰しながら炒めます。

 

 

●水分が飛んでハンバーグ状になってきたら

ココナッツミルクを入れる。

 

 

●別鍋では
キャベツ&バナナ&塩豚が煮立ってます。

(このままシチューとして食べても美味い!)

 

 

●塩豚鍋の具と汁をフライパンに注いでいく。

ここで初めて塩分調整をする
(岩塩が美味しい)。

 

 

●とりあえずこの状態でラジオ局に持ち込み、

 

 

 

 

●盛りつけて完成した
「猫耳部長の賄いカリー(南インド風)」

 

 

●試食する高原兄さん!

 美味しい!とコメントを頂きました!

 

 

長くなったので続きは次回(すぐ更新!)
 

●2017年4月22日(Sat)
 @青山プラッサオンゼ
猫耳クラブワンマンライブ!」
出演・片岡大志/中嶋ユキノ
Tomomi/ヨースケ@HOME
18:00 Open 19:00 Start 3500yen + Order

 

 

 

今宵はジャニス・ジョプリンの

「コズミックブルース」を聴きながら。
 

 

 

 

猛ダッシュで駆け抜けた3月。

もう絶対に風邪なんか引けない状況なのに

ある朝、寒気で目が覚めた。

これは完璧に風邪の兆候。

 

そんなとき

最短で風邪を治すには

 

●日中の仕事はすべて後回しにする

●風呂で半身浴をして体温を一気に上げる

●一時間程たっぷり汗をかいてから

●すぐにヒートテック等を重ね着して

●ユンケルと青汁と大量の水を飲んで

●ひたすら寝る・寝る・寝る

●汗をかいたらすぐに着替える

●とにかく水を飲んで寝る・寝る・寝る

 

布団に潜り込んで6~7時間後には

身体のだるさと喉の痛みが収まり、

お腹が空いてきたら、ほぼ大丈夫。

夜にはフツーに麦酒が飲みたくなるという。

 

荒療治だけど、半身浴はとにかく効きます。

微熱のまま無理して出かけると

熱が上がらないまま風邪菌が残ってしまう。

ユンケルと青汁は点滴代わり。お医者さんの

処方箋よりもよっぽど効いてると思います。

 

 

 

3月18日には

中嶋ユキノのワンマンライブ@

品川プリンスホテル・クラブeXにて、

猫耳クラブがゲストで登板しました。

チケットはSold Out!

 

 

「今回、猫耳が呼ばれたってことは」

「普段の素のナカジマを引き出したいって」

「そーゆーことッスよね?」

「うむ。ヨースケ。察しが良いぞ」

部長、どこまでやっちゃっていいんですか」

「リハーサルでは予定通りやっておいて」

「本番では○△□して、●▲■しちゃおう」

 

 

なんて作戦会議をしたりして

迎えたコンサート本番、しっかりと

猫耳クラブの役割を果たせたと思います。

っていうか、この4人が集まっちゃうと、

どーやっても4人の音楽になってしまう。

ゆき本人もいつもより肩の力を抜いて

ライブを楽しめたんじゃないかしら。

 

 

プロデューサーも大喜びだったし一件落着!

豪華なバンドメンバーと一緒にパチリ!

 

 

猫耳クラブは

4月9日に富山県黒部市桜花園にて

4月22日には青山プラッサオンゼにて

部活動(Live)を予定しています!

 

 

その三連休の最終日は

「片岡大志スペシャルバンド」@

青山プラッサオンゼでした。

 

 

正真正銘の怪物バンドです。

このバンドで演奏していると、身体中の

血液が音楽になったような錯覚すら覚える。

 

五感+α、身体能力のすべてを発動して

交わされる音楽の会話は「聴く」ではなく

感じ合うもの。自由自在・縦横無尽にして

調和のど真ん中にドンピシャ!に決まる。

 

この夜は「かまやつひろし」氏の追悼の

セッション曲もありました。僕は初めて

ライブで演奏する曲ばかりだったけど、

歌ってみてこそわかる素晴らしさもある。

 

「やつらの足音のバラード」も

「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」も

言葉をメロディを、唇に乗せるだけで

中生代ジュラ紀から、エッフェル塔へと

ひとっ飛び。こりゃ凄い乗り物だわ。

 

 

左から湯浅佳代子(Tb)

内田充(Gt)浦清英(Key/Sax)

有瀧敬之(Bs)宮川剛(Dr)

 

表現する喜び。表現を交わし合う喜び。

プラッサオンゼで表現を共有する喜び。

次回のスペシャルバンドをお楽しみに!

