NHKの朝の連ドラは、会社に行く前にそれとなく見ていることが多いですが、あまちゃんに引き続き始まった「ごちそうさん」もなんとなく見ています。

まあ、どうでもいいことではあるんですが、この「ごちそうさん」の主題歌が見る度に気になります。

中島みゆきが1984年にリリースしたアルバムに収録されたこの曲「僕たちの将来」に、導入部のメロディラインが似過ぎているなあと。



この中島みゆきの曲がかなりいい曲なのでね。
ゆずが歌ってる方の主題歌は、オリジナルがYouTubeになかったので貼りませんが。
見ている人にはわかると思います。

事前にミュージシャン間で了解が取れていると思いたい。

滲みでてくる暖かさ、じんわり感じる力強さ、そして要所のケアは繊細に。
しかも感触としては、シルキーで滑らか。

こんな、なんだか理想の男のような音楽がここにあった。

The National の新作 "Trouble Will Found Me"

Trouble Will Find Me/National

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しかし、今年はいったいどういう年なんだろう。
さまざまな切り口で、あっちからもこっちからも、素晴らしいアルバムが続出している。

それも一発ネタで大当たりを狙うのではなく、あくまでもオーソドックスなロックをベースに、非常に質の高い作品に仕上がってくる。

永遠のスタンダードとなり得る素晴らしいアルバムたち。

このアルバムも、間違いなくその1枚です。

ここにあるのは、確固としてブレない軸。
圧倒的な説得力のボーカルと、シンプルに磨き上げられた味のあるバッキング。
丁寧にトリートされた一音一音。

彼ら以外の何物でもないロック。

派手さなど無縁。
デジタルビートに頼るでもなく、ラップの要素を入れるでもなく、己の中から沁み出てくる自分たちのロックだけをベースに、また新しい風を吹かせてくれている。



前作に比べて全体的にしっとり感が増した気がするのは、この言葉にできないほどの名曲が収録されているからでしょうか。




人の心を動かせる音楽。
言葉に頼るのでもなく、強烈な音に任せるのでもない。
音楽の持つマジックですね。

リリースされたのはちょっと前だけれど、晩秋に向けて沁み入って来そうなアルバムです。


自分もようやく若い時ほどには、ゴリゴリの硬い音のカタマリが突き刺さってくるような刺激は音楽に求めなくなってきました。
もちろん好きで、たまに聴きますが、年中必要とすることはなくなりましたね。

今好きなのは、穏やかな気分で刺激的な音楽を聴きたい、そんな相反する状況を満足させてくれるミュージシャンです。

今年はそんなワガママを満たしてくれる傑作が数多くリリースされてます。
昨年とは比べ物にならないくらいの豊作の年ですね。

どんなミュージシャンがそれにあたるかは、想像にお任せして。

今日ご紹介するのは、ちょっと前のミュージシャン。

Ambitious Lovers

アート・リンゼイとピーター・シェラーによるユニットです。
ギターとボーカルを担当する Arto Lindsay (アート・リンゼイ)は、すでに何度か紹介していますが、自分にとって特別なミュージシャンです。

音に対する感覚がこの人ほど優れているひとは、そうそういないと思っています。
まずは、彼の奏でる、いや、掻き鳴らすギター。
間違いなく彼は、ギターはパーカッションの一種だと思っているでしょう。
そして、彼の歌。

どちらも決してうまいわけじゃないけれど、その存在感は格別。

おそらく彼はかなりのロマンティストなんでしょう。
そして楽譜を読めないそうです。
そうでなければ、こういう音の音楽は創れない。

自分の感性だけで創り上げられた音楽。
彼のソロアルバムは、まさしくそういう音楽です。

話を Ambitious Lovers に戻すと、彼らの3作目にしてラストアルバムが、"Lust"
Lust/Elektra / Wea

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前作、Greed が一番人気だったりするけれど、この3作目は前作のファンク色やアグレッシブさを抑え目にして、アートのルーツであるボサノヴァ色を強く出してきています。

この独特のサウンドスケープと、時々ノイズのように青空に出現する亀裂の様に、かき鳴らされるアートのギターがたまりません。

久々に改めて聴いたけれど、やっぱりかなりの好み。

ともにボリュームが低めですが。




ベースになるのは、アヴァンギャルド・ポップ。
そこにアートの十八番であるボサノヴァフレーバーと、変態ギターのアクセント。

まさに、好きものがリラックスして聴く刺激的な音楽。

そして彼らは解散し、アートは自ら求める音楽の純度を高めるソロ活動に入っていくのでした。

John Frusciante (ジョン・フルシアンテ)。

昨年リリースされたソロアルバム、PBX Funicular Intaglio Zone は素晴らしいアルバムでした。

一見エレクトロに大胆に移行したように見えても、エレクトロはあくまでも素材で、実は彼のアナログな感性が完ぺきにデジタルを制御していて、そのデジタルな存在がアナログ感をより増幅させて見せてくれるという、新しい音楽のカタチを垣間見たような気がしましたね。

