東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会) -36ページ目

ウナギの松竹梅  ※落合

日本では、松竹梅 とだいたい3つのランクで料理内容を選択する仕組みになっています。
松が一番豪華で、竹、梅 となるにつれて、品数が少なくなったり、使う素材が安価な物へと変わっていきます。日本人は、竹を頼む人が一番多いようなのですね。見栄と財布の中身を見比べて頼んでいるのでしょうか。

ウナギの松竹梅は、素材の良し悪しで値段が変わっているのではないんですよ。
違いの基準は、ウナギの量 です。
梅は半身、竹は1匹、松は1匹半、というのが相場だったのですが、ウナギの値段が高くなってきた当世では、梅は半身の更に半分ぐらいに小さくなっています。今では、松が1匹ですね。

現在のウナギは、1kg単位で取引が行われるようで、関東では、1kg4匹~5匹 のサイズが好まれています。関西は 1kg3匹 のサイズが主流だとか。関西のほうが、太いウナギを使っています。
関東と関西では、ウナギの調理法が異なることは有名ですが、一番両者の特徴を現しているのは、頭を付たまま焼くか、頭を落として焼くかじゃないでしょうか。
大阪は商人の街として発達してきたので、商売になるものは、なんでも利用する。ウナギの頭は 焼いてから 汁物にして、料理として出しています。
一方、江戸は、武家の街。腹を切るのは縁起が悪いと、ウナギ自体も背開きにして、無駄なものは 潔く捨てる。ウナギの頭も、勿体無いのでは、などど悩まずに、いさぎよく捨ててしまいます。

魚類は、天然物が好まれますが、ウナギも例外ではありません。ところが、夏場のウナギは、天然物より養殖のほうが栄養価が全然高く、臭みも少ない。
本来、秋から冬にかけてが ウナギ の旬なのですが、餌の改良で、夏場でも油がのった美味しいウナギが食べられるようになったんです。現在は、アジ をウナギの餌に利用しているようですが、アジの油が、夏場でも臭みの無い油の乗ったウナギを作り上げているんですね。平賀源内の苦労が、養殖技術の発達により、報われたということでしょうか。



 稲毛屋 
新宿区中落合 2-1-15
03-3953-1414


やはり、夏場に1度は食べておきたいですね。ヨッシー君は、ウナギも大好物なのですが、あまり食べにいきません。一番の理由は、量的に中途半端なんです。牛丼屋のウナ丼やスーパーで売っている蒲焼はどうも生臭くて美味しくありません。
かといって、美味しいウナギ屋さんへ行くと、ゴハンの量がお上品でいけません。小腹が空いた時のオヤツ感覚になってしまって、オヤツのわりには値段が高いとなってしまうんです。
(スーパーで売っている ウナギの蒲焼 を美味しく食べる 裏技 をご伝授しましょう。買って来た蒲焼は、ついている タレを、水道の水で綺麗に洗い流しちゃって下さい。水気を良くふき取って、アルミホイルで包み、トースターで4~5分焼くと、お店で食べる 蒲焼の味に近づきますよ。)





そんな中、ご近所にちょうどよい 鰻屋 さんがあるんです。土日も営業してくれているので、ありがたいです。





鰻屋さんなので、うな丼 を頂きたいところなのですが、ここへ来た時はあえて 和弁当 1300円 をいただきます。

お弁当の内容は、ウナギ 焼き魚 刺身 きじ焼き の中からおかずを 2品 チョイスします。





今回は、ウナギ と キジ焼き にしました。
これで、1300円だったら 悪くないでしょう。





ウナギは、半身の3分の1ぐらいですかね。
それでも、これだけのおかずの中の一品ならば、充分満足できます。かえって、ウナギだけより満足感があります。





きじ焼き は漢字で書くと 雉焼き となるのですが、雉のの肉を使っているわけではありません。
江戸時代頃までは、本物の 雉 の肉が使われた高級料理 だったのですが、精進料理に豆腐を雉に見立てた料理が登場するようになります。豆腐の雉焼きの方が、ポピュラーな時代もあったようです。雉焼きが豆腐料理 の一種になっちゃったんです。今でも 雉焼き豆腐 と言う名で残ってるんですよ。
時代が進むにつれて、やっはり豆腐より肉の方がいいや と、魚 や 鶏肉 が使われるようになり、サバや鶏肉を味醂と醤油で味付けする料理を きじ焼き と呼ぶようになりました。