 

 

 

ジャニス・ジョプリンの膨大な量の

インタビューが掲載されている

この本のどのページを開いたとしても、

そこにはジャニス自身の直感的でいて

美しい言葉が残されている。まるで

彼女の体温を感じとれるくらい親密に。

 

「どうやって歌の勉強をしたんだ、

どうやってブルースを、

うたえるようになったんだって聞かれるよ。

あたしは口を開けてるだけなんだよ。

あたしは何かを作り出したんじゃない。

ただ口をあけたら、歌がそこにあったんだよ」

 

「あたしがそこにいるとき

あたしはここにいないのよ。

あたしは自分の歌い方について話せないわ。

その中にいるから。

自分がその中に入ってるものについて

書けるかしら、いったい?」

 

「演奏するってことは

ひとつの感情をとりあげて、

それを聞いてるひとが、読み取れて、

理解できる、完成された、

無駄のないなにかに変えることなんだ」

 

「コズミックブルース」を歌う

彼女の歌声は泣いてる。インタビューの

彼女はずっと笑い転げている。酒を片手に。

 

 

「あたしはビートニクになりたかったんだ。

ところが突然、ロックンロールバンドに

放り込まれたんだよ。音は後ろから鳴ってるし

ベースはあたしに挑んでくるし、あたしはもう

やろうと決心して、それからは他のことは

考えなくなっちゃった。男とヤるよりよかった

んだよ。多分、それがまずいんだね…」

 

 

●2017年3月20日(Mon祝)

  @青山プラッサオンゼ 

「片岡大志・スペシャルバンド」

出演・片岡大志(Vo/Gt)浦清英(Key/Sax)

宮川剛(Drums)内田充(Gt) 

有瀧敬之(Bs)湯浅佳代子(Tb)

18:00 0pen 19:00 Start

Music Charge 3500yen + Order

 

プラッサオンゼへの御予約は

03-3405-8015

または

http://daishikataoka.com/contact

メールして下さい!

 

 

ある日。

とある町で路地裏に

初訪の麺屋を探しながら

沈丁花の香りに気がついた。

 

どうしてだか、高貴なこの花は

殺風景な花壇に見つけることが多い。

それも単独で植わってることが多い。

背の高い鉄筋コンクリートの日陰で

空調の室外機と並んでいたりする。

 

 

他の花々と一緒に咲き乱れ、春を謳歌する

そんな沈丁花の姿は見たことがない。

 

けなげなこの花は、年を通して

アスファルトの町に色を添える

弁当の仕切り葉のように振る舞い、

一年のうちの、

たったの一週間だけ

春そのものを閉じ込めたような香りを放つ。

 

沈丁花の香りに遭遇すると、

いつも軽い驚きが伴う。

それは罪のない罪悪感に似てる。

 

その香りが漂えば、

懐かしい気持ちを取り戻すのに、

桜の咲く頃にはきれいさっぱり忘れてしまい

季節がひと巡りするまで思い出しやしない。

 

確かに、そんな自分の薄情には

頷くほどの心当たりがある。

金木犀のときには

誰かさんの顔さえ浮かぶのに

沈丁花の香りときたら、

思い出せない面影ばかりを投げかける。

 

 

 

 

かまやつひろしさんのこと。

あれは、大分市の大きな音楽祭の

コンテストで僕が審査員長を務めた年に、

かまやつ氏は音楽祭の目玉であった

県民ホールでの特別ライブに出演されていた。

 

すべての行程が終わり出演者・スタッフの

打ち上げパーティーが都町で行われていた。

僕はコンテストの優勝者面々を連れて、

末席に加わり、禁煙だった打ち上げ会場の

フロアと喫煙所とを行きつ戻りつしていた。

 

かまやつ氏は、すっと喫煙所に現れると

ポケットからフランス煙草を取り出し、

百円ライターで火を付けた。僕はもちろん

「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を

口ずさめるほど知っているわけで、目前で

ゴロワーズの煙に包まれてる氏を見るなり

「普段もゴロワーズなんですね」と話しかけた。

 

「知ってるねえ」

「これ。美味しいんだよ」

「ほら」片手で箱から

一本振り出して勧めてくれた。

「わあ。いいんですか」

にやりと笑う氏の手から、一本をつまみ出すと

驚いたことにライターの火を僕に向けてくれた。

 

「煙草吸いは追いやられてるよねえ」

「これ。美味しいだろ」

「はい。美味しいです」

僕は強い煙にむせながら、

肺の奥から深い安堵を吐き出す氏の

いたずらっぽい瞳を覗き込んだ。

 