そして今回リリースされたEP、 "Outsides"
Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロング.../BounDEE by SSNW

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この比較的ショートタームでEPをリリースするのは、よほど前作をきっかけとして次のステップが明確に見えたためなのではないだろうかと、勝手に思い込んで期待していた自分でした。

結論から言うと、見事に肩すかしをくらった感じ。

ご存知のとおりこの人はギタリストで、ギタリストがリリースするアルバムはやはり基本ギターアルバムになるわけだけれど、前作が素晴らしかったのはあえてギターを遠ざけて自分の感性だけを武器に音創りをしたためだろうと思っています。

このEPの1曲目は10分を超えるものだけれど、なかなかのサウンドスケープを持つ導入部から始まり、その後彼のギターソロが延々とフィーチャーされています。
そのギターソロは、大きく表情を変えることもなく、感性ミニマリズムとでもいうべきもの。
音色的には、どこかロバート・フリップに似ているのだけれど、そこまで刺激的ではない。

はっきり言ってしまうと宅録が好きなロックおたくが創る様な、自己陶酔型、自己満足型の音楽です。







むしろギターソロを離れた2曲目以降の方が、彼の感性がもろカタチになった印象で、好みなんだけどなあ。

とはいえ前作の流れの範疇であり、そこからステップアップされたものではないけれど、この人には今はギターを持たせない方がいいアルバムを創ってくれそう。

やりたい音楽をきままにやっている天才型のミュージシャンは、当たればデカいが、それまでには辛抱が必要なのかもしれませんね。


直前まで僅差で競り合ったと言われている2020年のオリンピック開催地は、無事東京に決まりました。

もの凄く嬉しい人、にやける程度の喜びの人、苦々しく思っている人、さまざまだと思います。
自分は仕事にも影響が出るので、個人的というよりも、会社人として喜んでいます。

今回の成功、最終プレゼンが良かったとか、ライバルの自滅だとか、直前のロビー活動の差が出たとか、いろいろと言われていますが、実は欧米の金融資本の都合、というものもあるのをご存じでしょうか。

つまりロスチャイルドとかロックフェラーといった世界を動かす巨大資金群にとって、東京にオリンピックが決まった方が都合が良かったということ。
そのために、IOCに対し、政治を通して「今回は東京にしておけよ」プレッシャーをかけたことが、東京招致を成功させた大きな理由であると言われています。

なぜ、東京に決まるのが彼らにとって都合が良いのか。

それは、日本のアベノミクスをはじめとして全世界的に行われている金融緩和の中で、アメリカの金融緩和が縮小を始めようとしているからです。
これはアメリカの景気がよくなっているから仕方のないことです。
アメリカは緩和された金融を徐々に引き締めないとならないし、そうしても崩れないだけの体力を身につけつつあります。

金融を引き締めるということは、金利が上がり、お金の流れが細くなります。
世界的な金融緩和の中心だったアメリカが引き締めに回ると、世界的な超低金利でジャブジャブに溢れたお金を借りて投資に回し、利益を上げることが今ほど簡単ではなくなります。

だから、欧米の金融資本は、今の溢れたマネーの状況を維持するために、日本のアベノミクス=大規模金融緩和が、順調に動き続けてほしいのです。
アメリカが担ってきた役割を日本に担わせたい。
そして世界的な投資適格環境とでもいう状況を継続させたい。

アベノミクスが順調に動き続けるためは、東京でオリンピックが開催されることが欠かせません。
経済効果も大きいし、膨大なお金が高回転し続けますからね。
消費増税も予定通りに行い易くなり、安部政権の支持率も安定する。

そして土地を始めとした資産の価値もどんどん上がる。
もちろん、欧米の金融資本はそれを見込んで、すでにかなりの資本を日本につぎ込んでます。
東京の土地が値上がりすると、彼らが儲かる仕組みがすでにできあがっています。
オリンピックが開催されず、東京の地価が上がってくれないと困るのです。

もちろん、日本の招致委員会を始めとした関係者の努力が一番大きかったことは間違いありませんが、そんな欧米金融資本の都合も、政治やIOCを動かし、オリンピックを東京に決めるための大きな原動力となったということですね。

怖いなあ。

でも、もっと怖いのは、そんな彼らが目的を達し、日本から資金を引き揚げる時です。
上げるだけ上げておいて、一挙に逃げる。
金融緩和は大規模であるほど出口が難しいし、不測の環境変化も起こり得ます。

何年後になるかはわからないけれど、逃げ切ることのできない僕らは、できるだけダメージを小さくすることしかできませんからね。