8月16日、埼玉県加須市北川辺地区の「オニバス自生地」です
今年は例年より花が少ないかな?という気がしました
「オニバス」(鬼蓮)はスイレン科の一年生の水生植物で、夏ごろに巨大な葉を水面に広げます
浮葉の直径は条件が良ければ2mくらいにもなるそうです
北川辺地区は埼玉県唯一のオニバス自生地となっていて、埼玉県レッドデータブックにおいて絶滅危惧1A類(絶滅の恐れがある植物のなかでもっとも危険と考えられる種)に指定されています
水田のど真ん中にある自生地です
道路沿いに流れる用水路、この幅1mほどの水路がオニバスの自生地です
以前は水路全域にオニバスが見られたんだけど、最近はこの辺りの一角だけになっています
狭い水路に押し合いへし合いです^^
浮葉の上にはタニシやカエルが見られます
水路北側にある「復元池」
今年はこちらの生育が良く、池全体を覆うように浮葉を広げていました
ただ花(開放花)は少なめです
復元池では1m以上に広がった浮葉がたくさん見られました
葉っぱ自体は薄いけど、葉脈が通っているところはガッチリ丈夫な作りですね
葉の表面にはトゲがあります、これがオニバスの名前の由来です
トゲは葉脈に沿って出ています
道路を挟んだ南側にあるのが「試験田」
こちらでは花(開放花)がたくさん見られます(ただし例年よりは少なめ)
オニバスの開放花
オニバスの花は、水面の上に出る開放花と水中にできる閉鎖花があって、開放花より閉鎖花のほうが多くなります
開放花は、早朝から咲きだしてお昼には閉じてしまうので、見学は午前中に!
紫色のきれいな花です
上手く上から覗き込めるところに咲いてくれなくて(^^ゞ
7月末から何度か通ったんだけど開放花はやっぱり少なかったです
今年はそういうめぐりなんでしょうね
その他の花たち
オニバス周辺
オモダカ(面高)、左が雄花で右が雌花
左)ナガエミクリ(長柄実栗)
右)ヒシ(菱)、水路で生育しています
畦などで
左)アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)
右)スベリヒユ(滑莧)
左)オオニシキソウ(大錦草)
右)ニシキソウ(錦草)
左)ニラ(韮):咲き始めでした
右)オニノゲシ(鬼野芥子)
左)ツユクサ(露草)
中)カタバミ(酢漿草)
右)トキワハゼ(常磐爆)
その他アサザ、タケトアゼナなど
今年は道端の花たちも生育悪いですね
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