ひまわり油で鍵直す~引越物語【3】 | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

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何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!

 

これまでの引越物語はコチラ↓から。

・ 第1章: 住む家がなくなった

・ 第2章: 鍵が掛からない

 

 

トルコオンナさん(新居の大家)の理解不能トンチンカンな発言攻撃に

すっかりエネルギーを吸い取られた私。

なんとか持ち堪え、翌日も荷物の運び入れ作業をしておりました。

この日は友達も手伝ってくれ、本当に感謝!

 

荷物の運び入れも3日目で、体力的にも疲労が出てきており

さらに前日の出来事で、すっかりメンタル的にもお疲れ気味の私を

励まし続けてくれた彼女。

トモダチはいいもんだ。心から救われたよ。ありがとう。

 

荷物の運び入れで新居に到着し、鍵のかからないw扉を開けると

そこにいたのはトルコオンナさん!

ルームメイトちゃんとあーだこーだ話し合いをしていました。

どうやらルームメイトちゃんは、誰かが鍵を壊したわけではなく

ある日突然、下段(3回転)の鍵が鍵穴に入らなくなった!と主張してる模様。

 

詳しく聞いてないから知らないけど、鍵は入るけど1回転もしない上段(2回転)は

それ以前から壊れてたってことなんでしょうね。

でもルームメイトちゃんはほら、上段が本来は2回転するものだってことすら

気付いてない模様だから。

もはや「上段は問題ないけど、下段が壊れてる!」状態なんでしょうね。

いや、実はね。上下ともに壊れてるんだよ~ん。

 

トルコオンナさんはもちろん、トルコの鍵の仕組みを知らないわけがなく。

でもルームメイトちゃんが、上段の故障に気付いてないことをいいことに

そこんとこについては、あえて彼女も何も言わない。

わー、せこい。せこいせこい。

どうせ直すなら、一気に全部直せばいいのに。

わー、せこい。せこいせこい。

 

もはや、そこんとこを突っ込む気力すらない私。

いい、いいよ。

トータル5段階あるはずのロックが、0段階→3段階になるだけでも万々歳だ!

 

部屋で荷物の整理をしていると、何やら鍵をガチャガチャしているトルコオンナさん。

ルームメイトちゃんにキッチンから油を持って来るよう指示し、さらにガチャガチャ。

しばらくすると、玄関から聞こえる歓声。

 

なになに?!どした?!わくわく!期待してもいーですか?!

そんな感じで玄関に駆けつける私。

 

すると、んまぁ~ビックリ!

いままで鍵穴に入らなかった下段(3回転)の鍵が

すぅ~っと鍵穴に吸い込まれていくじゃないですか!!!

 

わぁ~!すごい♡

天才!最高!ありがとう!!!

トルコオンナの汚名返上!大家様さま!!バンザーイ!!!

 

なんだか急にイイヒトに見えてきた♡

いや~、これです。これですよ。みなさん。

これがいわゆる、トルコの魔力ってやつです~。

 

あり得なさ過ぎる対応をされたという前提があるからこそ

ちょっとイイコトされただけで、急に株が上がっちゃう。

 

そもそも、家の鍵がきちんと閉まることは大前提当たり前のことだし

この時点でもまだ、上段(2回転)の鍵は壊れたままなのに。

 

それでもなぜか感じてしまう、達成感!さらには感謝!

いや~、こわい。コワイコワイよトルコの魔力w

 

 

で、どうやって下段(3回転)の方を直したかって話なんですがね。

キッチンにあった、ひまわり油を鍵穴に塗りぬりして

何かを使って?鍵穴の中をコチョコチョした模様。

 

そしたら、すぅーっと鍵が入るようになったんですってYo!

 

いやぁ、ほんと。

トルコ人のこういう「生活の知恵」の豊富さには、いつも感心させられます。

 

トルコではこんな感じで、生活の基盤レベルでの問題が常時発生するということと

ウスタ(職人)と呼ばれる人たちの仕事ぶりが、んまぁ~ヒドイわけです。

何かが故障してウスタを呼んだら、故障箇所がなぜか増えた。なんてことも。

もしくは、ウスタが直しにきた1週間後に、同じ場所が同じ理由で再故障。的なね。

 

もちろん、プロフェッショナルな仕事ぶりのウスタもいる(だろう)けれど

そんなウスタにあたる確率の方が少ないのでは?

故障は直っても、その仕事ぶりが雑!ということはトルコあるあるです。

 

信頼のおけるお抱えウスタの存在は、トルコ生活での大事なポイントです。はい。

私もお抱えウスタが欲しいぞぉー!!!

 

そんなわけで、トルコでは(特に男性)は、日曜大工やら修理やらが得意な人が

本当に多い!そういう意味ではwとっても頼りになる!!

 

ウスタは信用できないからw自分たちで直しちゃう。

自分の家ですからね、ウスタとは心意気が違うわけです。

「また何かあったら呼んでね~。」てなノリのウスタに対して

一度で!完璧に!丁寧に!修理をしようという意気込みがありますから。

 

そうやって場数を踏んで来ているから、問題が発生した際にも

原因を推測することができる。

いや~、すばらしい。生活の知恵が豊富って、すばらしい。

 

 

 

この日は、旧家で過ごす最終日。

2年半の間、ひとつ屋根の下で共に暮らし、苦楽を共にし

母のように私を見守ってくれた友人と食卓を囲むのもこれが最後。

 

私のリクエスト、ちらし寿司を作って待っていてくれました。

引越しを手伝ってくれた友達も一緒に、最後の晩餐!

 

2年半か~。本当にいろいろあったな。

新居に引越して1週間経った今、やっと振り返る余裕が出てきたかな?

 

こんなにも

悩ませたり悩まされたりってのも、傷つけたり傷つけられたりってのも

爆発したときの本気の言い合いってのも(お互いに溜め込みやすい性格なので)

今となっては全てがいい想い出!

 

本当に本当にお世話になりました。

これからも引き続き、ご近所物語よろしくお願いします♡

 

 

ということで次回はいよいよ、新居での新生活がスタート!

引越し完了前の時点で、この家の問題点はいくつか気になっていたものの

いやー、ここまでハードル高いとは。笑

 

体調を崩したということも相まって、新生活初日からボロ雑巾状態w

あー、思い出しただけで胃が痛くなるぅ。

 

そんな続きは、また今度。

 

※この記事を書いてる時点では、上段の鍵問題も解決してますのでご安心を!

 

 

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