田窪一世 独白ノート -2ページ目

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

昔、ある作家が「宗教には耐久年数がある。だから自分は複数の宗教を混ぜ合わせたこの宗教を信心する」と語っていました。

 

僕はすでに宗教そのものが耐久年数を越えてしまったのではないかと思っています。釈迦もキリストもムハンマドも優れた哲学者だったとは思いますが、一番新しいイスラム教でさえもすでに1500年が経過しています。

 

イスラム教では豚を食べることを禁じています。その理由は「豚は不浄の生き物」だからです。なぜ当時の人々は豚を不浄だと考えたのでしょうか。それは豚の内臓が人間の内臓に酷似していたからです。彼らは想像しました。「これは前世で悪事を働いた人の生まれ変わりに違いない」と。冷蔵技術の無い時代に豚肉が腐りやすかったという事情もあり。豚を食べることを禁じたのです。

 

これからの時代はどんなに拙くとも庶民一人一人が自分の哲学や美学とは何かを考えて生きて行かなければならないのではないか。そんなふうに思います。

 

 

 

 

 

 

 

これまでは舞台を「作る」ことにばかり熱中していて「売る」ことには消極的なまま活動して来ました。しかし僕も今年で68歳。この辺で奮起して座キューピーマジックをメジャーにしたいと考えるようになりました。そこで70歳までの3年間で6本の代表作を上演して、それでも完全黒字化出来なかったら劇団を解散する覚悟を決めました。それまで今後は専任の制作者を配して広告、宣伝に力を注いで行きたいと思っています。

 

ということで背水の陣の第一弾として「ハムレットのための特別席」を選んでみました。主人公、篠田圭介の境涯が僕自身と重なるところが多々あり思い入れの強い作品です。初演の舞台ではシェイクスピアの翻訳者である小田島雄志先生に観劇して頂き、さらに新聞で紹介してくださったことに感激しました。

 

もしかしたら僕が圭介を演じるのはこれが最後かも知れません。皆さまお誘い合わせの上是非ご高覧くださいませ。

僕のチケットで購入して頂けたら嬉しいです。これまでと同様に以下の項目をご記入の上、折り返し以下のメールアドレスからお申込みください。

 

①お名前

②電話番号

③メールアドレス

④ご希望日時

⑤ご希望枚数

takubo77@icloud.com

 

 

 

 

 

 

 

 

武田鉄矢さんの発言が物議を醸しているみたいです。

 

「人の悪口言ったってやつでしょ。我々、陰でいくらでも言ってますから。公に言わない、言ったそれだけの差で国際指名手配で、パスポート取り上げられるんですか?どう考えたって、法の秤があったら合わないんですよ」と捲し立てた。この発言が視聴者から”ガーシー擁護”と受け取られ現在も炎上が止まらない。(中略)武田と言えば「3年B組金八先生」シリーズで数々の名言を残しているが、その中にはこんな言葉がある。「正しいという字は「一つ」「止まる」と書きます。どうか一つ止まって判断出来る人になってください」このまま「老害」コメンテーターと化してしまう前に、どうか金八先生が語ったこの言葉を思い出してほしい。

 

というネット記事を読んで、色んな疑問が浮かびました。まず、ガーシーなどという卑俗な人物の「悪口」を面白がって囃し立てたのはマスコミと一般ネット民や視聴者たちです。そもそもそんな取るに足らない悪口など無視して話題にもしなければ、彼にお儲けさせることもなかったし、ましてや選挙に当選させることも無かったはず。そうすれば槍玉に上がった芸能人たちも冷静に無視していれば良かっただけで、こんな大騒ぎになることも無かったでしょう。そういう意味での「人の悪口言ったやつでしょ」だと僕は解釈しています。つまらない問題を煽って大騒ぎしたのは誰なんだ?果たしてちゃんと判断しなければならないのは、この薄っぺらい記事を書いた見識不足の記者と軽薄な視聴者の方ではないかと僕は思っています。

