東京の遊び方 (東京稲城で里山暮らし、時々都会) -38ページ目

四谷怪談の真実 (東京トワイライトゾーン 1) ※信濃町

暑い夏に向けて、東京の遊び方も節電に協力しようと思います。
近代的な街、東京にも、ゾーッと背筋が寒くなるように感じる場所があります。実際に節電につながるかどうかわかりませんが、東京の トワイライトゾーン をご紹介しましょう。

トワイライトゾーン は、1959年にアメリカで制作された SFテレビドラマ の名前。団塊の世代 の人なら見たことあるんじゃないでしょうか。世の中に起こる 不可思議現象 や 超常現象 をテーマにした、ドラマでした。ホラーではないのですが、かなり怖かったと記憶しています。
東京の中にも不思議な事が起こった、いわく付きの場所がたくさん存在します。


東京トワイライトゾーン 最初にご紹介するのは、信濃町 界隈 です。
JR信濃町駅の東側を、カメラを持ってウロウロしていると、背後に視線を感じたり、警察じゃない人に声をかけられたり、別の意味で不気味さを感じる場所だったりします。これ以上書くとブログが荒らされそうなので、この話しはこちらにおいて置いて、街の話へ移行します。(わかる人にはわかるでしょう)

信濃町界隈は、昭和30年代ぐらいまでは、東京で最大規模の スラム街 だったんです。スラム街は、信濃町から四ツ谷の高台にかけての、谷間にあったのですが、昔は 鮫河橋谷町 と呼ばれていてました。(現在の地名は若葉町) そんな事を知って、この当たりを探索すると様々な過去が見えてきます。
今回は、スラム街の話ではなく、スラム街の山の手にあたる、武家屋敷がつらなっていた、左門町のお話です。江戸時代末期まで遡りますが、左門町は、皆さんも良くご存知だと思います 四谷怪談 の舞台となったところです。

ご案内する前にまずは腹ごしらえ。



メーヤウ 
新宿区信濃町 21 B1F
03-3355-0280


東京における、タイカレーの聖地 と言って過言ではありません。タイ料理好きで、このお店を知らないと モグリ と言われてもしかたありません。創業30年近くなると思うのですが、今でもメーヤウの味を求めて行列が出来ます。





日本の方がオーナーなのですが、タイの人がやられているタイ料理やよりも、タイ料理なんです。日本人向けに味を変えていません。そこが人気の秘密なんでしょう。





午後2時過ぎに行って、満席でした。男性客が多いのもこのお店の特徴です。ほとんどの方は、タイカレーとタイ風ソバ のセットを注文するのですが、ヨッシー君のお勧めはコチラです。





本場の味をそのまま再現した、タイ風バジル炒めライス。730円。





豚肉とタケノコとバジル を炒めた、いわゆる 炒め豚肉かけゴハン なのですが、これが、激辛 で 美味しい。
ここで使われている バジル は、普段、私達が食べている バジル と味がまったく違います。
タイのバジルは香りが高いんですね。タイのバジルをわざわざ沖縄まで持ってきて、沖縄で栽培したものを使っています。香辛料もすべて タイ本国のものを使っているので、ガツンとした味の、タイ料理が食べられます。見た目は悪いですが、味は保証します。





看板のシンプルさも、タイっぽいですね。飾りけの無い
チープさが、より、料理の美味しさを引き立てているのかもしれません。


それでは、四谷怪談の世界へご案内しましょう。
メーヤウを出たら、少し四ツ谷3丁目方面へ足を伸ばしてみてください。50mぐらい先に信号があるので、信号の先を右に入ります。一つ目の角を左へ折れるた辺りから、トワイライトゾーン に突入してきます。

四谷怪談 の舞台となった 左門町です。





四谷怪談 は、忠臣蔵のサイドストーリーとして語られている物語です。作者は四世・鶴屋南北という、当時の売れっ子作家。江戸時代の町人文化がブレイクする 元禄時代 に書かれた物語なんです。

忠臣蔵と言うのは、ご存知の通り大石内蔵助ひきいる赤穂の四十七士による仇討ちの物語。一方、四谷怪談は、討ち入が怖くて、逃げ出した 蔵助の部下の話になっています。
討ち入りを前に逃げ出すとは、武士の風上にも置けない所業、という事で、女と金にだらしない、とんでもない武士にしたてあげられてしまいました。
不倫の末に女房お岩を殺し、死んだお岩が幽霊となって復讐されてしまうという、おどろおどろしい話しです。





