TBS企業買収防衛策の「やっぱりな」~株式公開の意味が分かっていないTBS
「<TBS>敵対的買収防衛策を発表 他の民放キー局も追随か
TBSは18日、敵対的買収の防衛策として(1)第三者割り当てによる新株予約権発行(2)株式分割――の2項目を発表した。同社は保有資産に対して株価が割安で買収の標的になりやすいといわれ、ライブドアによるニッポン放送買収問題を受けて、買収防衛策の整備が不可欠と判断した。他の民放キー局も買収防衛策の検討を急いでおり、追随する動きが出てきそうだ。(毎日新聞)」
という記事と関連ニュース報道を見て「株式公開の意味を分かっていないのがマスコミだな」と感じました。
もうひとつ「やっぱりな」なのは報道各社の姿勢です。的確な解説はどこも行いませんでした。
フジテレビのときのマスコミ各社の反応もそうだったんですが、「株価が割安で変なところに買収されたらまずい、というのなら、株式を公開するな」と言いたいですね。あの連中は株式市場をバカにしている。株価が安くて、敵対的買収の対象になるから株主権を制限しました、という帰結は更なる株価下落じゃないですか?株の価値が流動性と言う意味で下がるんだから。市場を理解していないのか、バカにしているのか。
そもそも株式公開で市場から資金は調達するけど、お返しはしない、という態度だから株価が低迷するんです。まやかしの株式公開だということです。
まあ、日本の株式市場にはこれまでも詐欺まがいの会社がたくさんありました。だから、驚くべきことはないのですが、とにかくTBS株の相場を見守りましょう。
そんなに株の流通が嫌なら、非公開にすべきだし、場合によっては譲渡制限でもかけて閉鎖会社にすればいいじゃないですか。
私、これまでも言い続けてきたんですが、マスコミは信用しちゃだめです。市場のことを理解していない(あるいは市民が愚民で簡単に騙せると思っている)連中が市場の暴力とか簡単に報道で嘯いているのを見ていると腹立たしくてなりません。
最後に繰り返します。短期的に売買したら儲かるかもしれないのですが、市場の正義のために、TBSの株は買っちゃダメです。
追記:でもやっぱり買っときゃよかった、とか最近思ったりもします。うひひ。(10月某日)
自分の考えどおりにこちらが動かないと怒ってしまう有権者がいるわけですが・・・
①意見が合わないと怒る人々
議員になって応対に困るのが、いろいろと提案してくださるのだけれど、提案どおりに動かないと怒る人です。その方と私では意見は異なる場合もあるし、全部が全部同じ意見で思い通り、というのはありえないわけです。
ところが、自分と意見が異なると、「議会の役割が分かっていない」「期待はずれ」などと強くおっしゃる、そういう人が少なからずいます。「そうお感じになるなら、議会の役割がお分かりのあなたがお出になったらいかがですか?」とのど元まで出そうになります。現に、私は全ての市議について満足できないと思ったこと、そして私なら違う視点を提示できると考えたことから選挙に出ました。政治とはそういうものだと思います。
②意見はいろいろあって当然
私は信念を持ってやっているし、他人の意見の影響を大幅に受けることは少ないのですが、意見が合わないこと自体は問題だとは思いません。政治は結局お金と権力の配分ですから、資源が有限(地球の容量には限界があるということ)である以上、全員が満足というのは確率としてゼロですから。
③とりあえず、十分に自分の目で調べて~「お前も踊れ」は勘弁してください
マスコミや特定の政党・議員などに煽られて思い込みを持っていろいろと話をされる方がいます。出版社にいた一人として申し上げたいのは、マスコミ情報は全て加工済みの二次情報であり、特定の意図が紛れ込んでいる場合が多いということです。報道しないということすら、情報の操作です。ましてや、政党・議員の情報なんてマスコミ以下の平衡感覚で流されています。
で、思い込みでいろいろとおっしゃられると、もう、意見は平行線です。
世の中には自分の都合の良い情報以外は改竄して流す輩がいます。踊らされるのは自由ですが、「お前も踊れ」は勘弁して欲しいです。自分で調べて納得がいくように行動したいと思っていますし、世の中の人々にもそれを望んでいます。
世の中、狼だらけですよ。
なお、人が騙されるのは自由ですが、私に同調を強要しないでください。
「女性の視点」で行政を再構築????
