田窪一世 独白ノート -3ページ目

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

座キューピーマジックvol.74

ルームメイト

ROOM MATE

作・演出▶︎田窪一世

9月28日(水)▶︎10月2日(日)

下北沢駅前劇場

前売▶︎3800円

当日▶︎4000円

 

エンタメ業界苦難の3年目を懸命に乗り切って行こうと鋭意努力中です。新型コロナはあいも変わらず猛威を振るっていますが1か月後にはある程度落ち着いていることを願って稽古に励んでいます。良かったら是非下北沢駅前劇場まで足を運んでくださいませ。

 

折り返し以下の項目をお書きになってお申し込みください。

 

①お名前

②ご希望日時

③ご希望枚数

④郵便番号

⑤住所

⑥電話番号

 

 

 

 

 

 

チケットノルマ無し。30枚以上販売した場合はワンステージ5000円の出演料をお支払いします。(全8ステージ)

 

田窪一世作「ルームメイト」9月28日初日、下北沢劇小劇場。プロを目指して舞台経験を積みたい18歳から39歳までの女優。経験不問。興味を持ったら折り返しご連絡ください。もしくは心当たりがあったらお友達を紹介してください。

 

参加依頼書、上演台本を送信します。下記メールアドレスまで。

takubo77@icloud.com

 

 

 

 

 

 

 

 

新規感染者を減らすことに偏った取り組みは、社会の分断という副作用を生みました。PCR検査で陽性になれば、無症状でも隔離され、断罪されるという状況でした。知らないうちに陽性になってしまって叱責された人も出る始末でした。

私は「陽性者狩り」とひそかに呼んでいました。コロナ専門家が、保健所職員を使ってPCRで国民を狩っていくように思えたからです。

専門家は濃厚接触者追跡の無限の作業を保健所に担わせ、治療の管理までさせました。陽性者が増えれば自宅療養者に目が届くわけありません。テレビでは保健所がパンクしていることがたびたび報道されていました。私は「治療ネグレクト」と名付けました。

無症状の陽性者が多発する新型コロナウイルスでは、従来の保健所管理の2類では最初から破綻することが明白でした。それこそ専門家たちが新しい分類を作るなりして、アドバイスして解決すべき問題だったわけです。

入学してもリモート授業しかなく、顔を合わせる同級生がいませんでした。頭痛がひどくなってしまった中学生、学校をやめた大学生などたくさんの被害に遭った学生さんにお会いしました。

「人間は人間に会うのが自然です。お母さんから生まれたあと、携帯端末じゃみんな生きられないでしょう? 人間は人間に触れて、手触りや匂い、体温を感じて、人間の中で生きていくようにできているんです。不自然な環境で体調を崩すのは、病気ではない正常の反応です」と何回も子供たちを励ましました。

若者たちに、新型コロナは被害がほとんどありません。子供のうちに軽い症状で感染することによって、ウイルスの中で人類は生きのびてきたのだと思っています。陽性になっても構いません。

もし若いうちに感染しておけば、数十年後にコロナに強い高齢者になることでしょう。私は、さまざまな国で若年者への接種が規制されてもいる遺伝子ワクチンは、全体的に被害の少ない日本ではなおさら不要だと主張してきました。ワクチン接種は、陽性者数減少にはつながらないとの報告もあります(注10)。

これからやる3つのこと

新型インフルエンザが流行したときに教訓になったはずのものが、今回も作られることがなくデジャブのようだと記しました。これからやるべきことは3つだと思っています。コロナ入院治療の動線の分離、感染症に合わせた分類のシステム、必要な薬剤の許認可の迅速化の3点です。

病院に補助金を出すことで解決すると思いきや、看護師さんなどの給料にもならず私たちの病床にもならず、専門家直轄の病院ですら病院経営や投資に回ったりしました。首相が直接、幽霊病床の解消に向けてコロナ入院治療の動線分離の対策を直接指示することは評価されるべき内容です。

感染症法上の2類相当のまま2年近く放置されている分類も、5類にはそぐわない部分を改訂して、弱毒コロナ用の分類や治療検査の補助方法などを早急に策定すべきです。「陽性者数しか念頭になく、状況を俯瞰せず人流制限と私権制限にやりがいを感じる専門家」は有害不要です。経済や社会を統合して問題解決することを最初から放棄していました。

また、政府からは、国産治療薬や新規メカニズム国産ワクチンの認可迅速化への法整備、海外輸出の振興による国力強化も発表されました。政府は、コロナ関連経済が今後の国家間の綱引きのキモなのを良く理解していると思っています。国難は去りましたので政府直轄でやっていけば良いでしょう。

陽性者が増えても慌てないようにしよう

冬になって、もし陽性者が増加しても私たちは「一歩引いて冷静になって観察し続けること」にしましょう。重症者が増えなければ問題ありません。1日に新規陽性者が5万人近くに増加発生しているイギリスでは、死亡者数が1日に100人台で変化しないため警戒しながら行動制限の撤廃が継続されています(注12)。