ところが真実は全く違います。
実際はどうだったかと言うと お岩さんは、物語の忠臣蔵を遡る事、190年も前に実在していた人です。江戸時代初期の田宮家の嫁で、お岩さんのお墓は巣鴨の妙行寺にあります。
お岩稲荷 は、お岩さんが嫁いだ 田宮家 があったところで、正式名称は 田宮神社 と言います。





お岩さんは、夫婦仲が大変良く、当時、貧乏だった夫を影から助けた良妻賢母だったようです。田宮家の再興に尽くし、武士の妻の鏡 として、皆に慕われていました。お岩さんの人柄にあやかろうと、お岩さんが生前、信仰していた、田宮家の屋敷神を多くの人が参拝するようになります。その神社が、左門町にある お岩稲荷 です。
怪談どころか、とってもハートウォーミングなお話ですね。

それが、どうして怪談話しの主人公になってしまったのでしょう。アイスクリームでも食べながら、そこに潜む トワイライトゾーン の扉を開けてみましょう。


ジェラテリア・ラ・ナポリ 
新宿区左門町21-1
03-3357-3160


お岩稲荷から、外苑東通りに戻り、道路の反対側に 森永乳業 の系列でやっている ジェラートショップ があります。涼もうと思ったら、怪談話しより、アイスクリームの方がいいですね。





このお店は良く利用するのですが、お目当ては ジェラート ではありません。





ピコア と言うアイス。
昔はスーパーでも売っていたのですが、今はここでしか見かけなくなりました。
ジェラートも色々な種類があって美味しいですよ。季節限定の 枝豆ジェラートなんてのもあります。





枝豆のツブツブが入っていて、お勧めですが、好みはやはりこちらです。





アイスを2つも食べて、汗もひいたところで、お岩さんの続きを。
元々、四谷怪談の原話は 君主の為に命を投げ出すなんてバカみたい、と言う、アンチ武士道 の話だったんです。人気作家であった、鶴屋南北 と言えど、おもむろに武士道を批判する事が出来ませんでした。

そこで、南北は、この当たりで起こったある事件を利用します。女性が疾走し、遺体が神田川から上がると言う事件だったのですが、この事件をフューチャーして、怪談話に仕上げたのです。怪談話しにすることで、武士道批判を薄めて、お上の目をごまかしたんですね。
更に、信憑性を高めるために、この地に神社のある、お岩さんの名前をパクッちゃったんです。

ところが、歌舞伎で上演した 四谷怪談 が大ヒット。そのおかげで、お岩稲荷(田宮神社) が注目されてしまい、人が押しかけるようになり お岩稲荷まで大繁盛してしまいました。神社に大繁盛なんて言葉を使ってよいかどうかわかりませんが、田宮神社の前にいんちきお岩稲荷も出来る始末。(こちらは、昭和27年に出来ているので、あきらかに お岩さん人気に便乗した ウソ です)
あげくの果てには、四谷怪談を上演する時には、お岩稲荷にお参りしないと祟りがある、なんて尾ひれはヒレも付いてしまったんです。

真実は、夫婦仲が良く 優しいお岩さんが、武士道批判の隠れ蓑として、怖い幽霊にされてしまったんですね。ウソの話しが、本当のように語り継がれているわけです。当のお岩さん本人は草葉の陰でどう思っているか…
こっちの方が 怖い話しですね。

夏が終るまでに、日本3大怪談話し と言われている、番町更屋敷 と 怪談牡丹灯篭 の現場も紹介しましょう。




 「野菜な空間」 は、ワイン好きにはもってこいの チェス板 を紹介しています。勝っても負けても 後は保証できないチェス板 ですが、自己責任でお楽しみ下さいませ。





青山のビッグママの魔法 (青山ランチスポット) ※南青山

青山・麻布・六本木と聞くと、お洒落な街であまり生活の匂いが感じられない街に思えますが、それぞれ、ごく一部だけ、未だに未開発ゾーンが存在します。

青山で言うと、南青山1丁目の裏手。特に繁華街は時代と共にどんどんと姿を変えていくのですが、手が入っていない所を見つけると嬉しくなってきます。

下町的な雰囲気が残る場所には、下町的雰囲気のあるお店が必ず残っているんですね。下町と言っても やはり 青山 です。イメージとしては アメリカのダウンタウン にあるような感じのお店で、ちょっと太目のお母さんがしきっているお店です。これぞ、昔の青山のお店です。