「今夜のJazzなコードの使い方に驚きました」

「あれね、若いヤツらが教えてくれるんだよ」

「洒落た弾き方、できないかなって訊くとね」

 

かまやつ氏はスタインバーガー社の
ヘッドレスギターをJC-120に直繋ぎして

「やつらの足音のバラード」を弾き語りした。

そのリアレンジされたコード進行が、
驚くほど斬新で目から鱗が落ちたのでした。

 

少年のまま
かっこいい大人になって

かっこいい大人のまま
目尻には少年をたずさえて。

 

颯爽とダンディを着こなして

ユーモラスな物言いで飄々と。

 

音楽・芸能業界の数多の浮き世を

ゴロワーズの紫煙に包まれながら

洒落た風情をつらぬき歩いた轍は

これからも憧れの道しるべです。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

このブログの更新が滞ってる最中、

二月の終わりに青山プラッサオンゼで

「ひとり唄会」を開催しました。

 

未だ音源に出来ていない楽曲、

二十年以上も前に作った楽曲、

きっといまでは僕しか歌っていない、

だろうと思われるカバー楽曲。

 

未発表音源は僕に先々の仕事を与えてくれる。

若い頃の楽曲は、その歳だった頃の自分が
十数年後の自分に向かって
力を送ってくれているようで、

カバー曲は「こんな曲が書きたかった」
そう思うから選ぶわけで、歌うことが楽しい。

 

その一週間後には

成瀬(町田市)Cropにて

「片岡大志&はんだすなお」のライブ。

僕らは当日にならないと演目が決まらない。

大量の譜面をビリヤード板の上に並べて、

本番30分前まで
あーでもないこーでもないと。

 

 

どちらのライブも演っているこちら側が

心底楽しんで演奏できるライブになりました。

来場皆さんに感謝!このふたつのシリーズは

とってもお薦めなので、次回ライブも是非!

 

 

さてさて。3月18日(sat)は
中嶋ユキノのワンマンライブに

「猫耳クラブ」のゲスト出演!

プロデューサーの浜田省吾さんは、

この風変わりな名前のバンドの登板を

ほのぼの楽しみにして下さってるそうで、

こりゃ気合い入れ過ぎちゃうと、部員も

部長(!)もヤラかしちゃう可能性大ですネ。

 

 

3月20日は青山プラッサオンゼにて

「片岡大志スペシャルバンド」です。

 

半年待たずにバンドメンバーの

スケジュールを調整できたのが奇跡的!

次回は夏以降になってしまうと思われます。

多種多様な音楽の作法が、ひとつの楽曲の

物語の場面へと集結する瞬間の

音楽の集中力を体感してほしいです。

 

 

 

恒例のラーメンのコラム。

2月はお楽しみがあった。

仕事で宇都宮まで足を伸ばしたので、

さらに足を伸ばして、福島県白河市へ。

 

 

白河ラーメンといえば

福島県を代表するご当地グルメとして有名

その発祥の名店「とら食堂」。

憧れのラーメン屋さんは、JR白河駅から

タクシーで10kmを行かねばならない奥地で

ひっそりと営業していたのでした。

 

お昼の営業時間に滑り込みセーフ。

注文は「手打ち中華そば+ワンタン」。

 

 

悟りの境地に達し、澄み切ったスープは

デリケートな火加減にて、素材の旨味を

絞り尽くした絶品。蓮華ですくい口づけると

超軟水のような滑らかさと、洪水のように

流れ込んでくる鶏・豚の旨味に瞳孔が開く。

 

 

自家製麺の縮れが、そのスープに絡みつき

啜る毎に、見事に食欲が満たされてゆく。

 

そして天女の羽衣のように、つるり透明な

食感の雲呑(わんたん)。雲を呑むとは

言い得て妙也、くちびるで吸い上げると

空へと浮かび上がるような高揚感。

一心不乱に頂きました。記憶に残る一杯。

 

 

ラーメンコラム~その二

 

今生の別れだと思っていました。

2014年6月。名店中の名店@高田馬場

「べんてん」の閉店が決まったときには。

 

最終営業日には、前夜の零時から

閉店を惜しむ待客が行列を成し、

午前6時には120人待ちの異常事態。

開店時刻は11時なのに

8時に売り切れ閉店。

 

そして2016年秋。

まさかの復活。

まさかの元店主再始動。

群がるような行列は

連日2時間待ち以上だとの情報で

「いつになったら行列は収まるのか」と

来る時期を待ちわびていたのです。

 

そして遂に!