 

昔、さだまさしさんが「関白宣言」という歌を発表した時、「女性蔑視」だと女性解放運動家たちや世間は騒ぎました。しかしあれは亭主関白に憧れていたひ弱な青年の最大限のカッコつけと妻に対する最高のラヴレターです。それを可愛いと思えない女性解放運動家たちの懐の狭さ、判断力の無さ。この事と今回の騒動の類似性を僕は感じます。

 

 

 

 

座キューピーマジックvol.75「ハムレットのための特別席」

 

STORY◉主人公、篠田圭介はかつては将来を嘱望されていた舞台俳優だったが、彼が引き起こしたある事件が原因で芸能界から締め出され、それ以来●の日々を送っている。娘のくるみはそんな父親に失望し怒りの思いを溜め込んでいる。ある朝、まるで示し合わせたかのように意外な客たちが父娘の前に現れる。家出して来た圭介の姉。失恋したゲイの友人。ファンだと名乗る田舎娘。そして12年前に別れた元妻までが訪ねて来て、賑やかだが問題の多い同居が始まった。

 

稽古場◉東村山稽古場(西武新宿線、西武園駅徒歩8分)

稽︎古開始日◉2023年3月1日(水)開始

毎週月曜日~金曜日19時~21時45分

集中稽古場◉つつじヶ丘本多スタジオ(京王線つつじヶ丘駅徒歩10分)

稽古日時◉2︎023年5月22日(月)~28日(日)11時~22時

劇場◉下北沢劇小劇場(全8ステージ) 

劇︎場入り日程◉/2023年5月29日(月)~6月4日(日)

 

チケット料金◉前売り4000円、当日4500円

▶劇︎団員はシングルキャスト、ゲスト出演者はダブルキャストです。

▶劇︎団員は大体60枚を売上目標に販売しますが赤字が出た場合は劇団員全員で負担します。 

▶ゲ︎ストの皆さんには今回は大体35枚くらいを目標に販売して貰えるとありがたいですがノ ルマではありません。

▶チ︎ケットバックが以下の割合であります。その金額を出演料と考えてください。

1枚目から30枚目▶500円、 31枚目から50枚目▶1000円、 51枚目から▶1500円

 

興味が湧いたら、お名前、年齢、身長、体重を明記の上、写真を添付して劇団 emailまでご連絡ください。折り返しPDF台本と出演依頼書を送信します。その上でご検討ください。募集人員男女俳優数名。3月末日締切。

 

takubo77@icloud.com

公式HP;http://cupid-magic722.com/

 

 

 

 

 

 

 

座キューピーマジックについてのご報告があります。

 

僕も今年で68歳。3年後には70歳になります。これまでのようなマイナーな舞台活動にも限界を感じています。そこで3年後に完全黒字化出来ないようならば座キューピーマジックを畳む決心をしました。しかしただ座して死を待つつもりではありません。

 

文化庁補助金制度への申請の過程で座キューピーマジックを法人化する必要があり、それに伴ってこれまでの僕の個人プロデュースから再び劇団に戻すことにしました。それで参加回数の多いメンバーに依頼して正式な劇団員として今後は劇団運営に積極的に参画して貰うことになりました。今後は劇団員を中心に主要な役をシングルキャストで演じて貰い舞台のクオリティを上げて行きます。そして、年末年始劇団員が集まって何度も話し合った結果、3年間で6本の座キューピーマジック代表作を選び積極的に観客の新規開拓を目指して宣伝活動に力を注いで行くことになりました。

 

というわけで、次回5月公演は「ハムレットのための特別席」を上演することにしました。主要な役を田窪一世、鶴屋紅子、豊島歩、河合雪絵が務め、常連俳優、初参加俳優に脇を堅めて頂いて面白い舞台を作り上げて行く所存です。ひょっとしたら最後の「ハムレットのための特別席」になるかも知れません。ご高覧頂けたらと嬉しいです。後日、正式に公演内容を発表します。