「野球狂の詩」。2月3月ライブ告知! | 片岡大志Official Blog

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シンガーソングライター 音楽プロデューサー 片岡大志のオフィシャルブログです。

最初に告知させて下さい!

急きょ新宿Sact!での出演が決まりました!

●2020年2月24日(Mon/祝)

新宿Sact!

Open 17:30 Start 18:00

Music Charge 2500yen +Order (当日は3000yen)

出演:片岡大志/佐木伸誘/山口晶/坂井B敏文

 

それから3月初旬には

「大阪三都ツアー」が待っています!

●2020年3月5日(Thu)@大阪心斎橋Tobira

出演:片岡大志/臼井嗣人/木下徹/ミカズキン

18:30 Open 18:50 Start

 

●2020年3月6日(Fri)@京都モダンタイムス

出演:片岡大志/臼井嗣人/KEEWO/白田将吾

18:00 Open 18:20 Start

 

●2020年3月8日(Sun)@神戸元町カフェドジェーム

出演:片岡大志/猫の手は借りたい/YAMORI/Walter Jim

18:00 Open 18:20 Start

Music Charge 2500yen(当日3000yen)+Order(3日間共通)

 

 

わあ。

あっという間に2月も中旬…。

時間はびゅんびゅん。

もうちょい効率的にやれないものか

そう思ってるんだけど、焦らずに

マイペースで。学期末のテストと採点。

それから入試と、ようやく一段落した

今夜はいつものお店で盃片手に。



 

ちょっと前のことだけど、

1月19日@新宿Sactでの唄会。

ご来場下さった皆様に感謝。

久しぶりにスペシャルバンド番外編を

お送りしましたが、かなり新鮮で

面白いライブに相成りました。

 

内田充のアコースティックギターの

腕前と魅力に感動し、トロンボーンの

湯浅佳代子キーボードデビューも大当たり。

小林きょうこちゃんとは、とても密度の高い

デュエットができました。寡黙な有瀧敬之の

ベースは、全体をグッと引き締めていた。

 

青山プラッサオンゼはもうないけど、

こんな風に「唄会」は続いていきます。

また会場で会うのを楽しみにしてます!

 

 

電車の中で泣いています。

水島新司「野球狂の詩」全17巻。

この野球マンガを初めて読んだのは

公立図書館のマンガコーナーだった。

 

水島新司といえば野球漫画の第一人者

(ドカベン・あぶさん・球道くん等)。
 

当時「巨人の星」や「あしたのジョー」

スポーツ根性ものが主流だった時代に、

万年最下位のプロ野球チームを率いる

50歳を越えた老ピッチャーを主人公に

「野球狂の詩」は描かれている。

 

チームは全然優勝しないし、老いぼれの

主人公は毎年引退を考えている。物語は

ほとんどが「負け組」の側面から語られる。

貧しさや不遇や不運、不調に立ち向かう

人間ドラマを、インクの飛び散らせながら

描き出す様は一球入魂ならぬ「一筆入魂」。

 

これを読んだのが小学生だったか、中学生

だったか覚えてないけど、人情味あふれる

物語に惹かれて、同じ本を何度も借りて、

同じページで何度も泣いた。で、今回も

同じようにおいおい泣いた。マスクで涙を

隠しながら。この読書体験は間違いなく

いまの自分の創作を支えてるんだよなあ。

 

 

「マンガなんて読むとバカになるぞ」と

大人が口を揃えて子供を叱咤してた時代。

マンガは「=読書ではない」という時代。

 

この若き日の大作家の才能を読むにつれ、

大学で「ポップス=大衆音楽」を教える

ことについて、よくよく考えずにいられない。

お堅く言うと大衆文化研究の可能性について。

 

しりあがり寿氏は、著書の「マンガ入門」で

中学校美術教諭に「お前の絵はマンガだ」と

揶揄された記憶について書いている。マンガ

みたいな絵は「美術ではない」という物差しは、

マンガ誕生以前に成立した美術の価値観だ。

 

しかしマンガやアニメは「絵」に「運動」と

「台詞」を与え、美術に「物語る」という

具体表現を付与した新しい芸術だと言える。

 


 

僕は大学の図書館委員を務めてるんだけど

(これがとても興味深い仕事なんです)

ある会議で、こんな議題が話し合われた。

 

