東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会) -91ページ目

ドイチェ ドイチェ   ※表参道

東京にいれば、世界中のどこの国の料理でもほぼ食べることが出来る。これが東京の魅力のひとつでもある。世界中の料理の中で、必ずと言って良いほどあるのが 麺料理だ。
もともと 麺料理の発祥は中国。イタリアのパスタもマルコポーロが中国から伝えたと言われている。
一方、シルクロードを使ってヨーロッパにも様々な形で麺文化が伝わっている。
今日は、ドイツに伝わった麺文化がどのような発展をとげたか、ドイツ料理を通して味わってみようと思う。



ドイチェ ドイチェ
渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズB3F
03-5775-1941



今月6月2日に表参道ヒルズB3Fにオープンしたてのドイツ料理店。日本初の ドイツ生パスタ のお店である。
Deutsche 2 と表記されているのだが、懐かしい表記方法だ。





表参道ヒルズらしく、開放的でスタイリシュなお店である。

ドイツ人に言わせると、ドイツの麺料理は パスタ ではない。イタリアのパスタとは似てもないし全く別物と言い張る。
確かにドイツの麺料理は、シュベッツレ と言いパスタとは一線を画している。
ドイツ人はこういうところには細かい。特に言葉の定義となると、とてもうるさいのだ。
さすが、工業国と言ったところだ。

日本人はどちらかと言うと、言葉に曖昧。味と形状が似ていれば、どちらでもお構い無しだ。ドイツ生パスタ の方がイメージ的に判りやすいのでつけた名前なのだろうが、ドイツ人が聞いたら怒りそうだ。
反面、日本は時間には厳しい。ドイツは時間にはいたってルーズだ。電車ですら時間どうりに来たためしが無いという。
これがお国柄というヤツなのだろう。





平日のヒルズは、驚くぐらい空いている。オープン当初の混雑は何処へ行ってしまったのだろう。昼時だというのに、のんびり出来る。
最高の癒しの空間になっている。

さて、日本初の ドイツ生パスタ屋 ドイチェドイチェのランチ だが、メインをオーダーして、後はブッフェスタイルで色々なドイツ料理を楽しめて 1500円 だ。





ジャーマンポテト や ザワークラウト 簡単なソーセージ類 や 玉子料理。





サラダ や パン に、ドイツケーキ 等もある。
サイドディシュとしては、充分だろう。





一皿目は、ジャーマンポテト と ザワークラウド。ソーセージを頂いた。
微妙にカレーの風味付けがされたザワークラウト。漬物でも古漬けが好きなので、もう少し酸味が強いほうが好きなのだが、普通の人にはこちらの味の方がウケルのかもしれない。
ソーセージは、ドイツ・ヴィルケ社のソーセージを使っている。これは、実に美味しい。





2皿目は、ドイツの塩ケーキ と クリームグラタン。ドイツ風田舎玉子焼き と ハム。
塩ケーキ と言うとフレンチかと思っていたのだが、ドイツにもあったんだ。隣の国同士なので文化の交流もあるのだろう。

ちなみに、塩ケーキ というのは、フランスでは ケーク・サレ と言われていて、ポピュラーな家庭料理だ。フルーツケーキの甘さを塩味にして、フルーツを野菜に替えたケーキだと思っていれば間違いない。





これが、噂のドイツパスタ シュベッツレ だ。

メインは シュベッツレ か ソーセージ のどちらかが選べる。供に3種類ほどのメニューが用意されている。

今回は初訪問なので、エビとからすみのシュベッツレ にした。





基本の味は、アーリオ オーリオ。ルッコラが味のアクセントになり中々美味しいい。
からすみが お皿の淵にちりばめてあるので、もったいない感ああるが中にも沢山まぶしてある。





シュベッツレとは、5cmぐらいのフリルのようなぼってりとした麺。
確かに パスタではない。
讃岐ウドンを5cmぐらいにちぎり、ぎゅうっと握りつぶしたらこの形状になる。と言うか、実際にそうやって作っているのだ。デュラムセモリナ を使っているので、腰はパスタそのもの。太いのでモチモチ感がある。

