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息子が生まれてからの物語155話目
2010年6月、
息子が14歳を迎える月から
書道教室へ通い始めることになった。
いざ、書道教室へ。
自宅から車で10分弱の
障がい者支援施設へ向かう。
息子が書道をする姿は初めて見る。
どんな風に書くのだろう。
期待に胸がふくらむ。
教室には
大きな四人掛けのテーブルが4つあり、
10名近くの生徒がいた。
私と息子は入り口近くのテーブルに
並んで座る。
先生が朱筆で書いたお手本を配る。
息子にもお手本が渡された。
いよいよ書きはじめる。
筆を握り、
墨をつけ、
半紙に筆を下ろす。
「おお~」
力強い横線だ。
数本線を引いていく。
初めて見る息子の書の姿に感嘆する。
息子の表情は真剣そのもの。
お手本とはまったく無関係に
どんどん書いていく。
墨のかすれっぷりも
なかなかのものだ。
続く。
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