お弁当スタイルは良いですね。一流店の味とはいきませんが、沢山さんの味を一度に味わえるのは、なんとなく贅沢な気分も味わえます。





中でも、漬物の美味しい店は格別です。やはり自分のところで漬けた漬物を出してくる店にはシンパシーを感じます。


余談になりますが、ここのお店のように、弁当箱に漆器を使っているお店って、食器洗い機を使えないので、手間がかかるんですよ。
今までの食べ歩きの経験から言うと、こういうところの手間を惜しまないお店は、長く続いていますね。

ごちそうさまでした。




 「野菜な空間」 は、食事をいただくときの一番大切な言葉、「いただきます」 と 「ごちそうさま」 について書いています。
次回は、いよいよ日本料理の真相に迫りたいと思っています。なぜ、日本文化が世界に注目されるようになってきたのか。和食の世界から覗いてみたいと思います。





ヨッシー君、ブログで哲学を語る 2 (東京トワイライトゾーン 2) ※沼袋

前回に引き続き、中野区にある 哲学堂公園をご案内します。そもそも、井上円了先生は、なぜ妖怪をテーマにした、哲学の学びの場を作ったのでしょう。
井上先生は東洋大学の創始者でもあるので、決して なんちゃって哲学者 ではありません。
日本各地に言い伝わる、不可思議現象や妖怪、幽霊の研究をすることで、人間の心の奥に潜む恐怖感をあぶり出し、人間の真理を追求しようと考えたようです。有名な著名人も学びに来たようです。

哲学館は真理の庭に向うために様々な入路が用意されています。そのうちの一つが前回紹介した 妖怪門 です。





変な物が写り込むとやなので、写真を撮るのは躊躇したのですが、この門の右側に 幽霊。左側に天狗がいます。








真理門という入口もあるのですが、一応ここへ哲学を学びに来た方は、まずは、この 館 で、俗身 を清めます。
この 館 を 髑髏館(どくろかん) と呼びます。
髑髏は、俗身 の死を意味するそうです。





この奥に 霊明閣 と言う建物があります。





この建物が、学び舎 だったようです。「髑髏庵から復活廊を通り、この屋に至れば精神は俗界を離れて霊化する」とされています。
現在では 区の集会場 になっていて、中野区民ならだれでも借りられるようです。時々、怪談落語や妖怪講演が行われているようですが、夜中に、この建物で 怪談落語 なんて聞いたら、気分は大盛り上がりでしょう。

水木しげる の ゲゲゲの鬼太郎 は、ここで作られた物語だとも言われています。円了先生の弟子筋になるのでしょうか、菊池章太さんが書かれた 「妖怪学講義」 には、鬼太郎や目玉のおやじの出生の秘密が書かれています。


しかし、哲学堂 と名が付いているだけあって、妖怪専門ではありません。





ここは、 四聖堂 を呼ばれ、世界の4大哲人 釈迦 孔子 ソクラテス カント が奉られています。堂の中に 釈迦の涅槃像が御安置されていて、春と秋の2回、公開されています。

なぜこの4聖人が選ばれtんでしょうね。





この建物が、六賢台 です。赤く塗られたひときは目立つ塔です。

ここには、東洋的6人の賢人が祭られています。
聖徳太子、菅原道真、荘氏、朱子、竜樹、迦毘羅 の6名です。





こちらは 宇宙館 です。
ここでは、宇宙の真理について講義がされていたんですね。中には 聖徳太子像 が御安置されていて、期間限定で公開されています。
明治の中期に 宇宙学 とは、驚きですが、すでに釈尊の経典の中には、現在宇宙工学者が懸命に追い求めている宇宙観がすでに解き明かされていたんですよ。





他にも、哲学堂内には、全ての道や広場に名前が付けれられ、哲学を考えられるような仕組みになっています。例えばこの坂は 経験坂。唯物園に続いています。唯物の真理を理解するためには、経験をつまなくてはダメだと教えているそうです。迷いを生じた時に登る坂や、あの世とこの世を渡す橋 などもあったりして、1日いても飽きない所です。


紹介しきれないので、このへんで一休みして、お茶でもいただきましょう。



ロイスダール 
中野区松ヶ丘 2-4-14
03-3388-7125


哲学堂公園は、新青梅街道に中野通りが突き当たった所にあるのですが、この当たりの中野通り沿いは、春には桜の名所して賑わいます。
東京の桜並木は、ソメイヨシノが多いのですが、ここは、別の桜が使われています。種類は失念。