オリーブオイルベース より、クリームソース や トマトソース の方が麺にからんで良く合いそうだ。次回は、ブルーチーズソースにしよう。
フォーク より スプーンの方が食べやすい。
たまには、こんなパスタも良いかな、と思う。失礼、パスタではなく シュベッツレ だった。





メインの後で、ブッフェに戻って スイーツ を頂く。
一つは シュバルツバルダーキルッシュトルテ。ドイツを代表する 黒い森のさくらんぼのケーキだ。
ドイツのケルンマイスターシューレ(と言われても良く判らないが)のマイスターが、ドイツの伝統的レシピを忠実に再現して作ったそうだ。ブッフェなので一切れが小さいが、美味しいケーキだ。
ブッフェなので、いくつ食べてもOKなのだが、私の美的感覚がストッブをかけた。ウソばっかり!





このお店のランチは2人で行くことをお薦めする。メインを シュベッツレ と ソーセージ にして仲良くシェアーするのが良いかもしれない。

東京の方はご存知だろうが、表参道ヒルズの中は、螺旋状の坂でストリートが作られている。全長750mあるのだ。往復で約 1.5km のお散歩コースである。
表参道ヒルズストリートには、約100軒のお店が軒をつらねている。ウインドウショッピングをしていけば、食後の良い運動にもなる。途中にある チョコレート屋さんやケーキ屋さんにひっかからないように注意しなければならないが。









日本料理 さがみ  ※大久保

ブログ開始以降 2軒目のネット不掲載店だ。
店名がありふれているので、同じ店名の店は沢山ヒットするのだが、この店の情報は全く出てこない。

ただし、このお店は意図的に不掲載にしているわけではないと思う。店のおやじとは長い付き合いなのだが、インターネットとは無縁の男のように思える。
来ている客が秘密にしたくて、グルメネットに投稿しないのだろう。





百人町の住宅街の中にひっそりとたたずんでいる。外見は普通の家にしか見えない。
店内は一枚板のカウンターのみ。しかも、席数も5席しかない。昼時と夜はほとんど満席。休憩時間がないので、2時~5時の間なら必ず入れるのがミソだ。
ネットに投稿されない理由はどうしてだろう。
ただでさえ、満席の時が多いので、ネットにでも出て益々行きにくくなるのが嫌なのだろうか。





とりあえず、住所を公開して他の客にヒンシュクをかうと嫌なので、住所・TEL は非公開。



日本料理 さがみ
新宿区百人町2丁目のどこか



さがみの主人は大昔、大久保通りで奥さんと日本料理屋をやっていた。奥さんが亡くなってしまい、一旦は店をたたんだのだが、何もしないと老けるばかりだと、自宅を改装して1人で料理屋を始めた。
1人で出来る範囲と、メニューはとてもシンプルだ。





昼・夜 同一メニュー。
3年ぐらい前までは、天麩羅定食 と 陶板焼き定食 があったのだが、歳をとって多くのメニューをこなすのが辛くなったと、更に絞り込んできた。

さがみ の魚料理は、定食と書いてあるが、サバ とか ホッケ と言ったたぐいの魚は出てこない。





本日は 金目鯛 か 真鯛 のどちらか。
ステンレスに反射して写っているのが、この店のおやじだ。
歳をとっても毎朝 築地まで仕入れのために足を運ぶ。築地の中卸も この店の為に最良の金目と真鯛を必ず取っておいてくれるそうだ。
本来、この店では金目がお勧めなのだが、本日は真鯛の煮付けにした。





本日の付け出しは、子持ちイカの煮付けだった。
刺身定食にすると、鯛のあら煮になる。





酢の物 と 自家漬けのラッキョウ は定番。
言えばお代わりも快く出してくれる。





そして、茶碗蒸し。具材も 鯛が中心。
出汁が効いていて美味しい。
東京で一番旨い茶碗蒸しだと思っている。
玉子が駄目な人には、小田原の無添加のかまぼこを出してくれる。
夜、酒を飲むときはカマボコも良い。





そして、真打、真鯛の煮付け。
煮付ける前に、切り分けた切り身を全部見せてくれてどれにするか選ばせてくれる。
煮付けは必ずお頭付きだ。





頬肉や目玉が美味しいのだ。
注文が入ってから調理するのだが、実にもしっかりと味がしみている。





橋置きも鯛。
淀橋市場の近くに事務所を構えていた時は、接待によく使っていた。
この店に一度連れて行った人は、「飯でも食べに行こうか」 との話しになると、必ずここに行きたいと言う。
不思議なことに 2回目以降は勘定が相手持ちになる。この内容で1500円だったら安いと思うからだろうか。


