ひさしぶりに風邪をひいた。


何年振りだろうか、風邪っぽくなることはあっても、ひくまではいかなかったんですけどね。

ここのところの忙しさと、睡眠不足と、金曜日にお茶したタリーズが冷房効きすぎてたのと、周りに風邪ひいてる人が多いのと、いろんな原因が重なったんだろう。


耐性の低下が原因でしょうね。

人間は免疫力があることによって、様々なウイルスや病気から守られていますが、これが弱ると、いっきに色んなところの調子が悪くなってきます。


免疫力を維持するには、運動、睡眠、ストレスをためない、その3つがポイントらしいですが、いまは後の2つが不十分。僕は吸いませんが、喫煙も良くないそうですよ。飲み過ぎもダメ。


会社も、昔はピークの時期に組織が回るように人員構成を考えてたものですが、最近では平常時に効率的に業務を回す前提の人員構成になっていて、ピーク時にもそれでなんとかしのげと、とにかく忙しい時の負担が大きい。


企業も競争力と収益力上げることが求められてるから、手っ取り早いのは人件費を抑えることだってのはわかりますけどね。

音楽は聴いても、それをレビューするほどには聴きこめず、書いても風邪で頭がうまく回らず、文章がヘロヘロでレビューにならず、といった状態です。


とにかく風邪をさっさと治さなきゃ。

さて、もうひと寝すっか~



最近、シンプルな構成のロックに魅かれることが多いですが、この人たちもそう。
と言っても、どこにもありがちなシンプルさじゃない。

彼らには独特の魅力があります。

カナダ・トロント出身のトリオ、 The Rural Alberta Advantage
セカンドアルバムの "Departing"

Departing/Rural Alberta Advantage


とてもシンプルな構成のバンドで、音の組み立ても非常にシンプル。
しかし、そこにはピュアな磁力を放つ音楽があります。

独特のドライでリアルな処理をされたボーカルが強烈な存在感を放つ。
それほど歌がうまいわけじゃない(ライブを見ると、むしろヘタか?)けれど、不思議に魅かれるボーカルです。

そのボーカルがコアとなる、ケレン味のない音楽の推進力。

ギターもドラムスも特に気張ったプレイをしてるわけじゃない。
そして独特のサウンド感を醸し出すのが、ピアノを中心としたキーボード。
いたって普通の音づかいで、あくまでも控えめに差し込まれるだけだけど、素晴らしいセンスをしてます。

歌が、演奏が、沁みてきます。


ぐいぐい、と。


しっとり、と。


写真や動画を見ると、この人たちアルバム2枚目ではあるけれど、けっこう年は食ってますね。
それでも音楽から聴こえてくる若々しさ。
20代そこそこのグループと言ってもおかしくない。
音楽は人を若く留まらせてくれる気がします。

音楽が好きで、音楽が好きで、音楽が好きで。

辛い時こそ、音楽に助けられ、音楽の素晴らしさに気付く。

音楽が持つエネルギーは、人の体幹の筋肉のようにその人をしっかりと支え、やっぱり人生は悪いことばかりじゃないという希望の大きな源になってくれますね。




なかなか朝晩の気温は上がらないけれど、昼間の最高気温が25度を超える日が増えてきた東京。


昨日の爽やかさとはうって変わって、今日は湿度が高いです。

そのためなのか、さっき外に出て見ると、濃密な夏の香りがしました。


平日もオフィスにこもって仕事をした後、昼飯時に外に出ると、やはり夏の香りが強烈にする日が増えてますね。


猛暑は嫌いだし、酷暑はかんべん、だけど、やはり夏は好きな季節。

だけど、東京にはいたくない。

海や山に囲まれた、自然が豊かな場所で過ごしたいですね。

何よりも季節感の濃さが違うし、不自然な暑さや不快な涼しさがないです。


毎年この時期は、仕事がもっとも増える時期。

だからなかなか休みもとれない。

土日も、平日の疲れをいやすことが中心になって、昼寝がなによりの回復、って状態です。

音楽聴いてても、心地よくていつのまにか眠ってしまっていることが多い。


クールビズの早期実施やスーパークールビズなどと言われながら、まだ最高気温が26度程度に収まっているので、それほど不快感はありませんが、これが日中の気温が30度を超え始めると、今年はどんな不快な夏になるのか。


それでも、好きな音楽は、不快指数を確実に下げてくれます。


Arctic Monkeys"Suck It And See" など、この夏の不快指数を下げるために必須のアルバムかも。

彼らは一気に突き抜けましたね。素晴らしいアルバムです。


ノスタルジックなノイズたち

レビューは、改めて。


気候も気温も不順なこの季節は、思った以上に疲労が溜まりやすく抜けにくいです。

特に精神的にしんどい時は、カラダにもけっこうダメージが溜まっているもの。


くれぐれも無理はし過ぎないように、ご注意を。


実はデンジャー・マウスとは相性があまり良くないんですが、これはなかなか気に入りました。

デンジャー・マウスと、TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のサントラにも関わったイタリア出身の作曲家ダニエル・ルッピとのコラボレーションアルバム、Danger Mouse & Daniele Luppi
"Rome"

