初めてのトルコ旅行以降
トルコで暮らし始めるまでの数年間は
東京にあるトルコ料理レストランへ
あちこち足を運んだものだ。
「トルコ料理を食べるため」だけに
東京から大阪まで行ったこともあった。
(好きなものに対してだけ発揮される
猛烈なフットワークの軽さ。笑)
トルコで暮らしていた間は
もちろんトルコ料理三昧の生活。
それがですよ
日本へ帰国してからというもの・・・
パタリ。です。パタリ。
長い長い冬眠期間を経て
むくっとオハヨウゴザイマース!
トルコで出会った方との再会の場が
トルコ料理レストラン@TOKYO!!
という機会が先月ありましてね。
久しぶり過ぎる懐かしの味に感動!
・・・と思いきや
「あれ、こういう感じだったけか?!」
と、しっくり来ない感が否めず。
でもでも
ラク(トルコの地酒)の香りを嗅いだ瞬間
「嗚呼!トルコ!これぞトルコ!!」
となって、安堵。笑
料理そっちのけでお喋りに夢中だったけど
トルコ料理自体はリベンジしたいな~
と思っていて。
この時に候補として挙がったものの
予約が取れずに断念したお店があってね。
リベンジ希望!と思っていたところに
トルコ料理希望な挑戦者が現れたので
ハイよろこんで~!と
気になっていたお店を予約してGo!
İzmir イズミル @阿佐ヶ谷
ここ10年ほど、自分自身が
東京のトルコ料理レストラン情報を
アップデートできていなかったため
トルコ在住経験のある方や東京在住のトルコ人
つまりは“地元の味”を知る方々と会った際に
「東京でおすすめのトルコ料理は?」
と、たびたび尋ねていて。
その際に高確率で名が挙がっていたのが
阿佐ヶ谷にあるイズミルだったので
いつかは私も行きたい!との思いがあって。
満を持しての初イズミル訪問の様子を
ご紹介いたしま~す。
オーナーシェフ エリフさんのお料理は
日本人の味覚に寄せたアレンジものではなく
本場の味を思い出させてくれるもので
何を頼んでも懐かしく美味しかったです!
Ayran/塩味のヨールグルトドリンク

その昔、初めてアイランを飲んだときは
正直その美味しさが分からなかったけど
今となっては率先して頼みたくなる味!
食事とヨーグルト?!とお思いのあなた!
いやいや合うんだなぁ~、トルコ料理に。
なんならヤミツキになりますからね。
一緒に行った方はトルコ料理が初めてで
普段から、薬味とか風変りな味わいには
めっぽう弱めなタイプなんだけど
アイランをひと口飲んでもらったところ
「甘くないブルガリアヨーグルトの味
・・・あっ、もう大丈夫です!」とのこと。
いや、ブルガリアを出したらアカン。
ヨーグルトは、ト・ル・コ!笑
Karışık Meze/前菜の盛り合わせ & Ekmek/パン

(Humus, Patlıcan Ezmesi, Havuç Tarama)
(フムス、焼きなすのヨーグルトあえ、にんじんのヨーグルトあえ)
豆を感じる舌触り!
焼きなすの香ばしさ!
ほのかなニンニクの風味!
ヨーグルトを食事に使うところ!
懐かしや~!嗚呼、懐かしや~!!
前菜が全てペースト状だったからか
「もしかしてトルコ料理って
食感がないものが多いんですか?」と
トルコ料理デビューさんの
お察し力の鋭さに驚くトルコマニア。笑
トルコの煮込み料理やパスタを食べると
それを実感するのよねぇ。懐
Çoban Salatası/羊飼いのサラダ

チョバンっていうのは羊飼いの意味でね~
カクカクシカジカ・・・といった感じで
トルコ(料理)のことを語るのが久しぶり過ぎて
めっきり説明力も鈍ってるし(記憶喪失)
飛んで来た質問に対しても即答できず
Google先生に頼る始末。
トルコ力上げにトルコ行かなアカン!
こちらのサラダ
エリフさんからご厚意でいただきました。
テシェキュルエデリズ!!!
(共通のお友達にも感謝!)
デビューさん← は
「トマトめちゃうまじゃないですか?」
と言っていた。
そうなの!トルコの野菜って
どれもこれも味が濃くって美味しいの!
・・・って、あ、ここ東京。
てことは野菜は日本のものかな?笑
素材+アルファで
調理法が美味しさの秘訣なのでしょう。
そういえばトルコでは基本的に
既成のドレッシング使わないんだよね。
ってことも思い出したり。懐
Sigara Böreği/白チーズの春巻き

