合気道を子供に習わせて良いのか?様々な意見と考え方があります。私は数年前まで


合気道が子供には地味過ぎる、武道習わせるなら空手や柔道着の方が分かりやすくて良いのではないか?


と相談する親にはアドバイスしていました。


私自身合気道を始めたごろに小学生の息子に合気道の体験をさせましたがはっきりした理由を教えてもらえず、だと言って入会しませんでした。


その時は合気道の技が奥深くて子供には難しいのではないかと思っていました。


大人しい息子を様々な面で成長させたい親心から色々なスポーツを体験させた結果、ボールを使っている団体スポーツを始めてくれました。


団体スポーツは子供の社会性だけではなく、試合にどうしたら勝つかで、子供の考える力を育てくれると期待して、毎週のように平日の夜は練習、週末は練習試合や大会で忙しい小学生活を送りました。


試合に勝つ喜びが大きく、どんどんチームのハードルが高くなります。県大会、関東大会、全国…。コーチと親子達勝つ事に必死で一生懸命に頑張ってくれます。いつのまにか子供の教育の為に始めた習い事が親とコーチの自己満足に変わり、勝つ事だけを考える!


子供の団体スポーツでは運動神経と体格の良い小学生を集めて、パターン練習して試合中にコーチの指示通りに練習したパターンを上手くやれば勝ちます!

がんばれば県、関東、全国大会でもいけます。そんな体験を子供にさせるのはとても良いと思います。自信になると思います。

でも全国行ったチームが中学生の大会で県大会までしか行けない!色々な原因がありますがその一つが中学校生になると体格の小さい子も大きくなるから!ある意味で勝負が平等になるからです。


今までプロを夢見て頑張った子が現実を知る事になります。


サッカーやバスケットの人気のあるスポーツがもっと競争が厳しです。


残念ながら私が求めた「友情」や「子供の考える力」が期待したほど得られないと気付きましたが、息子が小学卒業まで続けてくれました。


中学校の部活動は別の団体スポーツをやっていた息子が高校の時に合気道を始めました。



マイペースで争う事があんまり好きではない息子には合気道が一番良かったかもしれません。


合気道には試合がない、勝ち負け、争いがない。体格、性別なんて関係ない。


二人一組になって決められた技を行う、どうしたら技を上手くできるかは時に技の事を語り合う!地味だけど息子には楽しかったようです。


競争社会の中で我が子が強い子になって欲しい、親なら誰でもそう願っていると思います。


でもどうしたら強い子供を育てられる?

本当の強さがなんだろ?


子供達が違う環境で、違う才能で生まれて来ます。皆んなスタートラインの時点で持っている力が違います。でも残念ながら半数以上が自分の才能に気付かずに大人になります。もっと悲しいのは親が子供の才能を潰してしまう事です。

偉そうな事を言っているのも自分の苦い体験の反省からです。

子供を無駄な争い、勝ち目のない競争に巻き込み、知らずに子供の自信を失わせる!

勝ち目のない争いをして社会の現実を分かるようになります。才能と関係なくチームの為に頑張る、チームワークが身につきます。これは良い部下を育てる一番良い方法だと思います。


子供が輝いている環境を作ると子供がどんどん自信を持ち成長します。


口にするかしないかを別に多くの子供が冷静に自分を評価します。自分がどれだけ活躍して貢献しているか素直に見ています。活躍していればそれは自信になりますが、そうじゃないと悩みながら強くなる方法を考えるかコーチや親に学びます。良い指導者が一人一人の個性とペースに合わせての指導しますが、残念ながら多くの教育者ができる子またはチームやクラスの平均の能力に合わせて指導を行います。

これは日本の義務教育においても言えます。なので小、中学校でどんどん学力差が付いて不登校などの問題が発生します。


皆んな一緒に学んで強くなれるのは理想的な教育だと思います。


一対一の稽古を行っている合気道は「稽古の内容は初心者に合わせる」、初心者と一緒に上級者者も初心に戻り基本技を改めて確認して皆んな一緒に成長します。


合気道には演舞大会などありますが、試合がないです。昇段、級の審査にも決められた技を行い、その出来栄えで上に上がります。つまり他人との争いではなく自分との戦いで強くなります。

他人とぶつかるのではなくて合わせる事で強くなる。


「武技を争って、勝ったり負けたりするのは真の武ではない。真の武は いかなる場合にも絶対不敗である。即ち絶対不敗とは絶対に何ものとも 争わぬことである。勝つとは己の心の中の「争う心」に打ち勝つことである。」


合気道開相植芝盛平


初めて補助輪なしの自転車を乗れるようになった子供が力が抜けて自然体でペダルを押している!初めて泳ぐ時も力が投げて自然体で泳ぐときだと思います。合気道も力を投げないと技が効きません。相手と一体になって自然体でいる事は合気道にはとても大事である。

人間が一番強い時は争わない相手と一体になった時だと言える。

自転車や水泳を子供に習わせるように合気道を体験させて欲しいです。他人と争わずに打ち勝つ強さを子供のごろから身につけて、強くなってほしいです。



この話はここまでにします。子供が習うべき合気道の理由が他にもあります。後日詳しくブログにしたいとおもいます。

いくつかのタイトルだけは以下の通りです。


  • 怪我しない、怪我させない
  • 礼儀を学ぶ
  • 護身術で自分を守れる
  • 社会性が身につく
  • 体が柔らかくなる
  • 体の左右を使えるようになる
  • 受け身で事故などで体を守れる


読んでいただきありがとうございます。今後とも宜しく頼いいたします。