5.カミングアウトの話

~心が軽くなった喜び~

 

 

 
 

 

 

 

僕が、自分のことを、ようやくわかったのは

 

30歳になる前だったかと思う。

 

 

その時にあった、某ドラマで

 

「性同一性障害」で悩む女子中学生の話を観て

 

まさに、自分がそれに当てはまるものだったのだ。

 

 

 

その時の僕は、

 

 

 

これだよ!これ!!

ようやくわかった!!やった!!!

 

 

 

と叫んだのを今でもよく覚えている。

 

 

今までは、こういうのって一体何て言うんだろう?

 

うまく表現ができず、

 

答えの見つからない重いものが

 

僕の心や身体を支配していた。

 

でもまず言葉としてそれが存在していた。

 

 

 

僕は変じゃないんだ!

僕みたいな人もいるんだ!!

僕だけじゃないんだ!!

 

 

 

 

角砂糖が熱くて苦いコーヒーに

 

溶けて甘くなるように

 

僕の心の中にホッと余裕ができたような気がした。

 

 

 

 

それからすぐに僕は本屋へと走り

 

僕のような人たちのことを、片っ端から調べた。

 

 

 

LGBT、セクシャルマイノリティ(性的少数派)

 

そういった人たちが世の中にいるようだ。

 

 

 

僕もそのうちの一人だな。

 

うんうん、確かにそうだ。これこれ!

 

わからないことが、わかる

 

という瞬間のうれしさ

 

全てのパズルが組み合わさっていく。

 

 

 

そしてパッと、読みやすそうな本を見つけ手にした。

 

読むと僕のような人たちのことを

 

明るく元気に

 

そして愉しそうに書かれている。

 

これでいこう!

 

僕はその本を購入して、飛ぶように帰った。

 

 

 

 季節的に少し

 

寒くなり始めたころだろうか

 

家に帰って

 

母親が出してくれたコーヒーが少し熱めに感じて

 

それを飲んだ時に

 

言うべきタイミングが来たんだと察した。

 

 

 

 

 

時間は夕方5時になりかけていた。

 

 

 

 

 

あの、父さん、ちょっといいかな、実は僕…。

 

 

 

 少し沈黙が走る。

 

 

 

伝えたいけど、これを伝えたら、どうなるだろう。

 

 

 

この関係性が崩れるかも?怒られるかも?

 

 

 

逆に自分たちを責めて悲しむかもしれない。

 

 

 

しかし、僕はエイ!という気持ちで伝えた。

 

 

 

 

 

僕は、性同一性障害というの、らしいんだ…。

 

 

 

伝えた瞬間、真剣に聞いていた父の顔が

 

その言葉を知らないのに

 

全てがわかったような表情になったのを見た。

 

 

そして、一言、

 

 

 

お前の人生だ

お前の思うように生きろ

お父さんは

何かあったら

すぐバックアップする。

 

 

 

と、言ってくれた。

 

 

僕は、言葉を伝えられた安堵感と

 

大きな大きな父親の愛を感じその場で泣き崩れた。

 

 隣りで聞いていた母親も

 

よくわからないけど

 

僕が泣くから一緒に泣いていて

 

ひとしきり泣いたあとやっぱり、

 

 

 

おかあさんよくわからない、

 

 

 

と言っていた。

 

しかし父親が、

 

 

 

クララの人生だから

受け入れよう。

 

 

 

と言った。

 

 

僕は持ってきた本を母親に渡し、

 

これ読んでくれたら少しわかると思う

 

読んで何か聞きたいことがあったら聞いて。

 

と伝えた。

 

 

わからないことは、やっぱり怖いんだね。

 

だからわからないことを

 

知ってもらうことが大切。

 

 

僕は身近にいる親に伝えることで

 

今後の人生のための大きな大きな一歩を進んだ。

 

そのあとから

 

僕は自分の心の性に近づけるために

 

クリニックに通い始めた。

 

 

 

クリニックに通い始めて

 

すぐに自由診療でホルモン注射を打ち始めた。

 

通常、性同一性障害だと診断されるまで

 

カウンセリングを続けて

 

そのあとに、どんな治療方法を選択するかを

 

決めていくのだけれども

 

それはすごく時間がかかることになる。

 

 

自由診療とは

 

医師からのカウンセリングを受けると同時に

 

ホルモン注射も受ける

 

という選択ができる診療

 

(全て本人の責任のもとである。)で、

 

心が望む性にいち早く身体を変えていく

 

そのアプローチを推奨している先生を選んだ。

 

 

始めて1,2回ぐらいの注射では

 

全く体は変わらなかった。

 

しかし3回目を終わったぐらいから

 

声が変わってくるのを感じた。

 

いわゆる変声期、である。

 

そして、いよいよ生理も止まり

 

(これは僕の中で大きなストレスだったので

止まった時はうれしかった)、

 

体毛が少しずつ増えてきた。

 

5回目以降になると、体重が増加し

 

筋肉が増えるのを感じた。

 

スポーツをしていたから

 

元から筋肉質ではあったけれども

 

明らかに僕が

 

心から憧れてきた男の筋肉の付き方になってきた。

 

ホルモン注射を打ち始めて1年ほどで見た目は

 

ほぼ男性になっていた。

 

そして身体の変化とともに

 

心がずいぶん落ち着くのを感じた。

 

以前は心が落ち着く場所がどこにもなく

 

イライラしていることが多かった。

 

 

しかし、今は違う。

 

求めている性に自分が向かっていける

 

それがとても嬉しくて

 

僕自身が持つ本来の明るさを取り戻していった。

 

 

 

そう、あの時までは。

 

まさか自分にあんなことが起こるなんて。

 

 

 

 

 

うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座

 

 

 

 

皆さん、こんばんは星

 

元女?!のくらさんの妻、ちさとですニコニコ

 

今回の記事で1番心に残ったのは

 

やはり

 

くらさんのお父様の言葉ですねピンクハート

 

本当にくらさんのお父さんは

 

大きい人ですキラキラ

 

何があってもがっしりと

 

受け止めてくれるドキドキ

 

愛情深いお父様ニコニコ

 

そんなお父様の子供のくらさんも

 

愛情深い人です照れラブラブ


子供の人生やから


親が決める事じゃないもんね。


何かあればバックアップする!!


私もそう言える親で在りたい!


だから子供も


自分の思うまま


考えて


恥じることなく


堂々と生きて欲しいキラキラ


親は何があっても


子供の味方ハート


反抗期でムカつくけどなムキークソが!


真顔

 

そして、ホルモン注射を打ち始めたね病院

 

私が出会った頃のくらさんは

 

見た目、ごりごりの男でした♂

 

まさか女性とは!

 

ホルモン注射恐るべし!!

 

 

まだまだ続く

 

涙あり笑いありの人生story流れ星

 

次回も読んでねラブラブ

 

今日もありがとうございました星

 

 

 

 

 

UMAくん

 

 

 

 

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