知り合いの女性が選挙に出るとき、インタビューで「女性の視点で」と言いました。
まあ、ごくごく普通に見られる凡庸な表現なのですが、その方は地元の男女共同参画の議論のときに「ジェンダーからフリーになるべき論」に加担していました。
ジェンダーフリー論者の思想を基に思考するなら、「男性の視点、女性の視点」というものは今後抹殺しなければならないことになるわけですが、それと随分矛盾するな、と思いました。
人格的に立派で、勉強熱心に見える方なので応援してはいますが、当選後、変だと指摘しなければな、と思います。
思想家が選挙に出ることはあまりないと思いますが、一部の女性候補がジェンダーフリー論者でありながら、主婦(女性の性的役割分担)の味方を標榜し、「女性の視点」を売りにしている矛盾した現実を気持ち悪いと思いながら見ています。
まあ、候補者が思想的に未完成であったりという玉石混交は当然ですが、矛盾を感じます。
そもそも、私はジェンダーと言う考え方を突き詰めていけば、人間としてはいいかもしれないが、生物学的なヒトとしては終わりだな、と思います。雄と雌という組み合わせが生物の世界のかなりの部分を支配しているのは、合理性があるからです。いろいろ要因はあると思いますが、ジェンダーフリー論が市民権を得ている国は出生率も低い気がします。
もちろん、女性が家庭にいる必要はないですが、男女にある程度の差異があり、その差異に惹かれあう男女が結婚し、子供を産み、育てていく、というプロセスはヒトとして、重要ですよね。
私は「男女が本質的に平等なんだけど、男女は別の面がある、という事実とも正直に向き合う社会」の構築が必要であると思います。
その社会においてなら、「女性の視点」はありなんでしょうね。
ジェンダーフリー論者の「女性の視点」は矛盾だらけで気持ち悪いです。
そうそう、男女の方質的平等は絶対的な正義なんだけれど、ジェンダーフリー論者が目指しているのはこの男女の本質的な平等とはずれているのではないかと思います。
続きはまた今度。
視察報告~埼玉県本庄市(2005/5/13)
本庄市議の吉田しんげさんの案内で、埼玉県本庄市の市内見学と、早稲田大学の本庄校舎を中心とするリサーチパーク・本庄早稲田駅周辺の見学に行ってきました。
その雑感です。
①生涯学習の拠点としていい感じの早稲田本庄校舎&リサーチパーク
印象的だったのは、リサーチパークの設備が市民にオープンになっていることでした。
私は生涯学習のカルチャーセンター化は良くない方向だと思っています。役所で何でも最初から最後まで面倒を見る、というのはコスト的にこれからの予算先細りの時代にマッチしません。第一、普通の社会人が行きたくなる講座とはずれている講座があまりに多いです。
学びの中心は自主性ではないかと思うのです。
学びたいなら、ある程度のツールはフリーで使えます、という本庄の方向性は悪くないですね。
もう一歩踏み出したいなら、早稲田の大学院に自腹で行けばいいのです。なんと、学生には本部校舎と本庄を行き来するバスが無料で提供されています。
まあ、母校から寄付の要請が年に数回も来る理由がよく分かりました。
ちなみに、映画ゴジラの基地場面の撮影に使われたそうで、そういう貢献もすばらしいと思います。
②駅前開発ができない現状
国中心の区画整理が予定されている駅前ですが、国の予算が基本的に大幅減になり、座礁している感があります。区画整理には金が必要で、本庄早稲田駅前はそこそこの投資をすれば素質があると思えるのですが、国はこれ以上金を投入せずに先行買収地を売り抜けようとしているのではないか、と個人的に感じました。そして、相続による権利関係の複雑化も区画整理を阻んでいます。
和光市の区画整理も金で躓いています。いずこも同じ秋の夕暮れ、というあまりに悲しい現状でした。
区画整理の要は金だということを思い知らされました。やるなら、早く、しっかりとした金を背景に、というのが教訓ですね。
また、相続制度の不備も感じました。時代から取り残された相続税が、まちづくりや自然環境保護を阻んでいます。
③定番のシャッター商店街
本庄の吉田議員は「蘇れ本庄」と叫んでいますが、その前途は多難です。もともと長い歴史と街道町としての商業の集積(和光市と同規模なのに商工会議所があります。普通は商工会です)がある拠点都市なのですが、隣町に大規模なショッピングセンターが相次いでオープンし、中心街はガタガタです。
本庄のランドマークだった「赤れんが」という建物にもシャッターが下りていました。
ただ、ここを商業都市として復活させることは困難だと思います。シャッターが降りた店舗が何らかの形で市民に安く提供され、憩いの場やお年寄り、子供の施設になるという方向が安直ですが、一つ、考えられます。
和光もイトーヨーカドーが商業施設として一人勝ちで、商店街に元気がありません。そして、和光の場合、その商店跡が住宅などとして市場価値を持ち、ますます商店街を寂しくさせています。
市は商工会や商店街と積極的な関係を持ち、夜は真っ暗な寂しい駅前という現状を打開すべきですね。和光の場合、都市としての将来戦略は「計画類」だけで、前提となる理念が希薄です。
また、和光市は地域の発展という意味では本庄と正反対なのですが、本庄の抱える地域全体の衰退と財政の先細り、吉田市議が「閉塞感打開」を訴えるのがよく理解できました。和光市にもある閉塞感を打開する、それが議員の使命でしょうね。
④意外に和光市も他人事ではない
現在、和光市は住宅などの需給面で需要が勝っているから、明るい未来が見えるような気がしますが、首都圏の人口が減ると、それは急速に怪しいものになります。
そういう視点で、今後の和光市の戦略について考えていきたいと思いました。
将来に責任を持つべきなのは私たち、若い世代ですから。
年齢の言い訳~誕生日になりました。36歳です
誕生日が嬉しくない年齢になってはや◎◎年、とうとう今日、36歳です。
思えば25歳で四捨五入で30と言われ、「いやいや20代前半ですから」と言い抜け、
29歳までは「切り捨て御免で20歳」とごね、
30歳で「やーい三十路」と言われ「いやいや、序数で考えると21歳から30歳までが20代(実はこれはインチキ。何しろ、30歳は「かぞえ」の31歳だもの)」と強弁し、
35歳で「30代後半」と言われとうとう観念したのですが、
36歳となると、もう40前の「おじさん」です。
ただ、議会では最年少。これからはおとなしくではなく、もっとやんちゃにがんばります。