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片岡大志Official Blog

シンガーソングライター 音楽プロデューサー 片岡大志のオフィシャルブログです。

いつの間にか

蝉の呼び合う声が止んで

鈴虫の声が聞こえてきましたね。

この季節になると赤ちょうちんの

暖簾の前の品書きに「秋刀魚刺し」を

探してしまうワタクシです。

 

 

今年の秋刀魚はちょっと痩せてます。

 

 

今年の夏至が6月21日。

これから冬至の12月21日に向って、

一日一日「秋の夜長」が深くなる。

これはつまり「秋の夜毎」にシングル

モルトウィスキーを次から次へと

飲み比べをしながら、宇宙に想いを
馳せてしまうわけだな、と。

 

 

はい。

「宇宙」の話が大好物な私です。

最近のライブのMCは「宇宙」ネタ

ばっかり。呑みの席でも隙あらば

「宇宙」ネタを披露しようとするんですが、

どうも嫌がられるので自粛してます。

本屋に行くと真っ先にブルーバックス

コーナーに足を運びます。

おお。最新刊に涎が出ますね…。

 

僕が大好きなのは村山斉先生。

素粒子物理学が専門の理学博士で

東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構

初代機構長特任教授。著書の

「宇宙は何でできているのか」。

これが初心者にとてもわかりやすく

痒いところに手の届く宇宙本でした。

 

宇宙の果てのことを調べるには、

宇宙の最小のことを調べれば良い。

だって元々、宇宙は一つの「点」から

始まったのだから。宇宙の果てにある

物質も、僕らを構成してる物質も、

元々は同じ場所に存在していた。

 

その「点」である素粒子。

モノ→分子で出来ている。

分子→原子で出来ている。

原子→原子核から出来ている。

原子核の中には→素粒子がある。

素粒子には、色々な種類がある。

 

林檎を構成している「原子」を

林檎大の大きさで取り出そうとすると

林檎は地球程の大きさになります。

 

原子を関東平野程の大きさに例えると

原子核は新宿駅のホームに転がってる

サッカーボールくらいの小ささです。

 

そのサッカーボールは様々な「力」で

結びつき合ってる。その「力」こそが

宇宙を司っている「力」だと、村山斉

先生は書かれてました。お、面白い!

 

って酒席でこんな話をしようとすると

「酔いがまわるから止めてくれ」と

冷たくされてしまいます。やれやれ。

 

最新シングル盤「ギャラクシー」は

この宇宙への興味からヒントを得て

作ったんだけど、今年になってから

もう一曲「宇宙もの」が増えました。

 

「一番遠い宇宙」という「窓」から

ひとつの架空の物語を眺めたとき

どんな景色が見えてくるのか。

 

好奇心に任せて、言葉にしてみる。

メロディに翻訳する。コードを選ぶ。

半年かけて宇宙船に乗って旅に出て

みたけれど、出来上がってみると、

やっぱり「ラブソング」だった。

 

 

「一番遠い宇宙」

 

一番遠い宇宙のこと

真夜中に考えていた

惑星はもう遠ざかり

光の渦巻きさえも 届かない

 

一番遠い宇宙を行く

宇宙船の丸い窓から

きみともう会えなくなった

あの日のこと 眺めてる

 

きみが書いた手紙

宇宙の果てで読んでる

終われなくて 終われなくて Baby

 

そこにいて 倒れないで

いまゆくから

試さないで 不完全を

祈らないで 拒みつづけて

運命を 手放さないで

 

一番遠い宇宙にある

グランドピアノの前で

鍵盤に 指を置いて

目を閉じたら 聴こえてくる

 

そこがどんな宇宙でも

帰れない旅の途中でも

あの日の レコードをかければ

季節外れの 雪が降る

 

落書きみたいな星座

描いた線がふるえてる

結びたくて 結びたくて Baby

 

はなれて

はなれすぎて はぐれるのが

あたりまえの この宇宙で

巡り逢えた ふたつの孤独が

抱き合いながら 夢を見ただけ

 

はなれて

はなれすぎて 散らばりながら

遠ざかってく この宇宙で

砂粒みたいな ふたつの願いが

呼び合いながら はぐれただけ

 

一番遠い宇宙はどこ?

(作詞・作曲/片岡大志)

 

 

歌の中で遠くへ行けば行くほど

ひとりきりではいられなくなる。

どうやら「一番遠い宇宙」は、

村山先生の仰る通り、一番近い

ところにあるのかもしれない。

 

 

9月4日@青山プラッサオンゼ。

五月末に、クモ膜下出血で

緊急入院した大友マサノリ

応援するライブを行いました。

プラッサ女将のクラウヂアが

「その夜の売上をお見舞いに」と。

 

ライブでも少し話しをしましたが

オートモは退院しています。

僕らは家が近いので、先々週には

一緒にカレーを作りました。何と

オートモは自転車でやってきた。

 

定期的に通院とリハビリテーションを

行っていますが、かなりの重傷だった

ことを考えると奇跡的な回復力です。

だけどもう少しゆっくり静養した方が

良いとのこと。焦らず回復してほしい。

 

 

オリーバーズのライブを観るのは

初めてだったんだけど、とても良い

バンドだと思った。真田暎人柴田航

佐藤周作、素晴らしいバンドマンだ。

大友が復帰したステージを観たいね。

 

 

富山湾!気持ちいい風!

毎年恒例になった富山県黒部市での

ディナーショー。今年もサポートで

参加してきました。その蒼々たる面々

落合務 × 陳建一 × Tomomi

バンドは片岡大志 × ヨースケ@HOME

それからはんだすなお

 

 

日本イタリア料理協会会長の落合氏。

日本中国料理協会会長の陳建一氏。

山羊チーズ・イタリア大会金賞受賞、

半農半芸歌手のTomomi。25000円の

チケットは即日ソールドアウト。

ホテル大広間はお客様の熱気が凄い!

 

陳建一さんは気さくな方で、僕らを

「新幹線で見かけたんだよー」

「ファッションが変わってるから」

「プロ?でも黒部?何かイベント?」

「なんて思ってたらさー」と弾丸の

ように話しかけて下さって感激!

 

 

落合シェフにも「パスタのレシピを

愛読してます!タラコのバター焦がし

パスタ美味です!」「おう。ちょっと

だけ焦がすのが美味いんだよなー」

くだけた口調で話して下さいました。

 

Tomomi、本番は渾身のステージ。

彼女の歌は何年も前から聴いてるけど

本当に力強く魅力的なシンガーへと

成長したと思うのです。北陸で彼女の

パーソナリティが担う大きな役割、

生産者として自然に向き合う厳しさ、

これらを全部受け止めながら、そして

抱きしめるようにして歌う姿は、

説得力に満ちていて感動するのです。

10月には映画「カノン」にも出演。

富山県が舞台のこちらも楽しみ。

 

打ち上げは恒例の氷見牛のステーキ。

 

 

柔らかすぎて、目を閉じて食べたら

肉なのか、肉ジュースなのか

さっぱり判らないレヴェルのヤツ。

 

 

 

今月のLiveは9月24日(Sat)です。

新宿Sact!9周年企画に呼ばれてます。

今回は山田晃士さん、鈴木康志さん

ベテランのお二方とスリーマンの

対バンです。久しぶりの最年下(笑)

聴き応えのある一夜をお約束します!

 

明けて10月8日(Sat)は、

青山プラッサオンゼ35周年記念の

Live Week。僕は「ひとり唄会」。

愛すべきこの老舗の記念イベントに

出番を頂けることに感謝しています。

普段はなかなか歌わない「物語」を

たくさん持って行こうと思ってます。

 

 

おまけ。

富山のラーメンと言えば

富山ブラックの神髄「大喜」!

