寝床崩壊~引越物語【5】 | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

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何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!

 

これまでの引越物語はコチラ↓から。

・ 第1章: 住む家がなくなった

・ 第2章: 鍵が掛からない

・ 第3章: ひまわり油で鍵直す

第4章: 池と化すバルコニー

 

 

なるほどっ。お次は寝床が崩壊だって?!

はいはい、毎度おなじみトルコあるあるねっウインク

 

寝袋でも買って、キャンプ気分♪しますかねっ。

 

・・・って、もう限界あたしっっっ!!!

 

 

長いこと掃除されてない感満載でホコリっぽい部屋の中でも

ベッドの下が一段と汚っっっ!!!な状態でして。

大きく大きく成長したわたぼこりサンだけでなく

以前の住民がベッド下に落としてそのまま放置したと思われる

飲みかけの薬やらコインやら紙くずやら・・・。

 

この家にあるショッボショボ掃除機じゃ、ベッド下の掃除は到底できず

日本から持参したwクイックルワイパーをもぐり込ませるも

ちゃんとキレイになってる感がなく。

 

重厚感たっぷりなベッドを、ウンショッウンショッと少しずつ引きずって移動。

バカみたいに重いベッドさん。なんなん、この重さ?!

ひとりで移動することに限界を感じつつ、助けてくれる人もいないので

ありったけの力を振り絞り、ベッドの大移動。

 

へなちょこ掃除機をかけ、クイックルワイパーをかけ、モップをかけ。

一番気になってたベッド下もキレイすっきり~♪

 

あとはベッドを元の場所に戻せば、本日のお掃除は終了!

と、再びウンショッウンショと始めたそのとき。

 

ガラガラガラガラ~~~ッという音と共に、床に沈むマットレス。

 

 

・・・

 

・・・。

 

・・・茫然。

 

 

一体何が起きたのか分からない。

もはや、分かりたくもない。

 

けれど、何が起きたのかを理解せねばならぬ。

ので、これまた重くてでっかいマットレスを、ウンショッウンショッと持ち上げてみた。

 

 

 

 

 

 

 

は・・・

ははは・・・

無理だ、もう無理だ私・・・

 

 

 

 

 

とりあえず、ぬりかべみたいにドデカいマットレスを部屋の外に出し

ベッド各所に使われていた渡し木?を外して、立て掛けてみる。

いやいや、どんだけ木使ってるのよ。このベッド。

そりゃ重くて動かないって話ですよ。

 

ここまで自分でできたけど、ここから先は自分でできる気がしない。

誰か、誰か。たすけてください・・・。

 

 

と、この日は9月1日。

そう、クルバンバイラム(犠牲祭)の初日。

日本でいうところの元旦をイメージしていたらければよろしいかと。

 

元旦なので、みなさんお仕事は休みですし~

元旦なので、家族や親戚と集まってお祝いしてますし~

元旦なので、修理屋さんもお休みに決まってますし~

 

絶・望・的。

 

 

ひとまず大家さんに、バイラムのお祝いのメッセージを送りつつ

(この状況で、ちゃんとバイラムを祝う言葉を言えた自分を褒めたいと思う。)

ベッドが崩壊した旨を報告。

 

まずもって言われたのは、嫌味。

「おかしいわねぇ、今までそんなことなったことないのに。

ちょっと自分で直すよう頑張ってみて。」と。

 

そもそも、なんなんこの家の汚さは?!

と、八つ当たりしたい気持ちを抑えつつ「もうどうすればいいか分からない。」

と、大家さんに泣き言。

 

結果

「残念だけど、バイラムの間は修理は無理だと思うから

バイラム明けたら(4日後くらい)どんな状態か、見に行くわ。」と。

 

4日後・・・無理。

私の精神状態があと4日間も持たない。

 

「リビングにあるソファーが、ベッドになるタイプだから。

とりあえず、ベッドが直るまではそこを使って!」と。

 

あー、あの、ホコリまみれの空間にあるソファですね。

なるほど。

 

とりあえず、この日はそこで寝るしか選択肢がないので

ホコリまみれのソファをベッド仕様にする。

これまたボロアンティークものなのか、ギシギシ言って今にも壊れそう。

カンベンしてくれ。

 

 

今日が無理でも、明日にはどうにか問題を解決したい。

私が唯一頼れる先といったら、そう、お助けマンおじちゃん。

おじちゃんもバイラム1日目は毎年忙しい。

今すぐにでも電話を掛けて、助けを求めたかったけど

そこは遠慮して、メッセージに留めておく。

 

翌日、おじちゃんから電話。

状況を説明すると、おじちゃんが「自分が直せそうなら今日見に行くよ。」と。

この時点で、私の胃痛は激痛へと化しており、食事もできないレベル。

本当ならば、ホコリまみれのソファベッドでうずくまっていたいけど

直せるものなら今すぐ直してほしい!という気持ちが勝って

おじちゃんに来てもらうことに。

 

 

結果、おじちゃんは壊れた場所を直すだけでなく

他の場所も補強してくれ、完璧に修理をしてくれた。

ボロからアンティークへと生まれ変わったベッドさん。あぁ、よかった。

 

 

 

感謝感激、雨あられ。

 

修理の間も、たびたび襲う胃の激痛。

朝から何も食べてないこともあり、頭もフラフラするしガンガン痛む。

 

それでもおじちゃんに何か御礼を!と、一緒に外に出て

ちょっとオチャをした。

 

ベッドが直った喜び&安心感とは裏腹に

胃痛と頭痛は増すばかり。

 

そんな状態の中、私の心をえぐるような出来事もあり

もう、ボロボロっていうのはこういうことを言うのね・・・。と。

 

ベッドが直ったにもかかわらず、とにかくこの日は最悪で

メンタル的にも限界を超えた模様。

 

誰かに話して相談する気力もなく

ただただ自分で自分を落ち着かせるので精一杯。

とりあえず枕を濡らして寝たのは言うまでもなく。

 

 

だ・け・ど。そんな傷も、時間が経てば癒えるもの。

今はもうすっかり大丈夫!なのでご心配なく。

(んじゃ書くなって?いや、自分用の記録としてね。)

 

 

 

おじちゃん曰く、少なく見積もっても60~70年モノであろうというベッドさん。

アンティークものはきちんと手入れしてこそ!ですね。

もう壊れる心配もなく

ここ数日はここぞとばかりにこのベッドで寝込んでおります。笑

あー、早く風邪治らないかな・・・。

 

ベッドが壊れたおかげで、ベッド下の床もピッカピカにキレイに掃除できたし

さらにはより頑丈に補強してもらえたし。

結果オーライ!という風に思えるあたり、私もだいぶメンタル強くなったな~。と。

 

 

我が家のベッドはリアルアンティークですが、こちらはアンティーク風?でイイカンジのカフェでの一枚。

 

 

とりあえず引越物語の最大の山場は越えました。

みなさま、お付き合いありがとうございました。

 

あとは細々した「こんな装備の家、住んだことないし~!!!」ってなことが

アレコレありますが・・・ま、それは気が向いたら書いていこうかな。


色々乗り越えた結果、今んとこ「住めば都」になっちゃってるあたり

自分の忍耐力と適応能力のすごさに改めて乾杯したいと思います。


 

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