「学生の選書リクエストにライトノベルが

多くなってきたが、ラノベは大学図書館に

相応しいか否か」。質問者・僕「ラノベと

一般小説の線引きはどこで行われるのか」

 

「表紙や挿絵、会話が中心の読みやすい

文章らしい」「小説としての体裁はあるが

そのままだと売りにくいのでラノベ仕様に

している作品もある」「なんか子供っぽい」

「いやいや本離れ世代には効果があるよね」

 

色んな意見が交わされたけど、

結局、明確な結論は出さずに「様子を

見守りましょう」ということになった。

結論見送りというのが大学的で微笑ましい。

 

 

マンガについては「数が多すぎて図書館の

棚では担えない」ので、大学の研究に関連

する作品で、受賞歴のあるものはOKという

示し合わせで運営している。もちろん、

芸術的な価値についての議論もあったけど、

そこを否定する先生はひとりもいなかった。

 

ちなみにウチの大学には「特撮」を

研究する分野があるので「ウルトラマン」

「仮面ライダー」は全ての作品を蔵書してる。

つい先日も「仮面ライダー」の撮影が学内で

行われていた。喫煙所で敵キャラが衣装の

まま煙草を吸いに来たときは驚いたなあ。

 

話を戻すと、この大学には「ポップス」を

ひとつの研究分野として許容する柔軟な

先見性がある。今年はこれまでに作ってきた

体系をしっかりと固める一年になりそうだ。

ってなわけで、ちょと仕事が多いのだけど。


 

 

真夜中に思いついたように

「出汁をひきたくなる」

そんな趣味を持ってるひとがいたら

どうしても友達になりたい。

 

昆布に切れ目を入れて泳がせ

山形産の飛魚出汁のパックを沈め

昆布の取り出しと入れ替えに

手羽元とネギ・生姜・葫を投入。

 

アガサクリスティと葡萄酒を片手に

とにかく中火。沸かないよう見張り

100頁ほどミステリーが進む頃に

鳥の脂がキラキラと浮かんでくる。

 

減ってきた水分を日本酒で継足して、

最後はカツオの荒削り節をふた掴み

どばっと。ここから30分くらいか。

削り節を噛んでみて、味が抜けたら

ざるに濾す。翌昼まで放置して、

ペットボトルに小分けにして冷凍。

 

一回で1.5リットルくらい作るけど

この黄金色のスープは万能です。

醤油ダレは塩昆布とノドグロ塩と

日本酒を合わせる。自画自賛美味。

 

こんな趣味の練習をしていると、

ちゃんとしたラーメン屋のスープの

美味しさの成り立ちと、その技術が

未熟なりに推し量れるようになるもの。

 

ある日訪れた北区「尾久」駅近くの

竹千代」のラーメンの奥深さには

びっくりした。昆布と椎茸の出汁、

その旨味が優しくも衝撃の味わい。



 

昆布出汁と、椎茸出汁の鍋が別々で

提供時に合わせていたのが印象的。

麺はひとすすりで汁まで持ち上げる

長さと細さ。これも計算済みなのね。

干しシイタケも研究してみたくなった!



 

こちらは本川越の小江戸にある

MANI」。川越醤油を使った丼で

やはり昆布出汁がしっかりと効いてる。


 

豚骨ラーメンがメインの店だけど、

一部の豚をこちらの限定メニュー用に

清湯として使ってるんだろう。滋味深く

優しい味わい。川越醤油の切れ味も良。

 

 

今月24日には新宿Sact!で

佐木伸誘さんと対バンの弾き語り。

佐木とトウキョーで御一緒するのは

初めてなんだよね。素晴らしい歌手です。

 

その新宿Sact!なんだけど、

来週の18日に大学の発表会があります。

フライヤーを貼っておきますね。

 

 

臼井かつみ(Dr)と林由恭(Bs)他教員

皆さんとセッション演奏も予定してます。

かなり面白いイベントだと思うので

一般来場、是非どうぞ。若者パワー凄い!

 

それから3月の関西ツアーも是非チェック!

5日に大阪、6日に京都、8日に神戸。

いまからとっても楽しみにしています!





 

それから。

僕の音源を管理してくれている

Booster RecordsのYouTube channel

2010年代の僕の過去ライブの動画を

ちょっとずつアップロードしてくれています!

是非ご覧下さいませませ!

2月12日 川越にて 片岡大志より