哲学堂から中野通り沿いに、しばらく歩くと、洋館風のケーキ屋さんが姿を現します。





明治31年に創業した、老舗の 洋菓子屋 さんです。
この地にレストラントランとしてオープンしたのが 昭和59年ですので、ここだけでも25年ぐらいの歴史があります。





1階はショップになっていて、2階はフレンチレストランです。中2階のコーヒーショップが好きで、





大昔は、よくデートに使ってました。
この後で、哲学堂公園へお散歩に行く事もあったのですが、幽霊、妖怪の手は、生理的に受け付けない女性がいるので、ご注意を。
ヨッシー君のデート哲学としては、あらかじめお相手の趣味嗜好は、必ず押さえておくように。相手が嫌がることはしない、と言うのが鉄則です。





本日は、独り寂しく ケーキとコーヒーをいただいたのですが、窓から元気に葉を茂らせる桜の木を眺めながら、
「国敗れて山河あり …」
なんて、若き頃のデートを思い出して、ちょっとおセンチになったりしています。





このケーキ、マイクロトマト を使ってるんですね。
イチゴとはまたちがった酸味のハーモニーと程よい甘さが、何か哲学を語っているようなケーキでした。

人生は、甘味や酸味や辛味や苦味が程よく混ざっているから楽しいのかもしれません。
後先の事を考えずに、甘いものを食べている時が一番 シ・ア・ワ・セ ですね。



「野菜な空間」 は、日本の食を改善する魔法の一言 について書いている途中です。
今日明日は連休なので、なんとか明日までにはアップしたいと思っています。






ヨッシー君ブログで哲学を語る 1 (東京古民家カフェ 13) ※落合南長崎

古今東西、哲学者と呼ばれる人は星の数ほどいらっしゃいまして、彼らは労働もそこそこに、「私は誰?」「ここはどこ?」的な事ばかり考え、一言で言えば 生産活動 とは無縁な世界で生きていらっしゃいました。
汗水たらして働いている労働者にしてみると、「御託を並べる前に、手足の1本でも動かせよ!」言いたくなるのですが、この手の仕事をしてらっしゃる方々は、傍から見ていると、恐ろしいほど頭が良く見えて、言っている事にいちいち理が通っている。お釈迦さんの説法でも聞いているように、その 御託 にフムフムと耳を傾け、妙に納得してしまったりします。

哲学と言うのは、南蛮語で言うと フィロソフィー と言いまして、phlios→愛 と sophia→知 の複合語であります。知恵を愛する というところから出来た学問なんですね。
最近では、マイケルサンデル教授 が有名で 「これからの正義について話しをしよう」 なんて授業をハーバード大学で行っています。

実は、アメリカの開拓時代、ハーバード大学のあたりは、奴隷市場と女性を売買する市場があった所。かつてのフロンティア達は、ここで奴隷と奥さんを買って、西へ西へと向ったのであります。
開拓と言うのは、インディアン と バッファローの惨殺のくりかえして、自分の生活空間を確保して行ったわけですが、インディアンやバッファローにとってみれば、これほど迷惑な行為はなかったワケで、仕舞いにはアメリカの片隅に インディアン特別居住区 なる場所をあてがわれ、今ではそこで、ひっそりと観光業などを営んで、細々と生活しています。
この行為を彼らは フロンティアスピリッツ などどと呼び、正義 だと思っていたんです。多分今でも、アメリカ開拓史は、正義だと真剣に思っているんでしょう。
こんないわくつきな場所で、「正義」の話しをされてもピンとこないよと、突っ込みを入れたくなってしまいます。

哲学はとても巾の広い学問で、「社会哲学」 とか 「経済哲学」 とか 「宇宙哲学」 とか 「政治哲学」 などなど、あげれば枚挙がありません。全ての学問に哲学があるんです。日本でも古代から、哲学者と呼ばれる人は沢山いたのですが、ほとんど上流階級の人の学問でした。
ところが明治に入り、誰もが学問できるようになると、哲学を学ぼう、と言うことで、哲学を学ぶ学校が出来たんです。





