John Frusciante (ジョン・フルシアンテ)。

昨年リリースされたソロアルバム、PBX Funicular Intaglio Zone は素晴らしいアルバムでした。

一見エレクトロに大胆に移行したように見えても、エレクトロはあくまでも素材で、実は彼のアナログな感性が完ぺきにデジタルを制御していて、そのデジタルな存在がアナログ感をより増幅させて見せてくれるという、新しい音楽のカタチを垣間見たような気がしましたね。

そして今回リリースされたEP、 "Outsides"
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この比較的ショートタームでEPをリリースするのは、よほど前作をきっかけとして次のステップが明確に見えたためなのではないだろうかと、勝手に思い込んで期待していた自分でした。

結論から言うと、見事に肩すかしをくらった感じ。

ご存知のとおりこの人はギタリストで、ギタリストがリリースするアルバムはやはり基本ギターアルバムになるわけだけれど、前作が素晴らしかったのはあえてギターを遠ざけて自分の感性だけを武器に音創りをしたためだろうと思っています。

このEPの1曲目は10分を超えるものだけれど、なかなかのサウンドスケープを持つ導入部から始まり、その後彼のギターソロが延々とフィーチャーされています。
そのギターソロは、大きく表情を変えることもなく、感性ミニマリズムとでもいうべきもの。
音色的には、どこかロバート・フリップに似ているのだけれど、そこまで刺激的ではない。

はっきり言ってしまうと宅録が好きなロックおたくが創る様な、自己陶酔型、自己満足型の音楽です。







むしろギターソロを離れた2曲目以降の方が、彼の感性がもろカタチになった印象で、好みなんだけどなあ。

とはいえ前作の流れの範疇であり、そこからステップアップされたものではないけれど、この人には今はギターを持たせない方がいいアルバムを創ってくれそう。

やりたい音楽をきままにやっている天才型のミュージシャンは、当たればデカいが、それまでには辛抱が必要なのかもしれませんね。