 

西町本店の「大喜」のラーメンは

Danger警告が必要な程の塩分濃度。

はんだすなおが

「食べたことがない!」と言うので

連れて行きました。

 

 

この漆黒にして

暗黒の世界からの贈り物。

富山の労働者達の一日の塩分を

此れ一食で担ったという伝説の麺。

 

いや、塩っぱい。メンマも焼豚も

ドクターストップ級の塩辛さ。

しかし隣りに座った七十路頃合い

お爺さま、聖なる盃のごとく両手で

丼を包み込み、一口また一口ぐびり。

 

猛者のTomomiは「これよこれ」と

涼しい顔で完食してましたが、

初心者のすなおは「ライスないと

無理だよ」と悲痛な叫び。だけど

魔法のようにヤミツキになります。

 

 

 



残暑お見舞い申し上げます。
写真のひまわりは、一日だけ都内を
脱出することができた日の長野県。



この単線から見上げる空が好きです。
線路のカーブの向こうのことを思う。
あの向こうへ行けば判ることがある。


現在、台風9号直撃の関東平野。
大学研究室の窓の外にうなる暴風を
聴きながら、これを書いています。

お盆どきはライブウィークでした。
週が開けて、洗面台で鏡を見たら
妙に痩せてたので、体重計に乗って
びっくり。2キロも落ちてる…。
ラーメン食べて太らなくちゃ!
(って二郎はやりすぎでしょ!)


(神保町ラーメン二郎・麺半分)


制定初施行の「山の日」には
横浜は日ノ出町のシャノアールにて
山口進ペケキングテリー星野馨
そして僕との番組のイベントでした。

星野馨さんの高らかに響くハイトーン
ヴォイス+Matsukoさんのチェロ。
お二人はキュートな笑顔とは裏腹に
力強く骨太のメッセンジャーだった。

前回のシャノアールで、1st Album
「ゴシップ幕の内」が売れに売れた
ペケキングテリー。僕はこんなに
大人気のペケを見たことがない。
抱腹絶倒のブラックジョークソングを
次々に繰り出すペケキングテリーに、
会場は拍手喝采の大盛り上がり。

この次に控えていた山口進。さぞかし
演りにくかろうと気を揉んでいたら、
「孤高のシンガー、斯くあるべし」
てな風情で、ススムが剣を抜くや否や
会場は台風前夜のごとく静まりかえり
その詩情に耳をすますという展開。

僕はというと、ひとつひとつ丁寧に
「物語」を奏で届けてきましたよ。
喉の調子がいいと嬉しい。七月の
東北ツアーがかなり痛んでたから、
水を得た魚のような気分でした。

終演後は野毛の繁華街で打ち上げ。
「野毛まで歌いに来て呑めない…」
前回ボヤいていた僕らのために、
主催者フィリップは終演が20時に
なるようにしてくれた。おかげで
真夏の夜の夢、素敵な乾杯ができた。



ライブ写真はないのに、たっぷり
盛られた馬刺画像はあるという...。


その翌日は猫耳クラブ譜面合わせ。
部員のリクエストでスパイスカレーを
仕込みました。今回のまかないは
「バナナと夏野菜のカリー」
以前ブログに掲載したレシピに+
バナナを入れてみました。爽やか!



さて。。この怪しすぎる
名称の猫耳クラブ部員の最近の
仕事をざっと挙げてみると…

中嶋ユキノ
2016年浜田省吾プロデュースにて
SONY RECORDSからデビュー。
「ソーメンやっぱり揖保の糸」あの
CMキャッチフレーズはユキの歌声。

Tomomi
北陸銀行CMソングを歌唱、出演中の
半農半芸歌手。富山のラジオ・テレビ
レギュラー多数、県内のライブは全て
Sold Out。山羊チーズ世界大会金賞。

ヨースケ@HOME
今年はモンゴル800のアルバム編曲と
中村一義のサポートを務める。リップ
スライムの武道館公演にゲスト出演。

かなり端折ってるけど(部長は省略)
こうやって書くだけでも各メンバー、
素晴らしい仕事をしていますよね。

お互いのスケジュールの合う機会が
年間通してほとんど僅かな僕らです。
数少ないライブ(クラブ活動)の
機会を一回一回、しっかり充実した
内容でお届けしたいのです。

音楽には「好奇心」が不可欠です。
僕らはいつだって演り手も聴き手も
好奇心でワクワクしちゃうような
音楽を奏でたい聴いてもらいたい!



今回のテーマは「夏!」と「祝!
中嶋ユキノ・メジャーデビュー!」。
僕らのホーム、プラッサオンゼは
満員御礼。終始ユキノのお祝いの
ムードで賑やかに。油断していた
ユキノへの突然プレゼントコーナー
とかね。とても盛り上がりました。

会場にいた皆がひとつになる瞬間が
何度もありました。ライブは皆で
作るもの。ライブの最大の演出=
お客さまです。今回もありがとう!
中嶋ユキノのメジャーデビュー!
8月31日です!応援をよろしく!





その翌日は僕の師匠の誕生日祝い
ライブだった@高円寺JIROKICHI。
この宴を毎年楽しみにしています。
西村入道」というブルーズの巨人の
匠の技を、この区切りのライブに同じ
ステージで聴くことができる贅沢。

O.Aに土佐の同級生バンドが出演。
皆さん師匠と同じ歳。その「いついつ
までも音楽を愛してる力」を、今年も
聴くことが出来て本当に嬉しかった。



そしてバンドは超のつく達人ばかり。
松川純一郎さんの稲妻フレージング、
倉本巳典さんの隙のない鉄壁のベース
小野秀夫さんの躍動するドラム捌き。

小野アイカさんは天才だった。全身が
音楽で出来てる。弾いてるのではなく
彼女はギターそのものだった。旋律が
一筋の生き物のように、空中を舞うと
「気持ちよくってたまらない!」と
身をくねらせながら踊るのを見た。

僕は師匠への尊敬と感謝とお祝いの
気持ちを込めて、三つの物語を届けて
きました。65歳。その巨人の歌声は
ときに激しく厳しく、そして優しく
大らかに聴き手を包み込む。今年も
師匠の背中を見上げることができた。
お誕生日、おめでとうございます!




さて、遅ればせながら
9月以降のライブスケジュールです。
12月まで決定してる分だけですが、
お薦めのライブばかりです!

●2016年9月4日(Sun)
青山プラッサオンゼ
「For Our Big Friend」
出演・片岡大志/真田暎人
佐藤周作/柴田航 ほか
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 3000yen+Order
ご予約はお店へお電話にて
03-3405-8015
※当日のチャージ料金はすべて
大友マサノリへの支援金とさせて頂きます。

●2016年9月10日(Sat)
@ホテルアクア黒部
「陳健一&落合務&Tomomi
ディナーショー2016」
売り切れSold Out!!

●2016年9月24日(Sat)
新宿Sact!10周年記念
「1001-せんいち-」
出演・片岡大志/鈴木泰志/山田晃士
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 前売3000yen 当日3500yen
with 1Drink

●2016年10月8日(Sat)
青山プラッサオンゼ35周年記念!
「片岡大志・唄会」
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 2800yen+Order
ご予約はお店へお電話にて
03-3405-8015

●2016年11月27日(Sun)
青山プラッサオンゼ
「片岡大志スペシャルバンド!」
The BAND are
浦清英(Key/Sax)宮川剛(Dr)
内田充(Gt)有瀧敬之(Bs)湯浅佳代子(Tb)
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 3500yen+Order
ご予約はお店へお電話にて
03-3405-8015

●2016年12月4日(Sun)
青山プラッサオンゼ
猫耳クラブとクリスマス!」
出演・片岡大志/中嶋ユキノ
ヨースケ@HOME/Tomomi ほか
Open 18:00 Start 19:00
Music Charge 3500yen+Order
ご予約はお店へお電話にて
03-3405-8015


おまけ。
ここんとこ凝ってるのが
「目玉焼きのパスタ」

1・ココナッツオイルとオリーブ油を
かなり多めにフライパンに熱して、
目玉焼きを作ります。白身はカリっと
黄身はとろんと半熟に。コツは強火。

2・目玉焼きを取り出して、油を追加
ニンニクとベーコンを投入。パスタの
茹で上がり時に小麦色になるように。
(パスタの塩具合に準じて塩を振る)

3・パスタ茹で上がり1分前に、2の
フライパンに卵を投入。強火にする。
固まりきってない状態の目玉の上に
パスタを投入してすばやく混ぜます。
(白身がちょっと焦げてると美味)

4・仕上げに粉チーズと黒胡椒を
振って目玉焼きを乗せたら完成です!



