第487 回【第二の松下幸之助、稲盛和夫を輩出する】
本日4月27日は松下幸之助さんの命日です
平成元年に94歳でご逝去し37年が経ちます
当資料館を設立したのが7年前の令和元年である
当資料館には「ビジョン」「ミッション」「行動方針」がある
■ビジョン
「松下幸之助の志を実現しさらに進化させる」
■ミッション
「松下幸之助の経営哲学、人生哲学を普及させ、生き生きと働ける人、企業を増やす」
■行動方針
「松下哲学の根本『人間大事』を実践する」
さらに松下幸之助研究の目的を付け加えることにしました
■松下幸之助研究の目的
「日本の経営の原理原則を確立し第二の松下幸之助、稲盛和夫を輩出する」
なぜこの目的を加えたのか
ある時、松下さんが松下政経塾の職員にこう言いました
松下「君と僕とどちらが偉くなるか?」
職員「松下幸之助を越えることなど不可能です」
松下「違うな。君は僕を越えることができる。なぜならば、僕の考えたことややってきたことを全部調べ尽くして、良いところを伸ばし、悪いところを改め、その上に自分を足していけば、自ずと僕を越える。みんなそうや。それが進歩であり、進化や」
そして松下幸之助研究を通じて分かったことが2つあります
一つは天地自然の理にかなった松下経営哲学は100年、200年永続する老舗企業、長寿企業とも多くの共通点がありこの共通点は経営の原理原則になり得ること
一つは松下幸之助さんから学び影響を受けて成功した経営者は大勢いますが
なかでも最も深く学び成功した経営者が稲盛和夫さんであることを知ったことです
ということで松下幸之助研究の目的を
「日本の経営の原理原則を確立し第二の松下幸之助、稲盛和夫を輩出する」
としました
第486回【松下幸之助と稲盛和夫の哲学の根底】
稲盛和夫さんがよく引用したのが世界的に有名な遺伝子研究の権威である村上和雄先生が名付けた「サムシング・グレート」である
「サムシング・グレート」とは宇宙や生命をつくり出した偉大な存在のことで
村上和雄先生は著書『生命の暗号②』でこのように述べています
「サムシング・グレートとは『こういうものである』とはっきり定義づけられるものではありません。ある人は神というかもしれないし、ある人は仏というかもしれない。宇宙の意志、天の理(ことわり)であり、大自然の法則でもある。万物の根源であり、万物の生成をコントロールする崇高な何者かでもある・・・・親から子へと生命を受け継ぐ生命の連続性の、いちばんの始点にある『生命の親』でもある」
松下幸之助さんは伊勢神宮を模した形の「根源の社(こんげんのやしろ)」をつくり毎朝手を合わせていました
では根源とはなにか?なぜ根源の社をつくったのか
松下さんはある時、なぜ自分は存在するのか考えたといいます。
それは両親のお陰。ではなぜ両親が存在したのか。そのまた両親のお陰である。では祖父や祖母はどうして存在したのか。そのまた両親のお陰である。つまり人間は初めての人間から連綿と血がつながっている
では初めての人間はどこから生まれてきたのかあれやこれやと思い巡らした結果、人間は宇宙の根源から、その根源の持つ力によって生み出された。とひらめいたという
さらに人間だけでなく、宇宙万物いっさいがこの根源から、その力によって生み出されてきたその根源の力に、ひとつの決まりがある。それが自然の理法というもの
松下さんは人間、生命、宇宙を生み出した根源に感謝を捧げるために「根源の社」をつくったといいます
私は村上和雄先生の「サムシング・グレート」も松下さんの「根源」も同じことを言っているように思います
つまり松下さんも稲盛さんの哲学の根底にあるものは同じであり2人とも天地自然の理にかなった経営をしたから成功したのだと思います
第485回【稲盛和夫新コーナー開設】
稲盛和夫関連書籍コーナーの隣に
稲盛和夫が影響を受けた(学んだ)人物・著書のコーナーを新たに開設しました
稲盛さんは以下の人物・著書から影響を受けた(学んだ)と著書や講演などで述べています。
■中村天風
■西郷隆盛
■安岡正篤
■ジャームス・アレン(自己啓発作家)
■村上和雄(遺伝子学の権威)
■谷口雅春(生長の家)
■二宮尊徳
■石田梅岩(江戸時代の思想家)
稲盛さんは起こる事象はすべて自分の心の反映という考えを持っていましたが
このことは
谷口雅春の著書『生命の実相』
ジャームス・アレンの著書『「原因」と「結果」の法則』
中村天風の著書
松下幸之助の著書
禅宗の教え
などから影響を受けたと思われますが
どの人物、著書からどういう影響を受けたかをはかることは難しい
松下幸之助さんの最側近であった江口克彦さんが稲盛さんに
「稲盛経営学は、どういうものでしょうか?」と聞いたら
稲盛さんは
「(松下幸之助さんの経営学+禅宗)÷2=稲盛経営学と言えましょうな」
と答えたそうです
明らかに松下さんの影響ではないかということは案外分かります
例えば稲盛さんは
「全員参加の経営」
「経営は芸術である」
「順境ならよし。逆境ならなおよし」
「危機の時は社員の気持ちを一つにすることが大事」
と述べておりますが
松下さんの考えとそっくりです
こういうことを言っているのは松下幸之助さんだけです
なので、松下さんの影響と考えられます
非常に地味な作業になりますが
引き続き稲盛和夫さんの経営哲学の源流をたどり
どのように京セラフィロソフィが形成されていったのかを明らかにしていきたいと思います