店のおやじは、1500円じゃあ赤字だよ。でも道楽でやってるからいいんだ。と、かなりお気楽である。





車屋  ※野猿街道

親父の一周忌でお墓参りに行った。一年というのは早くたつものだと、つくずく思う。
親父が亡くなる前は、ほとんど墓参りに行くことはなかった。両親は、盆・暮、祖父母の命日の日には欠かさず行っていたようだ。若い頃は声をかけられても面倒くさくて行かなかったということだ。その内、親からも声がかからなくなった。今になって思うと、随分と薄情なことをしていたと、反省をしている。

親父が墓参りに行っていたとき、帰りに良く寄っていたという蕎麦屋がある。帰りにそこで食事をしていこうとい話しになり、向うことにした。

八王子と多摩ニュータウンを結ぶ 野猿街道沿いあるのだが、かなり有名な店で土日は長蛇の列が出来る。そんな店に行っていたとは、親父もかなりミーハーだったのかもしれない。


手打ちそぼ 車屋 
八王子市越野 3-10
042-678-9505


福島県会津市の古民家を移築して作られた、手打ち蕎麦屋だ。30年近い歴史を持つ蕎麦屋で、当初は多摩ニュータウンの中にあった。オープン当初から、無農薬の素材と水にこだわりを持つ蕎麦屋として、評判の店だったようだ。








北国の豪雪に140年耐えてきた民家だけに、重厚でおもむきがある。
田舎暮らしをしているおじいちゃん、おばあちゃんと、都会暮らしをしている子供と孫を、田舎の古民家という空間を使って結んであげたい、との想いから作られた店だそうだ。
蕎麦を待つ間に古民家の雰囲気にふれ、おじいちゃん、おばあちゃんを思い出して下さいという事。

ちなみにこの古民家には、逆さ柱 が使われている。普通、家の柱は木の根の方が下に使われるそうなのだが、上下を逆さまにした柱を 逆さ柱 と言う。
客間に使われている柱の内、1本だけが 逆さ柱 になっている。本来、逆さ柱 と言うのは縁起が悪いとされ忌み嫌われるのだが。
逆さ柱 というのは日光の東照宮にも使われている。
完成から崩壊が始まるということを戒めたものだ。
わざと未完成のままで家を作ることで、身の程をわきまえ、むやみに不満を持たない。満ちる一歩手前で満足を知ることで、子々孫々まで家系が続くという、会津に江戸時代から伝わる教えだそうだ。





料理も素朴さから味わいたい。
ぜんまいと生湯葉の鼈甲あんかけ。
そばつゆで作られた鼈甲あんが優しい味を作り出している。





蕎麦屋といえば、出汁巻き玉子。
ここの出し巻きは甘くない。
ふっくらと仕上がった厚焼き玉子に大根おろしの辛味がみごとに調和している絶品。





蕎麦がき も練り具合、蒸し具合が絶妙。蕎麦の香りが口いっぱいに広がる。
吟醸酒にぴったり合いそうな逸品である。





鴨の網焼き。
印象的には、もう少し肉を寝かして熟成させたほうが良いかな。臭みと旨みは反比例するので、鴨の臭みが苦手な人にはちょうど良いかも。





蕎麦がき の印象が強すぎただけに、そばの力強さがちょっと足りなく感じる。かえしも出汁が非常に良く効いているのだが、多少弱さを感じる。
しかし、これは好みの問題。





最後が、量的のちょっと余計だった。
高級蕎麦屋というのは、とかく蕎麦の量が少ない。芸術的なぐらい薄く蕎麦をひいてくるところがほとんどだ。そこを見込んで、天丼をオーダーしていたのだが、車屋のセイロは普通のボリュームがあった。
すでに、セイロの時点でお腹がいっぱい。
それでもペロっと食べてしまえるぐらい美味しかった。
天セイロにしておけばよかった。


親父抜きで美味しい物をたらふく食べて、草葉の陰で怨まれていなければ良いのだが。