東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会) -83ページ目

とんかつ 鈴新  ※荒木町(四ツ谷3丁目)

東京には歴史に守られている飲食店街や商店街が残っている。荒木町もそのひとつだろう。
江戸時代は松平家の屋敷があり、明治時代~昭和にかけては 花町 として栄えた。
歓楽街 新宿の隠れ家として、遊び上手な人間が通う街だったのが、街の風情を守っていたのかもしれない。決して高級店が並ぶわけではない。どちらかというと パブリックな店の方が多い。





荒木町には、歴史がある店が多い。
今日行った お店は昭和22年にラーメン屋さんとしてスタートしたお店だ。戦後の混乱期から、夫婦で約60年間、がんばってここまでにしてきたのだろう。



 とんかつ 鈴新 
新宿区荒木町 10-28
03-3341-0768





荒木町は、杉大門通り、柳新道通り、車力門通り、の3つの通りからなる飲食店街だ。
鈴新は車力門通りの中ほどにあるのだが、すぐにわかる。





この看板と





この看板だ。プラス 「メレンゲの気持」 の取材で来た時の 石塚英彦との記念撮影がどんと張ってある。

ここの カツがバカみたいに美味しいわけではないのだが、お父さんの顔が見たくなり時々食べに来ている。





近くに住む常連の絵描きさんが、書いてくれたという店主の肖像画がどんど飾ってある。





名物は この かけカツ丼。かけカツ丼 が出来るまでの物語はお店のホームページに書いてあるので、そちらを読んで欲しい。





実際に食べたのは、「カツ丼 三兄弟」の末っ子。
おろしそうす かつ重  1100円





ソースカツ丼に粗オロシのダイコンが、山盛りで乗っている一品。





ソースカツ と 大根おろしの 妙 を楽しんでいただきたい。千切りキャベツが 山盛りで敷いてあるのも魅力的なのだ。





丼物 で 美味しさを左右させる大きなポイントは、ご飯の盛り方なのである。
おにぎり や 寿司 と同じように、美味しい 丼物はご飯の盛り方が上手い。炊くときの水加減と、よそうときの、米粒と米粒の距離感が大切なのである。
鈴新は ご飯の盛り方が絶妙である。


ランチ時はいつも混んでいるので、1時過ぎぐらいに行くのがお薦めだ。
近くに、こんなお店も出来ていた。





夜は バー になるのだが、昼間は  ハワイアンドーナツ屋さん になっている。マラサダ と言うお菓子だそうだ。注文を受けてから揚げてくれるので、いつも出来た手ホヤホヤ。








アツアツ の ふわふわ で揚げたては美味しい。





アイスクリームのサンドもやってくれる。

 カフェ イパネマ 
新宿区荒木町 3
場所的には、とんかつ鈴新の並びにあるので、すぐにわかると思う。


夜は ブラジリアンバー で、陽気に歌って飲んでという雰囲気のお店に変わってしまう。

荒木町には ちょっとした フレンチ イタリアン もあるので、探索してみると面白い発見がある場所だ。







麺屋 宗(そう)  ※高田馬場(面影橋)

場所の明記にあえて 面影橋 という名前をだした。神田川にはロマンチックな名前がついた橋が沢山かかっている。その一つが 面影橋 だ。
面影橋 という名前を聞いてノスタルジックな感傷に想いを寄せるのはどのぐらいの年齢層の人々なのだろう。
昭和のフォークソングブームの時に、面影橋を素材にした曲が何曲も作られた。
NSPの 「面影橋」 吉田拓郎の 「面影橋から」。かぐや姫の 「神田川」 も面影橋から少し下ったところが舞台になっている。演歌では 五木ひろしも 「面影橋」 を歌っていた。
全てが違う曲なのだが、面影橋 という言葉の響きから悲恋を連想させるのか、どれもが、男と女の切なさを歌ったものばかりだった。





江戸時代以前は 面影橋 は 姿見橋 と呼ばれていた。この一帯は 山吹の里 と呼ばれ、広重が描いた江戸百景にも残されている風光明媚なところだったようだ。

現在では、ほとんどその 面影 を残していないが、このあたりが、高田馬場のラーメン激戦区の中心地になっている。



麺屋 宗(そう) 
新宿区高田馬場 1-4-21
03-5876-7640


後でネットで見て知ったのだが、かなりの有名店なようだ。ネットで見る限りにおいては、行列必至 のような感じだが、時間がずれていた為か、並ばずにすんなり入ることが出来た。なんでも2007年のラーメンオブザイヤーで東京で1番を獲得していたらしい。
ラーメン屋のトレンドは次々に移り変わって行くので、人気を維持し続けるのも大変なのだろう。





この店に入ったのは、有名店だからではない。実はこの看板がきっかけだった。





ピリ辛冷やし涼麺 on the 塩バニラパフェ

ラーメンにアイスを絡めて食べる というユニークさからである。
以前、カレーライスにソフトクリームをトッピングして出す店があり、苦い経験をしたことがあった。この手の商品には2度と手を出すまいと、誓っていたのだが、好奇心に負けてしまった。





