昔は入り身投げの技を行った時に先生に

「ざんしんがないな!」

と言われました。「なに?」と顔していたから、「投げた後、両手を呼吸法の形で自分の腰の高さで1秒ぐらい止めなさい」と教えていただきました。

その後は先生の指導をいただきながら「ざんしん」の構えを技の後入れるようにしていましたがざんしんが残す身体と理解していました。

ですが「ざんしん」を残心って書くのわかったのがしばらく後でした。


合気道の残心を簡単に言うと技をかけた後でも

敵の反撃に備える事

です。


技を終えた後は相手の反撃があり得るから油断しないで注意しながら一呼吸を入れる事です。それぞれの技の残心には形と身構えがあるのでそれによって技の見た目もとても良くなります。


敵の反撃を意識し続けるから心を残す、残心と言います。


綺麗な残心とると技がかっこよくみえます。残心のある連続技などがメリハリがあって見た目が凄く良いですが、


綺麗な残心を取ることによって自分の気を充分に出せずに形だけの残心になります。

真の残心では技を全身、全気で行なう事です。最初から残心を残す気で技を行うと心がどこかで止まってしまいます。心を止まらずに行うって事で残心が心残さずと意味をしている方もいます。


残心が心を残す

それとも

心を残さずですか?


どちらも言えると思います。打ち勝つ心を最後まで


心途切れないことが残心です。


全心で行った技で自然で綺麗な残心を残せます。



日々稽古の中で意識的に残心の身構えを入れる事によって徐々に全身で技をかけても自然な残心をのこせます。


残念ながら柔道などスポーツ化した武道には残心が失われているように感じます。日本人選手の柔道の試合と外国人の試合をくらべると明らかに日本人の柔道が綺麗です。それは日本の柔道はまだ残心など基礎的な事を心かけて練習しているからだとおもいます。


残心が武道だけではなくて日本人の生活文化に根付いていると私が思っています。それは武道の影響がかなりあるとおもいます。日本の礼儀と作法、おもてなしなどには残心が見れます。

例えば、海外飛行機内の日本人スチュワーデスと外国人のスチュワーデスの対応を比べると、機内で水をお願いすると日本人の場合水を置いてから一呼吸を入れます。同じ教育を受けた海外のスチュワーデスさんがこれがない。

日本人の多くが仕事に関わらず子育てなど普通の生活の中で無意識で残心をとりいれている。周りの事気にしながら、忙しくても一つ一つ行う事に一息入れるのが残心のある生活だとおもいま。

武道を通して日本の素晴らしい文化を見つめればと思いまして稽古を続きます。



いただいたコメントです。

↑のブログの「残心」は茶道では、名残り惜しむように所作の区切りや終わりの余韻を大事にする、とか、お客が居なくなった後に、すぐに片付けたりせず独座観念、余情残心≒反省する、などなど…

様々な場面で大切にされる言葉です。合気道や武道でも使われるのを知って驚きました!大変興味深く👀拝読しました✨シェアをありがとうございます






 TODAY'S
 
​稽古




2022.05.14

土曜日のつくば市高崎


 執行

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 後方回転受身

 前方受身

 体の変更

 諸手取り呼吸投げ

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 胸取り一教裏技

 片手取り二教表技

 片手取り二教裏技

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 諸手取り入り身投げ(下段)

 座技呼吸法




2022.05.15

日曜日のつくば市並木


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  1. 直突き
  2. 返し突き
  3. 後ろ突き
  4. 突き下段返し
  5. 突き上段返し

 31の杖の型

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 突き上段返しの合わせ

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 体の変更

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 短刀とり正面打た五教

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