僕がこの世で一番好きなもの
=目玉焼き→そのままパスタ料理に。
簡単で美味しいのでお試しあれー。

これを書いてる間に、
台風は遠ざかったようで
蝉と小鳥の声が戻って来ました。



台風がまた、少しづつ
夏を連れて行ってしまう。

まだ寂しくなるには早いよね。
残りの八月を、ぜーんぶ!
飲み干しちゃえばいいってことね!



夏は花火ですねー。
南千住の高層マンションから
隅田川の花火をパチリ。



花火の写真を撮るのは難しい…。



クラゲの花火。
これはもらった写真。





僕の愛した
「大将」という店のこと。



僕は17歳のときに
ひとり暮らしをはじめた。
埼玉県のはずれの小さなアパートの
新しい畳の匂いをまだ覚えてる。

冷蔵庫や洗濯機、コタツ机は
ひとり暮らしをやめて実家に帰った
先輩から譲ってもらった。
テレビと電話はなかったけれど、
レコードプレイヤーがあった。

初めてスパゲティーを茹でたとき、
網ざるに流し込んでから、
「どうやって食べたらいいのか」
ひととき考えてから冷水にさらした。
温めた缶詰のミートソースをかけて
やたらと水っぽいことに気づき、
「スパゲティーは洗ってはならない」
人生における重大な発見をした。

学校の帰り道、すっかり陽の落ちた
路地裏に、ものすごく美味しそうな
においが立ちこめている。
「美味しそうだなー」
「なにを焼いてるのかなー」
「高いのかなー」
「未成年でも入れてくれるかなー」
毎日、そんなことを考えながら
大きな赤ちょうちんの灯りを
横目に通り過ぎていた。



ある日の早い夕方、
通りからお店の窓を覗くと
まだお客さんが入っていない。
思い切って、引き戸を開けてみた。

いくら背伸びをしてたって
17歳の少年だ。一目で未成年だと
わかったはず。だけどマスターは
カウンターに腰掛けた少年に
「いらっしゃい」と笑顔を向けた。



初めて食べたカシラの肉汁のことは
どうやっても忘れられない。
豚なのに「焼き鳥」と呼ぶ不思議。

仕送りやアルバイト代が入ると、
焼きそばのことばかり考えていた。



納豆オロシなんてオトナなつまみを
突きながら、チューハイを呑ることを
覚えたのもこのお店だった。



17歳からの七年間、この店に通った。



多感な時期に、いいことも辛いことも
あったはずだけど、マスターはいつも
笑顔で僕の報告に耳を傾けてくれた。



お店の壁には、'93年に撮影した
僕のアーティスト写真が貼ってある。



レコード会社と契約を結んだとき、
マスターは自分の息子のことのように
喜んでくれて、常連のお客さんたちに
宣伝してくれた(彼は未婚だけど)。



ジュンちゃん(マスター)は
30代半ばだったんだね。



あの頃の写真が店の本棚に残ってた。
お手伝いのおねえさん。
名前はなんといったっけな。
静かで優しいひとだった。





お店を閉めるって電話をもらったとき
思い出がなくなってしまうようで、
本当に寂しかったけど、マスターは
お店をやめたら「日本全国を旅して
まわるつもりなんだよ」と意気揚々。
地方のライブを観に来てもらえたら
きっと素敵な乾杯ができるよ!

親友との写真。
この店で一緒に酒を酌み交わしてた
彼はいま、僕の母校の校長先生だ。



この町で暮らしてた仲間たちと
この店で待ち合わせて、夜更けまで
覚えたばかりの酒を楽しんだ。
ひとりひとり、あのときの笑顔を
しっかり覚えてる。

「大将」三十年間。おつかれさま。
ジュンちゃん、ありがとうね。
あの店で出会った皆さんに愛を。






大学はいま期末テスト期間中です。



これを乗り越えたら夏休み。
夏休みだなんて言葉、
もう縁がないって思ってたけれど
つかの間、そんな気分を味わえる
のは悪くないです。


来週はライブ週間です!
8月11日は横浜!
8月13日は猫耳クラブ!
8月14日は高円寺JIROKICHI!

●2016年8月11日(Thu)
@横浜日ノ出町・シャノアール
Open 15:30 Start 16:00
出演
片岡大志/山口進(夜ハ短シ)/ペケキングテリー/星野馨
前売¥2800 当日¥3000(1Dr別)



●2016年8月13日(Sat)
青山プラッサオンゼ
猫耳クラブ・サマーバケーション!ワンマンライブ”!
Music charge ¥3000yen +Order
18:00 open 19:00 start

●2016年8月14日(Sun)
高円寺JIROKICHI
「入道BirthDay Live!!」

横浜は山口進とペケキングテリーと。
この番組、驚きの組み合わせです。
選曲のハードルがかなり高いライブに
なりますね。。出たとこ勝負だなー。

猫耳クラブは、部員・中嶋ユキノの
びっくりサプライズ効果のおかげで



席が残りわずかかもしれませんが
是非!プラッサオンゼに予約の電話を
して下さいね!03-3405-8015
Tomomiからのメールでは、彼女はいま
マンチェスターから欧州へと横断の
旅をしていて、リハーサルの当日まで
何が起こるかわからないという状況。
今回はどんなサプライズがあるのにゃ。

14日の高円寺JIROKICHIは鉄板です。
僕の師匠のBírthday Liveです。
西村入道。ブルースの巨人。
この夜は正真正銘間違いない宴です。
「超」のつく達人の技を
是非!聴き来て下さいませませ!

おまけのラーメン。



数多のラーメンファンの認める
東京ラーメン最高峰=
「一条流がんこらーめん総本家」

弛緩を伴う凄まじい旨味の洪水。
レンゲに唇が触れた瞬間に
「!!」驚愕するR指定レベル。
来るたびに、こんなにうまい
ラーメン食べたことがない!
心からそう思うんです。



総本家の家元は
「残りの人生全てラーメンに捧げる」
と仰っておられる。この神懸かった
ラーメンを食べられる今日の幸せ。
よし!8月も頑張りましょう!
僕の大切な音楽の仲間、
大友マサノリが五月の終わりに
クモ膜下出血で緊急入院して、
もうすぐ二ヶ月が経ちます。

生死をさまよう大事件だったから
安易な報告は避けてきたんだけど、
その回復力に担当のお医者さん方々が
「ミラクルボーイ!」と口を揃える程
とても順調に回復に向っていると
お伝えして良い状況だと思ってます。



病院ではギターが弾けない、って訳で
廃棄するつもりだったミニギターの
ネックを切り取って届けてきました。

ベッドの上のオートモは小さな声で
「おお。」そう呟くと、左手で
弦のないギターネックを掴んで
「F」のコードの形を握りました。



弦はないけれど「F」の和音が
「じゃーん」と聴こえたような
気がして、目頭が熱くなりました。
ちょっとずつ、焦らずに治そうね!