東洋大学を設立した 井上円了 なる哲学者が、中野の小高い山の上に 私立哲学館 を開校したんです。
現在の 哲学堂公園 です。

ところが、ここ 哲学堂公園 は、都内でも有数な 不気味な場所 なんです。夏日の暑い昼間でも、この森の中へ1歩足を踏み入れると、ゾクゾクっとする霊気が漂い、高枝からこちらの様子を伺う カラス の眼がキラリと輝いて、後ろを振り返ると ……

この不気味な一帯に足を踏み入れる前に、腹ごしらえをしておきましょう。走って逃げるにも、お腹が空いていては逃げられません。



K (ケー) 
新宿区西落合 3-9-11
03-3951-7648


哲学堂公園は、交通の便が悪いところにあるんですね。大江戸線の落合南長崎 か 西武新宿線 の 新井薬師前 もしくは 沼袋 から歩いて 15分ぐらいのところにあります。
今回は、落合南長崎 から向います。
落合南長崎は、なんにも無い所だったのですが、最近 商業ビルが出来て、多少活気が出てきています。
ほとんど飲食店らしきものは無いのですが、住宅街の中に地元の方を対象にした、素敵な古民家食堂 があるんです。





木造アパートの1階部分を改装して、こじんまりとやっている小さなお店です。





週3日(月・火・水)だけ、ランチだけを提供している、とってものんびりとしたお店なのですが、昼時になると近所のサラリーマン、OL,おじちゃん、おばちゃん が集まって満席になります。3回転ぐらいする繁昌店なんです。





大きな窓から入ってくる 自然光 と 木の香りがなんとも形容のしがたい 和みの空間 を作っています。

やられているのは、たぶんこのアパートの家主さんなんでしょう。趣味と実益をかねて始められたようですが、どちらかと言うと、生きがいのためにやられているようで、商売はこっちにおいてあるように見受けられます。





供されるお料理は、すべて家庭料理 です。
メインは3種類~4種類用意されていますが、日替わりで変わる 小鉢4皿 が美味しいんです。
この小皿には、ちょっとした秘密が隠されているようです。秘密に関してはあくまでも想像なので、コメントがついたらコメントの中で明かそうと思います。
今回は 豚シャブ をいただきました。





炒め物は、なすとパプリカ、サツマイモ、豚肉。





煮物は車麩と厚揚げをメインにした和風。





カボチャとキュウリの和え物、もおいしゅうございました。





ねこちゃんも、入口の所にちょこんと座って、何かおねだりしてます。

店をしきられておるのは、70歳を過ぎた女性の方なのですが、若いサラリーマンやOLにとっては、お母さんの存在なようです。皆さんととても仲が良い。





お店を始めてから 8年になるそうですが、週3日営業は、70歳を過ぎて、自分の時間も大切にしたいとの思いから、切り替えてしまったそうです。だから夏休みも 7月26日 ~ 9月3日 まで、1ヶ月以上と 超ロングバケーション。
ちょっとわがままで、ゆったりした時間の流れが、店の空気を作っているんでしょう。このお店に来ると、頭の中から、仕事の煩雑さと世間の喧騒が飛んでいってしまいます。

ごちそうさまでした。

腹ごしらえも出来たので、そろそろ、哲学堂公園をご案内しましょう。





創設者、井上円了先生は、人間の真理を 妖怪 から解き明かそうとした哲学者。妖怪学 の第1人者なんです。ここにある建物は、全て妖怪の世界とつながっているんですよ~
だからこの公園は、日本中の妖怪と幽霊の憩いの場になっているんです。
公園の入口を入ると、行く手に現れる第1の関門はここ。通称 「哲理門」。別名 「妖怪門」 と呼ばれています。





門の左に書かれているのは、





妖怪門 幽霊 在比内
門の右側には、





妖怪門 天狗 在比内
と書かれています。この中に、幽霊と天狗が居ます。皆さんは門の中を覗いてみたいですか。





この門の内側は、物質界 と 精神界 が混在した
トワイライトゾーン になっています。

何故、妖怪と哲学 なのか。
本当に幽霊は存在するのか。
次回は、タイトルを 東京トワイライトゾーン に切り替え、人間の真理 に迫って行きたいと思います。
次回のブログには、写真に写っちゃいけない物が写りこんでいるかもしれません。




 「野菜な空間」 は、食の哲学です。パンと米は共存出切るのか。これからの日本の食を考える上で、激論を交わさなければならないテーマです。
パンは日本の食生活を崩壊させる、とまで訴えている学者も出てきています。
みなさんも、これを機会に パン食と米 を哲学してみて下さい。