ドイツの幼稚園で実習してます!毎回学ぶ(びっくりする)ことが多く、とても有意義な時間を過ごしてます。とにかく子供はタフ!幼稚園の先生の子どもたちへの対応(すごく愛情たっぷりかと思えばいきなり怒鳴る!)や自由時間の多い幼稚園に初めの頃は戸惑ってましたが、今はすっかり慣れました!
Freispielとは? Frei(読み-フライ、意味‐自由な,束縛のない、自立的な)+Spiel(読み-シュピール、意味‐遊び)で、自由遊びのこと。ドイツの幼稚園・保育園では、この時間が多いということは、以前の記事
でも紹介しましたが、この自由遊び、実は奥がかなり深い!ということを知り、びっくりしました。実は幼稚園の先生が楽しているだけでは???と思っていたのですが、きちんと教育的意味があったんですね~。(とは言え、やっぱりさぼってる?と思うことも多いけど)
自由遊びで、以下のような力がつくそう。
- 自主性・自立
- 決定力・決断力
- 表現力
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問題解決力
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イメージ(想像・創造)力
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コミュニケーション力
- 集中力
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行動力
- 創意工夫力
確かに、だれとどこで何をして遊ぶか、常に自分で決めければならないし(決定力・決断力)、一緒に遊びたければ、お友達に声を掛けなければならないし(コミュニケーション力)、問題が起きたらどうしたらよいか考え、衝突があれば折り合いをつけなければなりません(問題解決力)。好きな遊びに集中することで集中力も育つし、好きなことをするために積極的に行動するので、行動力もつきます。
それを分かってからは、幼稚園の先生がいつも何かを提供する必要はないんだと分かり、自由遊びをする子どもたちを観察(Beobachtung‐ベオバハトゥング)するのが楽しくなりました。
確かに観察していると、子どもたちがお友達とコミュニケーションを図りながらいきいきと遊んだり、自分のやりたいこと(お絵描きや工作、アームバンド作りなど)に、集中して取り組んでいるのが分かります。
自分の遊びたいもので他の子が先に遊んでいたら、「一緒に遊んでもいい?」ときくこともできますし、いやだったら「ダメ!」と答えることもできます。そして、なぜダメなのかもきちんと説明してます。NO!ときちんと言えるドイツ人 さすがだなと思いました。無理やり教え込まされるのではなく、必要だからこそ使うし学ぶ。こうやって言語能力もめきめきと育っていくんだな。(もう少し幼稚園の先生方の支援や指導が必要なことは確かだけど、相手に言い負かされないように、やりたいことがやれるように子どもたちは必死になって交渉してます。)
もちろん、手を出すような危険な喧嘩などが始まったら介入するけど、できるだけ自分たちで解決できるように話し合わせる…は、幼稚園児にはできないないのではと思っていたので、それができているのを目の当たりにしてちょっと感動。
日本のようにちょっと過保護になりがちな対応はもしかしたら子どもたちの能力を見くびってしまっているのかもしれないなと思ってしまいました。
ドイツでも有名なシュタイナー教育も「自分で考え、判断し、行動できる人間になること」を目標としていますが、これはドイツの幼稚園全般に言えることだと思います。
ドイツに来たばかりの日本人の親御さんからしたらドイツの幼稚園では子どもたちがけんかしてても止めないし、自由遊びばかりで大丈夫なの?となるかと思うけど、子どもたちはかなりたくましくなります。(もちろん、幼稚園や幼稚園の先生にもよるし、お子さんの性格や周りのお友達にもよるので、いつまでもお子さんが幼稚園に行きたがらないようなら、問題があるかもなので、幼稚園の先生に相談した方がいいです!)
そんなこんなで、毎回ドイツの幼稚園の先生たちや子どもたちの行動や言動に、更なるカルチャーショックを受けたりしてますが、楽しく実習してます~。