7月10日の日曜日には、
はんだすなおと久しぶりのDUO
@町田Crop。僕らは十代を
この小さな町で過ごした。
いつからか僕らは「夢」みたいな
未来のことが、夢じゃないような
気がして音楽にのめりこんでいった。

あれから僕らは道それぞれに
オトナに=プロの音楽家になって
「夢を叶える」ことは、日々目一杯に
「夢を叶え続ける」努力をしなくちゃ
いけないってことに気づいたんだけど
お互いに「よく続いてるよなー」って
感心しています。だって、振り返ると
三十年。感心に値する年月だよね。

多感な時期を一緒に過ごした
親友との音楽の会話は「あ・うん」の
呼吸で交わされるわけで、これは
とても特殊で珍しい感覚だと思う。

瞬時に伝わる情報がとにかく多いので
譜面を斜めに眺めながら、
お互いの音に耳をすます。この夜は
なんだか、テレパシーで繋がったまま
演奏するという場面が何度もあって
スリリングな一夜でした。




7月15日からは東北ミニツアー!
マネージャーの山口クンの運転で
東北道を宮城県へ。
サザンのベスト盤をBGMに
蒸し暑い関東圏を脱出。

今回の旅も東北のブルーズマン
ミッキー扇と御一緒です。
ミッキーはブルーズハープ吹き・
ブルーズのヴォーカリストとして
東北のブルーズ界で彼を知らない
者はいないほどの猛者なんだけど、
ひとたびギターの弾き語りをすると
昭和歌謡専門のさすらいの流しへ
姿を変える。これが圧倒的に巧い。

一日目は宮城県柴田町の
「SUNSET BOULE VERD」
ミッキー扇の地元のハコです。
のんびりとした小さな町にあって
この店の前だけカリフォルニア!



旅の醍醐味は行く先々で待っていて
下さってるお客さんとの再会です。
お店の常連さん方々に「ただいま!」
そう言えるのが本当に嬉しいです。

詳しいレポートはマスターの
ユウノジさんがブログに書いて
下さっています。Check it out!

地元のことは地元の通に聞け。
というわけで、Live翌日は
界隈でラーメン通と知られる
マラヒー氏推薦の「潮の音」へ。
「黒あさりのラーメン(ご飯付)」



これはすごいラーメンだった…。
潮の上品な香りのスープにうっとり
レンゲを沈めて口元に寄せると「!」
あさりと煮干しの超絶な旨味に
危うく目玉が飛び出すところでした。

貝と煮干しのエグみや苦みはなく
見事に「旨味」だけが抽出された
驚愕のスープに、マネージャーの
山口クンは「今年一番ですよ!」
残りのスープにご飯を投入して完飲。


二日目は新庄市へ。サザンのベスト盤
「C調言葉にご用心」を聴きながら。
「調子いい」→「ちょうしいい」→
「しいーちょう」「C調」翻訳すると
「調子いい言葉にご用心」となる。

ふざけたタイトルの曲だけど、
Aメロの歌詞の下りが実に泣かせる。
この曲には、もう色褪せてしまった
青春の切なさだとか哀しみやらが、
あの日あの時のままに詰まっている。



新庄市に入る前に、地元のお客様の
ご紹介で湯船沢温泉で、ひと風呂。
ミッキーの安らぎの表情…。



A Smile Angel Barは
昨年11月のレコ初ツアーのとき
「12月いっぱいで閉店します」
そうアナウンスされていたから、
「心にぽっかり穴が空いたような」
気持ちでいたんだけど、年明けに
大家さんがお店の継続ができるよう
尽力してくれたそうで、見事復活!



お店があるってこと。お店を通じて
知り合ったお客さん同士が集まる
場所があるってこと。お店=
かけがえのない絆、そのものです。

再びここで歌える喜びを噛みしめて
集まってくれた常連さん方と抱擁して
音楽をお酒をみんなで楽しんで、
素敵な夜でした。残ってくれていた
お客さん皆さんと記念撮影パシャ!




翌日、新庄市を後にした僕らは、
日本海沿いの港町、酒田市へ。
酒田港にイージス護衛艦が
来てるってんで野次馬してきました。



空母型護衛艦「いせ」。
とにかく巨大です。甲板に攻撃ヘリを
11機搭載できるとか。横長に作られた
地上10階建のビルを眺めてる感じ。



こちらは「みょうこう」。
四連装のハープーンミサイル発射機を
二基搭載している。ミサイルなんて
どこにも発射してほしくないけれど、
目の前の巨大な護衛艦の、抑止力と
しての戦闘能力に圧倒されます。
刀は鞘に納めたままでお願いします!


連休で賑わう魚市場の人気店
「みなと市場小松鮪専門店」で



「マグロ頭刺身盛り」
滝のように盛られた鮪の脂身盛り。
マグロの脂身の旨味にトロトロね!
下写真は山口クンの「中落ち盛り」



なぜかマグロの頭も付いてきてます。
「一年分のマグロを補給しましたね」
満腹の腹をさすりながら山口クン。
このメニューが千円前後という驚愕。



そんなブランチをやらかした後でも
ミッキー扇の食欲は止まるはずもなく
酒田ラーメンの老舗「川柳」
酒田ラーメンの特長は、なみなみ水面



魚醤を使った「潮ラーメン」
優しい飛魚出汁+魚醤のアクセント。
ホッとする味わいでしたね。

酒田市でのライブはブルース・ヒロ。
30年以上続いてる老舗の小屋です。
地元のロックンローラーの菅原君と
ミッキー扇と、最後は僕が歌って。



ライブハウスに自分の「席」がある
ってこと。「席」は足繁く店に通う
ことで手に入ります。それは演奏家も
お客さんも同じですね。思い入れの
ある小屋に、定期的に足を踏み入れる
ことで、繋がりと愛着が生まれます。

終演後「上々颱風」の白崎映美さんが
ヒロに一杯呑みに立ち寄られました。
上々颱風のCDを持ってる僕は感激!
酒田出身とのことで、ヒロには時々、
帰省すると呑みに来るのだとか。
焼酎片手にあれこれとお話をさせて
頂きました。トークはすべて酒田弁。
「おめえ酒田弁わかるのう」なんつて
褒められたんで、苦笑いしてしまった



ツアーはあっという間にお仕舞い。
後ろ髪を引かれながら、帰り道には
日本海を秋田県まで足を伸ばして、
象潟(きさかた)へ行ってきました。



今年は行けなかった「飛島」を
日本海の向こうに眺めつつ乾杯!
また東北に戻ってきます。
各地でライブに足を運んで下さった
皆様方、ツアーに関わって下さった
皆様方!「ありがどさまでした」
「もっけだの」「へば、またね!!」



ねむの木の花がきれいでしたー。


高田馬場の赤ちょうちんにて。
木曜日の夜更けに暖簾をくぐると
奥のテーブルを囲んでいる三人の
英国人に遭遇することができる。

「ウーロンハイ、オネガイシマス」
「オツマミ、シャケト」
「ヤキトリィ、ニホン」

僕が無言で「(フィル)コリンズ」
と呼んでる、丸い赤ら顔の英国人は
冗談が好きで、よく物真似してるけど
何を真似てるのかは皆目わからない。

「バード(鶏のトサカ)」と呼んでる
短髪のブロンドを逆立てた英国人は
彫りの深い顔の作りでゲジゲジ眉毛。
彼はビール党でサッポロ中瓶の専門。

「ミック(タルボット)」(仮名)
喋りながらも、紙巻き煙草を目にも
止まらぬ早さ(60秒)で巻き上げる。

ミックが僕の食べてる長皿を見て
「ソレナニ?」と訊くので
「厚揚げだよ」と教えてあげると
「nice choose、アツアゲクダサイ」

英国人たち(と決めつけてるけど)が
木曜日に、この界隈で仕事があるのか
それとも、毎週集合する取り決めを
してるのかはわからない。
だけど、とにかく心底楽しそうに
ウーロンハイと喫煙と会話を楽しみ
ニッポンの酒場を堪能してることは
間違いない。選んだ店の趣味もいい。

届いた「厚揚げ」に
「This is better」と七味を薦めると
「It's niceシチミspicy I like this」
ミックは左手で起用に箸を使いながら
満足気にウインクをくれた。



