このブログで何度も記載したんですが、動物は1文字の常用漢字で書ける場合を除き基本的に片仮名表記です。ということで、鳥の場合は当然片仮名表記になります。
ただ、同じくこのブログで何度もネタにしたんですが、慣用句なんかでは基本ルールに必ず従うわけではなく、「蛇」なんかのように表記が分かれることがあります。この「カラス」も例に漏れず、物によって表記が分かれています。
用字用例辞典を見ると、用例として「カラスの行水」のほかに、(注例)として「三羽がらす」「からすぐち」がありますが、この(注例)というのが結構厄介で、用字用例辞典冒頭の「見方・引き方・使い方」の4ページより引用すると「例外の表記のうち一部をあらわすもので、他にも類例があることを示す」ものなんですが、つまりは用字の例外はこれだけではないということなのです。
これまでにもこの用字の例外に類例があるパターンは幾つかあったんですけど、大体が「貸し付け」のように動詞は名詞にくっつくと送り仮名がなくなるとか、見ればわかるものでしが、これはぱっと見全くわかりません。
カラスは身近な鳥ですから、慣用句含めて「カラス」を含むたくさんの言葉があるんですけど、「闇夜にカラス」のようにダイレクトにカラスの行動がそのまま慣用句になっているようなものは片仮名で、「からす石」(黒曜石や石炭の別名)のように全く別の名詞になっているものは平仮名でよいのかなと思ったりしますが、国会議事録で検索してもありませんでしたので何とも……。
どなたか御存じの方がおられたらお教えください……。