補習校二学期スタート!継続することの大変さ、大切さ! | 海外で楽しく日本語育児/教育

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ドイツ在住、元英語教師、現こども日本語講師&補習校講師がお伝えする、海外日本語育児/教育応援ブログです。海外で子育てする親御さんたちの日本語育児が楽しくなるように、子どもたちが日本語学習を楽しいと思える環境作りを応援しています! 

9月も半ばに入り、全ての補習校がスタートしたことと思います。

海外に住んでいると長い夏休み中に日本に一時帰国するご家庭も多く、宿題の日記などを読むと、日本のおじいちゃん、おばあちゃんと会ってこんなことをしたとか、いろんなところに出かけた(うらやましい!)という楽しかった夏の思い出が目白押しニコニコ 

 

宿題だから仕方なく日記を書いているお子さんも中にはいますが、後で読み返したときに、こんなところに行った、こんな体験もした・・・など、その時の思い出がよみがえるきっかけとなりますよね。是非、お子さんの日記帳は、宝物として(中学生くらいになるとちょっと照れくさいでしょうが)取っておいてほしいと思います。

 

学校(インター)によっては、7月頭に帰国して自分が以前通っていた学校に日本の学校に体験入学させてもらったりして、お友達との再会を楽しんだり、充実した日々を送ったお子さんも多かったことでしょう。地元や海外、日本の夏休みのサマープログラムなどに参加したり…と本当に活動的な夏休みを過ごしているお子さんが多く、私が子供の頃とは本当に違う世の中になったな~と実感しています。

 

そうそう、夏休みの宿題に関しては、中学年以降は、やはり付け焼き刃で慌ててやったような宿題も多くみられるようになり、低学年までは手厚く支援してきた保護者のおかげできちんと仕上がっていた宿題も、中学年以降になると取り組みにかなりの差が出てきます。私も宿題は最後の週に仕上げる派だったので、何とも言えませんが泣き笑い 

 

2学期初日は久々にお友達と会えたことで話に花が咲いたり、興奮してしまったり、授業中も落ち着かない雰囲気が見られますが、それを引きずらせないようにメリハリをつけさせるのも教師の役目。現地校では学校が変わったり、新しい学年になる2学期は、子どもたちにとって情緒不安定になる時期です。(新しい学校や新しい担任、教科の先生と相性が良ければいいのですが、そうでない場合も多い。)現地校の行事や習い事などでも忙しくなる時期なので、補習校を休みがちになったり、日本語学習に身が入らなくなったり…と子どもたちの生活環境を補習校の先生も保護者も把握し、理解した上で、共感的にサポートしていく必要があります。

 

私自身、海外で暮らしたことがなかったので、自分の子どもたちの現地の幼稚園や学校でのやり方や制度に???となることも多かったです。そう考えると、子どもたち自身も親の言っていることや日本でのやり方と異なる海外でのやり方に戸惑っていることも多いのではないかと思います。例えば、日本だとみんなで仲良く、協力し合うことが美徳(今はそうでもない?)とされますが、海外では自分の意見をきちんと言えることが何よりも大事で、授業中に発言をしない人はたとえ授業をきちんと聞いていたとしても授業に参加していないとよい評価をもらえなかったりします。

 

そんなこんなで特に2学期は日本語学習に集中するのが難しくなる時期でもあります。モチベーションを継続するのは、大人でも難しいですよね。子どもたちにとっては、日本語ができるようになるなんていう大きすぎる目標は、意味がありません。ましてや海外に住んでいる小学生のお子さんたちが、自分の将来の為に日本語を勉強しようなどと言われても、ピンときませんよね。なので、とにかく学習を継続していくための習慣作りが大切です。何かと組み合わせて継続して楽習(楽に学習)できるように、仕掛け作りをしていきましょう! 例えば、朝食中に漢字の復習をするとか、夕飯後の15分を音読練習に充てるとか、そうすることによって、補習校の前日の夜遅くまで宿題をする、漢字勉教をするなどのストレスから解放されますよ~。

 

それでは2学期以降の日本語学習が実り多きものになりように~。