このアルバムは素晴らしい。

Damon Albarn のソロアルバム、 "Everyday Robots"
Everyday Robots/Parlophone (Wea)

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Damon て、こんな音楽を創れる人だったんだ、素直にそう思いました。
それほどこの音楽は、たたずまいが美しい。

美しい、ではまったく言い表せてはいないけれど、他に適当な言葉が見つからないので、美しいとさせていただきます。

自分は Blur の熱心なリスナーではなかったし(アルバム1枚しか持ってない)、Gorillaz 名義の前作 Plastic Beach はエレクトロ中心で、今一歩好きになりきれなかった。

だからこのアルバムも、最初はふーん出るんだ、くらいにしか思ってなかった。

正直書くと、このアルバム、うわーいいなーと思いながらも、聴くと絶対に寝ます。
あまりにも心地よいからでしょう。
眠れない夜も、これを聴くと瞬時に爆睡です。
だから3曲目以降の印象がなかなか脳に定着できなかった。

そうやってだんだんとアルバムの全体像が脳に定着してきたら、今度は一度聴き始めたら必ず最後まで聴かないとならなくなった。
途中でやめられないんですよ。

静かにテンションがあがる。
こんなアルバムは珍しい。

聴いていて刺激はあるんだけど、穏やかな刺激とでもいうのか、疲れない。
決して単純な音楽ではないのに、非常にシンプル。
曲によっては、 Arto Lindsay の世界を彷彿させるものもあります。

音と空間が磨かれて、絶妙なバランス感覚を保っている。

内省的とまでは言わないけれど、一見地味でテンションが低いこのアルバムは、一部の大絶賛は受けるだろうけれど、大きなセールスは期待できないかも。

それでも、だからこそ、自分にとっては聴きこみ甲斐があり、おそらく年間ベストに顔を出すのではないかと思います。

中でも自分が好きな、地味だけどたたずまいの素晴らしい曲たち。






こんなに良い内容だったのであれば、ボーナストラックが2曲入っている日本盤を買えば良かった。DVDはいらないし、それほど期待していなかったので安いほうで十分と思ったんだけど。

ちょっと Damon Albarn をなめてました。。

Damon Albarn  "Everyday Robots"

Everyday Robots/Parlophone (Wea)
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Eno & Hyde  "Someday World"

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曽我部恵一  "まぶしい"

まぶしい(限定盤)/ROSE RECORDS
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特にこのうちの2枚が素晴らしい。

もう一枚はまだよくわからない。


早朝の地震で目覚めても、夜に眠気がなかなか訪れない時も、たっぷり聴いてます。

会社がない連休って、これだから好きだな。


眠れなかった翌日の睡眠不足のことを心配しなくても、早朝にふと目が覚めた時に気になる仕事のことを考えることも、しなくていいから。


また改めてレビューします。

連投で記事書いたのに、すっかり下書きのまま放置してました。。


前回に引き続き、 John Frusciante のアルバムでのとロングインタビューに載っていた言葉。


「このアルバムは、 David Bowie の Ziggy Stardust と The Man Who Sold The World と、The Beatles の Come Together にインスパイアされ、Peter Gabriel の"4" のサウンドプロダクションが好きでそのサウンドを目指した。」

(もっと長い発言の一部から、いいとこどりで抜粋)


自分には今回のアルバムのどこにその影響が出てるとかはわからないけれど、もう、この言葉を聴くだけで満足。

共感の軸があってるということでしょう。


そして、もう一か所抜粋。

「自分は音楽そのものをリスペクトしているけれど、音楽を創っている人間は音楽を邪魔していることが多い。ミュージシャンが自分をプロモーションすることに比重を置くようになって、音楽の質が落ちることを目の当たりにする。ポップスターのほとんどがそうなってしまう。

自分はボウイやビートルズみたいな人たちのパーソナリティが好きなわけじゃなく、彼らの音楽を大好きで賞賛しているだけだ。自分も昔はその区別がわからなかった。」


やはり質の高い音楽をアウトプットできてなんぼ。


もちろん、そうは思わずにミュージシャンそのものの生き様や人間が好きだと反論する人もいると思うけど、自分はこういう考え方に共感しますね。


John Frusciante の創りだす音楽から、ますます目が離せなくなってきました。

過去記事で気まぐれな天才と書きましたが、やっぱり天才だったことが確認できました。

John Frusciante 最新作 "Enclosure"

Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー.../BounDEE by SSNW

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まだ回数は聴いてません。
でも1回聴いただけで、これは素晴らしいアルバムであることがビンビン伝わってきます。

