東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会) -86ページ目

歩粉(ho-co)   ※恵比寿

ブログ上で紹介する店には、様々な思いがある。
いったい、自分自身、どんな基準で行く店を決めているのだろう。などと考える時がある。
東京の遊び方 で取り上げている店は、決してメジャーとは言えない店が多い。ブログを見てくれている人には、有要な情報になりえない店が多い。

村上春樹が 「小確幸」 という言葉を作った。「小さくても確実な幸福」 と言う意味だ。
最近気がついたのだが、行った店の中で、自分が求めている 「小さくても確実な幸福」 を発見できた時、その思いを 「ブログの向こうにいる人と共有したい」 との想いから 店をチョイスしているようだ。



歩粉(hoco)
渋谷区恵比寿 1-35-5
03-5449-9440


この店を見つけたのは、今から4~5年前になる。
目指したのは、Toshi-yoroizuka だったのだが、予約以外はケーキを売ってくれなかった。当時、六本木ミッドタウンに店をオープンしたばかりで、恵比寿の本店は人手不足だったようだ。
失意のまま、駅まで戻ろうとしたところ この看板が目に入った。(恵比寿のToshi-yoroizuka は、駅からとんでもなく遠い)





これが、歩粉 との出会いだ。
恵比寿の街並みの中で、ここだけ時間が止まっているような感じの店だ。
歩粉 という名前にも惹かれた。





スイーツの店とは知らずに、引き寄せられるように店に入った。





そこは、素朴で美味しい 焼き菓子 を出してくれる店だったのだ。

今は、この地域において Toshi-yoroizuka より、人気がある店になっているのではないだろうか。
行列が出来ているという噂を耳にしていたので、久しく行っていなかった。





歩粉 は、スコーンが有名な店だ。
歩粉 という名前のとおり、粉 にこだわりを持った店だ。余計なの物は入れずに、丁寧に飽きのこないお菓子を作る、が歩粉の店主、磯谷仁美さんのモットー。
歩粉の焼き菓子には、ベーキングパウダーが使われていない。





ベーキングパウダーを使用していないので、ぎっしりと中身が詰まった、ずっしりと重量感のあるスコーンだ。口に入れるとホロリと崩れ 小麦粉の香りが口いっぱいに広がり、正に 「小さくても確実な幸福」 を実感できる逸品だ。





メニューは 焼き菓子のプレート が中心だ。
デザートのフルセット は、2皿で 2100円。
今回のオーダーは、デザートのSセット で、この一皿とドリンクのセット。1570円。





スコーンは、生クリーム・特性のハチミツ・ベリーのジャムで頂く。
暑かったので、アイスコーヒーをオーダーしてしまったのだが、紅茶の方がだんぜん合うと思う。





月ごとに代わる、ケーキ。
6月は、バナナのケーキだった。
バナナがぎっしりと詰まったケーキに、チーズクリームとココナッツがトッピングされている。
バナナは、焼き菓子には難しい素材なのだが、みごとに調和されている。
ちなみに、今月は 青紫蘇のチーズケーキ だそうだ。





もう一品は、濃厚な豆乳プリンを小倉餡とアプリコットで頂く。
アプリコット と 餡子 といのは、ゴールデンコンビだとつくづく思う。

スコーン と バナナケーキ と 豆乳プリン という、普段では食べあわせることの無い組み合わせなのだが、食べてみると なるほど と思わせる不思議な力を持ち合わせている。





本来なら、ブログに紹介せず自分の中にしまっておきたかった店だったのかもしれない。(このブログで取り上げなくても、紹介しているブログは多いと思う)

ただ、なんとなく この店で感じた 「小さくても確実な幸福」 を誰かと共有したかったのだと思う。






AKファーム   ※下落合

繁華街から、一つ二つ外れた駅にCPが優れた秀逸店がある。これが良い店を見つけるための自分の哲学。
街外れにある店は、味と値段が揃っていなければだめだし、お客さんも大切にしないと長続きしない。特に、フレンチ・イタリアンは全てが揃った店でなければ、生き残れるロケーションではないのだ。

地元の人に指示されている店は、不況にも強い。そういった店は、震災後遺症で自粛ムードが漂っていた時でもしっかりとお客さんが入っていた。逆に情報交換の場所として、普段あまり顔を出さない人まで来ている。

地元の人が地元の店を支え、育てていくというのが一番理想的なスタイルなのだろう。



 AKファーム 
新宿区上落合 1-16-2
03-5330-3320



西武池袋線の下落合駅のすぐ近くにある、カジュアル フレンチ&イタリアン。有機野菜を使った料理を出す典型的な地元相手のレストランだ。
ネットの露出が少ないところをみると、地元の人にとってあまり知られたくないレストランなのかな?