ふとっちょおかさんのお店
mamas(ママス)
港区南青山1-7-1
03-5410-5538


どう例えればいいんでしょう、アメリカ的、京塚正子さんタイプのお母さんと、渋くてダンディーなお父さんが2人でやられているお店です。日本の方ですよ。
お嬢さんらしき方がお手伝いされているのですが、こちらの方はスラットした美人さんです。





事務所を引越しして、最初に目をつけていたお店なのですが、ご近所さんには、すごい人気のお店だったんですね。初めて行ってビックリしました。





11時45分ごろフラッと寄って見たのですが、5分後には 超満員。行列が出来てしまいました。
何の情報も無く入った店だったので、この繁昌ぶりの意味がわかりません。

店内は アンティーク系の木の家具が使われていて、いい味を出しています。たしかに素敵な感じのお店なのですが、これだけでお店は超満員にはなりません。
ご自宅で使われていた物を持ってこられた 自慢の家具なようです。わざわざ、買い揃えたものではないそうです。家具の歴史はHPに出ているのでご覧になってみてください。





ランチは3種で、すべて1000円。
なんのへんてつもないメニューなので、行列の秘密がわかっていません。
とりあえず、デミグラスハンバーグ をオーダーしました。





サラダタップリのハンバーグ。確かにこれも美味しそうなのですが、これだけでは、行列は出来ません。





ところが、このハンバーグにナイフを入れたとたんに、
 「なるほどね!」 と納得してしまいました。

隣に若いカップルが来ていたのですが、この女性も初めてここへ来たようです。この女性が発した最初の一言。

「わっ! 小龍包 みたい!」





写真じゃ判りにくいのですが、ナイフを入れたると 流れ落ちる 肉汁。滝のように流れ出してきます。
みごとにジューシーなハンバーグに仕上がっています。

魅惑的なハンバーグの先に、このお店に引き寄せられる ビッグママの魔法。更なるサプライズが待ち受けているのです。当然ヨッシー君も知りませんでした。


先に来ていたお客さんが、ライスをおかわりしました。
ヨッシー君 心の中で、「なるほど、ライスのおかわり自由なのね」 と、思いつつもダイエット中なので、おかわりはいいや、と思っていましたが、視界に入ってきた おかわりライスには …





カレーがかかってくるんです。
ここのお店のルールは、ご飯をおかわりすると、カレーをかけてくれるんです。おかわりしないと カレーは付いてきません。

人間って不思議ですね。カレーが付いてくると判ると、ご飯 をお代わりしちゃうんですね。
もう一度書いておきます。おかわりしないと、カレーにはたどりつけません。

このカレーが辛口で美味しい。
辛いのが苦手な人は ブー です。

これで、行列の理由がはっきりしました。





セットで付いて来るコーヒに、お菓子もついてきたりもします。アットホームな雰囲気が肌で感じられる、とても素敵なお店を見つけました。ビッグママの魔法にかかって、ダイエットが台無しになりそうです。

ふとっちょお母さんは、とっても気軽に話しかけてくれます。この近くで働く若いサラリーマンたちにとっての、ビックママ なんでしょうね。




 「野菜な空間」 をやっと更新しました。野菜な空間の更新が遅れているので、東京の遊び方の更新も遅れています。東京トトロにもがんばってもらわないといけないのでしょうが、それはそれなりの事情があるようで、今回は、東京トトロ のガス抜きです。



前回アップした アブルボア東京大学 のHPが消えてしまったので、食べログ の方へリンクをはっておきます。食べログ は、 こちら からどうぞ。





東大のオアシスとお化け階段 (東京癒しレストラン 16) ※本郷弥生町

東京も梅雨に入り、なんとなく気分が優れない日が続いています。じめじめとして、好きな季節ではないのですが、逆に、こんな天気だからこそ、雰囲気が出る散歩コースがあったりします。

先週、食に関するシンポジウムが東京大学の構内であり、本郷に出かけていったのですが、この日もどんよりと重い雲が空を被い、今にも泣き出しそうな天気でした。
駅近辺や東大正門近くは人と車でごったがえしていたのですが、一歩裏手へ廻ると平日ということもあり静まりかえっています。
食のシンポジウムなので、東大農学部で行われました。そんなこともあり、今回は、東京大学農学部の裏手をちょっとご紹介しましょう。東大農学部は、住所で言うと 弥生町 になります。

弥生町と言えば、弥生式土器が発掘された所。弥生時代 に作られた土器です。時代名にも使われいるので、さぞかし大きな展示館があっても良さそうなものですが、実は残されているのは、