今回は日本盤を買いました。
ボーナストラックもついてるし、値段もそんなに高くないということで今回は日本盤を選んだのですが、これが正解。
彼のロングインタビューが実に興味深い。

一昨年の年間ベストに匹敵した前作 "Pbx Funicular Intaglio Zone" も実に刺激的で素晴らしいアルバムでしたが、そこから始まった音楽創りのベクトルは、このアルバムにも一貫しているということです。

それは音楽の中に対立的な要素を入れるというもの。
曲の中で、自分が自分と戦う。
具体的には、伝統的な曲創りを非伝統的なプロデュースで破壊する、ということだったそうです。
スローな曲に高速なドラムを入れる。
美しいパートに、コードと対立するストリングスを入れ、不協和音を創る。
アナログな歌とギターから入った伝統的なソングライティングに、ドラム主体のエレクトリックミュージックをかましていく。

シンガーソングライターであり、プログラマーでもある彼だから、発想できる方法論。
伝統的な曲創りのスキルと、エレクトロニックミュージックのプロデューサースキルの両方を兼ね備えているから結果を出せる、方法論。

伝統的な曲創りを非伝統的なプロデュースで破壊する。
そこから新しい音楽を生み出す。

まさしく、前作で感じた印象そのもの。
溜飲が下がる思いでした。

この違和感と緊張感の醸成によって生み出された音楽は、やはり格別です。







しかしこれだけの音楽を創るための明確なベクトルと具体的な方法論を思い描けるのは、限られた才能の持ち主だけでしょう。
そしてそれを確実に実体化してしまうのも。

曲創りの天才が、歌がべらぼうにウマい歌手が、瞬間的ひらめきで創ってしまう音楽も魅力的であることは間違いなけれど、こうやって理論的にコンセプチュアルにアプローチされた音楽が素晴らしいものになっているのも、とても魅力的です。


最高です。

彼らのファンにとってはもちろんのこと、特別の思い入れがない人でも引きこまれるんじゃないでしょうか。

2011年10月の The Stone Roses の再結成決定アナウンスから、2012年6月のマンチェスターはヒートンパークでの3日間22万人ライブまでのドキュメンタリー映像です。

"Made of Stone"

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彼らのことが好きで仕方がないファンによって撮影・制作された映像であることが、ひしひしと伝わってきます。

彼らの再結成を待ち焦がれた人たち。
ヒートンパークでのライブの前に、急遽リハーサル的に行われた入場無料のライブ。

彼らのCDかファンクラブグッズを持ってくれば、整理券代わりのリストバンドがもらえて、入場できる。
会場に入れたファンも、演奏する彼らも、再結成最初のギグが楽しみで仕方がない。

入場券代わりのリストバンドが手に入れられなかった人たちの寂しげな顔。
リストバンドと引き換えに、自分のクルマを差し出そうと言った彼。
自分の家すらも差し出しかねない。

昔のコンサートは自分が妊娠中に観て、今日のコンサートはその時にお腹にいた娘が観に来ているという彼女。

リストバンドもらえなかったけど、できるだけ彼らの近くにいたいと、コンサート会場のそばにい続け、会場から漏れ聴こえてくる演奏に嬉しそうな、悲しそうな、複雑な表情を見せる彼。

コンサートの最初、再結成の1曲目でもある I Wannna Be Adored のイントロが始まった瞬間に大合唱が始まり、イアンの歌なんかちっとも聴こえないほど、興奮のるつぼと化した会場。

観ていて、嬉しいし、表情が自然に笑顔になってしまう。

再結成ツアーの合間にメンバーに生じた亀裂が生々しく伝えられる。

Water Fall のスタジオセッション見るだけでも価値ありだったけど、再結成のハイライトである収容人員7万5千人の伝説の地ヒートンパークで開催されたコンサート。
Fools Gold のなんと素晴らしいことか。

レニとマニの強靭なリズムセクションがもたらすグルーブ感。
ジョン・スクワイアのなんとなくワンテンポ遅れた感じだけどキレがあるギター。
イアン・ブラウンの歌はやっぱり相変わらずだけどそれもいい。
でもやっぱり、何よりも曲がいいよね、ローゼズは。

この映像、Blu-Ray の再生機を持ってる人は、できるだけ Blu-Ray バージョンを買うことをお勧めします。
昔の荒れた画質の映像はDVDでも変わらないだろうけど、再結成ライブの映像はやっぱりキレイですから。

マニの来てるペイズリーの服の柄がキレイに出てるなあ、などと変なところに関心したりしてます。

次は、ニューアルバムだ。
どうなってるんだろう??