下落合の駅周辺というのは、どうみても フレンチ や イタリアン が似合う街ではない。
商店街も無く、こんなところでお店をやってもお客はこないだろう、というローカルな駅だ。

しかし、ここに連日連夜、お客さんをイッパイにする店がある。





全面大きなガラス張りで、明るい店内なのだが、残念ながら見える景色は、バス亭。生活感がイッパイの風景を眺めながらの食事も悪くはない。





ランチメニューはあるのだが、行く時は裏メニューを頼んでしまうので、ランチメニューの紹介は出来ない。





「適当に盛り合わせでお願い」 と言ってオーダーするので、値段を聞いたことも無い。休みの日に行く事が多いので、一緒にワインも飲んでしまうので単品の値段は良く判らない。最後の会計から逆算すると、多分、このプレートで700円前後だと思う。
どの料理をとっても、こんな感じの値段だ。
ともかく、安くて旨い。





このお店は、全てが手創り。生ハムまで自分の店で作ってしまう。ジェノベーゼを混ぜた粒マスタードがとても美味しい。テリーヌとも、フレンチオムレツともよく合う。





レバーのパテは、ワインに欠かせない。





「作ったばかりの生ハムだ」と、マスターが味見で出してくれる。こういうところは、馴染みの特権。

このプレートだけでやめておけば、太らずに済むのだろうが、ついついパスタまで頼んでしまう。





なす と トマト のアラビアータ。ナスも美味しい季節に入ってきた。

また、食べ過ぎてしまったと後悔しながらも、ペロッと食べてしまう自分が怖い。


グラスワインを1杯のんで、チェックは2000円強。
手ごろな価格で、安心できる野菜を沢山、美味しく食べて欲しい、というのが店のモットーだそうだ。
家の近くに、行きつけの美味しい店を何件か持っておくのも、自分の住む街で楽しく暮らすための大切なポイントだ。






南青山野菜基地   ※南青山

今日は七夕だ。梅雨時の7月7日は曇りか雨の日が多い。七夕の話しは、本来 旧暦の7月7日なので、8月の上旬になる。
現実的に、夏の第三角形と言われている、彦星、織姫星、白鳥座の デネブ は、8月の方が良く見える。せっかく、年に1度だけゆるされたデートの日なのだ。なにもこの新暦の梅雨の日では無く旧暦を使えばよいと思う。
現在、織姫がいない私にとっては、どちらでも良い話なのだが…


夏野菜が美味しく感じられる季節になってきた。
夏野菜には、身体を冷やす効果を持っている物が多い。夏こそ野菜をバリバリ食べなければいけないのだろう。



 南青山野菜基地 
港区南青山2-10-11
03-6447-1607


昨年11月頃に南青山の裏手にオープンしたお店だ。那須に農園を持ちながら、そこの野菜を提供する自然派レストラン。栃木からの野菜の仕入れなので、3月の大震災ではかなり苦労したようだ。





野菜を売りにするタイプの店には2種類ある。
一つは、料理にあまり手をかけず、シンプルに素材の美味しさを味わってもらう店。
もう一つは、料理人が自分の料理をより良く表現するために良い野菜を使う店。
どちらのタイプの店も、それぞれの良さがあるのだが、私はどちらかと言うと、後者の店の方が好みだ。





残念ながら、このお店は前者のタイプ。
しかし、提供する野菜には絶対的な自信を持っている。





店内は素朴で、自然光を沢山取り入れた創りになっていて健康的で気持が良い。





入口にちょっとした物販スペースがあり、店で使われている素材を購入する事も出来る。
ここのランチの売りは、カレーだ。
野菜カレー 880円 を紹介しよう。





細かく刻まれた野菜を煮込んだ ルー に グリルした野菜が添えられる。
カレーの味と言うのは 千差万別 で、これほど評価の分かれる食べ物は無いだろう。
野菜基地のカレーは、野菜の甘さをフルに引き出した優しい味のするカレーだ。辛さを必要とする人にはNGかもしれない。





音楽で言うと、重低音のベースやドラムが利いていない感じ。しかし、メロディー部分の野菜の旨みや、まろやかさが出ていてとても美味しくいただける。
グリルされた野菜も美味しい。
正に野菜の味を楽しむカレーだ。

普段は、ここまでなのだが 7月8日にJ-waveでこのお店が取り上げられるようだ。後出しは面白くないので、今日アップしたのだ。これまた、どうでも良い見栄である。
放送にあたり 野菜基地の看板メニューをもう一つ紹介しておこう。
こちらの方が興味をひかれる方は多いはず。

季節の野菜パフェ 770円。





通常 ランチタイム には出してくれないのだが、無理をしてお願いした。





今月の夏野菜パフェは、トマトパフェだ。

トマトのシャーベット に 豆乳プリン。フルーツトマト の盛り合わせ。生クリームも使ってある。





最近のトマトは糖度が高いので、フルーツとしても充分通用する。サッパリとして、夏向きのパフェである。
トマトは、身体を冷却してくれる野菜の代表選手だ。
暑い午後に、涼をとるスイーツとしては最適かもしれない。


今日はあいにくの曇り空だったが、旧暦の七夕に彦星と織姫のデートもきっとかなうだろう。
大空を舞う白鳥に乗って、2人で仲良く トマトパフェデート でも楽しんで欲しい。