7月5日のスペシャルバンドのこと。



青山プラッサオンゼ。
けして大きいとは言えない
このライブハウスには
音楽の神さまが棲んでいる
と、僕は決めつけている。

音楽の神さまは気まぐれで
姿をあらわすことは珍しいけれど
僕らはこの店で
その後ろ姿を見たことがある
と、勝手に思ってる。

この夜はスペシャルバンドの登板。
多忙なバンドメンバー故に
音合わせは当日夕刻の二時間だけ。
主立った楽曲を、一回か半分くらい
譜面合わせをして、出音チェック終了。

研ぎすまされた五感+六感目を持つ
音楽家との演奏は最高に贅沢な時間。



バンドマスターの浦清英(Key)
その両手が鍵盤に置かれた瞬間に
会場の空気が一気に引き締まり、



内田さんの指先は絵描きの走らせる
筆のように自在にフレットを彩り、

宮川剛のドラムは豪快そのもの!
繰り出される必殺技が鮮やかすぎて
もう笑い出したくなるレベル、



そのドラムに有瀧さんのベースが
股がると、歴戦の軍馬と勇将見参!
といった案配で、こうなると誰も
その行く手を阻むことはできない。



で、今回は湯浅佳代子の参加も
目玉でした。トロンボーンって楽器、
そのソリストとの共演は、初めて
だったから興味津々だったけど
湯浅の音楽力の高さとトロンボーンの
可能性にたまげました!こりゃ凄い!



浦清英が編曲を書き下ろしてくれた
サックスとトロンボーンのセクション
演奏では、たった二人なのにフル・
セクション級のパワフルな演奏に
腰が抜けるかと思いました。

会場に来て下さったお客さん方々も、
演ってた僕らも、皆が思ってたこと。
それがどんな曲でも、バンドの音が
鳴った途端に、音楽の「快感」が
沸き上がってしまうということ。

素晴らしい音楽の夜になりました。
プラッサオンゼの神さまの
手を借りなくとも、凄まじい音楽と
相成ったであろうと思うけど、
歌っていた僕の隣りには、ずっと
彼女がいてくれたような気がする。
この夜を一緒に体験してくれた
お客さまにプラッサに感謝!




●おまけ。
「塩豚のカリー・南インド風」レシピ

休みになったら使おうと
仕込んでおいた塩豚。
気がつくと三週間が過ぎていて、
冷蔵庫から取り出したときには
「大丈夫なのか」と訝しんだけど



全然変色してないですね。OK!

精肉店で豚肩ロースを
塊肉で1kg購入。それを塩漬けにして
冷蔵庫で寝かすだけ=塩豚。

寝かし始めの二日目には、
肉から出てきた水分を洗い流して
酒できれいに拭いてから
きつくサランラップを巻いて
また冷蔵庫の中へ(で、忘れる、と)



塩豚は2cm角のサイコロ状に
カットして、鍋に放り込みます。
その上に蓋をするように、大量の
キャベツ刻み生姜&白ワイン適量。
そのまま蓋をして中火で放置。
(写真のキャベツの下は塩豚の塊)

隣のコンロにはフライパン。
ココナッルオイルをたっぷり注ぎ



クミンシードと砕いたクローブ、
マスタードシードと赤唐辛子は
種もろとも目分量で投入。
中火でジュワーっと泡立ってきたら
刻みニンニク&刻み生姜を投下。



いい香りがしてきたら、
刻み玉ねぎを加えて強火ON!
冷えた麦酒をやりつつ根気良くね。



具材は適切なタイミングに合わせて
順次投入できるように
あらかじめ切っておきます。



玉ねぎが色づきはじめて、
全体がペースト状になったら(15分)
刻んでおいたトマトを入れます。
フライパンの温度が下がるので、
根気よく強火のまま炒め続けます。



トマトを炒めながら、
粉末スパイスを加えていきます。



クミン・コリアンダー・ターメリック・
花山椒、強火でしっかり炒めてから
ココナッツミルクをどばーっと。



一方の別鍋はマッシュルームが加わり
すでに鍋の半分以下くらいまで水位が
下がってますね。スープを味見すると
塩豚の旨味がキャベツの水分に溶け込み
「うま!」これだけでも十分美味しい。
(ピンぼけ写真でスミマセン)



その鍋のスープにフライパンで炒めた
具材をどばっと流し込む、と。
ここからグツグツ15分程煮込みます。
カイエンペッパー(激辛)を少しづつ
溶かして、辛味をきわ立たせるために
蜂蜜を鍋に一周まわし入れます。



仕上げにガラムマサラ(インド産)
僕の住んでる街はインド人の人口が
とても多いので、スパイスが市価の
半額以下で入手できます。おかげで
スパイスにとても詳しくなりました。



できあがり。
目玉焼きを添えるのが好きです。
これにパクチーなんか盛っても良し。



フライパンと塩豚の鍋と合わせる
手間のかかるカレーだけど
食べたら大満足!やみつきです!

●2016年7月5日(Tue)
青山プラッサオンゼ
「片岡大志・スペシャルバンドライブ!」

Music charge 3300yen
18:00 open/19:00 start
The Band are 浦清英(Key)宮川剛(Dr)
内田充(Gt)湯浅佳代子(Tb)有瀧敬之(Bs)


大阪「新世界」。
ここは酒場フリークが
恋い慕い焦がれる安酒の楽園。



色の焼けた暖簾をくぐれば、
白昼堂々と飲酒、
そんな揶揄が軽すぎるほど
頭のてっぺんから湯気を
立ち上らせるほどの赤ら顔で
痛飲に次ぐ痛飲中の大阪民族。



ここはワンダーランド。
通天閣はビリケン様のお許しの元、
誰もが新世界を求めて、
アルコールの海へと帆を張り
船を漕ぎ出すことができる。



うーむ。。。
白く艶かしいシャモに、
場末のピンヒールのごとき深紅のたれ



うーむ。。。
これはヤバイ。ヤバイすぎる。。



ぷはー!!



いやしかし、この昭和な街並は
素晴らしい。国はこの地区を
文化財に指定するべきだね。



この界隈は将棋のメッカです。
これは坂田三吉と関根金次郎の
対局の投了図。



1913年と記してありますね。
調べたところ、坂田七段が
「銀が泣いている」という
名言を残した対局だとか。
終盤の激戦ぶりが伺えます。


おっと…。
こんな看板もいまは懐かしく...。



新世界のジャンジャン横町を
くぐり抜けると、
動物園前商店街が口を開けている。



ガランとした商店街で
営業してるのは、ほとんど居酒屋。
それもかなりの数ですね。
そして驚くべきことに
そのすべての居酒屋に
「カラオケ」が設置されている。

ここも。



ここも。



表から店内を見渡すと、
気持ちよくマイクを握り歌ってる人々。
居酒屋=カラオケ。
独自の進化を遂げていますねえ。



最後は西日射し込む路面店にて。
この店は骨董品屋と
おでん屋が合体していた。
何かもう、何でもアリですね。

とても暑い日だったから
缶ビールがうまかったー!



新世界探訪の巻、
これにておしまい。
またすぐに会いに来るよー!

7月5日(火)は
片岡大志スペシャルバンドで
ライブがあります!
今回のライブは
Ho capitoの有瀧(Bs)さんや
トロンボーンの湯浅嬢を迎えて
すごいことになります!
是非!聴きに来て下さい!

●2016年7月5日(Tue)
青山プラッサオンゼ
「片岡大志・スペシャルバンドライブ!」
Music charge 3300yen
18:00 open/19:00 start
The Band are 浦清英(Key)宮川剛(Dr)
内田充(Gt)湯浅佳代子(Tb)
ゲスト・有瀧敬之(Bs)
こんばんは!片岡大志です。

まず告知させて下さい!
2016年7月5日(火)
@青山プラッサオンゼ
「片岡大志 with
スペシャルバンド」
ライブ!
浦清英(Key/Sax)
宮川剛(Drums)
内田充(E.Gt)
湯浅佳代子(Tb)
ゲスト・有瀧敬之(Bs)
19時過ぎにはスタート予定!


