田窪一世 独白ノート -11ページ目

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

なぜ信号機の「緑」を「青」と言うのでしょうか。それはもともと古代日本には「緑」という言葉がなかったからです。

 

そもそも日本には色を表す言葉としては「黒」「白」「赤」「青」の四色しかありませんでした。これらの色は空の色を表す言葉が語原となっており、「黒」は夜の暗闇の暗さを表す「暗し」「白」は昼間のハッキリ見える空を表す「白し」「赤」は朝日が出て明るくなる「明かし」そして「青」は日の出前の淡い空を表す「淡し」が元になっていると言われています。日本書紀にもこの四つの色しか出てきません。つまり古来日本には黒と白以外の色を表す言葉は「赤」と「青」だけしかなく、黄橙赤紫はすべて「赤」青緑はすべて「青」と言ったのです。しかし538年頃の飛鳥時代になると仏教が伝来し、その法衣の色などから「黄」や「紫」の言葉が生まれました。そしてこのころから「赤」が細分化され「黄」「紫」などとなりました。

 

では、いつ「緑」という言葉が生まれたのでしょうか。それは飛鳥時代から千年以上経った江戸時代後期、染め物の技術が発達し、様々な色の着物が作られるようになると、あきらかに「青」ではない着物を「青」と表現するのは不便だということから、当時みずみずしいという言葉から「緑」という言葉が生まれました。しかし他の色と比べて千年以上も遅れて誕生した「緑」はなかなか世間に浸透しませんでした。その証拠に、明治時代になってから輸入された林檎はあきらかに緑なのに「青林檎」と名付けられ、同じく昭和5年に導入された信号機もあきらかに緑なのに人々から「青信号」と呼ばれるようになったのです。

 

 

▶︎こどもみりん。

 

 

 

 

 

 

最近の研究で子供が1歳未満の頃の親との対面のコミュニケーションがとても大事だということがわかって来ました。0歳児はたとえ言葉を喋れなくても、親の心を推察して、抱っこしようとすると手を上げたり、笑うと笑い返したり出来るのです。昔は「心の理論」というものがあって4歳くらいにならないと人の心がわからないと思われて来ましたが、最近では0歳でも理解出来るということがわかって来ました。さらに親の口調や感性などもかなり伝わるようで、親がきちんとした日本語が使えてコミュニケーション能力が優れていると、遺伝とは関係なく子供にも好影響を与えるのです。

 

しかも0歳児の脳の活動を見ていると、生まれた直後から文法の規則を習得し始めることがわかっています。そしてもしかしたら意味まで理解しているのではないかと思われていて、たとえば親の仲が悪い子供のIQは10ポイント低下するので、たとえ乳児であっても夫婦喧嘩は要注意なのです。

 

 

▶︎こどもみりん。

 

 

 

 

 

 

親が反面教師になる、ということもあります。何が反面教師になるかというと、それは人生観です。現実的に生きたいと願う親のもとでは子供は理想的な人生を歩みたいと思うようになり、反対の場合は現実的に生きたいと願うようになるのだそうです。本来、現実的なことも理想的なこともどちらも人生には大事な要素です。両方の人生観がバランスよくあれば人は幸福感を感じて生きる意欲が高まるのです。

 

 

▶︎みりん

 

 

 

 

 

 

知能の中でも記憶力については、親と子には相関関係があることがわかっています。実は人の記憶力は民族や学力を越えて一緒だといいます。では何が差をつけていくのか、それは覚えようというモチベーションが高いかどうかの差なのだそうです。

 

たとえば何かを忘れた時にネットなどですぐ調べるような親のもとでは子供の記憶力が育たないことがあります。子供は9歳くらいまでは覚えること自体に快感情を感じる傾向が強いと言われています。その時期に親がネットですぐ検索すると快感情を知らずに育ち記憶力が伸びにくくなるのだそうです。現在推奨されているのはトランプの神経衰弱などを親子でやると子供の記憶力が育つのだそうです。

 

またIQは7歳くらいまでに伸ばしておけばその後は落ちないと言われています。さらに難関大学を合格した人を調べてみると、子供のころに一生懸命遊んだ人が多いということもわかっています。つまり幼少期に危険な遊びを数多く体験した子供ほど心の強さが伸びやすいというのです。

 

環境ということに関しては、たとえばオリンピック級の選手たちの家庭環境を調べてみると、親の夫婦仲が良い。家族揃って晩ご飯を食べた。あなたはどうしたいの?と親が子供の自主性を尊重してくれたなどの要因がより多くの能力を引き出してくれたというのです。

 

 

▶︎みりん

 

 

 

 

 

 

1200人の子供のIQを調査したところ、母親に似ているというデータがあります。研究によるとX染色体にある知性の遺伝子が母親から遺伝したものだけが発現されていることがわかり、知性については母親からの影響が多いということが証明されました。特に男のXYのX染色体は母親からと決まっているので、男性の場合より母親の知性の影響が強く出やすいと考えられます。

 

ただし知能に関しては、親の遺伝的な要素はあくまでも60%と言われており、性格については30から40%と言われています。他に、自尊心は40%、芸術的センスは50%似ると言われています。つまりそれ以外は環境と本人のやる気でいくらでも延びしろがあるということなのです。

 

 

▶︎みりん