スィガラっていうのはね、煙草のことで~
カクカクシカジカ・・・
と、手でつまんで食べようとしたところ
「え!手でいくんですか?」とデビューさん。
こちらからすると、スィガラボレイを
フォークとナイフで?な感覚だけど
確かに中華の春巻きは手で食べないもんな。
なる。
ところで喫煙率激高なトルコですが
ここ最近も紙巻き派が主流なのかな?
日本に帰って来て驚いたのは
加熱式がすっかり市民権を得ていたこと。
(tapi旅調べ)
Lahmacun/薄焼きピザ

みんな大好きラフマージュン!
野菜をのせてレモンをキュッと絞って
くるくる巻いて召し上がれ~!
って食べ方を伝えたところ
不慣れにくるくるする姿が微笑ましか~。
イズミルver.は唐辛子が結構効いていて
パンチある味で美味しかった!
ここではルッコラだったけど
トルコ料理で出番の多いイタリアンパセリを
モリモリ乗せて食べたいわーん。
Rakı/トルコの蒸留酒

メイン料理ケバブの出番を前に
頼まずにはいられなかったラク!
クセになる香り!甘くて深い味わい!
くぅーーーーーー!
そもそもお酒は嗜まないデビューさんが
「美味しい!」ってならないのは承知の上
ひと口だけでも飲んでみて欲しくて
もはや強要するマニア。笑
「おっさんが飲んでそうですね」
と、これまた鋭い考察。
おっさんが集うメイハーネで
メゼをあれこれつまみながら
シャルガムスユをチェイサーにして
ラクを飲むのが好きだったなぁ。
ラクの瓶を見ながら
ぷちトルコ語講座もしたりして。
次々と質問をしてくれることで
ムクムクと復活しはじめた
私の記憶とトルコ愛♡
Adana Kebabı/挽肉のスパイシーケバブ

あれこれ説明するのに一生懸命で
デビューさんの方向にロックオンな私に対し
厨房の様子や他のお客さんの様子まで
しっかり観察するデビューさん。
長い串に合い挽き肉をつけて成型する様子も
とても興味深げに見てらっさいました。
ジューシーな味わい!
焼きトマト!スマックー!!!懐
スマックはね、トルコ版のゆかりだよ。
って雑に説明するのも懐かしい。
Tavuk Şişi/チキンの串焼き

アダナケバブは羊肉(と牛肉)を使っていて
匂いに敏感なデビューさんは苦手かもしれないから
とチキンも頼んでみたけど
どちらも美味しく完食!でよかった。
トルコでお米は食べるけど
あくまでも付け合わせなので
別途、主食のパンが必須です。
トルコ人、フランス人よりパンがすき。
トルコ人、イギリス人より紅茶がすき。
(tapi旅調べ)
「パンを紙袋に入れて歩いてる姿って
オシャレですよね~」って
おフランスを想像しながら語るデビューさん。
きっとトルコで同じ光景を見ても
実際その感想は抱かないと思う。笑
前菜にしろピラウにしろ
アイススクープが使われていることや
オリジナリティ溢れる盛り付けにも
興味を示していました。
Çay/チャイ & Baklava/バクラヴァ

お腹いっぱい!でも
〆にチャイ&バクラヴァは欠かせない!
歯が溶けそうな甘~いバクラヴァに
濃いめに淹れたチャイが合うぅ!
チャイの香りを嗅いで
「あぁートルコチャイだぁーーー!」
と感動する私に対し
「・・・普通に紅茶の香りですけど」
とデビューさん。爆
淹れ方が違うんだよ!!と
チャイダンルックの写真を見せ
力説せずにはいられない。
おかわりでいただいたチャイには
甘党トルコ流に砂糖をいくつか入れて。
かき混ぜる際にスプーンとガラスが
カチャカチャする音に萌えましたとさ。
目で、耳で、鼻で、舌で、手で・・・
五感でトルコを感じ、懐かしんだ時間。
懐かしの味をいただきながら
デビューさんが興味を示して
いろいろ質問してくれたおかげで
すっかり弱まっていた
トルコレーダーがビビッと反応し
トルコ愛を再確認したのでした。
トルコ仲間はもちろん
いろんな人と一緒にまた
阿佐ヶ谷のトルコへ行きたいな!