とある6月の木曜日。
大学で僕の担当している講義に
特別ゲスト講師として
中嶋ユキノさんを御招きしました。

シンガーソングライターとして、
セッションヴォーカリストとして、
作詞家として、様々なプロの現場で
キャリアを重ねてきた彼女が、
自身の体験談をお話してくれました。

元は自分も音大生だったという
ユキノ・ヒストリー的なトークは、
とてもリアルな説得力をもって
教室内に響き、学生達は興味津々で
話に耳を傾けてくれました。

「ソングライティング・I」という
授業では、キャッチフレーズを大切に
して楽曲を作るというお題目に対して
一曲毎に楽曲の制作解説をしながら、
僕も一緒に実演を披露。もう授業って
感じじゃなくって、ライブでした。

僕の大学一年目から、ユキノには
講義に来てもらってるんだけど、
「ユキノ先生が来てる!」って
単位とは関係のない学生達も、聴講に
来てくれて、今年もにぎやかな授業に
なりました。ユキ、来年もよろしく!




その翌日の金曜日。
久しぶりの大阪遠征でした。
JR京橋駅を降りて、商店街を行くと
どこまでも続く立呑屋のカウンター、
屋台に串揚げ屋、立ち食い寿司、
昭和の風情は誘惑の洪水。我慢にも
限界がきちゃうでしょ、ってな訳で



やれやれ(紅生姜串揚げヤバイ)...

京橋セブンデイズは弾き語りのメッカ
店長「よっくん」の人柄は、その夜に
集った個性あふれる歌手を、ひとつの
目標へと導いてくれる。よっくんは
「旨い乾杯」と言うけれど、もちろん
それは、お客さんが喜んでくれること
それが出演者の仕事だと示している。

芽衣子さんのほのぼの物語な歌に
ココロ穏やかになり、Tea-chu
お二人の透き通る世界観に洗われ、
吉田文人クンの誕生日をお祝いして、
市村クンの自由自在なループ演奏に
びっくりたまげて、僕はというと、
またしても本番どころか打ち上げで
終電を逃して尚も、宇宙の話ばかり
続けてしまう程に楽しい宴でした。


その翌日の土曜日。
大阪インテックスにて「夢ナビ
という全国から147大学が集う
受験生向け大型イベントでした。

2万人くらいの高校生が溢れる会場に
直径50m程の円状サークルが6個。
これを雪印チーズ的に6分割して
各大学の講義は行われます。150席
くらいずつのブースでは、各大学の
教授が自分の講義の準備をしている。



僕だけが、モニターもパソコンも
用いずにホワイト・ボードだけで
講義をしていた。超アナログです。
その講義のタイトルは「ポップス・
ソングライティングのススメ」。

音楽の講義なのに音を出すのはNG。
ドレミを使わずに「歌」を作る講義
を行うのはハードルが高いけど、
「作詞論」の側面から歌作りを解説
するには、都合いいかもしれない。

「歌」のことはドレミ理論だけでは
ひもとくことができない。実際的に
知りたいこと、本当に役立つ学びは
実践の中でしか掴み得ないことだと
思うから、できるだけ具体的に例を
挙げて短時間に講義をまとめました。

講義が終わり、高校生達が僕の大学の
テーブルに集まって、個別質問攻めが
待ってました。同じ目線の高さで話が
できる、この時間が好きです。みんな
音楽を始めたばかりで、僕も説明を
しながら高校生のときを思い出す。
三十年近く前の社会事情とは違うけど
音楽に心のよりどころを求める気持は
きっと同じだよね、そんな気持ちで
高校生にアドバイスを施しました。



その後は新世界・通天閣で一杯。
詳しい様子は次回ねん。

まだライブは続きます。
その翌日の日曜日には
中村千尋さんのレコ発ライブに
ゲストで招かれてきました。彼女の
新譜「さとうくん」の共作者として。



「コ・ライティング」という専門用語
があります「Co-Writing=共作する」
ことを指します。米国英国のメジャー
では一般的に行われている手法です。

その共作的なコラボレーションを
「ご一緒願えませんか」と千尋さんの
マネージャ氏から依頼されて、今回の
「さとうくん」が出来上がりました。

僕の施した仕事は
・千尋さんにインタビューして
・それを元にコンセプトを考えて
・彼女の書いたキーワードを整理して
・いくつかの構成や枠組みを提案して
彼女の紡いできたメロディーや歌詞の
良い部分をすくい上げて、ひとつの
歌の物語にまとめあげることでした。

制作期間は短くなかったけれど、
ある展開部分を制作しているとき、
登場人物の「さとうくん」が自らの
意思で、突然立ち上がりました。

そのとき僕らは、架空の教室の
カーテンが揺れて、一筋の陽射しが
「さとうくん」を照らすところを
見たのです。とても感動しました!

カップリング曲の「二子玉川」も
本当に素敵。是非!聴いて下さい!




5日間連続でイベントが続きました。
最終日は「片岡大志・唄会」
青山プラッサオンゼ



鹿児島からやってきたゲスト
ココムーン・ペリのからみゆかさん
白澤克実、コジマサトコさん。
一月に鹿児島で御一緒したときの
東京バージョンです。

ゆかさんとは長い付き合いになるけど
こんな風にプラッサオンゼに招いて
共演する機会が来るなんて、お互いに
感慨深い一日になりました。

木をくりぬいて作られた楽器
「コカリナ」はとてもプリミティブな
音色がする。僕は彼らの新譜紹介文に

なつかしさと、新鮮さに満ちた
「コカリナ」の不思議な音色は
鳥が描く直線のように伸びやかで、
鳥の舞う曲線のように優雅な響き。
耳をすますと素材の「木」の記憶が
やさしく聴こえてくる。

と書いた。その通りの音色だった。
と言ってしまえば簡単なんだけど、
あんな音色を出すことが可能なのは
数少ないコカリナ奏者の中でも
ゆかさんオンリーだと確信している。



相当な練習量と音感トレーニングを
必要とすることは明白だけど、それを
微塵も感じさせないフレージング、
息と運指のコントロール、そして
何よりも映像的音色と音相の操り方。

白澤克実さんのことは、こう書いた。

ケルトや北欧民謡、エレクトロ、
クラシック、アンビエントなどの
要素をシンプルに立体的に構築した

その楽曲を手がけた白澤さんは
本職がデザイナーさん。確立された
美意識がないと、あれほどの美しい
メロディーを紡ぐことはできない。
ギターのループ演奏、パーカッション
どれをとっても無駄のない構築美が
コカリナの音色を際立たせていた。

コジマさんちのサトコちゃんは、
さらさら涼しく、ほのぼの快活、
Cuteなシンガーソングライター。
僕らは数曲を一緒に演奏したけど、
歌に込められてる願いを聴くだけで
ホッとあったかーい気持ちになれる。



この笑顔ね。音楽は本当に楽しい。

ココムーンの出番では、一曲だけ
奥平遥香さんが、舞踏を披露して
くれました。以前の共演では、その
舞踏のシルエットのみをスクリーンに
投影したのだとか。美しく舞う手足の
全身の動きが、楽曲に幻想的な彩りを
与えていた。本職は高校理科の先生。

普段とは雰囲気の違う
「唄会」になりました。だけど来場
皆さんに、聴いたことのない美しい
音楽を紹介できたことが嬉しかった。

僕はいつも思うんだけど、
音楽は(あらゆる表現は)
送り手にとっては「提案」で
聴き手にとっては「発見」で
あってほしい。そのことを改めて
確認できた唄会だったのでした。



