心理学で人生を楽にしたい!
そんな目線で心理学を勉強中の
いちご大福と申します
前回は
悪い感情なんてない
という内容を記事にしました
ネガティブな感情を
悪い感情と捉えてしまうと
人の感情も自分の感情も
素直に受け止めるのが
難しくなることがあります
どんな感情も
否定せずに受け止めることで
楽に生きられる
と言う内容を書きましたね
今回は
共感と、自分と他者の分離
について書いていきます
人間社会で
人との関係を良好に保つのに
「共感」はとても重要な役割を
担っていますが
共感すること
イコール
相手と同じ気持ちになること
ではありません
共感によって
相手を思いやるには
相手と自分を分けて考える
必要があります
これが出来ずに
いつも相手の感情を
自分の感情にしてしまうと
周りの感情に振り回されて
ストレスを感じやすく
なってしまう上に
相手に
適切な思いやりを示すことが難しく
なってしまいます
今回は
相手と感情を共有しつつも
自分とは別に考える
という少し複雑な共感について
書いていきます
人の気持ちを
理解するのが苦手な人、
人の感情に
影響されすぎてしまう人
は是非読んでみて下さいね
また
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研修価格でのカウンセリングを
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今回の内容
ホットな共感
クールな共感
ホットもクールもどちらも必要
「共感」という言葉は
心理学以外にも
様々な場面で使われる言葉で
みなさんも何となく
どういうものか
分かると思いますが
簡単に言えば
相手の気持ちを分かって
自分もそのような気持ちになる
ことを言います
感情や気持ちといった
人の情動的なものを
共有するのが
共感というわけです
共感することで
相手に思いやりを示したり
することができ
その結果
良好な人間関係を築くことに
繋がっていきます
ただ、実はこの
「共感」という言葉は
最近、2つの意味に分けて
考えられるようになってきました
1つは、ホットな共感
もう1つは、クールな共感
と呼ばれるものです
『共感性が高い』
というと
優しくて、思いやりのある
『あたたかい人』
という印象があるので
クールな共感という言葉は
いまいちピンと
来ないかも知れませんね
まずは理解しやすそうな
ホットな共感について
説明していきます
ホットな共感とは
他者の感情に
単純に同調・同一化して
同じ気持ちになることです
相手が泣いているときに
自分も涙を流し
相手が怒っているときに
自分も同じように怒りを感じ
相手が喜んでいるときに
自分も同じように喜ぶ
このように
相手の感情を
自分の感情にしてしまうのが
ホットな共感です
こうやって書くと
「相手のことを自分のことのように
考えられる良い人」
って感じがしますが
実際には
あまり良くない面もあります
ホットな共感は
いわば
情動感染です
例えば
相手の不幸に同調しすぎたり
相手のネガティブな感情と
過度に同一化すれば
本来、
自分のものではない感情や
自分には関係のない問題について
ストレスを感じてしまいます
また
「相手=自分」(同一化)として
相手の感情を自分の感情にする
というのは
実は
相手に焦点を当てて考える
のではなく
自分に焦点を当てて考える
ことになり
相手の視点に立って
相手の気持ちを考えて
相手のことを思いやることとは
全く別ものになります
例えば、友達が
「浮気されたかも知れない」
となった時に
友達の悲しさや怒りに
同調して
自分も同じ気持ちになったとします
友達は
「でも別れたくないし、
気まずくなるのも嫌だから
このまま黙ってようと思う」
と言います。
これは友達の問題なので
友達自身が望むように
行動を選択すればいいことです
しかしこの時、
本当は当事者ではないのに
まるで当事者かのように
怒りを感じてしまっていて
自分だったら絶対明らかにして
謝らせる!
と思っていると
友達はこのまま
なかったことにしたいと
思っているのに
「絶対に明らかにするべきだよ!」
と自分の意見を押し付けてしまったり
最悪、
勝手に相手を問い詰めて
事実を明らかにしてしまったり
してしまうかも知れません
本人は思いやりのつもりで
発言したり行動したり
しているのかも知れませんが
友達にしてみたら
「放っておいて!」
という事案です
ホットな共感が
悪いということでは
ありません
上手くいけば
誰かの心を救う可能性だって
あるはずです
ただ、
ホットな共感だけだと
上手くいかない場面がある
ということです
では
クールな共感とは
何なのでしょう
クールな共感は
相手の気持ちを共有しつつ
だけど
「相手と自分は違う」
という意識を
持っている状態をいいます
(認知的共感ともいいます)
相手の感情を
自分の感情にはせず
相手の感情を
相手の感情として
受け止めるのです
それは決して
「自分とは関係ない」と
相手の感情を突き放すことでは
ありません
相手と同一化するのではなく
一定の距離を置き、
自他の区別をつけながら
相手と感情を共有する
ということです
自他境界線を
しっかり持っている状態とも
言えると思います
途中でも申し添えましたが
ホットな共感が悪くて
クールな共感が良い
というわけではありません
どちらかというと
ホットな共感は
他者を理解する基礎になるもので
それを元にして
クールな共感による
他者の理解が進んでいく
と言った感じです
ホットな共感は
ミラーニューロンによって
起こされます
ミラーニューロンは
人間だけでなく
霊長類など他の高等動物の脳でも
見られる神経細胞で
他者の行動を見て
それを自分の脳内に
鏡のように写す役割をしています
そうすることで
相手の行動の意図や
相手の気持ちを
自分のもののように
感じることができるのです
対してクールな共感は
心の理論の獲得によって
出来るようになります
心の理論とは
ざっくり説明すると
自分と他者の心の中は違う
という認識をすることです
心の理論は
諸説ありますが
今のところ人間にしかないと
考えられています
そして、
ミラーニューロンの使用は
少なくとも生後12ヶ月頃には
出来るようになりますが
心の理論の獲得は
早くても4歳です
つまり
ミラーニューロンを用いて
相手の感情に同調するという
ホットな共感は
人との関わりで最初に用いられる
原始的かつ基本的な
共感であるということ
しかし
人間は複雑な生き物なので
相手と自分を同じと考えていると
コミュニケーションが上手くいきません
そのため、
相手と自分を分けて
自分の視点ではなく
相手の視点を持って
相手を理解する
クールな共感が必要になる
ということです
他者と自分を
同じと考えてしまうと
相手を適切に理解できないだけでなく
自分のことも見失いがちに
なってしまいます
なぜなら人間は
自分とは違う他者を認識することで
初めて自分という存在を
認識することができるから
もし
ホットな共感ばかりに頼って
他者を理解していると
周りに流されて自分を見失い
相手のことも適切に理解できず
人間関係は苦しいものに
なってしまいます
心当たりのある方は
相手と自分を
切り離して考える意識を持つと
少し楽になるかも知れません
試してみて下さいね
…とはいえ
理屈では分かっても
そう簡単に出来ないよ
という方も
たくさんいると思います
そんな方は
私がサポートします
理屈だけで
人生を楽にコントロールできるなら
カウンセラーはいらないのです
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なりませんので安心して下さいね☺︎)
もしよければこちらの記事もお読みください
今回はここまでです
いかがだったでしょうか?
少しでも人間関係を
楽にするきっかけになれたら
幸いです
最後までお読みいただき
ありがとうございました
次回は
「人の気持ちを考えなさい!」
という説教は子供には通用しない
という内容で書こうと思います
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