今回は高校英語の「サクッと演習」シリーズです
チェック問題
次のそれぞれの( )内に入れるのに最も適当な語句を選び、その番号を答えてください。
1.(芝浦工業大)
( ) tired, I decided not to go to the party.
1) To feel
2) Feel
3) Feeling
4) I feel
2.(関西学院大)
( ) from a distance, the mountain looks like Mt. Fuji.
1) Viewing
2) To view
3) Having viewed
4) Viewed
3.(関東学院大)
( ) how to study, the students decided to visit their advisor in his office.
1) Not knowing
2) Knowing not to
3) Not to knowing
4) To not knowing
解説・日本語訳
1.コンマより後ろの部分のおおまかな内容は「パーティーに行かないことを決めた」ということですね?
すると、コンマより前の部分は「疲れた(tired)」ということが書いてあるわけですが、これは「パーティーに行かない」ことについての理由を説明しているということになりますね
ということは、becauseなどの接続詞を使ってこの部分を書かないといけないはずですが、選択肢を見てもそれを使っているものがありません。
本来ならば接続詞を使って書かないといけない文について、接続詞を省略して書くことができる方法があるんです。
その方法が分詞構文というわけです。
分詞構文は、接続詞だけじゃなく、文の後半部分の主語と同じであれば主語も省略して書いていいという書きかたです。
1.の問題文ならば、文の後半の「パーティーに行かない」と決めたのはI(私)であり、「疲れた」のも同じ「私」のことなので、文の前半ではIという主語も省けるというわけです。
ただし、「分詞構文ということで勝手な省略をしました」ということがちゃんとわかるように、動詞部分を現在分詞、つまり~ing形にしないといけません。
よって、この1.の問題の場合はfeelを~ing形にしたfeelingを使わないといけないというわけです。
なので、正解は3)といえます。
日本語訳は
「疲れていると感じたので、私はパーティーに行かないことを決めました」
です。
ポイント
分詞構文では接続詞などを省略するかわりに動詞を~ing形にする
2.コンマより後ろの部分のおおまかな内容は「その山は富士山のように見える」ということです。
コンマより前の部分はfrom a distance、つまり「遠くから」とあるので、どういうときに見たら富士山のように見えるかを示しているといえますね。
ただし、本来なら接続詞を使って2つの文をつなげる必要があるのですが、さっきの1.と同じく選択肢にそのようなものがなさそうなので、この問題も分詞構文を使っていると考えることができます。
選択肢に使われているviewは「見る、眺める」という意味です。
分詞構文では、文の前半と後半で主語が同じなら省略できるのですから、文の前半の主語もthe mountain(その山)のはずですね。
しかし、「その山が眺める」とすると、おかしいですよね?
山は何かを眺めるものではなく「眺められる」立場にあることがふつうです。
このように、「~される」と受身であることを分詞構文で言うには、動詞は~ing形にするのではなく、過去分詞にしないといけません(受身形は〈be動詞+過去分詞〉ですからね)。
なので、ここではviewingにするのではなく、viewedにしないといけないというわけです。
正解は4)とわかりますね。
日本語訳は
「遠くから眺められると、その山は富士山のようです」
です。
ポイント
受身の意味をあらわす分詞構文では、動詞は過去分詞にする
3.コンマより後ろの部分のおおまかな内容は「生徒が教官を訪ねることを決めた」ということですね。
そして、コンマより前の部分にhow to study、つまり「勉強のしかた」とあるので、おそらくコンマより前の部分はなんで「教官を訪ねる」ことにしたのかを説明している部分なのでしょう。
さらに、選択肢を見ると、knowingと~ing形を使ったものばかりになっているので、これもさっきの1.や2.と同様、分詞構文の問題と判断できるわけです
ところが、どの選択肢を見てもnotという単語も使われていますね?
knowは「知っている」ですから、結局、「知らないので」ということを意味したい、つまり否定の意味をあらわす分詞構文にしたいのでしょう。
では、分詞構文でnotはどう使えばいいのでしょうか。
notは、~ing形や過去分詞など分詞になっているところの直前におきます。
直前におくだけでよくて、toなどのようなものを使う必要はまったくありません
なので、この問題ではNot knowingとすればいいので1)が正解です。
日本語訳は
「勉強のしかたを知らないので、生徒たちは事務所にいる教官を訪ねることに決めました」
です。
ポイント
否定の意味をあらわす分詞構文では、notを分詞の前におく