おまけ。
今月の美味しかった東京の名店
「八雲」@池尻大橋駅

シンプルな中華そばでありながら
四つの鍋で仕込む清湯スープは
「鰹節・鯖節」
「煮干し・ウルメ節」
「昆布・椎茸」
「豚肉・鶏肉」そのせめぎ合い。

素朴でありながら攻めのラーメンは
実直を貫きつつ、進化をやめない
食する者に優しくも作り手に厳しい
気鋭の麺屋、渾身の一杯。
麺面を撮ったら、その後はカメラを
いじる気にもならない美味さでした。



追記。
大友マサノリの入院の状況は
片岡大志Twitterにてお知らせ
しています。


雨は降らねど、梅雨入りしたそうで
なるほど、紫陽花が咲きはじめた。
お隣さんが、ひょいと顔出して
「もう少し色づいたら一輪わけて」
と言ってきた。「もちろんです」
テーブルに飾ったら華やかだろう。

今日は先に告知させて下さい。
(詳細は末尾に載せますね)
17日の金曜日は久しぶりに大阪へ
歌いに行きます。京橋セブンデイズ

18日はインテックス大阪で、
大学のデモンストレーション講義
ソング・ライティングを大学で学んで
みたいという高校生向けのイベント。

19日は、中村千尋さんのLiveに
ゲストでお呼ばれしています。
彼女と共作した新発売シングル
「さとうくん」のお披露目Liveです。

20日は「片岡大志・唄会」
鹿児島からココムーンペリという
コカリナとパーカッションの不思議な
ユニットと、コジマサトコさんが
ゲストです。いつもの唄会とは違った
雰囲気の夜になりそうです。

_______________________________


先日、「絵本の学校」からゲスト講師
として呼ばれてきました。

絵本作家の松本えつ魚は、十年以上の
付き合いです。僕らは、業種は違えど
「ものつくり」する作家同士。だけど
それ以上に、何となくお互いに似た者
同士のような気がしている。

ある晩の杯の席で、えつ魚が
「絵本の作り方と、歌の作り方は」
「共通する部分ってかなりあるよね」
そう言うので、大きく頷いて
「歌は大雑把にこんな要素があるよ」

・メロディー
・言葉
・リズム
・伴奏(和声)
・歌手

「絵本の場合は、こんな感じかしら」

・絵
・物語
・文章
・構成(ページ割等含む)
・キャラクター

「絵」は「メロディー」に
「言葉」は「物語」や「文章」に
「伴奏」は「構成」だとか背景の絵に
「歌手」は「キャラクター」だとかに
聴覚と視覚の違いはあるけれども
共通要素は驚くほど多いようです。

「ものつくり」を違うジャンルの
表現の角度から検証するのって
「きっと参考になるし」
「面白そうだよね!」そんなわけで
絵本の学校の生徒さん達に
「歌つくり」の成り立ちについて
講義をしてきました。




結果は大好評=大成功!でした。
生徒さんそれぞれが自分の感性で
「歌」という側面から表現について
考えを想像を巡らせてくれました。

歌をつくることは、
ココロの内側にあるメッセージを
具現化して外側へと発信すること。
これはどんなジャンルの表現でも
共通してる本質だと再確認しました。



五月の終わりには、
新宿Sactで河野圭祐クンと、
千年弘高クン、サクピクルスさんと
ご一緒のLiveがありました。
最近、準レギュラーっぽく呼んで
もらってるおかげで、好きな歌手と
一緒だと対バンがとても楽しい。

サクピクルスさんに笑い転げ、
千年クンの吠える姿に酒がすすみ、
河野クンの一発で仕留めにくる
歌声に聴き惚れました。もちろん、
僕もあの手この手で仕留めに行った。
終演後のBAR営業が長い夜でした。
楽しかった夜は、帰りたくないよね。
(写真は千年クン)





僕にとって大切な、親友であり、
音楽仕事仲間であり、家族も同然の
大友マサノリが5月25日夜に
くも膜下出血で緊急入院しました。
連絡を受けて、のろまな地下鉄に
揺られてるとき、黒い手で心臓を
鷲掴みにされてるような気分だった。

運びこまれた病院は、都内でも屈指の
脳外科専門で、これは運がよかった。
十時間以上に及ぶ手術が成功したと
連絡が入ったときの安堵感たるや…。

これを更新している現在(6月11日)
オートモはまだSCUに入っています。
脳を休ませるために投与していた
麻酔を徐々に減らしている最中で、
近日中には目が覚めるはずだと
御家族から伺っています。

このブログを読んで下さっている方の
多くがオートモをご存知だと思います。
オートモが無事に目を覚ますように、
無事に復帰できるように、
どうか願いのちからを送って下さい。
彼にはまだやり遂げてない仕事がある。
状況は、僕のTwetterにて報告します。


☆6月と7月のLive予定

●2016年6月17日(Fri)
『MAHOROBA』@大阪京橋セブンデイズ
前売¥2300 当日¥2800(1D別)
開場18:30/開演19:00
片岡大志/吉田文人/市村順平/Tae-chu/芽衣子

●2016年6月19日(Sun)
@渋谷gee-ge.
「中村千尋・私の好きなひと」
夜の部 18:00 open 18:30 start
Music charge 3000yen(1dr別)

●2016年6月20日(Mon)
青山プラッサオンゼ
「片岡大志・唄会」
Music charge 2800yen
18:00 open/19:00 start
ゲスト・
ココムーンペリ
/コジマサトコ/奥平遥香

●2016年7月5日(Tue)
青山プラッサオンゼ
片岡大志・スペシャルバンドライブ!
Music charge 3300yen
18:00 open/19:00 start
The Band are 浦清英(Key)宮川剛(Dr)
内田充(Gt)湯浅佳代子(Tb)

●2016年7月10日(Sun)
「はんだすなお&片岡大志Duo LIve」
町田Crop(横浜線・成瀬駅)
18:00 open 19:00 start
Music Charge→投げ銭

「片岡大志・夏の東北ツアー!ミッキー扇もご一緒に!」
●2016年7月15日(Fri)
@宮城県柴田郡・サンセットブールバード
Open 19:00 Start 20:00
Music Charge 3000yen(1Drink付)
宮城県柴田郡柴田町船岡中央3丁目1-16

●2016年7月16日(Sat)
@山形県新庄市・A Smile Angel BAR
Open 19:00 Start 19:30
Music Charge 3000yen(2Drink付)
A SMILE ANGEL BAR
山形県新庄市若葉町15-18NLBビル3F

●2016年7月17日(Sun)
@山形県酒田市・ブルースヒロ
openingact:池田隊長
Open 17:30 Start 18:00
Music Charge 2500yen(1Drink付)
◇ブルースヒロ
山形県酒田市中町1丁目3-18
(TEL0234-24-4016)



赤ちょうちんの灯る軒先の
年季の入った引き戸に手をかけて
お辞儀するように暖簾をくぐる。

奥のテーブル席から笑い声、
食器のぶつかり合う音。

七席のカウンターの端に陣取り、
生ビールを待つ。待つ間に
読みかけの文庫を取り出して
物語の場面を巻き戻す。



冷えたジョッキに注がれた生ビール
その一口目こそがこの世の幸せ。
喉を潤した直後のため息こそが
声にならない歓喜、そして祝福。

はい。今夜も
「赤ちょうちん愛好家」として、
馴染みの店で旨い酒を
呑りながら、これを書いてます。




僕の好きな赤ちょうちんは
ひとりふたり、多くても五人くらいで
しっぽりと酒を囲める店が多い。



平井にある老舗「豊田屋」は
小さな店にぎっしりの席数で、
びっくりするほどの安価で
驚愕の「鍋」をつつくことができる。



この豪快な盛りっぷり一人前。
「鮟鱇(あんこう)鍋」1900円也。
(鍋物は五月で終了)

特大の牡蠣フライも凄いのひとこと。
大きい牡蠣を丸ごと揚げ!