$ノスタルジックなノイズたち

イタリアン・マカロニ・ウェスタンの映画のサウンドトラックをイメージして制作されたアルバムです。

サンプリングを用いず、エンニオ・モリコーネのスタジオを中心にアナログレコーディングにこだわった。
ローマのオーケストラなど、イタリアの現地ミュージシャンを起用。
制作に5年の歳月をかけた。

このこだわりが、これだけのエキゾティックな雰囲気を創り出すことに成功したのでしょうね。
音楽というものは、それを創る場所の空気感がマジックに変わることもありますから。
サウンドトラック風に仕上げるというアイデアも、サウンドスケープを強化することにつながってます。

そしてゲスト・ボーカルに、ジャック・ホワイトとノラ・ジョーンズ。
特にノラ・ジョーンズが才能の冴えを見せ、アルバムコンセプトにふさわしい独特の世界観で歌ってます。



こういうインストもいい雰囲気で盛り上げます。


featuring ノラ・ジョーンズ


インストをもう1曲。


featuring ジャック・ホワイト


テーマの選び方は違えど、やはりデンジャー・マウス色というものが色濃く感じられます。
良くも悪くも、ささくれた感触の、粗い独特なダーク感。

前作である、Sparklehorse と David Lynch との共作 Dark Night Of The Soul では、そのダーク感とSparklehorseに対して自分が持っているイメージにズレとなって出てきてしまい、自分にとっては今一歩不満足なデキでした。

しかし今回のアルバムは、彼の持つキャラクターとエキゾティックな世界観とフィットしているように思えます。
それとも5年間という制作期間など、丁寧な仕事が功を奏したのかもしれませんが。



Kate Bush のニューリリース、 Director's Cut
$ノスタルジックなノイズたち

1989年リリースの The Sensual World と、1993年リリースの Red Shoes に収録された曲たちを解体・再生させたのが今回のアルバムです。

なので、厳密な意味での新譜ではありません。

解体と再生と言っても、そのレベルと内容は、曲によって千差万別です。

ほぼオリジナルトラックの素材を活かしながら、ボーカルだけ差し替えた雰囲気のある曲、ごく一部のフレーズだけ残して全面的に歌も演奏も差し替えた曲、曲名すら変えてまったく別物に生まれ変わった曲。

ケイトの声は変わりましたね。
過去のアルバム比較ではもちろん、Aerial からも変わった。

やはりピークは過ぎたんでしょうかね。
Aerialの時のような豊潤さは少し枯れたような気がします。

それでも、アレンジがまったく変わって静かでゆったりとした曲には、その声がフィットします。
今のケイトに合わせて創ったかのようで、今の彼女の声の魅力に浸ることができます。


この曲など、彼女らしく素晴らしい。


いや~、素晴らしい。
と言い切りたいところなんですが。。

気になるところがいくつかありました。

アップテンポの曲をオリジナルのベーシックトラックを活かしながら再収録した曲。
その曲でのケイトには違和感を感じてしまいます。

メロディラインも、曲調も、そのベーシックトラックも、その時点でのポテンシャルを活かすものだったはず。
いくら当時のデキが不満でも、今の彼女に同じ曲調では、その時のポテンシャルを出し切れるはずがない。
特に高中音部のテンションが落ちた分、にぎやかな曲でオリジナルトラックを使う場合にはボーカルが負けてしまうためか、ミキシングバランスでバックの演奏レベルを落としてますね。
そのこと自体が、音楽としてのエネルギー感に影響を与えてる気がします。
演奏にもメリハリがないし、アルバム全体の音量バランスもなんだかおかしい。

それともうひとつ気になるのが、彼女の音への感覚への変化です。
The Dreaming という歴史に残る傑作アルバムや、Aerialというその時点での彼女を活かしきったアルバムをリリースしてきた彼女の音への感覚は、人並み外れたものがあったはず。

しかし、音への感覚が鈍ってきたのではないかという危惧を感じるところがあります。
アレンジや、音の響きが、古いんじゃないかと。
人工的で、不自然なエコー。
ドタドタした音のドラムス。
90年代の音楽のリメイクに、60~70年代の音を持って来たような印象。

この曲なんか、かなり好きな曲だっただけにちょっとショック。


結論的には、今回の企画はその完成度にやや疑問符がつきます。
中途半端に古いトラックを残したこと、そこと無理やりの融合感を持たせようとしたこと。

やはり彼女のボーカルは、聴けば聴くほど味が出てきます。
だからこそ、もったいないんです。

この時期に健在な彼女に会うことができた意義は非常に大きいけれど、やはりケイトにはそれなりの期待をしてしまいます。
どうせだったら、すべての曲を完全再生する方向でやって欲しかったですね~

すでに、次のアルバムは完全なオリジナルとして、制作に取り掛かっているというケイト。

今度こそ、Aerialから年齢相応に発展したアルバムを見せて欲しい。
無理にアップテンポにした曲やエキセントリックな側面は求めてないので、ゆったりとした曲、しっとりとした曲が中心の、今の彼女ならではのアルバムを創って欲しい。

とはいえ、The Dreaming のような衝撃をどこかで求めている自分がいるのも、確かですが。