店内は ラーメンダイニング と歌っているだけあって洒落たつくりをしている。雰囲気はとても素敵なラーメン屋だ。

そして問題の バニラパフェラーメン





本体は、坦々麺風の汁なしのそばだ。挽肉ではなく多分 ツナ を使っていると思う。
別に、塩バニラパフェ がついてるのだが、最初から麺に投入するかどうかは、かなり迷うところ。





最悪、別々に食べるかな、と、とりあえず味見をしてみる。
味見をして 納得。
このアイスはまったく甘くない。生クリーム+塩+胡椒+出汁 で作られている。
これなら最初から 投入 してもなんの問題もない。





アイスクリーム状になっているので、麺が冷たくなって美味しいぐらいだ。実に不思議な食感だ。





混ぜると、見栄えは良くないがこうして食べる以外方法はないだろう。元々があまり ピリ辛 ではなかったので、物足りなさはある。バニラアイス ではなく、ヨーグルトアイスにして酸味を利かせたほうがもっと美味しいかもしれない。
意表をついた食べ方をさせるより、普通に食べたほうがおいしそうだ。

人気店なので、食べログを見ても多くのレビューが残されているが、このラーメンの評価を残している人が見当たらない。と、言う事はこの手のメニューを頼むのは、自分ぐらいしかいないのかな?

変わったもの好きは死ぬまで治りそうにはない。




それでも、このアイディアは 冷製パスタ には使えそう。何事もチャレンジ精神は大切である。すでに、どっかのイタリアンでやってそうな気もする。
冷製もものパスタ に バニラアイス の取り合わせは美味しいかもしれない。
もものパスタ で ぎょとしている人がいれば、多分この季節、西麻布の ダルマット に行けば食べられると思う。(最近行っていないのでさだかではない)
きっと、そのオイシさにビックリするはずである。





アート & カフェ こぐま  ※東向島

東京スカイツリー の近隣は、江戸時代からの歴史を引き継ぐところだ。特に、職人の街、物創りの街として江戸時代から栄えてきた。
押し絵羽子板・江戸切子・かざりかんざし・市松人形 などなど、すべて 墨田 から生まれたものだ。



 押し絵羽子板


墨田区では、街の文化と産業を、工場や作業場の一部を使って展示する 「小さな博物館運動」 なるものを行っている。
スカイツリーの近くにも、
屏風博物館 ・ 江戸木目込人形博物館 ・ 羽子板資料館 ・ 江戸小紋博物館 ・ 藍染博物館 等 興味深い小さな博物館が数多く点在する。
「小さな博物館」めぐりを主体で行くのも良いものだ。

スカイツリーまで行くなら、昭和の街並みも見てきて欲しい。
スカイツリーと隅田川の間の区域が 向島 になる。
向島 は2つの顔を持つ街で、花町(花柳界)と呼ばれる、料亭と芸奴の街の顔。もう一面は、落語に出てくる、熊さんハッつあんでおなじみの下町長屋が続く庶民の街の顔である。
第2次世界大戦で、向島は空襲の被害に合わなかったため、今でも昭和初期の面影を残す貴重な区域である。





スカイツリーから 15分ぐらい歩いたところに 「鳩の街商店街」 といところがある。
鳩の街商店街は、街ぐるみで 昭和のテイストを守り、昭和の良さを後世に残そうとしている。その一環として、若手のアーティストと協力して色々な試みを展開している。
そして、昭和のおもむき身体全体で感じられるカフェが創られた。



アート&カフェ こぐま 
墨田区東向島 1-23-14
03-3610-0675


昭和初期の古民家を改装して造られた アートカフェだ。





商店街のランドマーク的存在にもなっている。





なかなかよさげな感じでしょ。





歩き回って疲れた身体を確実に優しく癒してくれる空間だ。
周りは、江戸時代からの薬棚が使われ、色々な工芸品や書籍が展示されている。





ドリンクと簡単なお菓子で疲れを癒すのも良し。





こぐま名物の 「こぐまドーナツ」

お腹が空いていれば、簡単な食事も出来る。





これは、夏季限定の 「冷製チキン&オニオン バルサミコ酢丼」





カフェメシ と バカにしてはいけない。ここの食事は、どれを食べてもとてもレベルが高い。
それなりの工夫もされている。
先出のカフェオーレも、4層構造になっている。若干リキュールも使ってあるので、大人の味に仕上がっている。





チョット怖い顔をした 猫の置物が睨みをきかせているが、魔よけの一種なのか。





こんなところにも居た!


鳩の街商店街 で、こんな店も見つけた。





紙工房 堂地堂





製本のさいに出る余り紙を使い、ハンドメイドでメモ帳やノートを創っているお店だ。








超・豆ノート なるのもを発見。
興味本位で買って来てしまったが、このチビノート 何に使おうか考慮中である。





こんな事もやっていたので、この商店街をうろついているだけでも充分楽しむ事ができる。

渋谷や新宿や青山・六本木では、絶対に味わえない 贅沢な空間を楽しむ事ができる地域だ。


帰りは、浅草から 水上バス に乗ってみるのも良いのではないだろうか。日の出桟橋(浜松町)まで、40分ぐらいの船旅だ。値段も750円だったかな。





川沿いから別の角度から見る 東京の姿 は陸地からは想いもよらない、新しい東京の魅力を発見できるかもしれない。