老健の施設長Dr.前田の日々のつぶやき
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令和こそこそ話「薬局はスーパーなのか」

 昔、「医者は薬を売り薬屋は雑貨を売る」と揶揄された時代がありました。現在は医薬分業で門前薬局などで薬を受け取ることが当たり前の時代となり医者は医業に専念することになりました。でも、最近の薬局に関しては県外資本のチェーン店がこれでもかと県内に入り込み、薬だけでなく日用品や食品まで売っており、薬局店内のコーナーを回ると薬品コーナーから食品コーナーに場面ががらりと変わります。消費者の方は多くの割引券を持ってある薬局で1品だけ購入し、また同じ系列の別の店で1枚だけ使うというやり方でそれを「〇〇パト」というのだそうです。パトとは割引券を1枚だけ使って1品だけ手に入れ、別の店でも同様に行うためパトロールすると言う意味だそうです。これも、新型コロナウイルス感染症の影響による時代の流れでしょうか?私は時代の変革なのか、とってもダイナミックな世相の変化だと感じています。

 

木枯らし

 木枯らしの季節となりました。木枯らしは秋から初冬にかけて吹く冷たい風のことですが、木を枯らすのは風ではなく気温の筈だと思います。でも、日本人の感性なのでしょうか。木枯らしを凩とも書くそうです。冷たい強い風で木の枝が揺れている感じが出ていますね。街路樹が葉を落とし、節くれだった木々が閑散として立ち尽くして町は次第に灰色に染まりモノクロームな景色となります。さて、新型コロナウイルス感染では変異株のオミクロンが日本に上陸しました。変異株では24文字あるギリシャ文字が当てられ、αから始まり15番目にもなりました。それが尽きたら次は星座名が当てられるとのこと。そうした世相の中では心も落ち込みますが、目を遣ると路地の塀にはツワブキの黄色い花が、部屋に入るとシャコサボテンの花が満開とばかりに咲き誇り心を慰め明るい未来を予見するかのようでした。

すこやか検診

 すこやか検診に行ってきました。市民の健康維持・増進や疾病の予防、慢性疾患管理等のために市医師会が行っている事業の一つです。

予約を取らなければならない胃内視鏡検査もあり、仕事がある時にはなかなか暇を見つけて行くことが困難なのですが、年がいくと共に老化による胃癌の発生も気になるので、思い切って検査を受けに行きました。麻酔を掛けずに受けましたが、局所麻酔薬のまずさには閉口しました。次に、検査医の不気味さ(全身を覆う暗いガウンで目だけがこちらを見つめ機械的に黙々と仕事をこなす)や腹の虫がのたうち回るように動くファイバーには思わず不安が過ります。でも、終わった後は仕事を一つ終えた充実感が残りました。

 

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