この店、予約の電話をすると
「もう3ヶ月先まで満杯だよ」と
冷たくあしらわれます。

しかし実際は、直に足を運べば
フツーに入店できるんです。
なるほど、食べログなんかで調べて
やってくる一見客よりも、常連客を
優先してるってことなんですね。
但し、18時前には到着しないと、
かなり並ぶ羽目になります。


______________________________


今月は新しい歌を作っていました。
創作に向わずにはいられなかった。
「唄会」に間に合わせたかったから
書き上がりそうで書き上がらない
その堂々巡りが、夜毎に苦しかった。



ライブ前日の25時に出来上がったとき
とても遠い旅から戻ってきたような
気分になった。そのままをコード譜に
記して録音すると浦清英に送信した。

長く付き合いのあるミュージシャンの
中でも、特に僕のことをよくわかって
くれている浦清英は、書きなぐりの
コード譜を、きれいに修正と清書を
施して、プラッサに持参してくれた。

その夜の「片岡大志・唄会」
中嶋ユキノ(Vo)浦清英(Key)と。
目一杯に歌いました。いつだって
これ以上無理ってくらい歌っている
つもりだけど、ゲスト御二人の前では
そんなの通用しませんでしたねえ…



ユキノの歌声は、聴き手の気持ちに
よりそう優しさと柔らかさとを
持ち合わせている。そして聴き手に
音楽を心地よく感じてもらうための
反射神経=直感を即座に音楽に反映
できる想像力の高い歌唱力がある。



浦清英の後ろの席でライブを観てた
カップルが興奮気味に「神の手」だと
言っていた。それは本人にしてみたら
大袈裟だと一笑すると思うけれど、
表現の本質を鷲掴みにしてしまう
十本の指先であったはずだと思う。

この歳になっても、新作を歌うことは
自分でも驚くほどの緊張を伴います。

新しい歌は「一番遠い宇宙」という
題名でした。その名の通り宇宙的な
雰囲気のコードを装飾したので、
ちょっと指先がややこしくなった。

楽曲には「キャッチフレーズ」が
どうしても必要だと思っています。
一度聴いたら、忘れることのできない
「しるし」みたいなものが必要だと。

新しいこの曲は、
「一番遠い宇宙」から歌いはじまり
「一番遠い宇宙」に到着します。

この「しるし」を軸に、この物語の
どこかの部分を持ち帰ってもらうこと
それは、この歌の持ち合わせている
「メッセージ=提案」のようなものが
聴き手のある日、ある時、ある瞬間に
よりそうことが出来得る可能性が
あるということ。
それこそが作り手の本望だと思う。



この夜はアンコールで
トロンボーンの湯浅佳代子が
飛び入りしてくれました!
7月5日にプラッサで行う
片岡大志スペシャルバンドにも
参加してくれることになってる
スーパー奏者ユアサchang!
音楽も性格も!サイコー!なんです。




もうちょっと書きたいこと、
あるんだけど、これで更新します。
来週も早いうちに更新しますね。

おまけ。今週のラーメン屋さん。
早稲田は弁天町にある
自家製麺中華そば としおか



このお店は、'14年6月に惜しまれ
ながら閉店した「べんてん」の
唯一の御弟子さんが、師匠の味を
そのまま受け継ぎ、甦らせた
ファン号泣必至のラーメン店です。

カウンター8席の小さなお店に
スタッフは店主ひとり。
自家製麺は茹で時間が長いので
配膳には時間がかかります。
今日は12時45分の到着で17人待ち。
店内の状況にもよりますが、
一時間待ちを覚悟しました。

予想通り、13時50分頃に入店。
列を振り返ると30人待ち。

店に入ると懐かしいべんてんの香り。
ああ。失ったと諦めていた最愛に
また巡り逢えるという至福…。

べんてん(あ、いまはとしおかです)
に来たら、いつも頼むのはコレ。



くぅー。凍ったグラスが眩しすぎる。
サービスおつまみのメンマと焼豚。
これだけでも待った甲斐がある。

着席から十分程して、
「つけめん」の着丼です。ああ…。
待ち焦がれてた御対麺。立ち上る
香りにクラクラして倒れそう…



がっちり冷水で締められた麺は
つるんつるんでコシが強く、
スープに沈めて一気に吸い上げると!



桃源郷です…。後から後から魚介の
旨味が洪水のように押し寄せてくる。
笑いがこみあげてきちゃうくらいの
美味しさでした。オススメです!
(量が多いから注意ですよん!)
今週の日曜日(22日)は
青山プラッサオンゼにて
「片岡大志・唄会」です!
ゲストには
浦清英(Key)
中嶋ユキノ(Vo/Key)
素敵な音楽の夜をお約束します!



僕のヒーローの話をしよう。
あのとき、僕は中学生で
音楽の成績は「1」だった。

五学期連続で「1」を獲得したとき

音楽の教諭は「お前は駄目なヤツだ」
心底、愉快そうに笑った。
ぼくは何もかもに怒っていた。

ある日、テストがあったけど

学校には行かずに映画館へ行った。
「パープルレイン」
テレビ雑誌で仕入れた情報以上の
衝撃を受けて席から動けなくなった




町田市の小さな映画館だったから

入れ替えもなく、そのまま3回観た。
「音楽で生きていく」

そんな人生があるんだと興奮した。

だけど僕は無力だった。



どんな抵抗ができるのか知りたくて
~レボリューション=革命~
週末、近所の散髪屋に手伝いに行き

朝から晩まで働いた。賃金三千円。
テレキャスターを買った。

残りの金は全部レコードに消えた。



僕はレボーリューションのギタリスト
ウェンディに恋をした。彼女は20歳
だった。挑発的な衣装に、ブルーの
リッケンバッカーを抱いて、超人的な
コード・ワークを弾きこなしていた。

プリンスは音楽は「驚き」だった。
すべての楽器を弾きこなすことで
音楽の本質を直感的にとらえて、
異なる音楽スタイルに融合させた。



既存の音楽のスタイルはプリンスの
前では分解するためにあった。
黒人白人ハイブリッドという特権を
駆使して、ビートルズ以上の音楽の
融合を実現した。プリンスを阻む
音楽の法則があったとしても法則を
破ること=新しい音楽の源になった。



孤独なひとだと報道された。だけど
孤独と疎外感を感じている聴き手に
とって、それは愛おしく感じられた。

完全主義者とされ、音楽に立ち向かう
姿は独裁者だった。だけど常に次の
場所へと向わずにいられない開拓者の
渇望と結果を、聴き手は待ち望んだ。



中学三年生のとき、プリンスは
「Kiss」というシングルを出した。
時代に逆行した極端に音数の少ない
スカスカの伴奏と、単純なスリー
コード、爆発的なダンスグルーヴ。



7th・11thを駆使したコードワーク。
このコードの弾き方を発見したときの
驚きは、いまも手のひらの中にある。

プリンスが教えてくれたことは、
「既存の価値観とは違う視点から
物事を再構築すること」だった。



プリンスはブルースを再構築した。
ファンクをジャズを再構築した。
サイケをビートルズをディランを
JBをP-FunkをDiscoを再構築した。
別の角度から、別のスタイルを加えて
独自の解釈で新しい音楽を組み上げた。



今夜も。書いても書いても、
僕のヒーローのことを
言い当てることができない。
「僕の好きなプリンスについて」
だとか本にでもまとめるつもりで
書かないと無理なんだろう。

シングル盤を一枚一枚、手に取ると
あのとき血が踊るように
「音楽って最高に面白いんだ!」
興奮した気持ちが甦ってくる。

この話は、これでは終わらない。
今度は、僕のヒーローについて、
もう少しうまく伝えられたらと思う。



 Sometimes it snows in April
 Sometimes I feel so bad
 Sometimes I wish
 that life was never ending
 And all good things,
 they say, never last
 
 四月に雪が降ることもある
 ひどく落ち込むこともある
 人生がずっと続けばいいと
 思うこともある
 楽しい時はいつか終わると人は言う

 「Sometimes it snows in April」
  1986.3.31. by Prince