こんな石碑だけです。それも、「弥生式土器発掘ゆかりの地」 と書かれています。東大(旧帝大)を建てるときに発見されたのですが、工事を優先していってしまったために、発掘された正確な場所がどこだかわからなくなってしまったらしいです。どうも現在の工学部の校舎あたりらしいのですが、とりあえず近くに石碑だけ作ったようです。日本最先端を行く工学部が、日本の歴史を不明なものにしてしまったなんて、皮肉なものですね。

この石碑が建っている所を弥生坂と言うのですが、弥生坂を挟んで、東大の本校と農学部が分かれています。農学部の裏手の方に、行ってみましょう。そこには、異人さんと、お化けが歩く所裏路地があります。





まずは、異人坂。昔、宣教師の居住区があったそうで、外人さんが多かったのでしょう。そんなところから 異人坂 と呼ばれるようになりました。
この異人坂の先に お化け階段 と呼ばれている不思議な階段があります。





今は、綺麗に整備されてしまっていますが、昔は狭い石段でした。(古い階段も残されています) 子供の頃の記憶では、うっそうと樹木が茂り、薄暗く 本当にお化けが出そうな雰囲気の所だったんです。





階段の上には、現在でも お化けが出てきそうな 怪しげな古民家や真っ黒なビルが残っています。
お化け階段と名が付いたのは、この階段の上り下りで不思議な現象が起こるから。登りは40段ある段数ですが、降りる時は39段に減ってしまうんです。気味が悪いですね。
この不思議なからくりは、実際に行ってみて確かめてみて下さい。

こういういわく付きの場所は、カラット晴れた日より、どんよりとした、シトシト小雨の降る日に行かれた方が気分が盛り上がります。


ちょうど、異人坂とお化け階段の間に、ちょっと異質な建物が建っています。東京大学の敷地内なんですが、こちらです。






アブルボア 東京大学 
文京区弥生町 1-1-1 東京大学農学部内
03-5840-8901


東京大学 農学部(弥生キャンパス)内にある、デザイナーズホテル(研修宿泊ホテル) なんです。
高原の別荘地にある小洒落たプチホテルみたいな感じです。全体像はリンクを貼ってあるのでHPをご覧下さい。





ここの1階が、自然食のレストランになっています。
アブルボア は 動物の水のみ場 と言う意味だそうです。

どんな人が利用してるんでしょう。
利用しているのは ご近所の主婦の方が多いようですよ。
本来は、農学部の正門から入って行くのですが、実は裏に秘密の出入り口があります。





裏口は、お化け階段を登りきった先にあります。目印はこの小さな看板だけ。インターフォンを押すと 裏口を開けてくれます。

今回は、13時~15時まで、シンポジウムに参加していたので、ランチタイムには間に合いませんでした。時間が過ぎていても、お弁当が残っていればここで食べられます。





店内からの眺めは こんな感じです。





動物の水のみ場 らしく、店内には様々な動物のオブジェやイラストが飾られています。

お弁当はこちら。





料理は 米久 さんが、作られているので、おこわ のメニューが中心です。米久さんは、デパ地下とかで有名なお店らしいですね。





お弁当 と言っても、きちんと温め直して、お味噌汁もつけてくれます。





炊き込みご飯は、おこわが美味しいですね。もち米の粘りは、味付きご飯と合います。





ランチは、お膳になるのですが、ご飯は、3種のおこわから一つをチョイスするスタイルなようです。800円から1000円ぐらいの価格帯。学生さんにはちょっと高いのかな。





サツマイモと肉団子の甘酢餡かけも美味しかったですよ。


東大には、世界中から研究者やら学者さんがいらっしゃるんでしょう。それを考えると、東大だからこその施設なのかもしれません。

このレストランの近くに 東大の地震研究所の棟があります。





原発事故以来、どうも 東大・京大 の研究室に対するイメージがあまりません。
原発の失態を取り返すためにも、地震予測の精度を上げていって欲しいものですね。





「野菜な空間」 は、シンポジウムについて。植物のゲノム、つまり遺伝子組み換えに関する内容だったたのですが、正直言って、文系の私に理系の理論はチンプンカンプンで何が何だかさっぱり判りませんでした。
それでも、東大の学生さんやら、いわゆる頭の良い人たちと沢山話をする機会に恵まれました。いわゆる将来の日本を背負って立つ頭脳です。彼らを通して見た、日本の将来の感想を書いてみようと思っています。なるべく早めにアップ出来るように善処します。