これが正しい姿勢です。慌てないようにしましょう。日本で複数のロックコンサートを開催してもプロ野球でも感染拡大は観察されていません。『すでに起った未来』というマネジメント創始者のドラッカー氏の教えがあります。すでに過去に起きたことは観察できる。それを謙虚に考察して変化を続ける未来に対応していこうということです。コロナ流行や遺伝子ワクチンについて「空気が読めない」と異端視されたことが、後で正しい観察や考察だったと判明したことがたくさんあります。私は「空気を読む」より「人々を守る真実を読む」ことの方が大切だと思ってコラムをつづってきました。

これからは、コロナより大切なことがいくつも起きてくると思います。私たち国民がいつまでもコロナ陽性者数にかかずらわっていると足を引っ張るだけです。若者が豊かになり子供が増えていく、そんな経済が上向く長期展望の上に立った次のフェーズに移るべきです。私たちがコロナで経験し学んだことを糧にして、よりよい未来をめざしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

私は、選挙で国民に選ばれた政治家の人々が国の方針を運営すべきだと思っています。彼らの下に、日本のために働く専門家より賢いエリート官僚もついています。岸田首相が、医療体制を拡充し「『幽霊病床』の見える化を進める」と述べたのは、専門家によってブラックボックス化したものを政治家主導で透明化させる一歩だと思っています。

大切なのは「ウイルスがどれだけ人々に被害を与えるか」です。これから冬を迎えて陽性者は増加するかもしれません。しかし、陽性者数に一喜一憂する必要はありません。これからは重症者数だけをカウントし、それに応じた病床を準備すればよいでしょう。

もし重症者が増えずに感染者数だけが増えるなら、免疫をつけるためにかえって良いことです。感染者が増えたら警戒すれば十分です。専門家がうごめき出してもまつりごとを行う人々が自ら指揮を取って人流制限による過剰な社会破壊を行わないようにする必要があります。

 

未知のウイルスだったのにもかかわらず専門家と呼ばれる人々は、意見の異なる人々の声に耳を傾ける謙虚さを持ちませんでした。さらに新型コロナ感染症を「ちょっとでもかかってはいけない病気」だと国民に植え付けたことも罪深いと私は考えています。

幸い、日本は欧米のようなロックダウンをしないで、やり過ごすことができました。それでも危機には陥ることはありませんでした。すでにコラムをお書きした通り、日本では“ユルユル対策”が正解だったと言えるでしょう。

PCRから簡易抗原検査にすれば騒ぎもおさまり、地方経済も戻るだろうと県知事さんや市町村長さんの会議でお伝えしたのも1年ぐらい前のことです。懐かしい思い出です。私なりに現状を整理してみました。

 

☆古来からある季節性コロナウイルスに新型コロナウイルスが混ざり込み、コロナウイルス間でも競争がおきて感染力が高く弱毒のものが世の中を席巻したと考えています。

☆日本では最初から世界に比して少ない被害でした。日本には調査方法によっては集団免疫形成の兆候があり(注7)、さらに流行の波のたびに免疫を獲得していきました。ワクチンも追加されました。

☆中国では2019年の夏ごろから流行り始めたかもしれないとも予測されています(注8)。国内にすでに持ち込まれ2年以上経過し、5波では、はっきり陽性者数と死亡者数の間に大きなリンク切れが観察されました。

☆これから被害が急に増大することは考えにくいと予想します。被害が急増するようなら突発的な別な要因が働いたときです。

 

私たちは長期にわたって自粛を求められてきました。新規感染者を減らすことに偏ったことが原因です。さらに自粛は日本社会に深刻な影響を与えました。

私は、来院する患者さんとよく会話をします。なかでもうつになりながらも、飲食業を守った40代後半の男性のお話が印象に残っています。

男性は、奥様と一緒に店を切り盛りしながら、東京下町の1号店を皮切りに10年かけて渋谷などの繁華街に店を徐々に展開していきました。しかし、緊急事態宣言で状況は大きく変わりました。客足は途絶え、デリバリーに変更しようにも、お金をかけたしゃれた内装をお客さんが楽しむ形態でしたのでムリがありました。店舗を閉じるたびに男性は落ち込んでいくのが伝わりました。うつの治療も開始しました。

奥様につらくあたるようになり、手塩にかけた従業員は店を離れていきました。みんなで作り上げた店が壊される、そのつらさは尋常ではなかったそうです。

下町の1号店だけは何とか残すことができたそうです。しかし、開店休業の状態。「原点を考えたんですよ。何が原点なのかって」と奥様と涙ぐむ姿は、長期自粛を私たちに求めた専門家の誤った選択の結果だと思います。