「待ちが10人を切る日もある」との

情報を得て!チャンスとばかりに訪問!

 

行列の末尾にジョイントして、

花粉マスクを外すと、お店の扉から

「べんてん」スープの香りが漂ってくる。

それだけで胸高鳴りクラクラするほどです。

 

iPhoneのラーメン記事を眺めつつ

「つけ麺」か「ラーメン」にするか悩み抜く。

楽しみ裏腹に不安な気持ちにもなる。

果たして、あの頃と同じ「べんてん」なのか。

 

そして入店。半輪のカウンターから

田中店主の元気そうな御姿と、

二代目の息子さんの聡明な接客を眺めながら

 

 

これが着丼!

「ラーメン並盛・チャーシューメンマ味玉」

久しぶりだからって欲張りなトッピング!

かなり無理のあるルックス!だけど旨そう!

 

スープを一口啜ると「ああ…」

昔通りべんてんの味です。う、うますぎる…。

魚節の鮮やかな香りと、それを支える鶏ガラと

豚骨のパワフルで濃厚な出汁感。田中店主の

「旨い」の価値観がそのまま反映された味。

 

 

麺はつるりとした長めのストレートの
自家製麺。麺が少し細くなったかも。

そしてやっぱり量が凄まじい。メンマは
通常の麺屋の3倍量ぐらいだったかしら。
チャーシュー増しは大判3枚。
麺は200g。終盤は満腹との戦いでした。

 

 

高田馬場時代には

「麺・太・多・濃・美味い」と
書かれた暖簾を吊っていました。

すなわち、麺太く、食べごたえあり、

お腹いっぱいになり、出汁は濃厚にて美味い。

これが店主・田中氏の心意気なのでしょう。

 

自分の音楽の心意気を

暖簾に書いて吊るならば、

どんな風に表せば良いのかと

考えてみるけれど、答えの出ない

今宵の酒を楽しむこととします。

 

 

 

 

●2017年2月27日(Mon)

  @青山プラッサオンゼ 

「片岡大志・ひとり唄会」

 18:00 0pen 19:00 Start 

Music Charge 2800yen + Order

 

 

夕暮れどきに辿り着いた

福島駅前へと通じる改札口は

冷蔵庫への入り口さながらの冷気。

 

広場へと数歩踏み出すと

突き刺さる寒さに、思わず身が縮み

ひと呼吸おいて

肺の奥からもらした吐息は

そのまま、白く宙に滲んだのでした。

 

東北の寒さ恐るべし。

コートに薄手のジャケットで

震えながら見上げた、この夜は

14番目の丸いお月さま。

 

 

懐かしい商店街のレンガ通りを歩くと、

20年以上も前に訪れたレコード店が

いまも営業していた。その数軒隣りには、

僕にとても良くしてくれた別のレコード店が

あったんだけど、そこは食堂になっていた。

 

 

2月10日からは東北ツアーでした。

初日の福島は「時代屋」での弾き語り。

ステージは東北の親友、ミッキー扇から

スタート。ミッキーは東北屈指のブルーズ

歌手であり、ブルーズハープ吹きでもある。

 

 

だけどアコースティック・ギターを携えて

弾き語りストになった瞬間に、'70年代の

フォークの語り部となる。ミッキー扇は、

会話でそうとは言わないが、音楽の喜びは

演奏する者と、聴く者の心の内側にあると

暗に伝えてくれる。正真正銘の音楽好きが

好きを奏でるとき、ジャンルなぞは関係

なくなるもんだと、僕は頷いてしまう。

 

初めての小屋(ライブハウス)では

振る舞いについて考えながら演奏してる。

用意してある50曲程の譜面を、頭の中で

めくりながら、次曲の選曲や解説を考える。

 

初めましてのお客さんの顔と照らし合わせ

少しでも楽しんで歌を聴いてもらうための

策を練りながら演奏することになる。

 

 

「時代屋」は音楽が大好きなお客さんの

集う、とっても素敵な小屋だった。終演後、

すぐにお客さん同士のセッションが始まった。

店主もカウンターのお姉さんも加わった。

僕もミッキーも加わった。

酔い加減に音楽の夜は更けてゆく。

 

ミッキー扇との東北ツアーは=ラーメン天国。

僕らは福島の翌日、宮城県名取市の

「潮の音」にて、驚愕のラーメンに遭遇した。

「炙り牡蠣の塩ラーメン」。

 

 

この完璧な画。大粒ぷりぷりの牡蠣が

八個くらいは乗ってましたね。スープは

上品な昆布出汁と、魚介と貝類の旨味が

凝縮されてる夢みたいに美味しいヤツ。

 

 

途中でサービス提供された黒アサリ追加。

血液がサラサラになっちゃうんじゃないかと

錯覚するほど滋味深すぎるスープでした。

 

 

 

ミッキーの助手席でうとうとしたらしい。

目が覚めたら「わあ!」思わず声を上げた。

山越えの国道48号線は、吹雪で真っ白!

気温は1℃。いきなりの銀世界で驚いた。

 

山形県新庄市の天気は雪。

僕の履いてるラバーソウルは裏地が

つるつるなので、油断すると転びます。

 

 

つるつる滑りながらA Smile Angel Barの

扉を開けるとブルーズのBGM、グラスに

カラカラと氷が踊る音。わいわい賑やかな

馴染みの皆さんの笑顔に会える。ただいま!

 

ミッキーが歌って僕が歌って二人で演って、

大阪から遊びに来たペケキングに歌わせて、

皆で歌って手拍子をして、しんしんと雪降る

満月の夜に、僕らは音楽を分け合っていた。

この店に棲むAngelは、上機嫌の僕らを眺めて

目尻を八の字にして笑っていたはずだと思う。

 

(終演後、飲んで上機嫌になった皆さんと)

 

銀世界を後にしてツアーは山形県鶴岡市へ。

と、ライブハウスに到着するその前に、

人口比率で日本一ラーメン屋の多い山形県にて

知らぬ者のいない「ケンちゃんラーメン」で

腹ごしらえするとしましょうか。

 

 

どーんと!たっぷりの中華そば着丼!

鶏ガラと魚介を炊いた熱々のスープを

平打ちの縮れ自家製麺ががっちり持ち上げ

一口目のインパクトが最高!こりゃ美味い!

メンマも焼豚も背脂の身も絶品ですわ。

 

ツアー三日目。初めましての「風来奏」。

酒田のシンガー・池田隊長曰く、

「大ちゃん、鶴岡にすごーくいい店が

あるから」「今回はそこね」「大ちゃんは

ぜーったいに気に入るはずだよ」。

 

池田隊長の仰せの通り、「風来奏」は

鶴岡の音楽好きな人々を、心からもてなす

あったかーい音楽処だったのでした。

 

風来奏のスタイルは食べ飲み放題。

お客さんひとりひとりに重箱が配膳され、

この他にも次から次へと料理が出てくる。

ライブが始まる前から、お店は大宴会。

 

 

ステージは池田隊長→ミッキー扇からの僕。

音楽が大好きなお客さんの前で奏でること、

これがライブの理想型。今夜これを書いてる

僕は、あの鶴岡の僕らの夜がとても羨ましい。

 

「歌」は「物語」でもあるのですからと、

ことある毎に僕は云うけれども、初めましての

お客様方に、100%を伝えることは難しい。

 

 

だけど、あの夜「風来奏」は砂漠のテントで

千一夜物語を囲み聴くような雰囲気があった。

蝋燭の小さな炎を囲み、冒険談に耳をすます

そんな空気があった。それは音楽家にとって

最高の光栄だと思う。風来奏!ありがとう!

 

終演後、酒宴はさらに盛り上がり、腕に覚え

あるお客さん方が、楽器片手に次々と演奏を

始めた。もちろん僕も引っぱり出されて…、

気がついたら宿の枕に埋まっていたのでした。

 

 

鶴岡市にはギネスブックに世界認定されている

水族館がある。「加茂水族館」はクラゲの

展示数世界一。クラゲタリウムは神秘の世界!

 

 

 

 

 

 

久しぶりの東北ツアーは、収穫どっさり。

おまけのコーナーは鶴岡編。

 

 

山形発祥の辛い味噌ラーメン龍上海。

赤い辛玉を溶かしながら頂きます。

こりゃ人気あるわけだわ。優しい旨味。

味噌ラーメンのベースは鶏ガラと魚介出汁。

平打ちのピロピロ麺との相性が抜群!

 

 

それから「平田牧場とん七」の豚カツ!

ジューシーな金華豚のロースカツに仰天!

ソースは一切つけずに塩のみで食べました。

 

来週の月曜日はひとり唄会です!

珍しく平日開催なので、

ホントにひとりにならないか不安...。

 

●2017年2月27日(Mon)

  @青山プラッサオンゼ 

「片岡大志・ひとり唄会」

 18:00 0pen 19:00 Start 

Music Charge 2800yen + Order